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  • 2025.11.20

骨董品はどこで買う?初心者でも失敗しない購入先と選び方ガイド

「骨董品を購入してみたいけれど、どこで買うのが良いか分からない」
「本物を見極められる自信がない」

骨董品の購入を検討している方は、このような悩みや不安を抱えているのではないでしょうか。

購入先はさまざまで、骨董市や実店舗、オンラインショップなどがあります。それぞれにメリットやデメリット、注意点があるため、購入前に確認しておくことが大切です。

この記事では、骨董品の購入先や骨董市のマナー、偽物と本物の見分け方などを詳しく解説します。

【記事のポイント】

  • ✅骨董品の購入先は骨董市、実店舗、オンラインなど様々で、それぞれの特徴があります
  • ✅偽物を避けるには、素地や作家印、付属品の有無などをしっかり確認することが大切です
  • ✅将来的な売却は、福ちゃんの専門査定士が無料で丁寧に鑑定し、適切な価値をご提示します

骨董品を買える主なチャネル(比較早見表)

骨董品の主な購入先と価格帯の傾向は、以下の通りです。

購入先価格帯の傾向
骨董市比較的リーズナブル(高価格帯の骨董品も扱っているが出会える確率は低め)
骨董・古物屋(実店舗)店舗によって異なるが、高価格帯の骨董品が多い傾向あり
オンラインショップ店舗・個人によって異なる
オークション落札で価値が決定

ここでは、購入方法ごとの特徴やメリット、デメリットを解説します。

骨董市

骨董市とは、全国各地で開催される骨董品のフリーマーケットです。陶磁器や掛け軸、ガラス器、古道具など幅広いジャンルの骨董品が集まっており、実際に品物を手に取って状態や質感を確認できます。売り手と買い手の距離が近く、一期一会の出会いを楽しみながら購入できる点がメリットです。

価格帯は比較的リーズナブルですが、中には価値が高い骨董品が出品されている場合があります。骨董市は価格交渉が可能な場合が多いため、市場価格よりも手頃に入手できるチャンスがあります。

ただし、天候の影響を受けやすかったり、開催場所によっては足を運びにくかったりする点はデメリットです。

骨董市は「実物を見て選びたい」「一期一会の掘り出し物を探したい」「出店者との会話を楽しみたい」と考える方におすすめの方法です。

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骨董・古物屋(実店舗)

骨董・古物屋は、専門の鑑定士や店主が厳選した品物を扱う実店舗です。骨董市が幅広いジャンルの品物を一度に見られる場であるのに対し、骨董・古物屋は何か一つのジャンルに特化している場合があります。

また、骨董品に精通したスタッフが品物を査定しているため、比較的価値の高い品物を扱っているのが特徴です。価格帯は店舗によって異なりますが、高価格帯の骨董品がそろっている傾向にあります。品物の信頼性を重視する方や長く大切にできる骨董品を探している方におすすめの購入先です。

ただし、店舗ごとに扱う品数は限られ、希望の品が見つかるとは限りません。そのため、お目当ての骨董品を見つけたらすぐに購入するのがポイントです。

オンラインショップ(専門EC/総合EC/個人間)

オンラインショップは、時間・場所を問わず骨董品を購入できる方法です。骨董品専門の販売サイトや総合通販サイト、フリマアプリなどの個人間取引まで多様な購入ルートがあります。

実店舗は場所が限られていますが、オンラインなら複数のショップを比較しながらお気に入りの骨董品を見つけられます。価格帯はショップ・個人によって異なるものの、フリマサイトであれば数百円で購入できるかもしれません。

一方で、写真や説明文だけでは品物の状態が分かりにくく、いざ届いたときに実物との印象が異なる場合があります。特に個人間取引は偽物が出回っているケースも多いため、信頼性を重視する方には向いていません。

オンラインショップで骨董品を購入する際は、出品元の信頼性をしっかり確かめることが大切です。

オークション(店頭/業者系/ネット)

オークションは、出品された骨董品を競り形式で購入する方法です。店頭で実施されるものから業者が参加する専門オークション、ネットオークションまで形態は幅広くあります。

