- 古銭/記念硬貨
- 2025.11.11
硬貨を綺麗にする方法!正しい洗浄・保管のコツと価値を下げないコツ

硬貨の中には希少価値があり、専門店に査定してもらえば「高値が付くのかな」と考える方もいるのではないでしょうか。
このような硬貨は美品であるほど価値も高くなりますが、汚れているからといって誤った方法で洗浄すると、かえって硬貨を傷めたり価値を下げたりしてしまう可能性があるので注意が必要です。場合によっては手を加えず、そのままの状態で査定に出した方が良い場合もあるので、洗浄すべきかどうか慎重に見極めましょう。
この記事では、硬貨の洗浄が価値に与える影響や、硬貨が汚れる原因、硬貨を綺麗にする正しい方法、硬貨を洗浄する際の注意点について解説します。
硬貨を綺麗に保管する方法や、不要な硬貨を処分するのに適した方法も紹介しているので、手元に価値のある硬貨がある方はぜひ最後までご覧ください。
【記事のポイント】
- ✅洗浄は酢や重曹で優しく、傷に注意。
- ✅買取予定の硬貨は洗浄せず査定へ。
- ✅硬貨の買取は硬貨買取の福ちゃんにお任せ!
硬貨は洗浄しても大丈夫?価値への影響

古い硬貨は汚れや変色が起こっているケースが多いため、「査定に出す前に綺麗にした方が良いかな」と思う方も多いでしょう。
確かに軽い汚れを落とす程度の洗浄であれば、洗浄して綺麗にした方が良い場合もあります。しかし、無理に洗浄すると価値が下がったり、場合によっては「法律上のルール」に抵触してしまったりする恐れがあるので注意が必要です。
ここでは、どのような洗浄なら安心なのか説明するとともに、気を付けるべきポイントについてお伝えします。
軽い汚れを落とす程度なら問題なし
硬貨は元々不特定多数の人に使われることを想定しているため、軽くこする程度で表面に傷が付いたり、模様や溝が摩耗したりする心配はありません。
「素手で触って指紋や皮脂が付いた」「うっかり地面に落として土を付けてしまった」くらいの軽い汚れであれば、簡単な拭き掃除で汚れを落とせるため、洗浄しても問題ないでしょう。
具体的なお手入れ方法としては、水を染み込ませた柔らかい布で優しく拭いたり、軽く磨いたりする方法がおすすめです。
なお、柔らかい布を使ったとしても、力を入れてゴシゴシとこすったりすると傷が付いてしまう恐れもあるので要注意。お手入れ時に限らず、価値のある硬貨は「優しく丁寧に」扱うことが何よりも大切なポイントです。
もし上記の方法で綺麗にならないのなら、硬貨自体に汚れがこびりついているか、変色を起こしている可能性があります。その場合は酢や重曹などを使用すれば落とせるケースもあります。
これらのアイテムを使って洗浄する方法については後述するので、そちらを参考にしてください。
貨幣損傷等取締法に注意
貨幣損傷等取締法とは、故意的な貨幣の損傷や、金属製の器物を溶かして地金に戻す鋳つぶしなどを禁じる法律のことです。
硬貨の洗浄を行う際、研磨剤などを使って表面の模様が消えるほどこすってしまうと、故意の「損傷」と見なされ、同法に違反してしまう可能性があります。
同法の規定に違反した場合、一年以下の拘禁刑または二十万円以下の罰金に処されるので、あらかじめ注意が必要です。(※)
そもそも、価値のある硬貨は「元の形状を保つこと」が重視されるため、傷が付いたり、模様がすり減ったりするほど強く磨くと、かえって価値が下がってしまう原因となります。
硬貨の洗浄は余計な手間をかけるほど、かえって法律違反や価値の低下などのリスクを招くことがあるので、あくまでも汚れを取り除く程度の範囲内で洗浄するよう心掛けましょう。
※(参考:e-Gov法令検索 『貨幣損傷等取締法』)
査定・出張費・手数料はすべて無料。
硬貨が汚れる原因

硬貨が汚れる原因は複数あり、取り扱い方法や保管方法などによって汚れの種類や程度に差が出ます。
この後、硬貨の正しい洗浄方法について説明しますが、汚れの種類によって使用するアイテムに違いが出る場合もあるので、手元にある硬貨がなぜ汚れているのか、事前にチェックしておくことをおすすめします。
ここでは、硬貨が汚れる具体的な要因について詳しく見ていきましょう。
手垢・汗による汚れ
