• 古銭/記念硬貨
  • 2025.11.21

エラーコインの価値はいくら?種類別相場と見分け方、高く売る方法を解説

エラーコインという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。通常の硬貨とは異なる見た目をしているエラーコインは、製造上のミスによって生じた珍しい硬貨です。

本来なら市場に流通しない希少品であるため、コレクター市場では人気が高く、プレミア価格がついています。エラーコインは一目で分かるものもあれば、よく観察しないと判別できないものもあるので、「もしかしたら?」と思ったらプロの買取業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

この記事では、代表的なエラーコインの種類や買取相場、価値がさらに上がるプレミア条件、偽物の見分け方、そして適切な売却方法についてまとめています。

買取を検討されている方はもちろん、お手持ちの硬貨に珍しいエラーがないか確かめたい方もぜひ最後までご覧ください。

【記事のポイント】

  • ✅エラーコインは製造ミスによる硬貨で、エラーの程度が大きいほど希少価値が高くなります
  • ✅偽物も多く、安易な加工は法令違反となるおそれがあるため、取り扱いには注意が必要です
  • ✅福ちゃんの専門査定士が無料で真贋を丁寧に判断し、適正な価値を見極めます

エラーコインとは なぜ額面以上の価値がつくのか

エラーコインとは、硬貨が製造される過程で何らかのミスが発生し、本来あるべきデザインや形状とは異なる状態になってしまった硬貨のことです。

例えば、五円玉や五十円玉に穴が開いていない「穴なしエラー」や、文字や模様の刻印位置がずれて読みにくくなった「刻印ずれエラー」などが代表的な例として挙げられます。

エラーコインは本来、不良品として検品時に除外されるため、市場に出回ることはありません。しかし、まれに検品をすり抜けて市場に流通するケースもあります。

当然、検品もれは頻繁に起こることではないため、このようなエラーコインを見かけることはめったにありません。そのぶんコレクター市場では希少性の高いレア品扱いとなっており、買取専門業者に査定してもらうと、額面を大幅に超えるプレミア価格が提示されることがあります。

具体的にどのくらいの価格がつくのかは、エラーの種類やエラーの程度によって異なりますが、5円玉や10円玉に数万円以上の値がつくことも珍しくありません。

なお、エラーコインは銀行に持参すると、額面通りの正常な硬貨に交換してもらえます。しかし、希少価値のあるエラーコインは買取専門業者に買い取ってもらった方が、より高い金額を期待できます。

【価値・買取相場一覧】エラーコインの種類と値段

エラーコインにはさまざまな種類がありますが、それぞれ価値に違いがあります。ここでは主要なエラーコインの種類とそれぞれの買取相場を一覧表にまとめました。

種類相場
穴なし・穴ずれ硬貨数万円~100万円以上
角度ずれ・傾打ずれ硬貨数万円~数十万円
刻印ずれ・刻印欠け硬貨数万円~数十万円
影打ち・裏写り硬貨数万円~数十万円
ヘゲエラー硬貨数千円~数万円

※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。

もちろん相場はあくまで目安であり、エラーコインの発行年や保管状態などによって左右されます。より詳細な価値を知りたい場合は買取専門業者に持ち込んで査定してもらいましょう。

ここからはそれぞれのエラーコインの特徴について詳しく解説します。

穴なし・穴ずれ硬貨

五円玉や五十円玉のような穴銭のうち、穴が開いていないものを穴なし硬貨、穴の位置が正規よりもずれているものを穴ずれ硬貨といいます。

穴は専用のプレス機で開けますが、機械の調子が悪かったり、素材にムラがあった場合には、穴なしや穴ずれの硬貨が生じることがあります。

穴なし・穴ずれはめったに起こらないトラブルである上、さらに検品にもれるものはごく少数であることから、市場ではかなりのプレミア品として評価されています。

相場は数万円~数十万円が主流ですが、発行年や保管状態によっては100万円以上の値がつくこともあるでしょう。なお、エラーコインとしての価値は穴なしの方が高く、穴ずれ硬貨は穴のずれの度合いが大きいほど高値になる傾向にあります。

