- 古銭/記念硬貨
- 2025.12.17
昔のお金を換金する方法とは?価値を保つ方法と買取業者の選び方

遺品整理や自宅の片付けで古い紙幣や硬貨が見つかり、「今でも使えるのか」「どこで換金できるのか」と戸惑う方もいるのではないでしょうか。昔のお金は銀行で額面通りに交換できるものもあれば、買取業者に売却すれば額面以上の価値が付くものもあります。
どの程度の価値があるかは、種類・状態によってさまざまです。 そこでこの記事では、昔のお金を換金する方法と額面以上の価値があるお金の特徴を紹介します。併せて査定を依頼するときのポイントも見ていきましょう。
昔のお金は今でも使用できる?

遺品整理や引っ越し、大掃除などの際に古い紙幣や硬貨が見つかることがあります。これらの昔のお金は今でも使用できるのでしょうか。
日本では過去に発行された紙幣・硬貨の多くが現在も有効ですが、中には通用力を失ったものも存在します。ここでは、使用できる紙幣・硬貨と使用できない紙幣・硬貨について、それぞれ詳しく見ていきます。
使用できる紙幣・硬貨
日本銀行が1885年~2025年までに発行した銀行券は56種類あり、そのうち2025年時点で有効なのは25種類です。例えば、聖徳太子が描かれた一万円券や、福沢諭吉の旧デザイン一万円券も問題なく使用できます。
硬貨についても、過去に発行されていた500円ニッケル黄銅貨や1950年代後半に発行されていた穴が空いていない50円硬貨など、多くのものが有効です。日本では法令に基づく特別な措置が取られない限り、一度発行された紙幣・硬貨は通用力を失いません。
そのため、遺品整理などで見つかった数十年前の紙幣でも、多くの場合はそのまま使えます。ただし、流通・使用に不便な場合は、日本銀行の本支店で現在発行されている銀行券と無料で引き換えることが可能です。
使用できない紙幣・硬貨
一方で、過去に行われた法令措置により通用力を失った紙幣や、汚損・破損した硬貨は、そのままでは使用できません。2025年時点までに紙幣・硬貨の通用力を失効させる措置が行われたのは、以下の3回です。
- 1927年:関東大震災後の焼失兌換券の整理
- 1946年:終戦直後の新円切り替え
- 1953年:1円未満の小額通貨の整理
この措置により、これまでに発行された56種類の紙幣のうち、31種類が失効しています。失効した紙幣は使用や現行の紙幣への引き換えはできません。
また、破損・汚損した硬貨も使用できません。ただし、一定の条件を満たした損傷現金は、金融機関に持ち込めば正常な紙幣と引き換えられます。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
昔のお金を換金する方法