硬貨が汚れる最も身近な原因が「手垢や汗」です。一見綺麗に見えても、私たちの手には汗や皮脂、手垢などが付着しています。
硬貨は素手で取り扱うことが多いため、これらの汚れが手から硬貨に移ってしまうと、黒ずみや変色の原因になることがあります。特に頑固な汚れとして知られているのが緑青と呼ばれる変色です。
硬貨の中には銅が使われているものがありますが、銅は汗や皮脂に含まれる塩分と化学反応を起こすと、青緑色に変色する性質を持っています。
緑青は無害な物質なので健康被害はありませんが、見た目が悪くなるため、美品に比べると硬貨としての価値は下がってしまう傾向にあるでしょう。
汗や皮脂、手垢は付着した直後であれば簡単に落とせますが、不特定多数の人の手を渡り歩き、さまざまな汚れが少しずつ蓄積されていくと頑固な汚れや変色につながってしまうため、取り扱いや保管の方法に気を遣う必要があります。
酸化や硫化による変色
酸化とは、酸素と物質が結び付いて起こる化学変化のことです。硬貨のうち、10円玉をはじめとする銅銭は酸化しやすい性質を持っており、酸素に触れる場所に長期間保管しておくとサビが浮く原因となります。
一方の硫化とは、硫黄と物質が結び付いて起こる化学変化のことです。銀貨でよく見られる現象で、空気中に含まれる硫黄成分(硫化水素や二酸化硫黄など)に触れて硫化すると、硫化銀と呼ばれる物質に変化します。
銀貨が硫化銀に覆われると、本来の銀の輝きが隠れてしまい、黄色や茶褐色、あるいは黒色に変色してしまいます。
どちらも硬貨を裸のまま保管することによって起こる現象であるため、日ごろからの適切な管理や保管方法が重要です。
硬貨を綺麗にする正しい方法

硬貨に余計なダメージを与えず、汚れだけを綺麗に落とすには、適切な方法で洗浄する必要があります。
優しく丁寧な作業を心掛けるのはもちろん、使用する洗浄剤や道具の選び方も慎重に行うことが、硬貨の価値を保ったまま洗浄するポイントとなります。
なお、硬貨の洗浄方法は汚れの種類によって異なるので、前述した硬貨が汚れる原因を踏まえながら、適切な方法を選択しましょう。
ここでは、身近な素材を使った方法から、専用クリーナーを活用した方法まで、硬貨を安全に美しくよみがえらせるための正しい洗浄ステップを分かりやすくご紹介します。
酢・クエン酸を使った洗浄方法
銅銭に付いた酸化汚れは、酢やクエン酸といった酸性のものを使用すると落とすことができます。酸化銅に酢やクエン酸を加えると酢酸銅に変化し、酸化した銅が溶け、銅本来の色を取り戻すことができるからです。
具体的な方法としては、小さな皿などに用意した少量の酢またはクエン酸水溶液を柔らかい布や綿棒に軽く含ませ、硬貨の表面をそっとなでるように拭き取っていきます。拭き終わったらすぐに水でさっと洗い流し、柔らかい布で優しく水分を拭き取って十分に乾燥させましょう。
拭き終えてから水洗いまでの時間は5分~10分程度を目安にします。それ以上浸け置きすると、酸の力によって硬貨表面のメッキまで傷めてしまう可能性があるため、長時間浸け置くのは厳禁です。
小皿に用意した酢またはクエン酸液にそのままコインを浸すという方法もありますが、その場合も浸し過ぎには注意しましょう。
また、粉末のクエン酸を使う場合はクエン酸ペーストで洗浄するという方法もあります。少量の水で溶いてペースト状にしたクエン酸を、硬貨全体に塗りつけて数分待ち、ペーストをこすり落としてから水洗いすればOKです。
ペーストの方が密着力が高いぶん、より早めに効果が現れますが、そのぶんメッキにダメージが及ぶスピードも速くなるため、放置し過ぎには十分注意しましょう。
重曹を使った洗浄方法
素手で硬貨を触ったときに付着する皮脂や手垢などの汚れは酸性の性質を持っているため、弱アルカリ性の性質を持つ重曹を使って汚れを中和するのがおすすめです。
お手入れする際は、まず小さじ1杯程度の重曹に少量の水を加えてなめらかなペーストを作ります。そして、ペーストを清潔な布や綿棒に少量取り、硬貨の表面で円を描くように軽く磨いていきます。
汚れが浮いたら、水ですすいで、乾いた布で水気を拭き取りましょう。水気が残っていると、硬貨の表面で化学変化が起こってサビが浮く原因になるので、きちんとから拭きすることが大切です。表面の湿り気が気になる場合は、ドライヤーの冷風を当てて乾かしても良いでしょう。
