- 古銭/記念硬貨
- 2026.02.05
アンティークコインの価値が決まる3つの理由|代表的な金貨・銀貨の相場と買取のポイント

近年、アンティークコイン市場は世界的な盛り上がりを見せています。価値のある古いコインは、コレクションとしてだけでなく、インフレに強い実物資産としても注目を集めるケースも。
本記事では、アンティークコインの価値が決まる仕組みから、ウナとライオンやモルガンダラーといった具体的な銘柄の解説、そして大切なコインを高く売るためのポイントをお伝えします。
アンティークコインとは?定義と歴史的魅力

アンティークコインという言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどのようなものを指すのか詳しく知らない方も多いでしょう。ここでは、アンティークコインの定義や歴史について解説します。
古代から続くコインの歴史
アンティークコインという呼び名には国際的に統一された厳密な定義はありませんが、目安として「発行から100年以上経過した古いコイン」を指して使われることが多い言葉です。
その歴史は非常に古く、起源は紀元前7世紀ごろのリディア王国で鋳造されたエレクトラム貨幣にまで遡るといわれています。
その後、コインの文化は古代ギリシャへと広がり、各都市国家で独自の硬貨が作られるようになりました。なかでも有名なのが、古代アテネで発行された「テトラドラクマ銀貨」です。
表面には女神アテナの横顔、裏面には知恵の象徴であるフクロウが刻まれており、当時の国際通貨として広く流通しました。
この時代からすでに、コインは経済活動の道具であると同時に、神々や都市の威信を表現する芸術品としての側面を持っていたのです。
古代ローマの時代になると、皇帝の肖像を刻んだ「デナリウス銀貨」などが登場し、帝国のプロパガンダとしての役割も果たすようになります。
中世ヨーロッパでは、フィレンツェのフローリン金貨やヴェネツィアのドゥカート金貨など、美しいデザインの金貨が国際貿易の決済手段として活躍しました。
なぜ今、世界中で注目されているのか
現在、アンティークコインは世界中のコレクターや投資家から熱い視線を浴びています。その大きな理由のひとつが、インフレや経済変動に強い「実物資産」としての性質です。
紙幣や株式とは異なり、金や銀という素材そのものに価値があるうえに希少性が加わることで、不況時でも価値が下がりにくいといわれています。
アンティークコインは発行枚数が決まっており、時間が経過しても供給が増えることはありません。むしろ、紛失や溶解によって現存数は減っていく一方です。
需要が増え続ける一方で供給は減っていくという構造が、長期的な価値を支えているのです。
さらに、美術品として鑑賞する楽しみも大きな魅力。歴史へのロマンと資産としての堅実性を兼ね備えている点が、現代においてアンティークコインが再評価されている理由といえるでしょう。
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アンティークコインの価値を決める3つの要素

「古いお金だから高い」という単純なものではありません。
アンティークコインの市場価格は、主に「希少性」「グレード(保存状態)」「人気・デザイン」という3つの要素が複雑に絡み合って決定されます。
希少性(発行枚数と現存数)
アンティークコインの価値を決定づける最も基本的な要素が「希少性」です。経済の原則通り、需要に対して供給が少なければ少ないほど、価格は高騰します。
ここで重要になるのが「発行枚数」と「現存数」です。もともとの発行枚数が少ないコインは当然ながら希少価値が高くなります。
しかし、発行枚数が多くても、戦争による回収や溶解、あるいは災害などで失われ、現存している枚数が極端に少ない場合も、高い価値がつきます。
例として、アメリカの「1933年ダブルイーグル(20ドル金貨)」が挙げられます。
このコインは1933年の金政策(大恐慌期の金に関する規制や金貨回収など)の影響で流通せず、回収・溶解の対象となったことで、現存数が極めて少ないコインとして知られています。
その結果、オークションでは約1,887万ドル(当時約20億円前後)で落札され、世界最高額の硬貨のひとつとして歴史に名を刻みました。
このように、手に入れることが困難であればあるほど、コレクターの収集欲を刺激し、価値は天井知らずに上がっていくのです。
グレード(保存状態)
同じ種類、同じ年号のコインであっても、その「状態」によって価格は天と地ほどの差が開きます。これを判断する基準が「グレード」です。
コインの表面に傷がついていないか、摩耗の程度はどうか、鋳造当時の輝き(ラスター)が残っているかなどを厳密にチェックされます。
たとえ希少なコインであっても、深い傷があったり腐食していたりすれば、評価額は大幅に下がってしまいます。
現在、世界的な取引の現場では、NGCやPCGSといった第三者鑑定機関による「グレーディング」が標準的な評価基準となっています。
これはコインの状態を1から70までの数値で表すもので、数字が大きいほど状態も良いことを示します(例:MS70が完全未使用)。
例として、MSはMint State(未使用相当)を示し、MS65は未使用のなかでも高い評価帯に入るグレードです。一方VFはVery Fineで、摩耗はあるものの図柄や文字が比較的はっきり残るグレードです。
鑑定機関によって封入されたコインは、そのグレードが保証されているため、市場でもとくに高い信頼を得て取引されています。
人気とデザイン(歴史的背景)
3つ目の要素は「人気」です。どれほど数が少なくても、欲しいと思う人がいなければ価格は上がりません。
コインのデザインや描かれている人物、そしてそのコインが持つ「物語」が需要を大きく左右します。
たとえば、イギリスのヴィクトリア女王やフランスのナポレオンなど、歴史的に著名な人物の肖像が描かれたコインは常に高い人気を誇ります。
また、デザインそのものが美術的に優れているものや、歴史的な事件に関連して発行されたコインもコレクターから人気です。
多くの人が手に入れたいと感じるコインには、希少性以上のプレミアム(付加価値)がつきます。
特定の王室コレクションに由来するものや、有名な収集家が持っていたという記録がある場合も、そのストーリー性が評価され、さらに価値が高まる傾向にあるといえるでしょう。
種類別|価値ある有名アンティークコイン・金貨一覧