昔のお金はどこで換金できるのでしょうか。主な換金方法としては、以下の通りです。
- 銀行窓口での換金
- 買取専門業者での換金
- ネットオークション・フリマサイトでの換金
- 金券ショップ・両替所での換金
それぞれにメリット・デメリットがあるため、換金したいお金の種類や状態、希望する換金方法に合わせて選びましょう。ここでは、各方法の特徴と注意点を紹介します。
銀行窓口での換金
古いお金を銀行に持ち込めば、その場で換金が可能です。窓口に持ち込めば特別な手続きは必要なく、すぐに換金できます。ただし、銀行で扱えるのは換金する時点で通貨として有効なもののみです。古いデザインの紙幣や硬貨でも、通用停止になっていない限りは額面どおりに交換してもらえます。
ここで注意したいのは、たとえ記念硬貨や希少価値の高い古銭であっても、銀行では「額面」分の価値でしか取り扱ってもらえない点です。つまり、1万円の価値があるコレクション品でも、額面が500円なら500円分にしか交換できません。プレミア価値がある場合、銀行での換金はあまりおすすめできません。
買取専門業者での換金
古銭や古紙幣、記念硬貨など収集価値の高いお金を換金するなら、買取専門業者に持ち込むのがおすすめです。専門的な知識を持った査定士が発行年代やデザイン、希少性や保存状態などを総合的に判断して価格を付けるため、額面をはるかに超える買取価格になることも珍しくありません。
とくに江戸時代の大判・小判、明治時代の「旧国立銀行券」、製造時のミスが含まれる「エラー銭」などは、コレクターからの人気も高く高額査定が期待できます。
査定方法も多様で、業者によっては店舗への持ち込みに加えて宅配買取や出張買取なども利用可能です。自宅にいながら査定依頼ができる便利さも、買取専門業者を利用する上での大きな魅力といえるでしょう。
ネットオークション・フリマサイトでの換金
インターネットの普及により、個人でも古銭を売買できるようになりました。ネットオークションやフリマサイトを活用すれば、自宅にいながら全国のコレクターや愛好家に向けて出品できます。
自身で価格設定ができる自由度の高さも魅力のひとつです。とくに希少性の高い古銭や紙幣であれば、コレクターの間で競争が生まれ、思わぬ高値で落札されることもあるでしょう。
しかし、この方法にはいくつかの注意点もあります。商品の撮影や説明文の作成、出品手続き、梱包や発送など、手間と時間がかかります。また、購入者とのやりとりやトラブル対応なども基本的に自己責任です。
さらに、サイトやアプリによっては貨幣の売買自体が禁止されているケースもあるため、利用規約を確認しておきましょう。値付けを間違えると適正価格よりも大幅に安く売却する可能性もあるため、事前のリサーチが大切です。
金券ショップ・両替所での換金
街中でよく見かける金券ショップや両替所の中にも、一部の古銭や紙幣を取り扱っているところがあります。金券ショップや両替所では、外貨、記念硬貨などを額面基準で換金するのが基本です。記念硬貨については、デザインや希少性によってはプレミア分を考慮してくれる場合もあります。
ただし、古銭や古紙幣の専門的な知識を持ったスタッフが常駐しているとは限りません。古いお金の本当の市場価値を適切に評価してもらえない可能性があります。
昔のお金を換金するのにおすすめの方法

昔のお金を換金する方法には、複数の選択肢がありますが、全ての古銭や古紙幣に同じ方法が適しているわけではありません。流通量の多い一般的な紙幣と希少性の高い紙幣・硬貨では、それぞれ最適な換金先が異なります。
額面通りの交換で十分な場合もあれば、専門的な知識を持つ査定士に見てもらうことで想像以上の価格になることもあるでしょう。ここでは、種類別にどのような換金方法を選ぶとよいか解説します。
希少価値が少ないものは銀行窓口に持参する
広く流通している通常の紙幣や汚損・破損しているお金は、銀行窓口での換金が適しています。 2/3以上の面積が残っている紙幣は、日本銀行本支店に持ち込めば、手数料無料で額面通りの換金が可能です。また、2/5以上2/3未満であれば、額面の半額で換金できます。
ただし、どれだけ希少価値が高い紙幣であっても額面と残存面積に応じたレートでの交換となるため、事前に市場価値を確認しておくことが大切です。
希少価値が少ない古い紙幣は一般の銀行で現行紙幣に換金できるものの、金融機関によって手数料が異なります。口座を持っている場合、10枚程度までは無料になるケースもあるため、利用前に確認しましょう。
高値に期待できるものは買取業者に依頼する
記念硬貨や流通数が少ない古銭など、希少価値が期待できるものは古銭を専門に取り扱っている買取業者への売却がおすすめです。銀行窓口では額面通りの金額でしか換金できませんが、買取業者であれば市場価値に応じた適正価格の査定が期待できます。
通用力を失った紙幣や硬貨であっても、コレクター需要があれば高値が付くケースも少なくありません。専門知識を持つ査定士が鑑定するため、希少性や保存状態を総合的に判断してもらえる点が大きなメリットです。昔のお金を換金する際は、まず買取業者に相談してみることをおすすめします。
価値がある昔のお金とは?高価買取が期待できる種類と特徴