なお、市販の重曹は粒子が粗いものと細かいものの2種類があります。粒子が粗いタイプの重曹だと微細な傷の原因になることもあるため、できるだけ細かい粒子の重曹を選び、力を入れ過ぎないよう注意しながら丁寧に作業を進めていくことが大切です。
この方法は皮脂や手垢による黒ずみ汚れにも有効なので、硬貨に黒っぽい汚れが目立つ場合は重曹で洗浄してみましょう。
歯磨き粉を使った洗浄方法
歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、硬貨の洗浄に使えば、表面にこびりついた頑固な汚れを落とせる場合があります。
やり方としては、適量の歯磨き粉を水で少し薄め、指先や柔らかい布に極少量を付けて、円を描くように優しく磨きます。
使い古しの歯ブラシを使えば、硬貨表面の凹凸も効率よく洗えますが、毛質が硬いブラシを使用すると表面に傷を付ける原因になるので、ブラシは柔らかめのものを使用しましょう。また、強くこすり過ぎると傷や摩耗のリスクが高くなるので、歯ブラシを使うときは特に力加減に注意が必要です。
ある程度汚れを浮かせたら、すぐに綺麗な水で十分に洗い流します。この方法は、酢や重曹などで落とし切れない頑固な汚れに適していますが、研磨剤が入っているぶん、酢や重曹よりも硬貨表面にダメージを与えるリスクが高くなるので、より注意して作業することが大切です。
専用クリーナーを使った洗浄方法
コイン収集家や愛好家の間では、硬貨専用に開発されたクリーナーを愛用している方も多くいらっしゃいます。硬貨専用クリーナーは、硬貨の材質や汚れの種類に合わせて細かく調整されているため、よく目にする家庭用洗浄剤よりも安全かつ効果的に汚れを取り除けるのが魅力です。
使用方法は製品ごとに異なりますが、基本的には専用クリーナーを硬貨に適量付け、柔らかい布などで優しく磨いて洗浄します。
コイン専用の洗剤なので安心して使えるところがメリットですが、クリーナーによっては特定の素材にしか効果を発揮しないものもあります。
例えば銀貨専用のクリーナーは銅貨に使ってもあまり汚れを落とせない可能性があるので、クリーナーを使うときはどの素材に対応しているか、あらかじめ確認しておきましょう。
硬貨を洗浄する際の注意点
ここまで、硬貨の洗浄について具体的な方法をいくつかご紹介してきましたが、お手入れする際は重要な注意点をしっかりと守らないと、かえって硬貨の価値を下げる原因になってしまうリスクがあります。
特に価値の高い記念硬貨や金貨などは、繊細な素材で作られているものもあるため、細心の注意を払った取り扱いが求められます。
場合によっては自宅でのセルフ洗浄を行わない方が良い場合もあるので、手元にある硬貨のお手入れを検討する際は、あらかじめ以下3つの注意点を十分に理解しておきましょう。
変形・傷に注意
硬貨をお手入れする際、特に注意したいのが変形と傷です。硬貨は一見硬そうに見えますが、金や銀は意外とデリケートで、硬いブラシで強くこすったり、力を入れて握りしめたりすると、簡単に曲がったり傷が付いたりすることがあります。
特に研磨剤入りの歯磨き粉は頑固な汚れが落としやすくなるぶん、傷や摩耗が起こりやすい傾向にあるので、ほんの少し力を入れ過ぎただけでも硬貨の素材を傷めてしまうことがあるので注意したいところです。
このような変形や傷は硬貨の価値を大きく下げてしまうだけでなく、前述した「貨幣損傷等取締法」にも触れてしまう恐れがあるため、十分に気を付けましょう。
変形や傷、摩耗などを防ぐには、適切な力加減を意識することが大切です。強い力でこすったり、硬いブラシを使ったりせず、柔らかい布やブラシで優しく洗浄しましょう。
また、硬貨を洗浄するときは作業環境も整えましょう。硬い机の上に置いて作業すると、強くこすったときに机との間で摩擦が起こったり、硬貨がぶつかって傷が付いたりする原因となります。
洗浄作業を行うときはあらかじめ机に柔らかいタオルや布を敷き、その上に硬貨を置いて作業すると、不意の傷や変形を防げるでしょう。
塩素系漂白剤での洗浄はNG
