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  • 古銭/記念硬貨
  • 2025.12.21

オリンピック記念硬貨の買取価格が決まる要因とは?偽物の見分け方も

家の片付けや遺品整理で見つかったオリンピック記念硬貨には、どれくらいの価値があるのでしょうか。特に1964年東京オリンピック記念100円銀貨は、日本初の記念硬貨として多くの家庭に保管されています。

額面は100円でも、銀の含有量や希少性により、実際の買取価格は額面以上になることがほとんどです。この記事では、日本で開催された4つのオリンピックの記念硬貨について、その特徴から価値の違い、高額買取されるポイントまで詳しく解説します。

オリンピック記念硬貨とは?

東京2020オリンピック・パラリンピック会場の東京国立競技場

日本で開催されたオリンピックごとに、その歴史や特色が刻まれた記念硬貨が発行されました。これらの硬貨は、貴金属としての価値だけでなく、収集品としての魅力も高いことで知られています。まずは、各大会ごとの種類や特徴、収集価値のポイントを見ていきましょう。

これまでに日本では4度のオリンピックを開催

日本で最初にオリンピック記念硬貨が発行されたのは、1964年の東京オリンピック開催時です。この成功を機に、以降のオリンピックでも記念硬貨が発行され、国民的な関心事となりました。

以下は、日本開催のオリンピックで発行された記念硬貨です。

  • 1964年開催:東京夏季オリンピック記念硬貨
  • 1972年開催:札幌冬季オリンピック記念硬貨
  • 1998年開催:長野冬季オリンピック・パラリンピック記念硬貨
  • 2021年開催:東京2020オリンピック・パラリンピック記念硬貨

これらの記念硬貨は、オリンピックの感動を後世に伝えるとともに、開催国の技術力や芸術性を示す媒体としても機能しています。

素材には金や銀が主に用いられ、額面も100円から1万円までさまざまです。収集家にとっては、その多様性も魅力のひとつといえるでしょう。

各大会の記念硬貨の特徴と価値の違い

1964年東京オリンピックでは、日本で初めて記念硬貨が発行されました。1,000円銀貨と100円銀貨に、富士山・桜・聖火台・五輪マークなど格式あるデザインが施されています。

1972年札幌冬季オリンピックでは100円白銅貨が発行されており、聖火台と五輪マークを配したデザインが特徴です。発行枚数が多く、相場は落ち着いて推移しています。

1998年長野冬季オリンピックの記念硬貨は、1万円金貨(純金)・5,000円銀貨・500円白銅貨が複数回に分けて発行されました。特に金貨は、純度や希少性から高評価です。

2020年東京オリンピックでは、100円クラッド貨・1,000円銀貨・1万円金貨など多様な種類が発行されました。デザインや発行形態の多様性が、市場価値にも大きな影響を与えています。

現在も使用可能?法定通貨としての扱いと価値

東京オリンピック記念100円銀貨をはじめ、オリンピック記念硬貨は現在でも正式な法定通貨として使用できます。ただし、素材・サイズが通常の硬貨と異なることから、自動販売機で認識されない場合がある点に注意が必要です。

オリンピック記念硬貨の市場評価は、流通量や保存状態に左右されます。特に1964年東京オリンピック記念100円銀貨は、銀主体の材質や記念貨幣の歴史的価値から、額面を大きく上回る価格で取引されることも珍しくありません。

東京オリンピック記念銀貨幣の詳細と査定ポイント

1964年東京オリンピックの100円銀貨

1964年の東京オリンピック記念銀貨は、日本で初めて発行された記念貨幣としてコレクターに根強い人気があります。ここでは、東京オリンピック記念硬貨の詳細や高額査定のポイントなどを見ていきましょう。また、エラーコインの見分け方のほか、偽物にも注意が必要です。

1964年東京オリンピック記念硬貨

1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催時に発行された記念硬貨は、1,000円銀貨と100円銀貨の2種類です。

1,000円銀貨には、日本の象徴的な風景が美しく描かれています。表面に富士山、裏面に桜と額面、そして「1964 TOKYO」の文字が特徴です。発行枚数は1,500万枚でした。

