ベースとギターの違い・役割は?初心者向けの選び方を解説!

ベースとギターは見た目が似ており、一見違いが分からないという人は多いでしょう。バンド内での役割や音の違い以外にも、さまざまな違いがあります。ベースとギターのどちらを演奏するか迷う場合は、まずそれぞれどのような違いがあるのかを確認しましょう。違いを知ることで、自分に向いている楽器が分かります。

この記事では、ベースとギターの違いを、バンド内での役割・構造・音域・難易度の観点から解説します。それぞれの楽器に向いている人の特徴も紹介するので、楽器選びに悩んでいる人はぜひお役立てください。

1. ベースとギターの違い(1)バンド内での役割

ベースとギターの違い(1)バンド内での役割

ベースは、主に低音とリズムで楽曲を下支えする役割を果たします。そのため、ドラムと併せてバンドの「リズム隊」と呼ばれることもあります。ベースラインとリズムは、ノリとも言われる「グルーヴ」を作り出し、楽曲に安定感やまとまりを与えるのに欠かせない要素です。また、ベースの音は耳では拾いにくいものの、ライブ演奏ではドラムとともにズンズン響き、音の迫力を聞く人に体感で伝えることも可能です。

一方、ギターはコードによる伴奏やメロディ演奏を主に担当します。コードでハーモニーを生み出し、メロディを奏でて楽曲に表情をつけることで、キーボードなどとともに楽曲に華を添えます。

楽曲は、リズムなどの土台の上にハーモニーやメロディを乗せることで成立するものです。華々しいギターと比べてベースの重要性がイメージしにくい人もいますが、ギターなどの華やかな音色はベースがあってはじめて引き立ちます。ベースは、音楽を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。

反対に、ベースだけでは華々しさに欠け、楽曲の魅力を十分には引き出せません。ベースとギターは、お互いの持ち味を生かしながら音作りを行います。

2. ベースとギターの違い(2)構造(サイズ・弦・ネックなど)

ベースとギターの違い(2)構造(サイズ・弦・ネックなど)

ベースとギターは楽器自体の見た目がよく似ていますが、細かく見るとサイズやネックの長さなどに違いがあります。

ベースとギターの構造の違いを、表にまとめました。なお、ベース・ギターはそれぞれエレキベース・エレキギターのサイズ感を参考にしています。

ボディのサイズベース:大きめギター:小さめ
基本的な弦の数ベース:4ギター:6
1弦の太さベース:0.045インチ
(約1.14mm)
ギター:0.011インチ
(約0.27mm)
ネックの長さベース:長めギター:短め
フレット数ベース:20〜22ギター:21〜24

ベースとギターのサイズを比較すると、全体的にベースのほうが大きくなっています。一般的なベースより小さいミニベースであっても、ギターより大きいのが一般的です。特にネックの長さは、見比べるとはっきりと違いが分かりやすい部分です。

ネックの長さと深く関わるのがフレットです。フレットとは、弦と垂直に走るネック部分の金属のパーツを指します。ベースのほうがギターよりネックは長いものの、フレット数は大差ありません。むしろギターのほうがフレットが多いこともあるため、ベースのほうがフレット間の距離が離れている傾向にあります。

弦の本数は、ベースは4弦、ギターは6弦が基本となっていますが、5弦以上の多弦ベースや、7弦以上の多弦ギターもあります。弦の数だけでは区別がつかないこともあるので、弦同士を比較する場合、太さを参考にすると分かりやすいでしょう。ベース・ギターともに弦の種類によっては太さが異なりますが、一覧表ではそれぞれ一般的なミディアムタイプの弦の中で、もっとも細い1弦について比較しています。

ベース弦は巻弦と言い、芯に細い線を巻きつけて作られています。ギターにも巻弦は使われているものの、巻弦が使われているのは4弦以上だけです。1~3弦はプレーン弦と言われる、線が巻かれていないタイプです。弦そのものの作りが違うため、ベースとギターでは同じ1弦でも太さに4〜5倍近い違いがあります。