硬貨の汚れがひどい場合、「手っ取り早く漂白しよう」と思うかもしれませんが、台所用の塩素系漂白剤を使ってしまうのは非常に危険です。
塩素系漂白剤には強力な酸化作用があり、硬貨に使用すると材質と化学反応を起こし、変色や腐食につながる場合があります。特に腐食によるダメージは元に戻すことができないため、取り返しのつかない深刻なダメージを与えてしまうリスクがあります。
特に銅を主成分としている硬貨は塩素系漂白剤と相性が悪く、黒ずみや変色が悪化する要因となる可能性が高いでしょう。
そもそも、塩素系漂白剤のメーカー側も金や銀、銅といった金属への使用はNGとしているケースがほとんどなので、いくら汚れがひどくても、硬貨に塩素系漂白剤や強酸・強アルカリ性の洗剤を使用するのはやめましょう。
頑固な汚れがこびりついている場合は、前述した専用クリーナーやクエン酸、重曹などを使用して洗浄することをおすすめします。
買取予定の硬貨は洗浄せずそのまま査定へ
ここまで硬貨のさまざまな洗浄方法をご紹介してきましたが、専門店に買い取ってもらうことを予定しているのなら、状態をむやみに変えてしまわないよう洗浄は控えておいた方が無難です。
古銭や記念硬貨など、コレクターズアイテムとしての価値が期待できる場合は、自己判断で洗浄すると思わぬ形で価値を下げてしまうことがあるためです。
コレクターは長い年月を経た自然な風合いや独特の変色を、コインの歴史的価値や希少性を物語る重要な要素として評価しているため、余計な手を加えない方が硬貨としての価値を下げずに済むでしょう。
なお、柔らかい布で拭き取る程度のお手入れなら本格的な洗浄のうちに入らないので問題ありません。布で拭き取れない汚れはそのままにして、専門店に持ち込むようにしましょう。
「汚れたままでは買い取ってもらえないのでは?」と不安になるかもしれませんが、そもそも古銭は発行からかなりの年月が経過しているため、多少汚れていても査定にそれほど響く心配はないといわれています。
もちろん、美品に比べれば価値は下がりますが、人工的な手を加えたものよりは適正な値を付けてもらえるので、ご安心ください。
硬貨を綺麗に保つ保管方法

硬貨は美品なものほど高値が付くため、できるだけ綺麗な状態を保てるよう、適切な方法で保管することが重要です。
特に空気や日光、湿気などの環境要因は硬貨の品質を劣化させる原因となるため、これらから硬貨を保護できる手段を選びましょう。
以下では、硬貨を長期にわたって綺麗な状態で保管するためのコツや、適切な保管場所をご紹介します。
素手で触らず手袋を使用
私たちの手には微量の皮脂や汗、手垢などが付着しており、素手で硬貨を触るとこれらが硬貨に付着してしまいます。
すぐにさっと拭き取れば問題ありませんが、皮脂や汗が付いたまま長期間放置すると、酸化して黒ずんだり、空気中の物質と化学変化を起こして緑青というサビが浮いてきたりする原因となります。そのため、大切な硬貨を取り扱う際には、コットンや専用の白い手袋、あるいは清潔なビニール手袋を使用するのがベストです。
また、手袋をしていたとしても、硬貨に触れる時間はなるべく短くしましょう。空気に触れさせる時間そのものを短縮することが、硬貨を綺麗に保つ秘訣です。
手袋以外には、コインピンセットを使うという方法もあります。通常のピンセットとは異なり、先端がプラスチックコーティングされているため、コインを挟んでも表面に傷を付ける心配がなく、安心して作業できます。
柔らかい布で優しく拭く
付着したばかりの皮脂や汗、手垢、ホコリなどは、さっと拭き取るだけで落とすことができます。ただし、硬いタオルなどで拭くと微細な傷が入る可能性もあるため、できるだけ柔らかい布やコイン拭き専用クロスなどを使用するのがおすすめです。
なお、コイン拭き専用クロスには研磨剤が含まれているものもあります。汚れが付着した状態でクロスを使うと傷が付いてしまう恐れがあるので、あらかじめごみやホコリが付いていないか確認してから使用しましょう。
また、クロスによって使用方法や使用上の注意点などに違いがあるため、クロスを購入・使用する際は事前に注意書きや使用可能な素材をよく確かめることが大切です。
