- 切手
- 2025.12.23
【切手の選び方とマナー】招待状からお悔やみまでTPO別に解説

手紙や招待状などを送る際は、切手は単なる郵送手段ではなく、TPO(時・場所・場合)や相手との関係性を伝える重要な要素です。
郵送物のサイズや重さに応じた料金分の切手を貼るのはもちろんですが、フォーマルな場面か、親しい間柄かといったシーンによって、適切なデザインを選ぶことがマナーとなります。
この記事では、郵送物の種類別の基本知識やシーン別の適切な切手選び、正しい貼り方など、切手のマナーを解説します。正しい切手選びと貼り方で、相手に気持ちよく受け取ってもらえる郵送物を送りましょう。
基本的な切手の選び方

郵便物を確実に届けるためには、種類や重さに応じた適切な切手の選び方を知っておくことが重要です。サイズや重量の基準を間違えると、料金不足で返送される可能性もあります。まず、郵便物の種類別に必要な切手代と選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
定形郵便の場合
定形郵便は長辺23.5センチメートル以内・短辺12センチメートル以内・厚さ1センチメートル以内、重量50グラム以内の郵便物を郵送するサービスです。2025年11月現在、定形郵便の切手料金は一律で110円です。
切手を用意する際は、額面通りの110円切手を使うか、複数枚を組み合わせて110円分にする方法があります。例えば、84円切手に26円の差額切手を組み合わせれば、手持ちの旧料額切手も有効に活用できます。
招待状やビジネス文書のように大切な郵便物を定形郵便で送る場合は、封筒の厚みや装飾品の重量にも注意し、確実に50グラム以内に収めることが重要です。
定形外郵便の場合
定形外郵便には「規格内」と「規格外」の2種類の区分があります。規格内に該当するのは「長辺34センチメートル以内・短辺25センチメートル以内・厚さ3センチメートル以内・重量1キログラム以内」を満たすケースです。
そして、規格外に該当するのは、「規格内に当てはまらず、長辺60センチメートル以内・3辺の合計が90センチメートル以内・重量4キログラム以内」を満たすケースとなります。
切手の料金は、規格内・規格外とも、重量によって異なります。2025年11月時点の料金は、それぞれ下記の通りです。
「規格内」
- 50グラム以内:140円
- 100グラム以内:180円
- 150グラム以内:270円
- 250グラム以内:320円
- 500グラム以内:510円
- 1キログラム以内:750円
「規格外」
- 50グラム以内:260円
- 100グラム以内:290円
- 150グラム以内:390円
- 250グラム以内:450円
- 500グラム以内:660円
- 1キログラム以内:920円
- 2キログラム以内:1,350円
- 4キログラム以内:1,750円
はがきの場合
はがきの場合は、種類によって切手代が異なります。2025年11月時点の料金は、下記の通りです。
- 通常はがき:85円
- 往復はがき:170円
日本郵便が発行する通常はがきには、あらかじめ切手が印刷されているため、そのまま投函できます。旧料金のはがきでも、差額分の切手を印刷された切手の下に貼れば使用可能です。複数枚の切手を貼る場合は、切手同士が重ならないよう注意しましょう。
コンビニなどで販売されている私製はがきに切手を貼る場合は、縦長に置いたときの左上部分に、縦7.0センチメートル×横3.5センチメートルの範囲内で収めます。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
TPOに合わせた切手の選び方

切手にはさまざまなデザインがあるため、ビジネス文書や慶弔のあいさつなど、TPOに合ったものを選ぶのがおすすめです。以下の5つのシーン別に適した切手の選び方を解説します。
- 書類や履歴書
- 結婚式の招待状
- バースデーカードや感謝の手紙
- 喪中はがき
- 暑中見舞いや寒中見舞い
それでは詳しく見ていきましょう。
書類や履歴書
ビジネス書類や履歴書を送る際は、花や鳥、風景などのシンプルなデザインの普通切手を選びましょう。ビジネスシーンで派手な記念切手やキャラクターデザインの切手を使うと、相手に違和感を与えるおそれがあります。
また、デザインだけでなく、料金不足にも注意が必要です。A4サイズが収まる角形2号封筒を使う場合、切手代は定形外郵便の規格内に該当し、100グラム以内で180円となるのが一般的です。書類の厚みや重さによって料金が変わるため、郵便局でしっかり確認しましょう。
郵送料と同額の切手を1枚貼るのがおすすめですが、複数になる場合は、1枚~2枚程度に抑えると整った印象を与えられます。
結婚式の招待状
結婚式の招待状には、お祝い事にふさわしい慶事用切手を使用するのが一般的です。慶事用切手は金や赤、ピンクなどでデザインされており、華やかさや格式の高さを演出できます。
慶事用切手以外では、グリーティング切手やフラワー切手などの洋風デザインのタイプもおすすめです。個性を出したい場合は、前撮り写真やイラストを使ったオリジナル切手作成サービスを利用する方法もあります。
親族には慶事用切手、親しい友人にはオリジナル切手と使い分けるのもよいでしょう。また、返信用はがきにも必ず切手を貼って同封します。
バースデーカードや感謝の手紙
バースデーカードや感謝を伝える手紙には、遊び心のあるデザインや、相手の好みに合わせた絵柄の切手を選んでみましょう。バースデーカードには、相手の好きなキャラクターの記念切手や「HAPPY BIRTHDAY」と書かれたハッピーグリーティング切手などがおすすめです。
母の日に感謝の手紙を送る際は、「おもてなしの花シリーズ」のカーネーションが描かれた切手を貼ると、感謝の気持ちをより伝えられます。家族やペットの写真を使ってオリジナル切手を作成するのも、特別感があって喜ばれるでしょう。
喪中はがき
喪中はがきとは、喪中の期間に迎える正月に、新年のあいさつを控えることを知らせるものです。相手への敬意を示し、年賀状の欠礼をわびる気持ちが伝わる切手を選びましょう。
郵便はがきを使う場合は、喪中専用のはがきがないため、胡蝶蘭や鳥などシンプルなデザインの切手が印刷されたものを選べば問題ありません。私製はがきを使用する場合は、記念切手や明るい色彩のデザインは避け、紫と白の背景に花が描かれた弔事用の切手を貼りましょう。
暑中見舞いや寒中見舞い
暑中見舞いや寒中見舞いのような季節のあいさつ状には、その時期の風情を反映した切手選びが効果的です。
暑中見舞いには、夏のグリーティング切手や南国の夕暮れをイメージしたデザイン、スイカや金魚など季節感のある記念切手を選んでみましょう。和風なはがきなら、涼しげな印象の「伝統色シリーズ」もおすすめです。
寒中見舞いには、雪景色や椿、梅などの冬の花をモチーフにした切手を貼ると、季節感を表現できます。なお、寒中見舞いは喪中の人に送る場合も、弔事用切手を貼る必要はありません。
切手の正しい貼り方とマナー

