- 切手
- 2017.01.04
高値がつく切手の種類を紹介!売却前に準備したい買取価格を上げる3つのコツ

昔集めていた切手アルバムや、ご家族の遺品整理で見つけた古い切手の数々。
切手収集の世界は奥深く、発行された時代や種類によっては、額面をはるかに上回る価値を持つものが存在します。
しかし、どのような切手に価値があり、どうすればその価値を最大限に引き出せるのか、わからない方も多いでしょう。
この記事では、高値が期待できる切手の種類から、プロが査定で注目するポイント、そして切手の価値を下げずに1円でも高く売るためのコツまで、切手収集初心者の方にもわかりやすく解説します。
高値が期待できる切手の種類とは?価値ある切手一覧

ひとくちに切手といっても、その種類は様々です。なかには、額面をはるかに超える「プレミア切手」と呼ばれるものが存在します。
ここでは、とくに高値で取引される傾向にある代表的な切手の種類を見ていきましょう。
プレミア切手(見返り美人・月に雁など)

日本のプレミア切手と聞いて、多くのコレクターが思い浮かべるのが「見返り美人」と「月に雁」です。これらは1940年代後半の「切手趣味週間」シリーズとして発行されました。
菱川師宣の浮世絵を縦長の構図で大胆に描いた「見返り美人」(1948年発行)や、歌川広重の作品をもとにした「月に雁」(1949年発行)は、その芸術性の高さから国内外で絶大な人気を誇ります。
発行枚数が限られていたこと、そして戦後間もない時期の切手であることから希少価値が高く、状態が良いシートであれば数万円の値がつくことも。
ほかにも、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」(1955年発行)や、東洲斎写楽の「市川蝦蔵」(1956年発行)なども有名なプレミア切手です。
中国切手(赤猿など)

近年、切手市場でとくに大きな注目を集めているのが中国切手です。
その代表格が、1980年に発行された「赤猿(あかざる)」。これは中国の干支切手で、愛らしい子ザルのデザインが特徴です。
価格高騰は中国の経済成長や文化的要因・コレクター需要の高まりなど需給面の影響が大きかったとされています。
赤猿以外にも、動物シリーズの「オオパンダ」や、京劇役者を描いた「梅蘭芳舞台芸術」シリーズなども、高い人気を誇る中国切手として知られています。
記念切手・特殊切手

国の重要な行事や文化的なイベントを記念して、期間限定で発行される切手を「記念切手」や「特殊切手」と呼びます。
オリンピックや万国博覧会の開催記念、国定公園の指定記念シリーズなどがこれにあたります。
これらの切手はすべてが高値になるわけではありませんが、発行枚数が絞られているものや、デザインの人気が高いものはコレクターからの需要があり、価値が上がりやすい傾向にあります。
とくに、印刷技術が現代ほど発達していなかった戦前に発行された記念切手は、現存数が少なく大変希少です。
もし古いアルバムから東京オリンピック(1964年)や大阪万博(1970年)などの記念切手が見つかったら、一度査定に出してみる価値はあるでしょう。
▼参考コラム:
→ オリンピック記念切手とは?種類や価値、買取についての解説はこちら
普通切手(エラー切手・古い年代のもの)

日常の手紙やはがきに使われる普通切手のなかにも、高く評価される切手もあります。そのひとつが、製造過程のミスによって生まれた「エラー切手」です。
印刷の色がズレていたり、上下左右の絵柄が逆さまになっていたり、切手を切り離すためのミシン目(目打ち)がなかったりするものは、市場に出回ることがほとんどないため、高い価値に期待できます。
また、明治時代に発行された、竜が描かれた「竜文切手」や、桜が図案の「桜切手」といった日本で最初期の普通切手は、現存する枚数自体もごくわずか。
そのため、歴史的な価値も相まって、1枚でも高値で取引される対象となります。
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切手の価値を左右する査定ポイント

