• 古銭/記念硬貨
  • 2026.02.02

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

明治から昭和初期にかけて発行された「新20円金貨」は、日本の近代化を象徴する歴史的な貨幣であると同時に、純金を含む資産としての価値も非常に高いアイテムです。

さらにこの金貨には、発行された年号によって数百万円から一千万円クラスの驚くようなプレミア価格がつく「特年」も存在。

見た目は同じようでも、その価値は天と地ほどの差があるのです。

この記事では、新20円金貨の基本的な特徴から、年代別の買取相場、査定士が見ているポイントまでを詳しく解説します。

新20円金貨とは?基本仕様とデザインの特徴

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

新20円金貨は、貨幣法(明治30年法律第16号。1897年3月29日公布、同年10月1日施行)に基づいて製造が始まった金貨です。

それまでの金貨とは規格が大きく異なり、国際的な金本位制に準拠するために新たに作られました。

ここでは、まず新20円金貨がどのようなデザインやスペックを持っているのか、そして以前発行されていた「旧20円金貨」とは何が違うのかについて見ていきましょう。

新20円金貨のデザインと直径・重量

新20円金貨は、非常に美しい意匠が施された芸術性の高い硬貨です。

表面(年号が刻まれていない面)の中央上部には、皇室の象徴である「十六八重表菊(菊花紋章)」が威厳を持って配置されています。

その下には縦書きで大きく「二十圓」という額面が刻まれ、左右には菊と桐の枝飾りがあしらわれています。

これらの枝飾りは、中央の菊花紋章に向かって伸びやかに曲線を描いており、日本的な美意識を感じさせるデザインです。

一方、裏面は、花形の中に旭日(放射状の意匠)を配し、周囲に国号(大日本)・年号・額面などの文字を巡らせた構成です。

物理的な仕様については、以下の表にまとめました。

項目 スペック
直径 28.78mm
重量 16.67g
品位 金900 / 銅100
側面 ギザあり

この16.67gという重量には、当時の金平価に基づいて純金約15gが含まれています。直径は約2.8センチメートルほどで、手に取るとずっしりとした金の重みを感じられるでしょう。

旧20円金貨との違い

新20円金貨の前には、明治3年銘から発行されていた「旧20円金貨」が存在します。この2つは、名前こそ同じ「20円金貨」ですが、その中身や価値はまったくの別物です。

最大の違いはサイズと重量です。旧20円金貨は直径35.06mm、重量33.33gもあり、新20円金貨の約2倍の大きさと重さがありました。

これは、明治30年の貨幣法制定により、金の価値基準(平価)が半分に引き下げられたためです。

つまり、同じ「20円」という額面価値を持たせるために必要な金の量が半分で済むようになったため、新20円金貨は旧金貨の半分のサイズで製造されることになったのです。

デザイン面でも大きな違いがあります。旧20円金貨の表面には「龍図」が描かれていましたが、新20円金貨では龍が姿を消し、旭日系のデザインへと一新されました。

市場価値の点でも、旧20円金貨は発行枚数が極端に少なく、数百万円から場合によっては一千万円を超えるような破格のプレミアとなることが一般的。

一方、新20円金貨は発行年によっては比較的手に入りやすい価格帯のものもあり、まずはどちらのタイプなのかを確認することが重要です。

年号別|新20円金貨の価値と買取相場

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

新20円金貨の価値を決定づける最大の要因は「発行年号」です。数千万枚発行された年がある一方で、わずかな期間しか製造されず市場にほとんど出回らなかった「幻の年号」も存在します。

ここでは、地金価値にプラスして驚くようなプレミア価格がつく「特年」と、安定した価値を持つ通常年号について、相場の傾向を解説します。

特年と呼ばれるプレミア発行年(昭和5年・6年・7年)

年銘 発行枚数 特徴の概要
昭和7年 不明 製造期間が極めて短く、市場流通がほぼない幻の金貨
昭和6年 7,526,476枚 海外流出と鋳潰しにより現存数が少ない超希少年号
昭和5年 11,055,500枚 発行枚数最多だが残存数は少なく高額取引が多い

