- 古銭/記念硬貨
- 2025.07.17
リバティコインとは?主な種類と特徴・価値の決まり方についてわかりやすく解説

自由の女神の象徴的な姿やイーグルの力強いデザインが刻まれた「リバティコイン」。
アメリカを代表するコインとして、投資家からコレクターまで幅広い支持を得ている一方で、その価値や種類、売却方法がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
リバティコインは通貨としての顔だけでなく、歴史的・文化的な背景を宿したコレクションアイテムや投資商品としての側面も持ち合わせています。
しかし、「手元にあるリバティコインはいったいどのくらいの価値なのか?」「高く買い取ってくれる業者はどこ?」といった疑問に答える正確な情報は、意外に少ないのが現状です。
そこで本記事では、リバティコインの基本的な情報から、代表的な種類や価値、そして高く売るためのポイントまでを詳しく解説いたします。
リバティコインとは?その歴史と魅力を解説
リバティコインは、アメリカ合衆国で発行されたコインのうち、自由の女神を象徴するデザインを施した硬貨の総称です。
単一のコインを指すものではなく、金貨・銀貨・プラチナ貨などさまざまなバリエーションが存在します。
そして、「リバティコイン」の本質として「Statue of Liberty(ニューヨークにある自由の女神像)」ではなく、アメリカ合衆国の理念を象徴する「Lady Liberty(自由の女神像)」である点が非常に重要です。
ここでは、まずリバティコインの誕生や歴史的背景から、コレクターや投資家を惹きつける魅力について紐解いていきましょう。
リバティコインの誕生と歴史的背景
リバティコインが誕生した背景には、アメリカの独立や国民が大切にしてきた「自由」の精神があります。
アメリカ合衆国が建国された18世紀後半から、コインには「LIBERTY」の文字や、女性の姿で擬人化された自由の女神が刻まれてきました。
とくに19世紀には、ゴールドラッシュに象徴されるように金の産出が活発になり、国内外で金貨への注目が高まります。
また、20世紀初頭にはアメリカが世界経済の中心の一角を担うようになり、国威を示すデザインとしてイーグルや自由の女神を描いたコインが継続して発行されました。
通貨として日常的に流通するものから、国威発揚や記念目的で特別に製造されるものまでさまざまなバリエーションがあり、いずれも「リバティ」の理念を反映した存在感あるコインとなっています。
リバティコインが持つ2つの価値
リバティコインには大きく分けて2つの価値があります。1つ目は「地金型コイン(投資型コイン)」としての価値です。
金や銀、プラチナなどの貴金属を素材としているコインは、その純度と重量によって地金価格が算出され、日々変動する国際相場に連動して価値も変わります。
こうしたコインは投資家から「安全資産」の一種とみなされるため、市場の動向によって需要と価格も大きく左右される点が特徴となっています。
2つ目は「収集型コイン」としての価値です。発行枚数や発行年、デザインの希少性、保存状態などによってコレクター間での評価が大きく変わります。
とくに歴史的に貴重な年代のコインや、人気デザイナーの手がけたコイン、特定のミントマークが希少とされるコインは、高額で取引されることもしばしばです。
こうした2つの価値が複合的に作用するため、同じリバティコインでも査定額や市場価格には大きな幅が生じます。
なぜリバティコインは人気が高いのか?その魅力とは
リバティコインが人気を集める理由のひとつに、アメリカの歴史や文化を象徴するデザインの美しさがあります。
自由の女神やイーグルは、「自由」「力強さ」「希望」といったテーマを表現しており、コレクターの心を強く惹きつけます。
また、金やプラチナといった希少な貴金属が用いられるコインは資産保全の手段になりやすく、投資商品としての需要が高い点も見逃せません。
リバティコインは時代ごとにさまざまなバリエーションが存在するため、収集する楽しみも大きいといえます。
こうした芸術性と資産価値の両面から、リバティコインは国内外で根強い人気を誇っているのです。
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主要なリバティコインの種類とそれぞれの特徴
リバティコインは、金貨・銀貨・プラチナ貨など素材やデザインの違いによって多彩な種類が存在します。
コレクターアイテムや投資対象としても人気があり、種類によって発行年や額面、デザインの背景がまったく異なる点が大きな魅力です。
ここでは、代表的なリバティコインを素材別にご紹介いたします。それぞれの見どころや特徴を詳しく見ていきましょう。
リバティ金貨の種類と特徴
リバティ金貨と呼ばれるコインは多数あり、とくに有名なのが以下の種類です。
