エフェクターの種類|ひずみ・モジュレーション・空間…種類別に解説!

エフェクターは音を変化させる効果によって種類が異なり、全部で6種類に分かれます。たとえば、空間タイプは部屋に音が反響するような音の響きが演出でき、ひずみタイプでは音をゆがませて、迫力のある分厚い音が演出できます。エフェクターによって変化させられる音が違うため、購入する際は演奏でどのような音が欲しいかを決めることが大事です。

当記事ではエフェクターとはどのような機材か、またエフェクターの種類と選び方について解説します。エフェクターの購入を検討している方は、ぜひお役立てください。

エフェクターとは?

エフェクターとは?

エフェクターとは、ギターとアンプの間に繋ぎ、電気的に音を変換させる装置のことです。ギター用エフェクター装置では、エフェクターを足元に置きスイッチを足で踏んで押すことで、ギターの音色を切り替えられます。

たとえば、「ギターソロだけ音色を変えたい」「Aメロとサビは音色と音の大きさを変えたい」といった要求を叶えてくれるのがエフェクターです。エフェクターをうまく活用することで、プロギタリストのようにギターの個性を存分に引き出せます。

エフェクターの種類・選び方

エフェクターの種類・選び方

エフェクターには多くのメーカーからさまざまな種類や機種が発売されています。

エフェクターの選び方は、下記の4つです。

  • 自分が出したい音を把握する
  • 自分の機材と繋いで試奏する
  • 使用する環境にあったアンプやスピーカーで試奏する
  • エフェクターの各コントロールの変化量(幅)を確認する

エフェクターを選ぶ際は、演奏でどのような音を出したいかを把握してから試奏しましょう。また、自分のギターやベース、アンプなどの機材と繋げたときに音がどう変化するのか、エフェクターのつまみをゼロから最大にした際に、どれくらい音が変化するのかを確認することも大切です。

ここでは、エフェクターの主な6つの種類を紹介します。

ひずみタイプ

エフェクターのひずみタイプ(ひずみ系)は、エレキギターの音をアンプの音量を上げずに、ひずませたサウンドに変えられます。エレキギターを演奏する多くの方が愛用し、ロックをはじめさまざまなジャンルで活躍しているエフェクターです。

ひずみ系エフェクターには、種類が3つあります。

オーバードライブ
ひずみエフェクターの中で、定番とされるエフェクターです。ひずみの強弱を調整しやすく、マイルドなサウンドが特徴的で、ジャンルやスタイルを問わず使えます。

ディストーション
オーバードライブより大きくひずむエフェクターです。ディストーションは単体でも激しくひずむので、ハードロックやヘヴィメタルなどの重厚なひずみサウンドを求める方におすすめです。

ファズ
ディストーションよりさらに激しくひずむエフェクターです。強烈かつノイジーなサウンドで、ひずみは信号を増幅させるトランジスタの素材によって大きく変わるのが特徴です。オーバードライブ、ディストーションより手頃な価格で購入できます。

空間タイプ

空間タイプ(空間系)は、サウンドに広がりを与えてくれるエフェクターを指します。サウンドの広がりというのは、お風呂やトンネルで声を出したときなどに起こる、音の響き・広がりのことです。音の響きを再現したのが空間タイプのエフェクターです。

以下では、空間タイプの3種類を紹介します。

リバーブ
音に残響音や反射音を加え、空間的な深みや広がり感が出るエフェクターです。小さな場所での演奏も大ホールで演奏しているような残響系サウンドが出せます。

ルーパー
楽器やボーカルのフレーズなどを録音し、半永久的にループ再生できるエフェクターです。さまざまな音を記憶させ、記憶した音を重ねて再生することで1人では演奏できない音が作り出せます。

ディレイ
ディレイとは「遅延」という意味です。記憶させた音を繰り返し再生することでやまびこ効果を再現できます。音の余韻を印象的にし、空間の広がりに加えて音に厚みが出てドラマティックな雰囲気を演出できます。

