- 骨董
- 2024.01.20
翡翠の買取相場紹介|種類や原石の価値、高額になりやすい特徴・偽物の見分け方などを解説

「翡翠の買取相場は?」
「高額な翡翠はどんなもの?」
など、翡翠の買取について知りたい方のために、買取相場や高額になりやすい特徴などをまとめました。
翡翠の種類や偽物の見分け方なども解説しています。ぜひ参考にしてください。
目次
翡翠とは?

翡翠は、日本古来の伝統文化を象徴する、緑色の半透明な宝石です。
その美しさや神秘的な力が人気で、宝石やパワーストーンとして、古くから親しまれてきました。
また、翡翠はアクセサリーとして、指輪やネックレス、ブレスレットなど、さまざまな形で身につけることができます。ほかには、和装小物やインテリアなどにも用いられ、幅広い用途で親しまれている宝石です。
骨董として価値が高いものもあり、多くのコレクターに収集されています。
そのような翡翠の特徴と種類について紹介します。
翡翠の特徴
翡翠は日本を象徴する国石に選定されている宝石で、海外ではミャンマー、日本では新潟県糸魚川市が有名な産地です。
緑色が翡翠のカラーとして広く知られていますが、緑以外にもさまざまなカラーが存在します。
白、青、黄色、黒、オレンジ、赤などがあり、藤色のものは「ラベンダー翡翠」と表され、緑色の次に認知度が高いカラーです。
翡翠の種類
- ✔︎ 硬石(ジェダイト)
- ✔︎ 軟石(ネフライト)
翡翠は大きく分けて、「ジェダイド」と呼ばれる硬石と、「ネフライト」と呼ばれる軟石の2種類があります。
ジェダイトは、ネフライトよりも硬度が高く、希少価値も高いことで知られています。また、準透明から不透明まである、幅広い色域も魅力的です。宝石店などで見られる価値の高い翡翠は、ほとんどがジェダイトです。
一方のネフライトは、ジェダイトよりも硬度が低く、希少価値も低いと見なされています。そのため、勾玉の材料に使用されるなど、庶民的な使われ方をする場合がほとんどです。
しかし、「羊脂白玉」と表される半透明のネフライトは、その独自の美しさから価値が高く、高値で取引されることがあります。
なお、ジェダイトとネフライトは混合しやすいため、価値の高い硬石のジェダイトを「本翡翠」と表し、軟石のネフライトと区別する場合があります。
翡翠の買取相場

翡翠はどれくらいの価格で取引されるのでしょうか。買取相場を解説します。
また、原石の価値や高額で取引されることが多い、最高級翡翠「琅玕(ろうかん)」についても見ていきましょう。
買取相場
翡翠は色や重さ(カラット)、透明度、処理方法などによって価値が判断されます。
羊脂白玉のネフライトを除いては、緑の本翡翠が高く評価される傾向にあり、最高品質のものは、1カラット数万円が相場といわれています。
ラベンダー翡翠は、緑の本翡翠よりも価値が劣り、最高品質のものは1万円前後で取引されることが多いでしょう。
また、ネフライトの羊脂白玉は、その希少性から取引実績が少なく、市場価値が不明瞭な部分があります。しかし、過去の取引事例を参考にすると、1カラット10万円前後で取引される可能性があると考えられます。
原石の買取相場
翡翠の原石は、大きさや品質などで価格が大きく変動します。
品質が高い本翡翠であれば、「10kg / 約10万円」が相場といわれています。
手で持てるほどの大きさであれば、品質が高くても数千円程度になるでしょう。
最高級の翡翠「琅玕(ろうかん) 」の価値
「琅玕(ろうかん)」と呼ばれる、最高級の本翡翠があります。
琅玕は透明度の高い鮮やかなエメラルドグリーンをしており、独特のとろみを持っているのが特徴です。
数百万円で取引されることもあり、翡翠の皇帝という意味の「インペリアル・ジェード」とも呼ばれています。
翡翠の価値が決まる基準

