- 切手
- 2025.12.20
世界一高い切手は1枚9億円以上!?世界と日本の高い切手をご紹介

切手には、驚くような高い値段が付いたプレミア切手が存在します。
世界に1枚しかない切手ともなれば、億単位での取引もあるほどです。
切手収集が趣味の方にとっては、夢のある話といえるでしょう。
今回は、世界一高い切手を中心に、高額切手の買取相場を検証していきます。
切手を高く買い取ってもらう方法もご紹介しますので、買取を予定している方は、ぜひ最後までご覧ください。
世界一高い切手!英領ギアナ「1セント・マゼンタ」

世界一高い切手である「英領ギアナ1セント・マゼンタ(British Guiana One Cent Black on Magenta)」は、世界に1枚しか現存しない切手といわれています。
八角形の形をしたマゼンタ色の珍しい切手で、1856年に英領ギアナ(現在のガイアナ協同共和国)で発行されました。
ここでは、世界一高い切手の詳細と、世界に1枚しかない理由などを詳しくみていきましょう。
落札価格は約9億円!世界に1枚しかない理由
「英領ギアナ1セント・マゼンタ」は、2014年6月のオークションで約948万ドル(当時換算:約9億7,000万円)で落札され、世界一高い切手になりました。
もともとの発行数が少なかった上、間もなく使用が禁止されたために廃棄した人が多く、流通量も少なかったといいます。
そのため、世界に1枚しか存在しない、非常に希少価値の高い切手になったのです。
また、どのような理由で、1セントの切手が9億円以上で落札されるようになったのでしょうか?「英領ギアナ1セント・マゼンタ」の発行からたどって、その理由を探ってみましょう。
イギリス領だったギアナでは、イギリス本土から届く切手を使っていましたが、輸送船が出航できなくなるトラブルが発生。
そこで、ギアナは代わりとなる切手を数種類発行しました。そのうちの1つが、「英領ギアナ1セント・マゼンタ」です。
その後、1873年に発見されてから、何人もの人の手に渡るごとに値段が膨れ上がり、億単位で取引されるようになりました。
かつての王者、スウェーデンの「トレスキリング・イエロー」
「英領ギアナ1セント・マゼンタ」が世界一高い切手になる前は、スウェーデンの「トレスキリング・イエロー(Treskilling Yellow)」が最も高い切手でした。
「トレスキリング・イエロー」は、2010年に740万ドル(当時換算:約6億8,000万円)で落札された、いわゆるエラー切手です。
緑色で印刷されるはずが、印刷ミスで黄色になり、その一部が流出してしまったといわれています。
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なぜ高額に?切手の価値が決まる3つのポイント

一般的な切手の値段は、数円単位から数百円単位と、日常の買い物と比べると安い印象です。
もともとは安い切手が、なぜ数億円の高額になるのでしょうか?
切手が高額になるのは、次の3つが原因として考えられます。
● 現存数が少ない
● エラー切手(印刷ミス)
● 保存状態がよい
現存数が少ないと、コレクターからの需要が高くなるため、必然的に高額になる傾向です。
発行枚数に関しても、少なければ少ないほどプレミア価格になりやすいでしょう。
「トレスキリング・イエロー」のような、印刷ミスによるエラー切手も、希少価値の高さから値段も高額になります。
そして、最も大切なのは、保存状態です。
高額になる条件の切手でも、保存状態がよくなければ、高額にはなりにくいといえます。
高額で知られる中国の切手一覧と買取相場