「イーグル金貨(American Gold Eagle)」
1986年に発行が開始されたアメリカの公式金貨で、表面にはアメリカの「Lady Liberty」を象徴する女性像、裏面にはイーグルのデザインがあしらわれています。
イーグル金貨の純度は「22K」(91.67%)です。サイズは、1オンス・1/2オンス・1/4オンス・1/10オンスの4種類が存在します。
投資用金貨として世界的に人気があり、地金価格に基づいた安定した価値を持ちながらも、美しいデザインでコレクション需要も高い逸品です。
「ダブルイーグル金貨(Double Eagle)」
20ドル金貨として知られるダブルイーグルは、とくに「セントゴーデンス・ダブルイーグル(Saint-Gaudens)」が有名です。
1907年に彫刻家オーガスタス・セント=ゴーデンスがデザインを手がけ、その芸術性の高さから「アメリカ史上最も美しい金貨」と称されることもあります。
発行期間は1907年~1933年で、中でも1933年発行分は法律上の問題でごく一部しか流通しなかったため、極端に希少価値が高騰しているなどコレクターから注目されています。
「リバティヘッド金貨(Liberty Head Gold Coin)」
表面にリバティの女神像が描かれている金貨です。額面は1ドル・2.5ドル・5ドル・10ドル・20ドルなど多彩で、発行年やミントマークによって希少性や価値が大きく変わります。
代表的な20ドル金貨は1850年から1907年にかけて製造され、10ドル以下の金貨はそれ以前から発行されていました。
上記いずれの金貨も、金の品位や重量そのものが地金価値を支えつつ、コインのデザインや希少性がコレクターズ価値を高めているのです。
発行年や保存状態、希少なミントマークなどの要素によって相場が上下するため、査定時には専門家によるチェックが必要不可欠でしょう。
リバティ銀貨の種類と特徴
リバティ銀貨には、以下の代表的なコインがあります。
「モルガンダラー(Morgan Dollar)」
1878年から1904年、そして1921年に発行された1ドル銀貨です。アメリカ人彫刻師「ジョージ・T・モルガン」がデザインを担当したことで、この名で呼ばれています。
表面にはリバティの横顔、裏面にはイーグルが描かれ、銀90%を含有。
発行年やミントマークによって希少性に差があり、とくにカースンシティ造幣局(CC)のものは人気が高い傾向にあります。
「ピースダラー(Peace Dollar)」
第一次世界大戦後の平和を記念して、1921年から1928年、1934年から1935年に発行された1ドル銀貨です。
表面は自由の女神の頭部、裏面には平和を象徴するイーグルが刻まれており、モーガンダラーの後継的な位置づけになります。
こちらも銀90%を含み、発行年や造幣局によって希少性が異なります。とくに、初年度のみ発行され唯一のハイレリーフ(高彫り)デザインである1921年銘は、高いプレミアが付くでしょう。
「ウォーキングリバティ・ハーフダラー(Walking Liberty Half Dollar)」
1916年から1947年まで発行された50セント銀貨で、「アドルフ・A・ワインマン」がデザインを担当。
歩く自由の女神の姿が美しいと評判で、現在のアメリカン・シルバーイーグルのデザインにも影響を与えました。銀90%を含み、状態の良いものや特定のミントマークが希少とされています。
いずれもアメリカの歴史を刻む銀貨として人気があり、素材としての銀の価値だけでなく、コレクションの需要や希少性によって価格が変動します。
リバティプラチナコインの種類と特徴
プラチナ製のリバティコインとしては、「アメリカン・プラチナイーグル(American Platinum Eagle)」が代表的です。
1997年から発行されており、表面には自由の女神、裏面にはイーグルが描かれています。
金貨や銀貨に比べると発行枚数が少なく、プラチナ自体が希少金属であることから、投資家やコレクターには魅力的なコインです。
発行は1オンス・1/2オンス・1/4オンス・1/10オンスなど複数のサイズで行われ、品位はプラチナ99.95%以上と極めて高い純度となっています。
地金型コインとして貴金属相場に連動する一方、希少性や発行年度のバリエーションなどでコレクター価格が上乗せされるケースもあるコインです。
その他リバティコインや関連コイン
上記以外にも、自由の女神をデザインした記念硬貨や、「リバティ」の文字を冠した近代の流通コインなどがあります。
たとえば、「リバティ・ニッケル」や「バーバー・コイン(ダイム・クォーター・ハーフなど)」など、銅ニッケル合金や白銅貨を使ったものも存在。
とくに記念硬貨は発行枚数が少ない場合が多く、プレミアムが付きやすいものもあるため、コレクターから注目されています。
リバティコインの価値が決まる要因とは?