世界中のコレクターが憧れる伝説的なアンティークコインと、資産保全として信頼性の高い地金型金貨について解説します。
市場で人気のあるアンティークコイン
以下の表は、市場でとくに人気が高く、福ちゃんでも買取の多い代表的な銘柄の特徴をまとめたものです。
※ この表は横にスクロールして閲覧できます
| コイン名 | 発行国 | 特徴・人気の理由 |
|---|---|---|
| ウナとライオン金貨 | イギリス | ヴィクトリア女王を描いた名作。 芸術性と希少性が非常に高い。 |
| セントゴーデンス金貨 | アメリカ | 自由の女神と鷲の立体的表現。 米国最高傑作と称される。 |
| フローイング・ヘア | アメリカ | 米国初の1ドル銀貨。 建国史を象徴する超高額コイン。 |
| モルガンダラー銀貨 | アメリカ | 西部開拓時代の象徴。 大型で収集しやすい人気銀貨。 |
| ルイドール金貨 | フランス | 歴代国王の肖像が特徴。 王政時代の威厳を伝える。 |
| メイプルリーフ金貨 | カナダ | 純度99.99%。 カエデの葉が象徴的な地金型金貨。 |
| ウィーン金貨 | オーストリア | 楽器モチーフのデザイン。 投資用として流通量が多い。 |
ウナとライオン金貨
1839年にイギリスで発行されたこの金貨は、若きヴィクトリア女王がライオン(イギリス帝国)を導く姿が描かれており、「世界で最も美しい金貨のひとつ」と称賛されています。
発行枚数が非常に少なく、オークションに出品されれば高値がつくこともある、まさに高嶺の花といえるでしょう。
セントゴーデンス金貨(ダブルイーグル)
アメリカの彫刻家オーガスタス・セント=ゴーデンスによってデザインされた20ドル金貨です。
立体的で躍動感あふれる自由の女神像は、アメリカ貨幣史上の最高傑作といわれるほど。とくに状態が良いものは投資対象として極めて高い人気があります。
フローイング・ヘア・ダラー銀貨
1794年から1795年にかけて発行された、アメリカ合衆国史上初の1ドル銀貨です。
髪をなびかせたリバティの横顔が特徴で、アメリカ建国初期の息吹を感じさせる歴史的遺産として、コレクター注目のアンティークコインとなっています。
モルガンダラー銀貨
1878年から1904年にかけて鋳造され、その後1921年に再び鋳造された大型銀貨。アメリカ西部開拓時代を象徴するコインです。
現存数が比較的多く、手頃な価格のものから希少な年号まで幅広いため、アンティークコイン収集の入り口として世界中で愛されています。
▼関連コラム
→ モルガンダラーの相場は?買取価格が高騰するレアな年代と特徴はこちら
ルイドール金貨
17世紀から18世紀にかけてのフランスで発行された金貨です。ルイ13世、14世、15世、16世といったブルボン朝の王たちの肖像が刻まれています。
フランス王室の優雅さと権威を象徴するデザインであり、ヨーロッパのコイン収集家にとって外せない銘柄の1つです。
信頼性の高い地金型金貨(投資用コイン)
アンティークコイン(古銭)とは少し異なりますが、純金の価値に連動する「地金型金貨」も福ちゃんでは積極的に買取しています。
メイプルリーフ金貨
カナダ王室造幣局が発行する金貨で、99.99%(フォーナイン)という高純度が主流です。
裏面に描かれたカエデの葉(メイプルリーフ)のデザインはあまりにも有名で、代表的な地金型金貨の1つとして広く取引されています。
ウィーン金貨ハーモニー
オーストリア造幣局が発行する金貨で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をモチーフにしています。
パイプオルガンや弦楽器が描かれた優美なデザインは日本でも非常に人気があり、資産として保有される方が多いコインです。
コインの価値を損なわないための保管・取り扱い注意点