オークションでは、条件次第で通常の販売価格よりもお得に落札できる可能性があります。普段は出会えないような珍しい品が出品されるケースもあり、コレクターにとっては掘り出し物を探す感覚で骨董品探しを楽しめるでしょう。

ただし、競争形式のため予算を超えてしまう可能性があります。実店舗や骨董市のようにゆっくり品物を確認できないため、出品物の真贋を見極める知識も必要になります。そのため、骨董品の価値や市場感覚をある程度理解している方に向いている選択肢です。

初めての骨董市の歩き方(持ち物・交渉・確認の要点)

初めて骨董市に足を運ぶ場合、「どのような準備をしたら良いのか」と不安に感じる方も多いでしょう。

骨董市は、屋外でさまざまな出店者のブースを見て回る場です。当日の持ち物や値付け交渉のコツ、品物の正しい確認方法を知っておけば、当日をさらに楽しめます。

ここでは、初めて骨董市に行く方が知っておきたい基本の持ち物やマナーなどを紹介します。

持ち物チェック(現金・小銭・メジャー・ルーペ・養生材 ほか)

骨董市に必要な持ち物は、以下の通りです。

  • 現金(小銭を多めに)
  • 折りたたみ傘(雨天時)
  • 購入品を持ち帰るための袋・養生材
  • メジャー
  • ルーペ
  • そのほか、個人的に必要なもの

骨董市では、クレジットカードや電子決済に対応していない店舗もあるため、現金を多めに用意しておきましょう。

また、基本的に骨董市は屋外開催のため、雨天時は折りたたみ傘を持っていきましょう。購入した骨董品を持ち帰るための袋や養生材(新聞紙・緩衝材など)を持参すると、移動中の破損を防ぎやすくなります。

メジャーは家具や器のサイズを測るときに活用し、ルーペは品物の状態を細かく確かめたいときに使用します。そのほか、個人的に必要なものは持参し、当日不便なく回れるようにしましょう。

値付けと交渉の基本マナー

骨董市では、基本的に値付け交渉が可能です。ただし、値付け交渉はあくまでお互いが気持ちよく取引ができる範囲で行うのがマナーです。

まずは、出品者に品物の歴史的背景や価値、産地などを尋ねてみると、会話が弾む良いきっかけになります。その上で「もう少しお値引きしていただけますか」と柔らかい言葉で伝えると、相手も応じてくれる場合があります。

また、複数の商品をまとめて購入する際は、「いくつか購入するので少しお安くなりますか」と尋ねてみましょう。まとめ買いを歓迎する出品者であれば、値下げに応じてくれる可能性があります。

値引き交渉は金額を下げるためだけでなく、出店者との交流を楽しむ場でもあります。相手への敬意を忘れず、終始穏やかな口調でコミュニケーションを取りましょう。

コンディション確認(欠け・直し・銘・付属)

価値の高い骨董品に出会うには、購入前のコンディション確認が欠かせません。

まず確認すべきなのは、欠けやひび割れの有無です。陶磁器やガラス器には目には見えなくても小さな破損がある場合があるため、ルーペで隅々まで確認しましょう。

また、修繕後(直し)がある場合は、どの程度補修されているかを確認することが大切です。完成度が高い金継ぎの場合、むしろ味わいとして高く評価されるケースがあります。

作者のサインや刻印などの銘も、品物の価値を見極める上で重要なチェックポイントです。名のある作家が手掛けたものは価値が高く、売却時に思わぬ値が付く場合があります。

さらに、付属品(共箱・鑑定書など)の有無も骨董品の価値を左右するため、忘れずに確認しましょう。

初心者向けの予算感と相場の考え方(カテゴリ別の目安)

骨董品の価格は、年代や作家・保存状態、希少性などで変動します。そのため、初めて購入する方にとって、何を基準に相場を判断すれば良いかは悩ましいところです。

ここでは、代表的なカテゴリごとの予算感や相場の考え方、価値の決まり方を解説します。まずは、自分が惹かれる骨董費の価格帯を知るところから始めてみましょう。

陶磁器(古伊万里・民藝・現代作家)