同じリバティコインでも、「いつ発行されたものか」「どのような状態で保管されていたか」「どのくらい市場に現存しているか」などによって、価値は大きく変わります。
ここでは、実際に買取査定を受ける際に専門家がチェックするポイントや、価格を左右する主な要因をわかりやすく解説いたします。
1. 貴金属としての素材価値(地金価格)
リバティコインの価値を支える基礎となるのは、貴金属としての素材価値です。
金貨や銀貨、プラチナ貨の場合、それぞれの純度(品位)と重量に基づいて地金価格が算出され、国際的な貴金属相場の動きに沿って価格が日々変動します。
地金型コインの場合は、コレクター需要よりも地金価格が重視されるため、金相場や銀相場、プラチナ相場の高いタイミングで売却すると高値を狙いやすいでしょう。
ただし、あまりに相場が乱高下する時期は適切な判断が難しくなることもあるため、専門家への相談が重要です。
2. 希少性(発行枚数・現存数)
コインの価値を大きく左右する要素のひとつとして、発行枚数や現存数の少なさが挙げられます。
また、特定の年度やミントマーク(造幣局を示す刻印)の希少性が高いほど、コレクターからの需要も高まり、高額査定につながりやすくなります。
実際の発行枚数が多くても、歴史の中で大量に溶解されてしまったり、戦争や災害などによって失われたりした結果、現存数が極端に少なくなるケースもあるのです。
そのため、カタログ上の発行枚数だけでなく、実際に市場に出回っている個体数や保管状態も査定のうえでは重要なポイントです。
3. コインの状態(保存状態・グレード)
コインの保存状態は、査定額を大きく左右する重要な要素です。
傷や摩耗、汚れ、変色などがあれば減額対象となり、クリーニング痕跡のある場合に価値が下がるケースも。
古いコインほど流通の過程で擦れや傷が付きやすいため、コンディションの良い個体はそれだけで希少性が増すのです。
近年では、「PCGS(Professional Coin Grading Service)」や「NGC(Numismatic Guaranty Company)」といった専門格付け機関がコインを検査・評価し、スラブケースに封入するグレーディングサービスが普及しています。
グレードが高く正規に認定されている個体は、信頼度が高いためコレクター間で高い価格が付く傾向にあります。
4. 歴史的価値・デザインの人気
コインの背景にある歴史的な出来事や、著名なデザイナーによる芸術性の高いコインが評価されるケースも多くあります。
特定の時代を象徴するコインや、彫刻家の名前が知られているコインなどは、純粋な地金価値以上にコレクター需要が上乗せされるでしょう。
また、美しいデザインやストーリー性があるコインは、コレクター市場でとくに人気を集めやすいため、高値が付きやすい傾向にあります。
5. 付属品の有無(ケース・保証書など)
購入時に付属していたオリジナルケースや保証書、鑑定書などがそろっている場合は、コレクターズアイテムとしての真正性を証明できるため、査定額もプラスになることがあります。
とくに限定発行の記念硬貨などでは、付属品が欠けているだけで価値が大きく下がる場合もあるので、保管の際は注意が必要です。
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ここまでリバティコインの種類や歴史、そして高価買取のポイントを解説してきました。しかし、実際に売却する際には「どこに依頼すればいいのか」という疑問が付きまといます。
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まとめ
リバティコインは、アメリカ合衆国が培ってきた「自由」の精神や歴史を体現するコインであり、投資商品としての地金価値だけでなく、デザインや希少性から生まれるコレクターズ価値も大きな魅力です。
実際の価値は、発行年やミントマーク、保存状態、付属品の有無など多くの要素が絡み合うことで決定されます。まずはお手元のコインがどのような特徴を持つかを把握することが重要なため、査定のみでも利用可能な「福ちゃん」にご相談ください。
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