昭和期に入ってから発行された新20円金貨は、現存数が極めて少なく、「特年」として別格の扱いを受けています。

とくに昭和7年、昭和6年、昭和5年の3つの年号は、コレクターからも大人気です。

それぞれの特徴と希少性の理由は以下のとおり。

昭和7年銘の新20円金貨|発行枚数不明|幻の金貨

製造期間が昭和7年1月のわずか20日間程度だったといわれています。製造されたものの市場には流通せず、そのほとんどが日銀に保管されたり溶解されたりしました。

現存数が極めて少ないため、価格をつけるのは難しいほどです。

昭和6年銘の新20円金貨|7,526,476枚発行|超高額プレミア

発行枚数は多いように見えますが、金輸出の再禁止により、その多くが海外へ流出したり鋳潰されたりしました。

現存数は非常に少なく、近年の相場高騰により、状態が良ければ1000万円近い値がつくケースも報告されています。

昭和5年銘の新20円金貨|11,055,500枚発行|高額プレミア

金解禁に伴い、新20円金貨のなかで最も多くの枚数が製造されました。しかし、昭和6年同様に海外流出が激しく、国内に残存しているものは意外に少ないのが実情です。

並品でも数百万円、未使用クラスならさらに高額での買取が期待できるでしょう。

これらの年号をお持ちであれば、取り扱いには細心の注意を払い、専門家の査定を受けることを強く推奨します。

明治・大正期のレア年号と通常年号

明治時代や大正時代に発行された新20円金貨は、昭和期ほどの爆発的なプレミアはつかないものの、安定した高値で取引されています。

基本的には、金(ゴールド)としての地金価値がベースとなり、そこに年号ごとの希少性や状態の良し悪しが上乗せされる形で価格が決まります。

プレミアがつきやすい年号

明治40年から42年、大正9年などは、発行枚数が数十万枚程度と比較的少ないため、希少価値が高まる傾向にあります。

たとえば、明治41年は約45万枚、明治42年は約55万枚しか発行されていません。これらの年号で状態が良いものは、数十万円の査定額になる可能性もあるでしょう。

流通量の多い通常年号

明治37年(約275万枚)や大正6年(約620万枚)などは発行数が多く、現存数も比較的豊富です。

これらは「並品」であれば、当日の金相場に基づいた地金価値プラスアルファ程度の買取価格になることが一般的です。

しかし、新20円金貨には純金約15gが含まれているため、金相場が高騰している現在は、これら通常の年号であっても十分に高価買取が期待できるといえます。

重要なのは、どの年号であっても「金としての価値」が保たれるという安心感のある点です。そのうえで、もし希少な年号であれば、思わぬ高額査定になる楽しみがあります。

査定額に影響する「状態」と「バリエーション」

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

年号以外にも、プロの査定士は金貨の細部をつぶさに観察して価値を判断しています。

一見同じに見える金貨でも、文字の書体の違いや、保管されていた経緯、そして保存状態によって査定額は大きく変動します。

明治30年の「跳明(はね明)」と「止明(とめ明)」

新20円金貨の最初の発行年である「明治30年」銘には、コレクターの間で知られる有名な書体の違いが存在します。それが「跳明(はね明)」と「止明(とめ明)」です。

これは裏面の年号表記にある「明」という文字の書き方に違いが見られます。

✔ 跳明(はね明):「明」の右側「月」の部分が、上に向かって跳ねているもの
✔ 止明(とめ明):「明」の右側「月」の部分が、跳ねずに止まっているもの

これは製造時に使われた極印(金型)の違いによるバリエーションで、収集市場では明確に区別されています。

お手元に明治30年の金貨がある場合は、ルーペなどで「明」の文字をじっくり観察してみてください。細かな違いが発見できるかもしれません。

財務省放出金貨とグレーディング

2005年に、財務省が保有する近代金貨「32,683枚」について、公開オークションとインターネットオークション等を組み合わせて複数回に分けて売却する方針が報じられました。

これが「財務省放出金貨」と呼ばれているものです。長年国庫で厳重に保管されていたため、未使用の素晴らしい状態を保っているものが多く含まれています。

財務省放出金貨は、専用のケースに入っており、財務省が放出したものであることを証明するラベルなどが付随しています。

この「出所」がはっきりしており、かつ状態が良いという点は、買取査定においても大きなプラス評価です。ケースに入った状態であれば、絶対に開封せずにそのまま査定に出してください。

また、NGCやPCGSといった国際的な第三者鑑定機関による「グレーディング(格付け)」も価値を大きく左右します。

これらの機関によって「MS65」や「MS63」といった数値で状態が保証され、スラブと呼ばれる特殊なケースに封入されている金貨は、未鑑定品よりも高値で取引されやすいでしょう。