古銭や古紙幣の中には、額面の数十倍~数百倍の価格で取引されるものが存在します。どのような特徴を持ったお金が高く評価されるのでしょうか。
ここでは、高額査定が期待できる代表的な種類と、それぞれの特徴を紹介します。コレクターが重視するポイントを知れば、昔のお金の価値を見極めやすくなるでしょう。
高価買取されやすい「古銭」
江戸時代から明治初期にかけて流通していた大判や小判は、日本の貨幣史を語る上で欠かせない存在です。これらは金や銀などの貴金属で作られているため素材そのものに価値があり、さらに歴史的・文化的価値も相まって高額取引される傾向があります。
例えば、中国から伝わり日本でも長く使われてきた「穴銭」は、「母銭」と呼ばれる鋳造の原型や発行された年代、書体の違いなどによって希少性が変わり、価格もさまざまです。
明治以降に発行された金貨・銀貨の中にも、流通数の少ないものや保存状態がよいものなど、コレクターから高く評価されるものがあります。未使用品や美品ほど査定額が上がる傾向にあるため、大切に保管していたものであればあるほど、高価買取が期待できるでしょう。
高価買取されやすい「古紙幣」
明治時代に発行された旧国立銀行券や明治通宝、昭和初期の改造紙幣などは、日本紙幣の歴史を物語る貴重な資料として、コレクター市場でも高い人気があります。
また、本来はあまり価値が高くないものでも、「記番号(シリアルナンバー)」によって高い価値が出る場合もあるため注意が必要です。「ゾロ目(111111など同じ数字が並ぶもの)」「キリ番(1000000など区切りの良い数字)」や、印刷ミスなどの珍しいものであれば、通常の紙幣よりもはるかに高い価値が付くことがあります。
紙幣は折れや汚れが評価に大きく影響します。ピン札(一度も折られていない新品同様の状態)や未使用のものは、高値が付く傾向です。保管する際はコンディションを維持するためにも、湿気や直射日光を避け、折り曲げずに平らな状態で保存しましょう。
エラー銭・エラー紙幣
製造過程でのミスや不具合によって生まれた「エラー銭」や「エラー紙幣」は、流通数が少なく高値が付く傾向です。
エラー銭・エラー紙幣には、穴の位置がずれた五円玉や五十円玉、刻印が二重になった硬貨、印刷がずれていたり欠けていたりしている紙幣などさまざまな種類があります。
こうした「製造ミス」は通常なら検査工程で除かれるため、市場には出回りません。しかし、何らかの理由で流通することがあります。そのため、希少性の高さから高値が付く傾向です。
エラーの種類や度合いによって評価は大きく異なり、とくに顕著なエラーがあるものほど高額になりやすいでしょう。ただし、エラー銭は人為的に加工された偽物も存在するため、真贋判定も難しい分野です。確かな価値を知るためには、専門家の査定を受けることをおすすめします。
中国古銭などの外国古銭
中国の「渡来銭」と呼ばれる古銭や、欧米諸国の古銭・古紙幣も人気です。とくに歴史的に日本との関わりが深い通貨や、発行枚数が限られた希少なコインは、国内のコレクター市場でも活発に取引されています。
清朝時代の銀貨や欧米の金貨などは、素材そのものに価値がある場合も多く、コレクションとしての魅力に加えて資産価値にも期待できるでしょう。
ただし、海外の古銭は精巧な複製品も数多く流通しており、真贋判定が難しいケースがあります。売却を検討する際は、信頼できる専門業者に鑑定を依頼し、適正な評価を受けましょう。
昔のお金の価値を保つための取り扱い