陶磁器は骨董品の中でも人気が高く、作家や産地、状態などによって評価基準が大きく異なります。

例えば、有田焼や瀬戸焼などは手間と時間をかけて製造されることから、高く評価される傾向があります。佐賀県には伊万里焼もありますが、中でも江戸時代に作られた古伊万里焼きは歴史が古く、非常に価値が高い焼き物です。

また、民藝品としての陶磁器は、豪華さよりも素朴さや実用性の中にある美しさが評価されます。ノーブランドの民藝品は比較的リーズナブルに購入できますが、有名作家の品物は高価格帯になる可能性があります。

さらに、現代作家の陶芸作品も価値が高い骨董品の一つです。例えば、美しい文様と色使いで有名な十四代今泉今右衛門が手かげた磁器は高額になります。

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絵画・版画・掛け軸

絵画・版画・掛け軸は、有名作家の作品や希少性が高いもの、保存状態が良いものほど高額になる傾向があります。

掛け軸の場合、蓮如上人や沈周、田能村竹田などの有名作家が描いたものは、価格が上がる傾向です。表装や本紙、軸木などの状態が良ければ、作家物でなくても値段が上がる可能性があります。

絵画も掛け軸と同様で、有名作家が手掛けている作品は比較的価値が高くなります。保存状態はもちろん、作家の生涯や制作時期も評価した上で値段が決定する仕組みです。

版画は、下絵から彫り・摺りまで画家自身が関わったオリジナル版画ほど評価が高くなります。一方、既存作品を複製したエスタンプ(復刻版画)は制作数が多いため、比較的手頃な価格で購入できる傾向があります。

茶道具・金工・漆器・古道具家具

茶道具・金工・漆器は、素材や作家、歴史的背景によって値段が決まる傾向があります。

茶碗や急須などの茶道具は、本間琢斎や金重陶陽などの有名作家が制作したものは、状態が良ければ高く評価されます。個人で所有しているケースは少ないですが、戦国時代の大名や歴史上の人物にゆかりのある茶道具も、文化的背景がある骨董品の一つです。

金属素材を加工して美しい絵柄に仕上げた金工品や、艶やかな質感の漆器も、大量生産ができないことから販売価格が高額になる傾向があります。

古道具家具は、当時の歴史・文化を感じさせる骨董品として知られています。例えば、レトロな時代家具や希少な木材で作られたちゃぶ台、文机は品質が高いため、購入希望の方は予算を多く確保しておくと良いでしょう。

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偽物・復刻を避けるための基本チェック

骨董品の中には、見た目では本物と区別が付かないほど精巧に作られた偽物や復刻品も少なくありません。人気の高い陶磁器や茶道具などは模倣の対象になりやすく、注意が必要です。

ここでは、骨董品の真贋を見極める上で確認すべきチェックポイントを紹介します。偽物を購入することがないよう、よく確認しておきましょう。

素地・釉薬・焼成痕など時代性の手掛かり

骨董品が本物かどうか見極める際は、まず素地や釉薬、焼成痕などを確認しましょう。

本物の骨董品には、象牙や金・銀などの高級素材を使用しています。しかし、偽物には安価な素材が使用されており、見た目や重さ、質感などに違和感があるため注意しましょう。

また、釉薬の見え方も大切なチェックポイントです。本物の陶磁器は、経年劣化で表面に微細なひびやくすみが見られる場合があります。一方、人工的に再現したものは、どこか新品のような均一さが残っている可能性があります。

焼き物は、焼成痕も偽物かどうかを判断する基準の一つです。熟練した職人が手掛けた陶磁器は、焼成痕や手作業ならではの歪みが見られる場合があります。一方、偽物は不規則な痕跡がなく、人工物の印象が強い傾向があります。

作家印・箱書・付属書類(保証/来歴)の確認

骨董品を購入するときは、作家印・箱書・付属書類を確認しましょう。

作家印(落款・刻印)は製作者を示す印で、古い作品では手押しによる不均一さが見られるのが自然です。しかし、偽物は均一で機械的な印象を受ける可能性があるため、もし違和感を感じた場合は偽物を疑いましょう。