一方、100円銀貨は、表面に聖火ロゴと五輪マーク、裏面に額面と発行年がデザインされ、発行枚数は8,000万枚と、より多くの国民の手に渡るように考慮されています。

当時の日本は高度経済成長の真っ只中にあり、この記念硬貨の発行は国民的なイベントとして大きな盛り上がりを見せました。

額面は1,000円と100円ですが、銀という素材価値やコレクションとしての価値から、現在では額面を上回る価格で取引されることが一般的です。

2020年東京オリンピック記念硬貨

近年のオリンピック記念硬貨は、素材やデザイン、発行形態において多様化が進んでいます。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨は、その種類と技術の粋を集めたラインナップで注目を集めました。

発行されたのは、金貨・銀貨・クラッド貨(異なる種類の金属を重ね合わせたもの)など多岐にわたり、額面も1万円・1,000円・500円・100円と幅広い種類が特徴的です。

デザインには、オリンピック・パラリンピックの象徴であるエンブレムやマスコットキャラクター、競技種目をモチーフにしたものなどが採用されました。

また、一部の硬貨には高度なカラー印刷技術が用いられるなど、収集意欲を刺激する工夫が凝らされています。

2020年東京オリンピック記念硬貨は、発売から年数がそれほど経過していないため現存する枚数も多い状態です。

しかし、記念品としての価値だけでなく、貴金属としての価値、そして収集品としての希少価値が複雑に絡み合い、額面以上の価値が見込まれるでしょう。

高額査定される条件とエラーコインの見分け方

高額査定の条件には、純正ケース入りや保存状態の良さが挙げられます。未使用品は希少性が高まり、高額で取引される可能性があるでしょう。

また、製造工程の不具合によるエラーコインもコレクターに人気があり、高価格で売買されています。エラーコインに見られる主な特徴は、以下の通りです。

  • 打刻ずれ
  • 刻印欠け
  • 不均一な縁

ただし、経年劣化による摩耗との見分けが難しいため、専門業者の鑑定を受けることをおすすめします。

偽物に注意!本物の東京オリンピック記念硬貨を見分けるポイント

市場に出回っている東京オリンピック記念銀貨の中には、偽物も存在します。本物と偽物を見分けるため、以下の特徴を押さえておきましょう。本物の特徴や偽物の見分け方は、以下の通りです。

【本物の100円銀貨】

  • 重さ:4.8g
  • 直径:22.6mm
  • デザイン:聖火と五輪マーク
  • 側面:ギザギザ加工あり

【本物の1,000円銀貨】

  • 重さ:20g
  • 直径:35mm
  • デザイン:富士山と桜
  • 側面:ギザギザ加工あり

【偽物の見分け方】

  • 磁石テスト:本物の銀貨は磁石に反応しない
  • サイズと重量:偽物は規定値から誤差があることが多い
  • 彫りの深さ:偽物は彫りが浅く、デザインが不鮮明

真贋の判定には、複数の特徴を総合的に確認することが大切です。疑わしい場合は、自己判断せず専門店での鑑定を受けることをおすすめします。

オリンピック記念硬貨の価値が決まる要因と市場動向

価値が上昇していく硬貨

オリンピック記念硬貨の買取価格には、発行枚数の希少性や貴金属市場の動向、コレクター需要など複数の要素が影響します。同じ大会の硬貨でも、発行時期や種類によって価値が大きく異なることもあるでしょう。以下、価格の違いを生む主なポイントを詳しく解説します。

発行枚数が価値を左右する理由

オリンピック記念硬貨の価値は、「発行枚数」に大きく左右されます。通常の硬貨は需要に応じて継続的に製造されますが、記念硬貨は特定のイベントに合わせて限定生産されるため、追加発行される可能性はほぼありません。

特に初回開催の大会や、発行数が限られた金貨・銀貨は入手が困難になりやすく、それに伴い市場価値も上昇する傾向にあります。

また、発行総数が多い硬貨でも、傷・汚れのない美品は流通過程で減少するため、保存状態によっても希少性が変わるのが一般的です。未使用品や専用ケース入りの完品は市場に少なく、高額査定の対象となりやすいでしょう。

