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  • 骨董品
  • 2025.12.19

旧一万円札は使える?聖徳太子札・福澤諭吉札の歴史と価値を紹介

【記事のポイント】

  • ✅旧一万円札は聖徳太子(C号券)福澤諭吉(D・E号券)の全種が今も使用可能
  • ✅珍番号(ゾロ目/AA券/ZZ券)やエラー紙幣は額面を大きく超える高値がつく
  • ✅高価買取には鑑定書添付、汚れ落とし禁止、劣化前の売却が重要

「昔の一万円札ってまだ使えるの?」「価値は上がっている?」そんな疑問を持つ方も多いはずです。

聖徳太子が描かれた初期の一万円札から、長年親しまれてきた福澤諭吉札まで、旧一万円札にはそれぞれ独自の歴史と魅力があります。状態や発行年、番号によっては高値がつくケースもあり、コレクター市場でも根強い人気の紙幣となっています。

そこで本記事では、旧一万円札の種類や価値が高まりやすい特徴、高く売るポイントなど、旧一万円札の売却を検討している方に有益な情報を丸ごとまとめました。手元に旧一万円札がある方は、ぜひお役立てください。

旧一万円札の価値とは?

10枚の一万円札

手元にある旧一万円札が、実際にどの程度の価値を持つのか気になる方も多いのではないでしょうか。基本的には額面通りの価値がありますが、記番号や状態によっては予想外の高値がつく可能性もあります。

まずは、旧一万円札の基本的な価値から価値が高い紙幣の特徴、その使用可否について詳しく見ていきましょう。

基本的に額面通りの価値がある

一万円札は1958年に発行を開始し、2025年までに4種類が発行されています。旧一万円札の価値は、現行の紙幣と同様に一万円です。そのため、買い物をはじめとしたさまざまな取引の支払いに使用したり、金融機関に預け入れたりできます。

ただし、汚損・破損した旧一万円札は、程度によってはそのまま使用できません。一定の条件を満たせば正常な一万円札と交換できるため、一度銀行に相談してみましょう。

珍しい特徴を持つものは高値が付くケースがある

世の中で流通している全ての旧一万円札が、額面程度の価値にとどまるわけではありません。記番号が珍しいものや、印刷ミスによるエラー紙幣などは、コレクターからの需要が高く、額面を大きく超える価格で取引されるケースがあります。

記番号に注目すると、ゾロ目や階段番号のものやAA券、ZZ券などが高値で取引される傾向です。福耳やズレなどのエラー紙幣も同様で、状態によって数万円から数十万円の価値がつくこともあります。

旧一万円札を所持している方は、使用・交換する前に記番号や状態を確認してみるとよいでしょう。思わぬ高値がつく可能性があるかもしれません。

旧一万円札は今でも使える◎

旧一万円札を含め、これまでに発行された一万円紙幣は全種類が法的に有効です。日本銀行法では「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」と定められており、一度発行された紙幣は法令に基づく措置がとられない限り通用力を失いません。

終戦直後の新円切り替えなどの理由で、2025年時点までに3回銀行券を無効にする措置が発動されましたが、聖徳太子や福澤諭吉の肖像が描かれた旧一万円札は、いずれもその対象外です。

ただし、古い紙幣であるため、一部の自動券売機やセルフレジでは使用できない場合があります。こうした状況を避けたい場合は、銀行窓口で新札に両替するか、有人レジで使用するとよいでしょう。

旧一万円札とは?これまでに発行された一万円紙幣

束になった一万円札

「旧一万円札」といっても、時代によって肖像や偽造防止技術が大きく異なり、以下の種類に分けられます。

  • 聖徳太子一万円札(C号券)
  • 福澤諭吉一万円札(D号券)
  • 福澤諭吉の一万円札(E号券)
  • 渋沢栄一の一万円札(F号券)

聖徳太子が描かれた古いタイプと、福澤諭吉の肖像を採用したタイプでは、デザインだけでなく製造技術にも大きな隔たりがあります。

また近年では、ホログラムや目に見えない潜像模様など、最先端の偽造防止技術が次々と採用されてきました。

ここからは、発行時期や登場人物によって区分される旧一万円札の種類と、それぞれが持つ価値について詳しく紹介します。

【1958年~1986年】聖徳太子の一万円札(C号券)