また、骨董品を収納している共箱に書かれた箱書も確認しましょう。箱書にはその作品の製造年月日や作家などが書かれており、真贋を見極める際の基準となります。一目で偽物だと判断するのは難しいため、信頼できる業者に鑑定を依頼しましょう。

また、保証書や鑑定書などの付属書類も、偽物かどうかを判断するときに役立ちます。見た目だけで判断せず、証拠となる情報を総合的に確認することが重要です。

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過度に安い・写真不鮮明・説明不足は要注意

骨董品を探す際、価格や見た目だけで本物だと判断しないようにしましょう。

ネットオークションや個人間取引では、価格が相場より極端に低い商品や真贋が確認できないケースが多く見られます。例えば「有名作家の作品を特価で出品中」などの文言があったり、鑑定書が偽物を思わせる作りだったりする場合は、注意しましょう。

反対に、価格が高額で真贋を確認できないケースも注意が必要です。このような場合、悪意のある第三者が模倣品を本物と偽って販売している可能性があります。

また、写真が不鮮明で状態を正確に確認できない場合、購入は控えましょう。説明文が極端に短い商品も要注意で、作家名や制作年代などの情報が曖昧なものは避けるのが無難です。

買った後に価値を落とさない保管・お手入れ

購入した骨董品は、状態が悪化しないように保管場所や日頃のお手入れ方法に気を配りましょう。状態が悪くなると、長く愛用できなくなったり、売却時に査定額が下がる可能性があります。

大切な骨董品を長く愛用したい方、将来的に資産として売却したい方は、基本的な扱い方やクリーニングの有無を確認しておきましょう。

直射日光・湿度管理・扱い方の基本

骨董品の状態を良好に保つには、保管方法や扱い方に注意する必要があります。

直射日光が当たる場所に保管すると、色あせや劣化の原因になります。展示する際は、レースカーテン越しに置いたり、布を掛けて紫外線による劣化を防いだりしましょう。

また、湿気が多いとカビやさびが発生し、骨董品の価値が落ちる恐れがあります。特に掛け軸の作品や絵画は湿気の影響を受けやすいため、できるだけ風通しの良い場所で保管しましょう。湿度は40%〜60%を目安に置き場所を考えると、良好な状態を保ちやすくなります。

取り扱う際は、素手で直接触れずに柔らかい布や手袋を使用しましょう。陶磁器などの割れるものをお手入れしたり、移動したりする際は、落下に注意して扱うことが大切です。

クリーニングの可否と専門修理の使い分け

骨董品をお手入れする際に、専門業者に修理やクリーニングを依頼しても良いのかと悩む方は多いでしょう。

結論として、クリーニングや修理の可否は、今後その骨董品を愛用し続けたいのか売却したいのかによって異なります。今後も愛用し続けたい場合、専門の修理業者に補修してもらうと良いでしょう。例えば、陶磁器の修理業者では、ひびを目立たなくしたり欠けを丁寧に埋めたりする修理が可能です。

一方で、将来的に売却を考えている場合は、修理をせず査定に出すことをおすすめします。クリーニングや修理に出すと、かえって状態が悪くなり評価が下がる可能性があるためです。

今後購入した骨董品を手放すべきか判断しきれない方は、日々の軽いお手入れだけにとどめ、無理に補修しないようにしましょう。

失敗しない「どこで買う」の結論

骨董品は、骨董市や骨董品専門店、ネットショッピング、オークションなどさまざまなルートで購入できます。

骨董市では掘り出し物を探す感覚で、多くの品物と出会えるのが魅力です。ネットオークションやオンラインショップは手頃にお買い物を楽しめる分、販売・出品元の信頼性を確かめることが大切です。信頼性を求めるのであれば、骨董品を専門に扱っている実店舗でお気に入りの品物を見つけると良いでしょう。

購入した骨董品の売却を検討している方は、豊富な買取実績を持つ福ちゃんにご相談ください。経験豊富な査定士が一点ずつ丁寧に鑑定し、作品の本当の価値を見極めます。買取の際に、査定料やキャンセル料などは頂いておりません。まずはお気軽にご相談ください。

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