モジュレーションタイプ

モジュレーションタイプ(モジュレーション系)は、音を揺らしてゆらぎや音の厚みを作り出すエフェクターです。

モジュレーション系エフェクターには4つの種類があります。

コーラス
原音に約0.01秒遅れた音を混ぜることで音に揺らぎを作るエフェクターです。音に透明感や広がりをもたせ、同じフレーズを同じ楽器で複数収録し同時再生することで音に厚みがうまれます。

フェイザー
位相を周期的に変化させた音を重ね、シュワシュワしたうねりを作り出すエフェクターです。クセが強く特殊効果的なので、エレキギターのエフェクターとして多く用いられます。

フランジャー
強烈な「ジェットサウンド」を生み出すエフェクターです。原音を遅延させることでフランジャー特有のうねった音作りができます。コーラスのように常にかけっぱなしではなく、ギターサウンドを目立たせたいときに使うと効果的です。

トレモロ
音量を周期的に上下させ、音が断続的に聞こえる特徴があるタイプです。軽めにかけて緩やかな雰囲気を出したり、強めにかけてマシンガンのようなサウンドを作り出せます。

フィルタータイプ

フィルタータイプ(フィルター系)は、音の周波数全体の中で、一定の帯域をカット、ブースとすることで音色を変化させるエフェクターです。

以下では、フィルタータイプを3種類紹介します。

イコライザー
音質調整・補正のために使われるエフェクターです。特定の周波数レベルをブースト、またはカットして音を作り出します。レコーディングでは、ギターだけではなくあらゆる楽器の音質補正に使えます。

ノイズゲート
大きな音声信号だけを通して、小さな音声信号はカットするエフェクターです。エレキギター特有の「ジー」というノイズや、ギター演奏で不要となるノイズをカットするために使われます。

ワウペダル
ギターの周波数帯を変化させるエフェクターです。ペダルを踏み込むと高音域がブーストされ、ペダルを上げると中低音域がブーストされます。自在に足元でサウンドを変化させられるため、音色に表情をつけられます。

ピッチシフトタイプ

ピッチシフトタイプ(ピッチ系)は、音程を自由に変えられるエフェクターです。ギターソロシーンでは、独特な存在感を出したり、印象を与える演奏ができます。

ピッチ系エフェクターは3種類です。

ピッチシフター
原音から自由にズラした音程を作り出すエフェクターです。入力された信号に対し、あらかじめ設定した音程差の音を重ねたり、エフェクト音だけを出力することで、独特な響きを演出したり、ツインギター風の演奏ができます。

ワーミー・ペダル
ペダル操作だけで、自由自在に音程を変化させられるエフェクターです。音程を変化させるだけでなく、ハモりを加えることも可能です。過激な爆撃機サウンドを鳴らせたり、ギターソロにハモりを加えて、ツインギターのようなサウンドも作り出せます。

オクターバー
原音に対し、1オクターブまたは2オクターブ下のサウンドを重ねて出力するエフェクターです。低いオクターブの音と原音を重ねると、豊かで厚みのあるギターサウンドになります。

ダイナミクスタイプ

ダイナミクスタイプ(ダイナミック系)は、音の強弱に関わるエフェクターのことです。ミキシングでより効果的に各パートの存在感を高めるために使われます。

ダイナミクスタイプの種類は2つあります。

コンプレッサー
大きな音量を圧縮して、小さくする効果があるエフェクターです。ギターでは、音量レベルを揃え、減衰を長くしてロングサステインを得る目的で使われます。音量のばらつきが生じやすい演奏で、安定した演奏を聴かせるために用いられます。

マキシマイザー
単純に音圧を高めようとすると最終的に音割れしノイズが発生します。音が割れることなく、音の密度(音圧)を高めるエフェクターがマキシマイザーです。音圧は、曲全体の音の密度なので音圧を高くすることで迫力のある演奏ができます。

まとめ

エフェクターとは、ギターとアンプの間に繋ぎ、楽器の音を変化させる装置のことです。エフェクターによって音をひずませたり、空間に響くような音にしたり、音を重ねたりなど、さまざまな音に変えられます。

エフェクターを選ぶときは、楽器の音をどのような音に変化させたいかを把握してから、試奏しましょう。また、自分の楽器とアンプの相性はどうか、楽器を演奏する環境に合ったエフェクターであるか、エフェクターのつまみの変化量なども確認することが大切です。

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