「聖徳太子一万円札」として親しまれている紙幣はC号券と呼ばれ、1958年(昭和33年)に登場した日本初の一万円札です。

当時の日本は戦後の復興期から高度経済成長期へと移り変わる途上にあり、急速に発展する経済を支えるために高額紙幣の需要が増大していた時代でした。

聖徳太子はすでに五千円札や千円札の肖像にも採用されていたほど広く認知されており、その知名度の高さが肖像として選ばれた理由です。

デザイン面では、お札の表面に堂々とした聖徳太子の肖像画が配置され、裏面には鳳凰像が描かれています。サイズは現在の紙幣よりもやや大きく作られており、手に取ると重厚感のある印象を受けます。

当時としては最新の偽造防止技術が導入されていたものの、現代の基準から見ればシンプルな造りで紙幣表面の精密な模様や透かし、凹版印刷などが主な対策です。

発行から時を経るにつれ、印刷技術が進歩して偽造リスクが次第に高まってきたことから、より強力な偽造防止策を備えた新札(D号券)に移行します。

それでも、聖徳太子の一万円札は昭和から平成初期にかけて広く流通し続け、多くの日本人にとって「一万円札といえば聖徳太子」というイメージを深く刻み込むほどの存在感を放ちました。今でもその懐かしさや歴史的価値から、コレクション対象として熱心なファンを魅了しているのが特徴です。

【1984年~2007年】福澤諭吉の一万円札(D号券)

1984年(昭和59年)に導入されたD号券の一万円札には福澤諭吉の肖像が採用されており、聖徳太子のC号券に代わる新しい顔として登場しました。

福澤諭吉は「学問のすゝめ」などで知られる啓蒙思想家であり、日本の近代化に多大な貢献をした人物のひとりです。国内外での知名度も高く、「近代日本の父」とも称される福澤諭吉の起用は、新しい時代を切り開いてきた日本人の精神を紙幣に映し出す試みでもありました。

D号券では偽造防止技術として、より精巧な透かしや潜像模様、肉眼では読み取れないほど小さなマイクロ文字などが採り入れられています。併せて印刷方法も大幅に改良されました。

これにより、紙幣の透かし部分で福澤諭吉の肖像が立体的に浮かび上がったり、光の角度によって隠れた文字や図柄が見えたりするなど、さまざまな表情を見せる点も特徴のひとつです。

デザイン面では表面に福澤諭吉の姿が描かれていて、裏面にはキジが優美な姿を見せています。歴史的意義としては、高度経済成長を乗り越え国際化の波に乗った日本が、さらに自立的な社会発展を目指す姿を象徴する紙幣として扱われました。

福澤諭吉自身が西洋の先進文化を積極的に採り入れながらも、日本固有の精神性を大切にした人物だったことから、当時の日本社会が求めていた近代化の理想像と見事に合致していたといえるでしょう。

【2004年~2022年】福澤諭吉の一万円札(E号券)

2004年(平成16年)から発行が始まったE号券の福澤諭吉一万円札は、D号券をさらに進化させた洗練されたデザインと最新技術が惜しみなく盛り込まれています。表面の肖像画は引き続き福澤諭吉が採用されました。

偽造防止技術としては光の加減で輝きが変わるホログラムや、さらに精密化されたマイクロ文字、角度によって色調が変化する特殊インクなど、当時としては革新的な技術が次々と導入されました。紙幣を傾けると不思議とキラキラと光る部分が現れるのは、E号券の印象的な特徴のひとつです。

裏面のデザインは平等院鳳凰堂の鳳凰像が描かれ、より進んだ印刷技術によって立体感や繊細さが一段と引き立つよう工夫が凝らされています。

E号券は長い期間にわたって私たちの日常へ溶け込み、2024年のF号券への切り替えまで、広く流通していました。

この期間は日本がデフレの長期化やグローバル経済の急激な変動など、数々の経済的試練に直面してきた時代でもあります。

E号券に採用された最先端技術は、こうした困難な状況の中でも、日本通貨に対する信頼を揺るぎないものとして守り抜くための重要な役割を果たしてきました。

これまで培われてきた偽造防止の技術やノウハウが一段と磨きをかけられているため、近年ではD号券を上回るセキュリティ性能を持った紙幣として高く評価されています。

通常の流通品であれば現存数が多いため、特別なプレミアは付きにくい傾向です。しかし、特別な希少性を持つ紙幣は例外的に高い価値が認められることもあります。

例えば、全ての数字が同じ「ゾロ目」や前後の番号がきれいに並んだ「連番」、あるいは印刷ミスによるズレやインクのかすれなどが生じた「エラー紙幣」はコレクターからも人気です。