アンティークコインは非常にデリケートです。良かれと思って行った手入れが、かえって価値を暴落させてしまうこともあります。こ
絶対にやってはいけない「洗浄(クリーニング)」
アンティークコインを扱ううえで、最も注意すべき点は「絶対に洗ったり磨いたりしてはいけない」ということです。
長年の汚れや変色が気になり、ピカピカにしたいと思う気持ちはわかります。しかし、コインの世界では、経年による自然な変色(トーンやパティーナ)は「歴史の味わい」として評価されます。
洗剤や研磨剤を使ってこれを無理に落としてしまうと、表面に微細な傷がつくだけでなく、人工的に手を加えた「洗い品」と判定され、価値が激減してしまいます。
汚れも含めてそのコインの歴史であると考え、そのままの状態で保管することが、価値を維持する最善の方法なのです。
適切な保管環境と持ち方
コインを扱う際は、素手で盤面(平らな部分)に触れないようにしてください。指紋や皮脂がつくと、そこから酸化や腐食が始まり、取れないシミになってしまいます。
必ずコインの「縁」部分を持つようにし、白手袋を着用することをオススメします。保管する際は、専用のコインカプセルやホルダーに入れ、空気に触れないように密閉するのが基本です。
とくに湿気は大敵ですので、湿度の変化が少ない冷暗所で保管し、防湿剤などを活用すると良いでしょう。
塩化ビニール製の柔らかいケースは、可塑剤が溶け出してコインを傷める可能性があるため避けてください。
アンティークコインを高く売るなら「買取福ちゃん」へ
アンティークコインの価値を見極めるには、高度な専門知識と経験が必要です。
リサイクルショップや一般的な買取店では、その真価を正しく判断できず、地金の重さだけで査定されてしまう恐れも。
大切なコインを適正な価格で売却するためには、専門家への依頼が必須です。
買取福ちゃんには、アンティークコインの専門知識を持つ経験豊富な査定士が在籍しています。
海外のオークション相場や最新の市場動向を常に把握しており、コインの希少性、グレード、そして歴史的背景までを含めた総合的な評価が可能です。
まとめ

アンティークコインは、古い硬貨というだけではなく、歴史、芸術、そして資産としての価値を併せ持つ魅力的な存在です。
「希少性」「グレード」「人気」という3つの要素によって価値が決まり、なかには数億円で取引されるものも存在します。
もし、お手元に詳細の分からないコインや、コレクションの整理をお考えの金貨・銀貨がございましたら、ぜひ一度「買取福ちゃん」へご相談ください。
Q&A:アンティークコイン買取のよくある質問
ここでは、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 鑑定書やケースがないコインでも買取できますか?
はい、可能です。鑑定書があると査定がスムーズになります。鑑定書がなくても弊社の査定士が真贋と価値をしっかりと見極めますのでご安心ください。
Q2. 錆びたり汚れたりしている古いお金も売れますか?
もちろんです。記事内でも触れましたが、古銭やアンティークコインにおいて経年の汚れは「味」となる場合があります。
ご自身で磨いたり洗ったりせず、そのままの状態でお見せください。汚れていても驚くような価値がつくケースは多々あります。
Q3. 日本の古銭と海外のアンティークコイン、どちらも対応していますか?
はい、両方とも幅広く対応しております。日本の大判・小判から、海外の金貨・銀貨まで、専門的な知識で査定いたします。
遺品整理などで多種多様なコインが出てきた場合も、まとめてご相談ください。