切手の正しい貼り方についても知っておきましょう。郵便局では機械による自動仕分けが行われているため、決められた位置にきちんと切手を貼ることが大切です。
また、結婚式の招待状やビジネス文書などでは、見た目の美しさにも配慮しましょう。切手を貼る位置や向き、複数枚使用時のレイアウトについて解説します。
切手の正しい位置と向き
切手は「封筒を縦長に置いたときの左上」に貼るのが正しい位置です。縦長封筒では、表面左上の縦7センチメートル・横3.5センチメートル以内に貼りましょう。横長封筒の場合は、縦長封筒を時計回りに90度回転させたときの位置になる右上が適切です。
郵便局では郵便物を機械で自動仕分けしているため、指定位置以外に切手を貼ると配達が遅れる可能性もあります。特に、ビジネスシーンでは相手への印象を左右するため、正確な位置への貼付を心がけましょう。
複数枚の切手を貼る際のレイアウトと順序
複数枚を貼る際は、切手同士の隙間を空けず、重ならないように配置しましょう。縦長封筒では縦一列に、横長封筒では横一列に並べるのが基本です。
枚数が多い場合は、縦長封筒で縦7センチメートル×横3.5センチメートル、横長封筒で縦3.5センチメートル×横7センチメートルの範囲内に収まるように配置します。また、縦長封筒では上から下へ、横長封筒では右から左へ、金額の高いものから順に貼るのがマナーです。
1枚のはがきや封筒に貼る切手の枚数に制限はありませんが、「余った切手を寄せ集めた」と思われないよう心がけましょう。
余った切手を売却する方法

料金改定で使いにくくなった古い切手や、大量に購入した記念切手などを持て余している人も多いのではないでしょうか。余った切手は、郵便局で手数料を支払ってはがきや新しい切手に交換できるほか、現金化して別の用途に活用することも可能です。余った切手を売却する主な方法を2つ紹介します。
金券ショップで換金する
新幹線の回数券や商品券を扱う金券ショップでは、切手も買取対象として扱っています。店舗に直接持参すれば、その場で換金してもらえるため、手軽に現金化できるのがメリットです。手続きも簡単で、面倒な出品作業や発送の手間がかかりません。
金券ショップでの買取率は、一般的に額面の80%~90%程度です。確実に現金化したい普通切手がある場合は、まず近くの金券ショップに相談してみるとよいでしょう。
ただし、金券ショップで買取対応しているのは主に現行の普通切手です。コレクターから人気のある古い切手や、歴史的価値のある切手については、買取を断られるケースも少なくありません。
買取業者で換金する
古い切手や記念切手は、専門の買取業者に売却するのがおすすめです。買取業者には切手の専門知識を持つ査定士が在籍しており、一般の金券ショップでは評価が難しい記念切手や希少切手も適正な価格で査定してもらえます。
特に、発行枚数が限られた切手や古い年代のもの、シート状態を保っている切手は、高額査定が期待できます。自宅にいながら利用できる宅配買取や出張買取サービスもあり、店舗に持ち込む時間がない人にも便利です。
査定料や出張料が無料の業者も多く、買取額に納得できなければキャンセルも可能です。手持ちの切手をできるだけ高く売却したい場合は、専門業者での査定を検討してみましょう。
余った切手の売却は、切手買取実績の豊富な福ちゃんがおすすめ

切手選びは郵便物の種類や目的によって異なります。郵便物のサイズや重量に応じて使用しましょう。TPOに合わせたデザインを選ぶことも大切です。
余った切手は金券ショップでも換金できますが、古い切手や記念切手などは、専門知識のある査定士が在籍する買取業者に相談するのがおすすめです。
不要な切手をお持ちの方は、ぜひ買取「福ちゃん」の査定をお試しください。受付から訪問まで女性スタッフが対応するレディースプランも用意してお待ちしています。