汚れを拭き取る際のコツは、決して力を入れ過ぎないこと。優しく円を描くように拭き取るよう意識すると、傷や摩耗の心配がなく、硬貨を綺麗な状態でキープしやすくなります。
空気・日光・湿気から守る
空気・日光・湿気は、いずれも硬貨の天敵です。硬貨を裸のまま放置していると、空気による酸化や、紫外線による変色、湿気からのさびなどが起こりやすくなり、硬貨の価値を著しく下げる原因となります。
これらの要素から大切な硬貨を守るために、硬貨は密封性の高いコインケースやコインアルバム、「コインホルダー」などに収納した上で、直射日光が当たらない冷暗所に保管しておきましょう。
なお、クローゼットや押し入れといった通気性の悪い場所は湿気がこもりやすい傾向にあるため、定期的に換気したり、除湿剤を置いたりして調湿する工夫を採り入れることも大切です。
特に梅雨時期は湿度が高くなりやすいので、定期的に保管状態をチェックし、必要に応じて空気の入れ替えや湿度管理を行うことを心掛けましょう。
不要な硬貨を処分する方法

保管場所に困っている硬貨や、コレクションの整理に伴って手放したい硬貨の処分方法は、大きく分けて4つあります。
- フリマアプリ
- オークションサイト
- 専門業者による買取
- 銀行での両替
それぞれ特徴やメリットが異なりますが、特におすすめしたいのは専門業者に買い取ってもらう方法です。なぜ専門業者への持ち込みがベストなのか、他の方法の特徴も紹介しながらご説明します。
フリマアプリ
フリマアプリは、自宅にいながら手軽に硬貨を売却できるのが最大の魅力です。スマートフォン一つで簡単に出品でき、価格設定や購入希望者とのやり取りも全てアプリ内で完結するため、初心者でも比較的取り組みやすいでしょう。
一方で、購入希望者からの値下げ交渉や落札後の梱包・発送などの手間がかかるので、出品以外の作業には相応の手間と時間がかかります。
また、フリマアプリは原則として個人間のやり取りになるため、支払いや商品到着を巡るトラブルが発生する可能性もゼロではありません。
フリマアプリでは購入額から一定の手数料が差し引かれる点にも注意が必要です。さらに、フリマアプリを利用するユーザー全員が古銭に関する専門的な知識を持っているわけではないので、適正価格で出品したとしても売れない可能性があります。
さらに、現在有効な国内の貨幣などは、出品禁止になっているケースが多いため注意が必要です。
「そのうち売れれば良い」と考えているのならフリマアプリを使うのもありですが、引っ越しや保管スペースの問題でなるべく早めに処分したいと考えているのなら、他の方法を検討した方が良いでしょう。
オークションサイト
インターネットオークションの利点は、本来の価値以上の高値で落札される可能性があることです。特に保管状態の良いものや希少価値の高いものはコレクターからのニーズが高く、入札者同士が競り合った結果、落札価格がどんどんつり上がるケースも少なくありません。
一方で、出品から落札までに一定の日数がかかることも多く、不要な硬貨をすぐに処分できない可能性があります。また、市場の状況によっては必ずしも希望どおりの高値で売れるとは限らないところもネックの一つです。
あらかじめ最低落札価格を決めておけば、想定を下回る価格で落札される心配はなくなりますが、スタート価格が高いと入札されにくいというデメリットもあります。さらにフリマアプリ同様、インターネットオークションも基本的には個人間のやり取りになるため、支払いや商品到着に関してトラブルが発生する可能性もあります。
市場ニーズが高く、多くの入札が見込まれる硬貨ならオークションサイトを利用するのも一つの方法ですが、そうでない場合はあまりメリットの少ない手段といえるでしょう。
専門業者による買取
硬貨の処分方法として最もおすすめなのが、古銭や記念硬貨などの買い取りに対応している専門業者に買い取ってもらう方法です。
専門知識を持ったスタッフが硬貨の真贋判定や希少性、保管状態などを総合的に見極め、適正な価格を提示してくれるので、お持ちの硬貨を納得のいく価格で買い取ってもらえます。
特に、珍しい古銭や外国の記念硬貨など、判断が難しい特殊なアイテムでも、正確かつ公平に評価してもらえるのは大きな利点でしょう。