どちらも一目見ただけで判別しやすいエラーなので見分けは容易ですが、後から穴を埋めて偽装したものもあるため、真贋の見極めにはプロの力を借りた方が良いでしょう。

【関連記事】
エラーコインの種類を知りたい!珍しいエラーや見分け方も紹介

角度ずれ・傾打ずれ硬貨

角度ずれ・傾打ずれ硬貨とは、表面と裏面の模様の角度がずれて、傾いたように見える硬貨のことです。

本来、硬貨の表と裏の模様は一定の基準角度できちんと重なるようにプレスされる仕組みになっています。しかし、機械の調整不良や作業ミスによって表面と裏面の金型の位置合わせがうまくいかないと、模様がずれて刻印されてしまうことがあります。

エラーコインとしては角度のずれが大きいほどミスを判別しやすく、かつ市場でも高値が付きやすいです。しかし、ずれの角度が微小だった場合、ぱっと見ただけでエラーコインかどうか判定するのは困難です。

角度ずれ・傾打ずれの価値はずれの度合いに比例すると説明しましたが、たとえ軽微なずれでも額面を大幅に上回る価値を期待できるので、「もしかしてずれている?」と思ったら、専門知識が豊富な査定士のいる専門業者に見てもらいましょう。

なお、角度ずれ・傾打ずれ硬貨の相場は数万円台が主流ですが、ずれの大きいものや保管状態が良いものは数十万円の値がつくこともあります。

刻印ずれ・刻印欠け硬貨

硬貨の模様が本来の位置から縦または横方向にずれているものを刻印ずれ、模様の一部が欠けているものを刻印欠けといいます。

プレス機の調整不良による打刻ミスや、金型と素材の位置合わせが正しく行われなかった場合などに発生します。特に製造技術が未発達だった昭和40年代までの硬貨に多いエラーで、製造技術が進歩した現代ではほとんど見かけません。

そのぶん希少価値が高く、数万円~数十万円程度の高値で取引されています。他のエラーコインと同じく、ずれの度合いが大きいほど価値が上がる傾向にありますが、小さなずれでも額面を上回る価値を期待できます。

ただし、ぱっと見ただけではっきり違いが分かる大きなずれとは異なり、ずれが小さなエラーコインは一見すると通常の硬貨と見分けが付かないものも少なくありません。

普通のコインだと思っていたら刻印ずれ硬貨だったということも十分あり得るので、専門業者に査定してもらうと良いでしょう。

影打ち・裏写り硬貨

影打ち硬貨とは、表面と裏面の模様がまったく同じになっている珍しいコインです。一度プレスされた硬貨の上に他の硬貨が重なった状態で再度プレスされることによって起こるエラーで、鏡像のように左右反転して刻印されるところが特徴です。

影打ちエラーは、模様全体がはっきりと刻印されているものほど価値が高くなります。一方、裏写り硬貨は表面と裏面の模様が重なって刻印されており、片面は正常ですが、もう片面には両面の模様が重なって見えるのが特徴です。

エラーの発生理由はプレスする際に、機械の微妙な不具合や押し付ける強さのバランスが崩れることで金型同士が直接触れ合ってしまい、片面のデザインがもう片面に薄く転写され痕跡が残ることが原因とされています。

どちらも製造技術が未発達だったころに頻発したエラーで、現代ではほとんど見かけることはありません。そのぶん希少性が高く、市場では数万円~数十万円の高値で取引されています。

特に影打ち硬貨は目視でも分かりやすいエラーですが、裏写りは刻印が薄い場合気付きにくいこともあるので、プロに見てもらった方が安心です。

ヘゲエラー硬貨

ヘゲエラーは、硬貨の表面の一部がめくれ上がったり、原料の一部が付着したりするエラーのことです。別名メクレエラー、剥離エラーとも呼ばれています。

プレス工程で余計な衝撃あるいは不均等な圧力が加わった場合や、素材に含まれる不純物などの影響を受けた場合に起こるトラブルです。また、プレス機の調整不良や金型の劣化などが原因で起こることもあります。