こうした特別な紙幣は金銭的価値を超えた魅力があるため、専門のオークションや買取業者で予想外の高額査定がつくことも珍しくありません。

【2024年~】渋沢栄一の一万円札(F号券)

2024年から発行されたF号券の一万円札には、新たに「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の肖像が採用されています。渋沢栄一は数多くの企業や銀行の設立に携わり、近代的な経済システムの礎を築いた人物として高い評価を受けています。

日本の経済発展に多大な貢献をした偉人として、福澤諭吉の後を継ぐ形で新しい一万円札の顔となることが発表されたときは、社会的にも大きな話題を呼び起こしました。

デザイン面での変更は肖像画の刷新にとどまらず、裏面には東京駅丸の内駅舎が描かれました。これは日本の玄関口ともいえる東京駅の歴史的価値や、近代建築としての美しさを国内外に広くアピールする意図があり、日本を訪れる外国人観光客にとっても印象深い象徴となることでしょう。

旧札となるE号券とF号券の顕著な違いは、肖像とデザインコンセプトの一新に加えて、偽造防止技術がこれまで以上に強化されている点にあります。

今後はF号券が主役として流通の中心を担い、E号券やそれ以前のD号券などは徐々に姿を消していくことになるでしょう。しかし、これらの旧一万円札が法定通貨としての価値を失うわけではなく、引き続き問題なく使用できます。

高値がつきやすい旧一万円札の特徴

聖徳太子の一万円札

旧一万円札の中には、額面をはるかに超える高値で取引されるものが存在します。記番号の特殊性や製造過程での偶然のミスなど、幾つかの条件がそろうことで希少価値が生まれるためです。

ここでは、コレクターからの需要が高く高値がつきやすい旧一万円札の具体的な特徴を解説します。

珍番号・AA券・ZZ券である

記番号が珍しい旧一万円札は、思わぬ高値が付くことがあります。記番号とは、紙幣の表面左上と右下に印刷されている「アルファベット+数字6桁+アルファベット」の組み合わせです。

特に高値が付きやすいのが、最初のアルファベットと最後のアルファベットが両方とも「A」の「AA券(例:A123456A)」です。発行開始時の紙幣であることから希少性が高く、番号が若いほど価値が上昇します。記番号の色が変わる直前の「ZZ券」も高値が付く傾向があります。

また、ゾロ目(111111、777777など)、階段番号(123456、456789など)、キリ番(100000、500000など)なども人気です。特にゾロ目のAA券は、未使用品で10万円以上の価値がつくケースもあります。手元の旧一万円札の記番号を確認してみることをおすすめします。

福耳付きである

福耳付き旧一万円札とは、製造過程での裁断ミスにより、紙幣の角に余分な紙片が付いた状態のものを指します。裁断ミスが発生する可能性は低く、発生しても検査工程で除かれるため、市場にはほとんど流通しません。

そのため、福耳付きの旧一万円札は希少性が非常に高く、状態の良い福耳付き紙幣は額面の数十倍の価格で取引されることもあります。

手持ちの旧一万円札に四隅の余白や不自然な紙片が付いている場合は、丁寧に扱いつつ専門家に査定を依頼してみましょう。

エラー紙幣である

エラー紙幣とは、印刷ミスや裁断ミスによって通常とは異なる状態で市場に流出した紙幣を指します。代表的なエラー紙幣の例は以下の通りです。

  • 印刷ずれ:絵柄がずれて印刷された紙幣
  • 裏移り:表裏の絵柄が片面に重なって印刷された紙幣
  • 記番号違い:紙幣の2カ所に印刷される記番号が異なる

特に両面に福澤諭吉の肖像が印刷されたエラー紙幣は約74万円で取引された事例もあります。旧一万円札に印刷のズレや記番号の不一致などの異変を見つけた場合はそのまま使用せず、専門家に査定を依頼しましょう。

