根強いファンを持つ「天皇陛下記念切手」とは?

切手の中には販売される期間や枚数が限られているものがあります。
中でも「天皇陛下記念切手」は人気が高く、切手コレクターなら知らない方はいません。
そこで今回は「天皇陛下記念切手」についてまとめてみました。
家にある天皇陛下記念切手の価値が知りたい」という方や、「切手の知識を増やしたい」という方、ぜひご一読ください。

天皇陛下記念切手とは

天皇陛下記念切手」とは、切手の発行が始まった明治時代以降に発行された天皇陛下関連の切手のことです。こうした切手は天皇陛下のご即位やご結婚など「慶事」のときに発行されます。

天皇陛下記念切手の特徴は、限定販売であるということ。

残念ながら、「欲しい!」と思って郵便局に行っても、もう販売されていません。

なお、今回の記事では「記念切手」とご紹介していますが、郵便局では「特殊切手」の扱いとなります。

天皇陛下記念切手はほかの特殊切手よりも優雅なデザインとなっており、コレクション目的で購入される方が圧倒的に多いといいます。

価値の高い天皇陛下記念切手5選

優雅なデザインでコレクション目的で購入されることが多い天皇陛下記念切手ですが、そのどれもが価値が高いというわけではありません。

そもそも中古市場では「現存数が少ないもの・希少性が高いもの=価値が高い」とされているからです。

ここからはそんな天皇陛下記念切手の中でも、価値の高いものを5種、紹介していきます。

では、さっそく「天皇陛下記念切手5選」をご紹介してまいりましょう。

明治天皇銀婚記念

日本では「最初の記念切手」としても有名な『明治天皇銀婚記念』は1894年(明治27年)、明治天皇・皇后のご結婚25周年を記念し発行されました。

額面は2銭と5銭です。

日本で切手が登場したのは1871年(明治4年)ですが、その後20年以上、切手は「郵便物に貼る金券」としての役割しかありませんでした。

そこに、「慶事に記念切手を発行したらどうか」という案を出したのは、当時の日本に在留していた外国人だったのだとか。

この声をすくい上げたのは当時の郵便や交通を管轄していた逓信省の大臣、黒田清隆氏でした。この切手は式典に間に合わせるため、1ヶ月弱で図案起こしから印刷までされたと伝えられています。

ちなみに発行数は「2銭」が1480万枚、「5銭」が100万枚となっており、同じ『明治天皇銀婚記念』であっても、発行数の少ない5銭のほうが価値が高くなる傾向にあります。

皇太子御帰朝切手

発行は1921年(大正10年)。のちに昭和天皇となる裕仁皇太子がヨーロッパからお戻りになることを記念して発行された切手です。

実はこのヨーロッパ訪問、もともとは大正天皇が訪問される予定だったのですが、大正天皇が体調を崩されてしまったため、皇太子がヨーロッパ訪問をすることに。

現在は皇族の方が外国に行かれることは珍しいことではなくなりましたが、当時の皇族及び国民にとっては「前代未聞の出来事」でした。

そんな一大行事を記念したのが『皇太子御帰朝切手』です。

なお、こちらの切手の発行は、皇太子が帰国する2ヶ月前に決まりました。

印刷スピードが早い「オフセット印刷」という印刷技術を取り入れたものの、発行数は300万枚。全国的に販売することは叶わず、300万枚のほとんどが国内の主要都市で販売されたといいます。

裕仁立太子記念切手(昭和立太子札切手)10銭

発行は1916年(大正5年)。昭和天皇として活躍された裕仁様が『立太子の礼』を受けられた記念に発行された切手です。

ここで簡単に『立太子の礼』について説明します。

天皇陛下に男子のお子様が複数名いる場合、天皇陛下が自ら後継者を決めますが、これを正式に決定する儀式が『立太子の礼』です。つまり、『立太子の礼』は次期天皇陛下を決める慶事ということ。記念切手を発行するにふさわしい儀式なのです。

こちらの切手の額面は1銭5厘、3銭、10銭の3種類です。発行数は順に647万枚、576万枚、8万6,000枚で、「10銭」がもっとも現存数の少ない額面です。

東宮御婚儀祝典記念

「幻の切手」という異名を持つのがこちら『東宮御婚儀祝典紀念切手(昭和天皇)御婚儀祝典紀念切手)』です。

この切手は大正12年のご成婚に合わせて発行されるはずでしたが、この年に発生した関東大震災により、印刷局が被災。

婚礼の式典や切手の発行は中止になりましたが、当時に日本が委任統治していたパラオ共和国に発行予定だった切手が数枚程度残っていたのだとか。

『東宮御婚儀祝典紀念切手』は市場に流通していないものの、実際に所持している方はいます。いつかこの切手が手放されることがあったら、数百万以上の価値がつけられるのではないかと考えられています。

大正天皇銀婚記念切手

こちらの切手は1925年(大正14年)、大正天皇・皇后のご結婚25周年を記念し発行されました。

大正天皇皇后両陛下の銀婚式は日本各地がお祝いムードになるほどの盛り上がりを見せたといわれており、この切手も非常に人気だったといいます。

額面は1銭5厘、3銭、8銭、20銭の4種類。発行数は1銭5厘と3銭がそれぞれ500万枚、8銭は30万枚、20銭は20万枚だったと伝えられています。

希少価値というもこれに比例するため、同じ『大正天皇銀婚記念切手』でも「20銭」はもっとも高い価値があるといえるでしょう。

ちなみに1銭5厘が紫色、3銭が黄色、8銭が赤色、20銭が緑色で印刷されています。バラでも価値の高い切手ですが、全色揃った状態だとさらに希少性が高まります。

もしも持っていたら……

今回紹介した切手は一部を除き、実際に郵便局で販売されていたものです。

現在も、

実家を整理していたら天皇陛下記念切手が見つかった

親が天皇陛下記念切手をコレクションしている

など、実際にお持ちの方はいらっしゃいます。

ぜひ大切にお持ちいただければと思いますが、「売りたい」という場合は切手に精通した査定士が在籍している買取業者に依頼されることをおすすめします。

最近、ネットオークションやフリマアプリが主流になりつつありますが、こうした市場は「切手本来の価値」を引き出すことができません。

ネットオークションに出したら数千円で落札されてしまった……

などという思いをしないようにするためにも、ぜひ専門的な知識を持っている業者に依頼し、「適正価格」で取引するようにしましょう。

また、買取業者を薦めるもうひとつの理由に「偽物」の存在があります。

悲しいことに、今回ご紹介したようなレア切手は偽造品、コピー品などが出回っています。「本物だと思っていた切手が偽物だった……」ということもあるのです。

偽物だと知らなくとも、「偽物を売る」ということは犯罪に手を染めることになります。自分の身を守るためにも、売却の際は信用できる買取業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は天皇陛下記念切手についてまとめてみました。

普段テレビでしか拝見することのない天皇皇后両陛下ですが、こうして記念切手を買うことでほんの少しでも身近に感じることができるのではないでしょうか。

また、「頻繁に発売されるものではないからこそコレクションが楽しめる」というものです。

これを機に、ぜひ天皇陛下記念切手を購入されてみてはいかがでしょうか。

なお、売却をご検討の際は福ちゃんにお任せください。
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