新20円金貨を高く売るための注意点と業者選び

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

新20円金貨は、その希少性と資産価値の高さゆえに、売却する際の扱い方や業者選びを間違えると大きな損をしてしまう可能性があります。

良かれと思ってやったことが価値を下げてしまったり、専門知識のない店で安く買い叩かれてしまったりすることを防ぐため、ここでは売却時の重要な注意点を解説します。

絶対に洗ってはいけない理由

金貨が汚れていたりくすんでいたりすると、きれいにしてから売りたいと思うのが人情かもしれません。

しかし、古銭や金貨の収集において、自分での洗浄や研磨は「絶対にやってはいけないこと」のひとつです。

金貨を磨いたり洗剤で洗ったりすると、表面に微細な傷がつくだけでなく、経年による自然な風合い(トーン)が失われてしまいます。

コレクター市場では、これを「洗浄品」と呼び、価値が大幅に下がってしまいます。

当時のままのオリジナルの輝き、あるいは長い年月を経て生まれた独特の色味こそが評価されるのです。

たとえ土汚れがついていたとしても、ご自身では何もせず、そのままの状態で査定に出すことが、最も高く売るためのポイントです。

金貨・古銭買取の専門知識がある業者を選ぶ

新20円金貨の売却先として、近所のリサイクルショップや一般的な貴金属買取店を選ぶのは慎重になるべきです。

なぜなら、そうした店舗には古銭の専門知識を持つ査定士がいない場合もあり、単純に「金の重さ」だけで査定されてしまうリスクがあるからです。

前述のとおり、新20円金貨には昭和期の特年や、「跳明」などの手変わり、財務省放出分といったプレミア要素が数多く存在します。

これらを正しく見極めるには、高度な専門知識と豊富な買取実績が必要です。

福ちゃんのような、古銭や金貨の専門査定員が在籍している買取業者であれば、最新の市場相場やコレクター動向を踏まえた適正な価格を提示できます。

価値ある金貨を安値で手放してしまわないよう、必ず専門性を持った業者に依頼することをオススメします。

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まとめ

新20円金貨の価値はどのくらい?買取相場やプレミアがつく発行年

新20円金貨は、明治、大正、昭和という激動の時代を生き抜いてきた古銭であり、金という普遍的な価値を持つ資産でもあります。

昭和期の特年発行であれば数百万円以上の価値がついたり、明治・大正期の通常年号であっても金相場の高騰により十分な資産価値を持っていたりと、その魅力は尽きません。

しかし、その真価を正しく判断するには、年号ごとの発行背景や微細な仕様の違い、そして現在の市場動向を熟知している必要があります。

自己判断で価値を決めつけたり、安易に洗浄してしまったりせず、専門家の目を借りることが大切です。

もしご自宅に眠っている新20円金貨があれば、ぜひ一度、福ちゃんの無料査定をご利用ください。専門のスタッフが、お客様の大切な金貨の価値を丁寧に査定し、納得のいく価格を提示いたします。

まずは相談だけでも、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(Q&A)

ここでは、新20円金貨についてよく寄せられる質問にお答えします。

Q1:新20円金貨と旧20円金貨の見分け方は?

最もわかりやすい違いは直径とデザインです。新20円金貨の直径は約28.8mmですが、旧20円金貨は約35mmとひと回り大きいです。

また、旧20円金貨の表面には「龍」が描かれていますが、新20円金貨には龍がなく、菊紋や日章(太陽)のデザインになっています。

Q2:偽物と本物の見分け方はありますか?

重量の計測が基本となります。本物は約16.67gですが、偽物は材質が異なるため軽かったり重かったりすることが多いです。

しかし、近年は精巧な偽物も存在するため、正確な判断にはプロの査定士による目利きや専門機器での分析が必要です。

Q3:昭和7年の20円金貨はなぜ高いのですか?

昭和7年銘は、製造期間がわずか20日程度と短く、作られた金貨も市場に流通することなく大半が処分されてしまったためです。

「幻の金貨」と呼ばれるほど現存数が少なく、希少性が極めて高いため、破格の値段がついています。

Q4:付属品がなくても買取してもらえますか?

はい、コイン単体(裸の状態)でも問題なく買取可能です。

専用ケースや鑑定書がある場合はプラス査定になることがありますが、本体のみでも価値がなくなるわけではありませんのでご安心ください。

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