旧一万円札を高く売るためのポイント

POINTと書いてあるブロック

準備をきちんと整えることによって、旧一万円札の買取価格が大きく変わることがあります。同じ旧一万円札でも、準備の有無で査定額に差が生まれるケースは少なくありません。

ここでは、旧一万円札の価値を最大限に引き出し、高額買取を実現するためのポイントを解説します。

劣化を防いで良好な状態を保つ

旧紙幣を長期間保管する際は、湿気や直射日光を避け、紙の酸化による変色や劣化を防ぐことが大切です。

透明の保護フィルムなどに入れて丁寧に保管すれば、折り目や汚れがつくリスクを最小限に抑えられます。

紙幣は本質的に紙でできているため、保管環境が悪いと染みや変色、破れなどが生じやすく、一度ダメージを受けると元に戻すことは困難です。美しい状態を維持することが、価値を高める重要なポイントといえるでしょう。

深い折れ跡や目立つ汚れがある場合は、コレクション目的での魅力が大幅に低下し、高価買取の対象からは外れる可能性が高くなります。

汚れを落とさない

旧一万円札に汚れや染みがあったとしても、自分で落とそうとする行為は避けましょう。古い紙幣は非常にデリケートであり、水で洗ったり布で拭いたりすると破損のリスクが高まります。

こうしたダメージは紙幣の価値を著しく低下させ、結果として買取価格を大きく下げかねません。

専門の買取業者は、現状の状態のまま適切に評価する技術と知識を持っています。その紙幣が持つ本来の価値を見いだして査定に反映させるため、発見した時点での状態を保ったまま専門家の判断に委ねましょう。

鑑定書を付ける

旧一万円札の鑑定書が手元に残っている場合は、紙幣と一緒に査定へ提出することをおすすめします。鑑定書は、その旧一万円札が本物であることを第三者の専門家が証明した重要な書類です。

特に珍番号やエラー紙幣など希少性の高い紙幣の場合、鑑定書があることで真贋の証明になり、買取業者も安心して高額査定を提示しやすくなります。反対に鑑定書がない場合は、業者は改めて真贋を慎重に確認しなければなりません。

信頼できる買取業者に査定をお願いする

旧一万円札の買取を依頼する際は、信頼できる買取業者を選ぶことが高価買取のコツです。古銭や旧紙幣の専門知識を持つ査定士が在籍している業者であれば、記番号の希少性や状態を正確に評価し、適正な価格を提示してもらえます。

また、複数の業者に査定を依頼して買取価格を比較することで、より高値で売却しやすくなります。業者によって査定基準や得意分野が異なるため、同じ旧一万円札でも提示額に差が出るケースは珍しくありません。

旧一万円札の売却を検討している方は福ちゃんへ!

旧一万円札の売却をお考えであれば、古銭・古紙幣の買取に幅広く対応している福ちゃんへご相談ください。福ちゃんでは、聖徳太子や福澤諭吉の旧一万円札はもちろん、珍番号やエラー紙幣など、特殊な価値を持つ紙幣の査定も可能です。

経験豊富な査定士が一枚一枚丁寧に鑑定し、記番号の希少性や状態を細かく確認した上で適正な買取価格を提示します。査定は無料で、出張買取・宅配買取・店舗買取の3つの方法から選択可能です。

査定額に納得できない場合は、無理に売却する必要はありません。初めての方でも安心してご利用いただける体制を整えているため、まずは福ちゃんの無料査定をご活用ください。

まとめ

1枚の旧一万円札

旧一万円札はC号券・D号券・E号券の3種類があり、現在も額面通り使用できます。そのため基本的に価値は一万円ですが、記番号が珍しいものやエラー紙幣などは、高値で取引される可能性があります。

手持ちの旧一万円札にどの程度の価値があるのか知りたい方は、ぜひ福ちゃんに査定をご依頼ください。福ちゃんには古紙幣を熟知した査定士が在籍しており、ひとつひとつの状態を念入りにチェックして適切な査定額を提示します。

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