- ✔︎ 産地
- ✔︎ カット品質
- ✔︎ 色味
- ✔︎ 重量(カラット)
- ✔︎ 処理方法
翡翠の価値が決まる基準は、産地やカット品質、色味、重量、処理方法などです。
翡翠はミャンマー産のものが質が高いといわれており、高額になりやすい傾向にあります。
カット品質が高ければ輝きが増して美しく見えるため、どのようにカットされているかも重要です。
翡翠の価値は、透明度と色合いによって大きく左右されます。透明度が高く、緑色が濃いものほど価値が高く、濁った色味のものは価値が低くなるのです。
翡翠に関わらず、宝石はカラットで表される重量と価値が比例する部分があります。そのため、大きければ大きいほど高額になる可能性があります。
ただし、大きければ大きいほど、価値が高くなるわけではありません。透明度や色合いなどの品質が低い場合は、価値が下がります。
また、天然の翡翠に研磨など最低限の処理を施したものは、天然の美しさを活かしたものと評価され、高く評価されます。
一方、樹脂や漂白の処理を施したものは、天然の美しさが損なわれるため、価値が劣るといわれています。
さらに、翡翠のかけらや粉末を集めて染色などの処理をしたものは、「人工翡翠」といわれ、価値が低くなります。
高額買取が期待できる翡翠の特徴

- ✔︎ 濃い緑色
- ✔︎ 透明度が高い
- ✔︎ 鑑別書付き
高額買取が期待できる翡翠の特徴は、緑色で透明度が高く、鑑別書がついているものです。
翡翠の価値は、透明度と色合いによって大きく左右されます。透明度が高く、緑色が濃いものほど価値が高く、濁った色味のものは価値が低くなります。
また、透明度をはかる際は、翡翠の横からペンライトを当ててみましょう。
光が石のなかに広がる様子で、透明度が確認できる場合があります。
また、鑑別書がついているものは本物の天然翡翠である証明が可能であるため、高額買取につながるでしょう。
本物と偽物の翡翠を見分ける方法

- ✔︎ 比重が3.2~3.4か
- ✔︎ ひんやりとした感触か
- ✔︎ 内包物を確認する
翡翠は似たような石が多くあり、偽物が取引されることも少なくありません。
翡翠を見分けるには、上記の方法を試してみましょう。
比重が3.2~3.4か
翡翠は、比重が3.2~3.4といわれています。
石の比重は、はかりと水が入ったコップ、糸を使うと確認可能です。
石の重さをはかったあと、水が入ったコップをはかりに置き、はかりのメモリをゼロに合わせます。石を糸でしばり、水が入ったコップに入れて下までつかないように浮かべてみましょう。
「石の重さ÷水に浮かべたときの重さ」が3.2~3.4であれば翡翠の可能性があります。
比重だけで真贋を見極めることはできませんが、ひとつの判断材料になるでしょう。
ひんやりとした感触か
翡翠は熱伝導率が低く、持つとひんやりとした感触を覚えるでしょう。
しばらく握っていても体温の影響を受けず、冷たい感触のままであれば翡翠の可能性があります。
内包物を確認する
翡翠の内部構造は、繊維状になっている特徴を持っています。
石を光に透かし、内部が繊維状になっていれば翡翠の可能性があるでしょう。
内包物が何もない、気泡が入っているといった石は、人工石である可能性が高く、天然の翡翠ではないと判断できます。
翡翠は骨董品買取の福ちゃんへ

翡翠は、ミャンマーや新潟県糸魚川市などで採れる石で、アクセサリーなどに使われています。
さまざまなカラーがあるものの、透明度の高い濃い緑色をした本翡翠が高額で取引されています。
偽物かどうか見分ける場合は、石の比重や感触、内包物を確認してみましょう。
また、買取業者に査定に出すと、確実に真贋を見極められ、翡翠の価値も査定してもらえます。
福ちゃんは翡翠などの骨董品を数多く取り扱い、翡翠に詳しい査定士が対応します。
翡翠の買取は福ちゃんにお任せください。
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)