金・銀相場との連動性

オリンピック記念硬貨には、金や銀などの貴金属が使用されているものが多く、コレクション価値だけでなく「素材価値」も持ち合わせているのが特徴です。貴金属の国際相場が上昇すると、記念硬貨の価値もそれに伴って上がる傾向があります。

例えば、長野オリンピックの1万円金貨のように純金製の硬貨であれば、額面を超えて「金の重量×市場価格」が最低価値を保証する形となり、相場下落時のリスクを軽減できるでしょう。

銀貨についても、貴金属価格が高騰している時期に売却すれば、コレクターズプレミアムがなくても地金相場に基づいた買取額が期待できます。売却のタイミングを検討する際は、貴金属市場の動向も併せて確認することが重要です。

コレクター需要の変化

オリンピック記念硬貨の相場は、コレクター市場の活況度によっても大きく変動します。近年はオンラインオークションやフリマアプリ、SNSの普及により、コレクター間の情報共有や売買が以前より活発です。

従来は専門店や古物市場が中心だった取引が、インターネットを通じて即座に行えるようになり、より多くの人が参入できる環境が整いました。その結果、特定のデザインや年代の硬貨に注目が集まると、短期間で価格が急騰することもあります。

エラーコインや限定セット品といった希少性の高いアイテムはもちろん、一般にはあまり知られていない硬貨が突如話題となり、相場が跳ね上がるケースも見られるでしょう。市場の動きを把握するため、買取情報や専門メディアを定期的にチェックしておくことをおすすめします。

オリンピック記念硬貨を高く売るためのポイント

硬貨コレクションファイル

オリンピック記念硬貨の買取価格は、ちょっとした工夫や知識によって大きく変わることがあります。査定額に大きな差がつくことがあるため、ポイントを押さえることが大切です。最後に、大切な記念硬貨を納得の条件で手放すための具体的な方法を解説します。

査定額を下げない正しい保存方法と取り扱いの注意点

記念硬貨の価値を維持するには、適切な保存と丁寧な取り扱いが不可欠です。素手で触らず綿手袋やピンセットを使い、専用カプセルやホルダーで1枚ずつ個別保存を徹底しましょう。

湿度変化や直射日光を避け、密閉容器で暗所に保管すると劣化・変色を防げます。過度な磨きや洗浄は評価を下げるため、自然な状態を保つことが高額査定のポイントです。

まとめて査定するメリットと買取業者選びの基準

複数のオリンピック記念硬貨を持っている場合は、まとめて査定に出すことでコレクション価値が評価されやすく、買取価格が単体査定よりも高くなる可能性があります。

金貨・銀貨のセットや、同一大会の異なる額面を持っている場合は、同時に査定に出してみましょう。専用ケースや証明書などの付属品も、一緒に提出することが大切です。

買取業者選びでは、古銭や記念硬貨に精通した鑑定士が在籍しているかが重要な基準となります。また、査定料や手数料が無料かどうか、郵送・出張・店舗持込など複数の買取方法が選べるかも、確認すべきポイントです。

信頼性と利便性の高い業者の選択が、納得できる査定と高価買取の第一歩となります。

買取業者による査定基準の違いと高額査定のコツ

業者ごとに査定基準や重視するポイントが異なるため、高額売却を目指すなら複数業者で見積もりを取ることが欠かせません。古銭に強い業者・専門店は、エラーコインや希少品の評価が高く特に有利です。

貴金属相場の変動を把握している業者であれば、銀貨や金貨の地金価値も適正に評価してもらえます。また、オリンピック開催年や記念イベント前後は、関心が高まり取引が活発化するため、タイミングを見計らって売却することで買取価格の上昇が期待できるでしょう。

まとめ

日本開催の冬季オリンピック

日本で開催された4回のオリンピックで発行された記念硬貨は、それぞれ異なる買取価値があります。1964年の東京オリンピック記念100円銀貨は、日本初の記念硬貨として特に人気が高いようです。

価値は保存状態や専用ケースの有無、希少性や貴金属相場、コレクター需要によって大きく変動します。エラーコインは高額査定になりやすく、適切な保管と信頼できる専門業者の選択が高価買取のポイントです。

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