昔のお金を換金する際、保存状態が良好であるほど高い査定額が期待できます。しかし、適切な保管方法や取り扱いの知識がなければ、気付かないうちに価値を下げる恐れがあります。
大切な古銭・古紙幣の価値を損なわないためには、日頃からどのような点に注意する必要があるのでしょうか。ここでは、価値を保つために押さえておきたい2つのポイントを解説します。
適切な環境で保管する
古銭の価値を維持するには、適切な保管環境を用意することが欠かせません。湿気や直射日光は劣化の原因となるため、直射日光が当たらず高温多湿を避けられる場所に保管しましょう。
押し入れや金庫など密閉性が高い場所は一見安全に思えますが、湿気がこもりやすい環境でもあります。そのため、乾燥剤や防湿剤を併用することをおすすめします。気密性の高い容器に入れて保管すれば、外気の影響を最小限に抑えられるでしょう。
素材によって劣化のしやすさが異なる点にも配慮が必要です。銀貨は硫化による変色が起きやすいため密閉保管がおすすめです。一方、銅貨は湿気に弱く緑青が発生しやすいため、乾燥した環境を心がけましょう。
手入れは慎重に行う
昔のお金を換金する前に、価値を下げないための手入れ方法を知っておくことが大切です。基本として、汚れを無理に落とす行為は古銭の価値を大きく損なう可能性があります。発行当時の状態に近いほど高い評価を得られるため、過度な洗浄や研磨は避けましょう。
特に注意したいのが、塩素系漂白剤の使用です。洗浄力が強いものの、金属と反応しやすく劣化の原因になります。どうしても手入れが必要な場合は、柔らかい布で優しく拭く程度にとどめましょう。
また、素手で触ると皮脂や手汗が付着するため、取り扱いの際は手袋を着用することをおすすめします。不安がある場合は、無理に手入れせず専門業者に査定を依頼するほうが安全です。
昔のお金を高額買取してもらうためのポイント

昔のお金を適正な価格で売却するには、きちんと準備を整えて信頼できる買取業者に査定を依頼することが重要です。
知識がないまま査定に出すと、本来の価値より低い金額で売却してしまう可能性もあります。ここでは、古銭・古紙幣を適正価格で売却するために押さえておきたい2つのポイントを見ていきましょう。
信頼できる古銭買取業者を選ぶ
古銭の買取では、業者選びが査定額に大きく影響します。 信頼できる業者を見極めるには、まず古銭に精通した査定士が在籍しているかを確認しましょう。古銭の価値は希少性や年代、保存状態によって大きく変動するため、豊富な知識と経験を持つ査定士でなければ適正な評価ができません。
買取実績を公式サイトなどで公開している業者も多く、そのような業者であれば安心して依頼できます。実績が豊富であるという事実は、さまざまな種類の古銭に対応できる証です。 適切な価格で古銭・古紙幣を売却するためにも、信頼できる買取業者を選ぶことは欠かせません。
事前に準備を整える
古銭・古紙幣に関する知識を付けるため、事前に準備を整えることも大切です。インターネットや専門書などを活用して、売却したい昔のお金のおおよその相場を調べておきましょう。
相場を知らないまま査定に出すと、提示された金額が適正かどうか判断できません。事前に情報を得ておくことで、業者との交渉も有利に進められます。
次に重要なのが、付属品の確認です。記念硬貨やプルーフ貨幣セットには、専用ケースや鑑定書が付いている場合があります。これらは真贋や品質を証明する重要な要素となるため、一緒に査定に出しましょう。付属品の有無で買取価格が変わることも少なくありません。
昔のお金を売却するなら「福ちゃん」

手持ちの昔のお金を換金したいと考えているなら、ぜひ一度「福ちゃん」にご相談ください。福ちゃんは長年にわたり古銭・古紙幣の買取を専門的に行ってきた実績があり、熟練した査定士が1点1点丁寧に査定します。
近くの店舗に持ち込んで査定を受ける「店舗買取」に加えて、自宅に査定士が訪問する「出張買取」、宅配便で送付する「宅配買取」など、サービスは多彩です。
査定は無料で、見積もり後の買取キャンセルも可能なため、「とりあえず価値を知りたい」という方もご相談ください。
まとめ

昔のお金は基本的に現在も使用できますが、例外として効力を失ったものや汚損・破損したものは使用できません。
換金方法は銀行窓口での交換、買取業者への売却、オークション・フリマサイトでの販売など複数の選択肢があります。希少価値の低いものは銀行窓口での交換が適していますが、記念硬貨や流通数の少ない古銭は買取業者に依頼するとよいでしょう。
希少な昔のお金を持っていて売却を検討している方は、ぜひ福ちゃんに査定をご依頼ください。福ちゃんでは古銭・古紙幣に強い査定士がひとつひとつの価値を正確に見極め、適正価格をご提示します。