一見しただけで分かりやすいエラーであり、かつインパクトのあるエラーコインですが、まるで硬貨が損傷しているかのように見えるため、市場ニーズはさほど高くありません。そのため、買取相場も数千円が主ですが、表面の変形が目立つものはコレクターの興味を引きやすく、数万円の値がつくこともあります。

また、ヘゲエラーは平成以前によく見られましたが、近年ではほとんど流通していません。そのため、平成以降に発生したヘゲエラー硬貨は希少価値が高く、高額で査定されることもあります。

ヘゲエラーは見た目が悪いので「高く売れないだろう」と思われがちですが、額面以上の価格がつく可能性は高いので、買取業者に査定を依頼してみましょう。

エラーコインの価値がさらに上がるプレミア条件

エラーコインはプレミア価格が付きやすい硬貨ですが、中でも以下2つの条件に該当するものはさらに高値がつく可能性があります。

  • 見た目にインパクトのあるもの
  • 他のプレミア要素を兼ね備えているもの

まず1つ目ですが、同じエラーコインでも、エラーの程度によって見た目が大きく異なります。例えば刻印ずれの場合、通常の硬貨とほとんど変わらないものよりも、一目でエラーコインだと分かるような大きなずれがあるものの方がインパクトが強く、コレクターからの人気が高いです。

実際、過去の買取事例では、エラーの程度によって数万円以上の差が付いたケースも多々あります。

2つ目は、発行枚数が少ない年(特年)など他のプレミア要素が重なっている場合です。例えば昭和62年銘の50円玉は、発行枚数が77万5,000枚と他の年に比べて非常に少なかったため、それだけでプレミアコインとして重宝されています。

そのコインにエラーの価値がプラスされれば、相乗効果によってさらなる高値が期待できるでしょう。

【要注意】偽物エラーコインの見分け方

エラーコインは高値で取引されるぶん、市場には多くの偽物が出回っています。偽物の手口は実に巧妙で、これまで穴銭の穴を後から埋めた偽の穴なし硬貨や、2枚の硬貨を貼り合わせた偽の影打ち硬貨などの流通が報告されています。

このような偽物のエラーコインには、当然ながら価値はまったくありません。さらに、偽物を作る行為は貨幣を故意に損傷したり鋳つぶしたりしたと見なされ、貨幣損傷等取締法違反の対象にもなります。

また、偽物と知らずに決済に使用したり、フリマアプリやネットオークションなどで売買したりすると、通貨偽造および行使等で罰せられたり、取引トラブルに発展したりする恐れがあるので十分な注意が必要です。

偽物エラーコインの見分け方としては、エラーがある部分を細かく観察することが重要です。例えば穴なし硬貨の場合、本物には塞がっている部分に3つの突起があります。もし突起がなければ、偽物である可能性が高いと考えられます。

ただし、偽物の中には本物と見分けが付かないものも少なくありません。真贋を見極めるには専門的な知識が必要なので、お手元にある硬貨のうち「これはエラーかな?」と気になるものがあったら、プロの査定士がいる専門業者に見てもらうことをおすすめします。

エラーコインの最適な売却方法と注意点

お手元にあるエラーコインをできるだけ高く売りたいのであれば、売却方法も慎重に選ぶことが大切です。エラーコインの売却方法には、ネットオークションやフリマアプリを使う方法と、買取専門業者を利用する方法の2つがありますが、それぞれ特徴やメリットに違いがあります。

同じエラーコインでも査定価格が大きく変わってくることもあるので、方法ごとのメリットや注意点をよく理解してから検討しましょう。

ここでは、ネットオークションやフリマアプリなどの個人間取引と、古銭専門の買取業者を利用する方法について詳しく説明します。

ネットオークションやフリマアプリの注意点

ネットオークションやフリマアプリの利点は、自分で希望する価格を設定できることや、スマートフォンだけで簡単に出品できることです。

特にネットオークションは入札者同士が競り合った場合、相場よりも高い価格がつく可能性があるのが魅力でしょう。しかし、どちらも個人間のやり取りになるため、買い手とのやり取りや梱包・発送作業などは全て自分で行わなければなりません。