同じ種類の切手であっても、状態やそのほかの要因によって買取価格は変動するものです。ここでは、切手の価値を決める重要な査定ポイントを解説します。
希少性(発行枚数・現存数)
切手の価値を決定づける最も大きな要素は「希少性」です。シンプルに、世の中に出回っている数が少なければ少ないほど、その価値は高まります。
発行された枚数がもともと少ない記念切手や、特定のキャンペーンでのみ配布された切手などがこれに該当します。
また、前述した中国の「赤猿」のように、発行当時は大量に存在したものの、社会的な背景によって結果的に現存数が激減した場合も希少価値が生まれます。
プロの査定士は、古いかどうかだけでなく、その切手が市場にどれだけ存在するかという客観的なデータに基づいて価値を判断しています。
保存状態(シミ・ヤケ・ヒンジ跡の有無)
切手は紙でできているため、その保存状態、すなわちコンディションが査定額に直接影響します。査定士が厳しくチェックするポイントは、「シミ」「黄ばみ・ヤケ」「破れ・折れ」などです。
湿気が多い場所で保管していると茶色いシミが発生しやすく、直射日光や蛍光灯の光に長期間当たると色褪せ(ヤケ)てしまいます。
また、古い切手アルバムに見られる、切手を台紙に貼り付けるための糊付きの小さな紙「ヒンジ跡」も減額の対象に。
製造された当時の色や形を保っている、新品同様の「美品」と呼ばれる状態のものが最も高く評価されるのです。
シートかバラか
切手は、1枚ずつ切り離された「バラ」の状態よりも、複数枚が印刷されたままの「シート」の状態で残っている方が、1枚あたりの買取価格も高くなる傾向にあります。
これは、シートの状態の方がコレクションとしての価値も高く、未使用で保存状態の良いものが多いためです。
さらに、シートの周囲にある余白部分「耳紙(みみがみ)」が破れずに綺麗に残っていることも、査定額を上げるプラスの要素になるでしょう。
もしシートの状態で保管している切手があれば、決して自分で切り離さず、そのままの状態で査定に出すことをオススメします。
消印の有無と種類
一般的に、切手は使用済み(消印あり)よりも未使用の方が価値は高くなります。しかし、例外も存在します。それは、押されている消印そのものに価値がある場合です。
たとえば、切手が発行されたその日に、発行元の郵便局で押された「初日印(初日カバー)」や、特定のイベント会場の特設郵便局でしか押されない「特殊通信日付印(特印)」などは、その日その場所でしか手に入らないため、消印自体にコレクション的な価値が生まれます。
また、戦時中に海外の戦地から送られた郵便物(軍事郵便)に押された検閲印など、歴史的な資料価値を持つ消印も、コレクターからの需要があり高値のつく可能性も高いでしょう。
切手の価値を下げない!少しでも高く売るためのコツ

お持ちの切手の価値を最大限に引き出すためには、いくつかのコツがあります。査定に出す前の少しの工夫で、買取価格が大きく変わることもあります。
ここでは、切手を1円でも高く売るために、ご自宅でできる準備やポイントについて解説します。
無理に仕分けず現状のまま査定に出す
大量の切手があると、つい種類ごとに仕分けたり、アルバムから剥がしたりしたくなるかもしれません。しかし、それは推奨できません。
無理にアルバムから剥がそうとすると、切手の裏紙が薄く剥がれてしまったり、最悪の場合は破れてしまったりすることもあるのです。そうなると、価値は大きく下がってしまいます。
切手の専門知識を持つプロの査定士であれば、大量の切手が整理されていない状態であっても、そのなかから価値ある1枚を確実に見つけ出します。
アルバムやファイルに入ったまま、見つけたそのままの状態で査定に出すことが、価値を損なわない最も安全で確実な方法といえます。
切手の保管方法を見直す
今後、すぐに売る予定がない切手については、保管方法を見直すことで将来的な価値の低下を防げます。
切手は紙製品のため、湿気と紫外線が最大の敵です。湿気はシミやカビ、丸まりの原因となり、紫外線は色褪せを引き起こします。
保管場所としては、クローゼットや押し入れの中など、直射日光が当たらず、1年を通して温度や湿度の変化が少ない風通しの良い場所が適しています。
そして、切手を保護するためには、専用の「ストックブック」と呼ばれるアルバムに移して保管するのが最良の方法です。
これにより、折れや汚れから切手を守り、良好な状態を長く保つことができるでしょう。
買取実績が豊富な専門業者に依頼する
切手の価値を正確に判断するには、長年の経験と膨大な知識が必要です。そのため、依頼する業者の選定が極めて重要になります。
近所のリサイクルショップや金券ショップでも切手を買い取っている場合がありますが、額面を基準にした買取が中心で、プレミア切手の持つ本来の価値を見抜けない可能性があります。
また、希少なエラー切手や価値ある消印なども見逃されてしまうかもしれません。
切手を売る際は、必ず切手の専門知識を持った査定士が在籍する「買取専門業者」に依頼しましょう。
専門業者であれば、最新の市場相場や国内外のコレクター動向を把握しているため、お持ちの切手の価値を見極め、適正な価格を提示してくれます。
切手買取なら実績豊富な「福ちゃん」にお任せください
大切な切手を売却するなら、信頼と実績のある買取業者を選ぶことが何よりも重要です。私たち福ちゃんには、切手に関する深い知識と長年の査定経験を積んだプロの査定士が在籍しています。
日本のプレミア切手はもちろん、価値の見極めが難しい中国切手やエラー切手、さらには海外の切手に至るまで、あらゆる切手の価値を正確に見極めます。
国内外の最新の相場動向や市場データを常に把握しているため、お客様がお持ちの切手1枚1枚の価値を最大限での評価。
お客様に満足いただけるよう、その価値にふさわしい高値にて買取いたします。
まとめ

この記事では、高値が期待できる切手の種類や、その価値を左右するポイント、そして少しでも高く売るためのコツについて解説しました。
「見返り美人」のような日本のプレミア切手や「赤猿」をはじめとする中国切手、また希少な記念切手やエラー切手などが、高値で取引される可能性があります。
その価値は、発行枚数などの「希少性」や、シミ・ヤケのない「良好な状態」によって大きく変わります。
そして、お持ちの切手の価値を最大限に引き出すためには、無理に整理せず現状のまま、切手の専門知識が豊富な買取業者に査定を依頼することが最も重要です。
買取福ちゃんでは、査定に関する費用はすべて無料ですので、ご自宅に眠っている切手がございましたら、ぜひ一度、福ちゃんの無料査定をご利用ください。
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