3. ベースとギターの違い(3)音域

ベースとギターの違い(3)音域

音域とは、楽器などで出せるもっとも低い音からもっとも高い音までのことを指す用語です。

バンドでの役割からも分かるように、ベースの音域はギターより低く、ベースとギターを同じように演奏すると、ベースのほうが1オクターブ低くなります。ベースの演奏でよく使われる最低音は、ピアノなどでよく基準とされる「ド」より3オクターブほど低く、最高音でも「ド」より1オクターブ以上低くなります。

一方、ギターの音域でもっともよく使われる最低音は、基準の「ド」から2オクターブ近く低く、最高音は1オクターブ近く高い音です。

また、弦やフレットが多いほど表現できる音域が広がるため、ベースよりギターのほうが音域が広くなるのも特徴です。ベースの音域が約2オクターブ分であるのに対し、ギターの音域は約3オクターブ分となっています。ギターがハーモニーやメロディラインを演奏できるのも、音域の広さによります。

4. ベースとギターの違い(4)難易度

ベースとギターの違い(4)難易度

楽器を始めるにあたって、習得の難易度を考慮するのも重要です。ベースとギターでは、難易度というよりも、難しさを感じるポイントが異なります。

弦楽器の習得は、運指がネックになることがほとんどです。その点、ベースは単音での演奏がメインなため運指はシンプルで、弦楽器としては入りやすい部類となっています。

ただしベースは役割上、リズムを正確に、また音楽のグルーヴに合わせて刻む必要があることから、一定のレベルに達すると難易度が上がります。また、ソロで演奏されることがほとんどないので、他の楽器やコードへの理解を深める必要があるのも難しい点と言えるでしょう。

ギターの難しさはコード弾きにあると言われることも少なくありません。コードを弾くためには複数の弦を同時に抑える必要があり、コード進行によっては運指の難易度が大幅に上がります。コードを弾きこなすには、さまざまな演奏方法を身につけることが必要です。

ただし、ギターはソロでの演奏でも曲を成立させられるので、個人練習でもモチベーションを保ちやすく、練習が続けやすいでしょう。

5. 【ベースとギター】向いている人の特徴

【ベースとギター】向いている人の特徴

ベースとギターでは楽器の性質がかなり違うため、人によって適性も異なります。

ここでは、ベース・ギターそれぞれに向いている性格・考え方の人を紹介します。どちらを演奏するかを向き不向きで決める必要はありませんが、演奏してみたい楽器を迷っている場合は、参考にしてください。

ベースに向いている人

  • ・コツコツ地道に取り組める人
  • ・バンドの音を支えたい人
  • ・リズム感に自信のある人

ベースが向いている人は、上記のような特徴を持っている人です。

メロディを弾けるギターと比較すると、ベースの練習は地道なものになります。華やかさや勢いより正確性が求められる楽器なので、コツコツ取り組める人のほうが向いています。

また、バンド全体を支える音が出せるのは、ベースならではの魅力です。自分が前面に出るよりも縁の下の力持ちのほうが好きな人は、ベースが向いています。

そして、ベースはギターと比べて目立ちにくいものの、楽曲全体のリズム感を作り出す重要なパートです。ギターのように感性で弾くよりも、グルーヴに合わせて正確に弾くことが求められます。

ギターに向いている人

  • ・作曲したい人
  • ・ソロプレイ・目立つ演奏に興味がある人
  • ・手先が器用な人

作曲には、コードやメロディを弾きやすいギターのほうが向いています。ベースの演奏にもコードは重要ですが、ベースではルート音(コードの中の基本の音)だけを弾くことが多く、あまり作曲には向きません。

ギターはメロディを弾くのに向いており、ギターソロも可能な点が人気です。バンドでも目立つポジションに立ちやすくなります。

ベースと比べて弦が多くフレットの間隔も短いため、運指が複雑になります。ギターの演奏は、手先の器用で素早い運指に自信がある人のほうが向いているでしょう。

まとめ

ベースとギターは似ていますが、役割や構造、音域、難易度などを細かく見ると違いがあります。ベースはギターよりも大きく、音域は狭いのが特徴です。弾きやすさにおいては演奏者の性格によるところもあるため、どちらが難しいというのはありません。

ベースは、コツコツ取り組める人やリズム感に自信がある人に向いています。ギターは、作曲したい人やソロプレイに興味がある人に向いているでしょう。

ベースとギターのどちらを演奏するか悩んだときは、今回紹介した向いている人の特徴もぜひ参考にしてください。

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