特にエラーコインの場合、画像のみで硬貨の価値を伝えるのは難しく、取引後に買い手から「偽物ではないか」「思っていたような状態と違う」などとクレームを付けられるリスクも少なくありません。

また、ネットオークションやフリマアプリの多くでは、マネーロンダリングや偽造防止の観点から、現在も通貨として有効な貨幣の出品が禁止されています。例えば、江戸時代以前に発行された貨幣や、戦前・戦時中に発行された銭貨などは現在は使用できないため、コレクター品として出品可能ですが、昭和以降に発行された円貨は現在も使用できるため、出品できません。

出品不可の硬貨を売りに出すと、出品そのものを取り消されてしまうのはもちろん、場合によっては規定違反としてアカウントを削除されてしまう恐れがあるので注意が必要です。

【関連記事】
プレミア硬貨はどこで売るのが正解?オススメの売却方法と注意点

買取専門業者(福ちゃん)に依頼するメリット

古銭の買取専門業者にエラーコインを買い取ってもらうメリットは、専門知識を持つ査定士に正確な価値を見極めてもらえるところです。

そのエラーコインが持つ希少性や市場ニーズなどを踏まえ、適正な査定額を提示してくれるので、納得のいく価格で取引できます。もちろん真贋の判定も行ってくれるので、「とりあえず本物かどうかだけ知りたい」という場合にも活用できます。

査定額に納得できたらその場で売って現金化できるので、面倒な手間もなく、手軽にエラーコインを売却できるのも買取専門業者ならではのメリットです。

古銭買取の「福ちゃん」では、古銭や記念硬貨に詳しい査定士がお客様のコインを一枚一枚丁寧に査定し、適正な価値を見極めた上で査定額を提示いたします。

時間や場所の関係で店に持ち込むのが難しいという場合は、スタッフがご自宅まで伺う出張買取や、専用キットに詰めて送るだけの宅配買取もご利用いただけます。もちろん、査定料や出張料などの手数料は不要です。余計なコストや手間をかけずにお手元のコインを査定してもらいたい場合は、ぜひ福ちゃんにお任せください。

エラーコインを高く売るための保管方法

エラーコインは、保管状態が良いほど高く売れる傾向があります。そのため、査定に出すまでの間は、適切な方法で保管することが大切です。コインを保管する際は以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 専用のケースに入れ、適切な場所で保管する
  • 素手で触らない
  • 無理なクリーニングをしない

硬貨は直射日光を浴びたり、湿気の高い場所に放置したりすると、変色や劣化の原因となります。そのため、エラーコインは専用のコインケースに入れた上で、直射日光や湿気の影響を受けない場所に保管しておきましょう。

また、コインケースに入れるときは素手で触らないよう注意が必要です。皮脂や汗、手垢などが付着すると黒ずみや汚れの原因となるので、コインを取り扱うときは手袋の装着を忘れないようにしましょう。

なお、コインに汚れやサビなどが浮いているときは、無理にクリーニングしないことも重要なポイントの一つです。柔らかい布で軽くから拭きするだけなら問題ありませんが、洗剤や研磨剤を使って磨いてしまうと、人為的な加工品と判断され、かえって価値が下がる場合があります。

簡単なから拭きで落ちない汚れはそのまま手を付けず、現状維持のまま査定に出すことをおすすめします。

エラーコインを見つけたらまずは無料査定へ

エラーコインは、硬貨の製造工程で偶然に生じたミスによって誕生する特別な存在です。めったに市場に流通しないため、コレクター人気が高く、額面を大幅に超える高値で取引されるケースも少なくありません。

エラーコインにはさまざまな種類がありますが、中には数万円以上の値がつくケースもあるので、銀行で引き換えずに然るべき方法で売却した方がお得でしょう。

福ちゃんでは、定期的に社内研修を受けた査定士がお客様のお持ちになったエラーコインを丁寧に査定し、本来の価値をしっかり見極めます。

汚れやサビがある硬貨でも買取可能なケースはありますので、通常とは異なるエラーがあるコインを見つけたら、ぜひ福ちゃんの無料査定サービスをご利用ください。

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