また、業者によってはさまざまな買取方法に対応しており、お店への持ち込み査定だけでなく、段ボールなどの箱に詰めて送るだけの宅配買取や、スタッフが自宅まで訪問して硬貨を査定してくれる、出張買取にも対応しています。
忙しくてなかなか店に行けない、あるいは店が遠方にあるという方も気軽に査定してもらえるのは専門業者ならではの魅力です。なお、出張料や査定料などは一律無料にしているところも多いので、余計な手数料をかけずに硬貨の価値を知ることができるのも大きなメリットです。
ただし、業者によって査定士の知識や技量、査定の基準などに違いがあるため、同じ硬貨であっても査定額に差が出ることがあります。
より好条件で硬貨を売りたいのなら、できるだけ複数の業者に査定を依頼して比較検討した方が良いでしょう。
銀行での両替
銀行の窓口では、古い硬貨を現在の通貨に両替(引換)してくれます。大量の硬貨をまとめて引換できるため、不要な硬貨が多い方にとって便利な方法です。
ただし、銀行ではその硬貨が持っている希少性や市場ニーズなどは考慮されず、額面通りでの引換となります。そのため、コレクター需要の高い硬貨を引き換えてしまうと損をしてしまう可能性が高いことに注意が必要です。
また、銀行によっては現金整理手数料などの名目で、引換に一定の手数料を徴収される場合があります。手数料は銀行によって異なりますが、枚数が多くなるほど手数料もかさむ傾向にあるため、コストの負担もかかってしまうところが難点です。
さらに、銀行で引き換えてもらえるのは原則として、現在も有効な銀行券(紙幣)と貨幣のみです。すでに失効している古い硬貨は引換の対象外となるので、他の方法で処分しましょう。
硬貨の買取は福ちゃんへ

硬貨の処分方法は複数ありますが、方法ごとのメリットやデメリットを考えると、古銭や記念硬貨の買い取りに対応している専門業者に依頼するのがおすすめです。
硬貨の買い取りを行っている業者は多数ありますが、中でも「福ちゃん」は、古銭や記念硬貨の知識に精通した査定士が在籍しており、お手元にある硬貨の価値を正確に見極め、適正な価格を提示する査定サービスを提供しています。
査定士は定期的に社内研修を受けており、常に査定技術の向上を目指しているプロフェッショナルばかりなので、大切な硬貨を安心してお任せいただけます。
なお、査定は日本の古銭だけでなく、刀銭や馬蹄銀といった中国古銭など、海外の硬貨にも対応しています。公式ホームページでは、さまざまな古銭・記念硬貨を買い取った実績もご紹介しているので、査定を依頼する前に相場チェックすることも可能です。
もちろん、査定額を聞いて納得できなかったら買い取りを断っても大丈夫です。買取不成立の場合でも、キャンセル料や査定料はかからないので、気軽に査定をお申し込みいただけます。
査定のご相談はお電話の他、公式ホームページのフォームやLINEからも受け付けているので、不要な硬貨の処分にお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
硬貨を綺麗に保つ方法と福ちゃんの活用
硬貨を綺麗にするには、柔らかい布などで定期的に拭き掃除をしつつ、汚れの種類や度合いに応じて酢やクエン酸、重曹、専用クリーナーなどのアイテムを使ってお手入れする必要があります。
硬貨の洗浄後はコインケースやコインホルダーなどに収納して汚れや空気、日光、湿気から大切な硬貨を保護するようにしましょう。なお、硬貨を専門業者に売る予定があるのなら、無理に洗浄せず、そのままの状態で査定を依頼するのがおすすめです。
余計な手を加えてしまうとかえって古銭や記念硬貨の価値が下がり、損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。
「福ちゃん」では、宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの方法で古銭や記念硬貨の買い取りを行っています。
知識・技術ともに豊富な査定士が大切な硬貨を丁寧に査定し、適正な価格を提示させていただきますので、不要な硬貨の処分を検討している方は、ぜひ福ちゃんをご利用ください。