中国の切手には、赤猿切手などの高額で知られる切手が数多くあります。
趣味で切手を集めている方の中には、中国の切手をお持ちの方も多いかもしれません。
ここからは、高額で取引される代表的な中国切手と、参考までの買取相場をご紹介していきます。
中国切手をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
※当記事で紹介している買取相場はあくまでも目安です。実際の買取価格は保管状態や市場の需給バランスなど、さまざまな要因で変動します。
| 切手の名称 | 参考までの買取相場 |
| 赤猿切手 | ~約10万円程度 (バラ) |
| 毛沢東切手 | ・毛主席像:~約8万円程度(5種類セット) ・毛主席詩詞:~約10万円(全14種類セット) ・毛主席の最新指示:~約数万円(バラ)、~約数十万円(全種類) ・毛主席の長寿をたたえる:~約1万円(1枚)、~約数万円(全8種類セット) ・毛沢東の長寿を祝う:~約数十万円(全11種類セット) |
| 梅蘭芳舞台芸術 | ・~約1万6,000円程度 ・全8種類セット:~約7万円程度 |
| オオパンダ切手 | ~約9,000円程度 (バラ) |
| 天安門図第5版 | ・~約20万円程度(バラ) ・~約数十万円程度(全6種類セット) |
| 全国の山河は赤一 色 | 約数十万円~数百万円程度 |
赤猿切手
赤一色の背景に、1匹の黒い子ザルが描かれた切手。
年賀切手として1980年に発行され、高額切手の1つとして知られています。
発行枚数が少ない上、1966年から1977年の文化大革命の影響により現存する枚数も少ないため、コレクターの需要が高いのも特徴です。
シートの赤猿切手は、約1,000万円程度で買い取られた例もあります。
毛沢東切手
1967年から1982年の間に発行された切手で、複数のシリーズがあります。
種類によって買取相場も異なり、1枚よりもセットの方が買取相場は高くなる傾向です。
中でも「毛沢東の長寿を祝う」「毛主席詩詞」などは、プレミア価格で取引されるケースが多いでしょう。
梅蘭芳(メイランファン)舞台芸術
女方の京劇俳優である梅蘭芳をモチーフにした切手です。
目打ちのないタイプや小型シートは、高額取引が期待できます。
参考までに、8種類セットで目打ちがない場合の買取相場は、100万円を超えるケースもあります。
オオパンダ切手
パンダが水墨画で描かれた切手で、1963年に一次、1973年に二次が発行されました。
一次は希少価値が高く、1枚でも高価買取が期待できます。
二次の買取相場は、一般的に、約100円程度まででしょう。
天安門図第5版
1950年から全5版が発行されたうちの1つで、希少価値の高い切手です。
中でも第5版の現存数は少ないため、使用済みでも高価買取が期待できます。
全国の山河は赤一色
1968年の発行時、図案のミスが発覚して半日で回収された経緯から、現存数が極めて少ない切手です。
そのため、希少価値も高く、1枚が数百万円で買い取られるケースもあります。
アメリカの高額切手一覧と買取相場

アメリカ切手の中から、代表的な高額切手の買取相場を見ていきましょう。
| 切手の名称 | 参考までの買取相場 |
| 逆さまジェニー切手 | ~約2,000万円程度 |
| 宣教師切手 | ・~約数十万円程度(バラ) ・~約800万円程度(シート) |
逆さまジェニー切手
印刷ミスにより、絵柄が逆さまになったエラー切手。もとは、「ジェニー」の愛称を持つ飛行機を題材にした、カーチス・ジェニー切手です。
現存数が少ないため希少価値が高く、2023年のオークションでは3億8,000万円で落札されました。
宣教師切手
1851年、ハワイ王国が発行した切手で、主に宣教師が使用していました。
とくに、2セントの宣教師切手は現存数がわずかで、希少価値が高いのが特徴です。
1995年のオークションでは、2億円で落札され、世界中のコレクターから注目を集めました。
日本の高額切手一覧と買取相場

1960年代の日本では、切手収集を趣味にする方が多く、切手ブームの全盛期でした。
この記事を読んでいる方の中にも、切手アルバムを長くお持ちになっている方もいらっしゃるでしょう。
もしも、ここでご紹介する日本の高額切手と同じ物があれば、高額での取引も夢ではありません。
さっそく、買取相場を見ていきましょう。
| 切手の名称 | 参考までの買取相場 |
| 竜文切手 | ・48文:~約2万円程度 ・100文:~約2万円程度 ・200文:~約4万円程度 ・500文:~約10万円程度 |
| 竜銭切手 | ・半銭:~約1万円程度 ・1銭:~約4万円程度 ・2銭:~約4万5,000円程度 ・5銭:~約6万5,000円程度 |
| 桜切手の20銭切手 | ~約数億円程度 (初代・和紙・カナなし) |
| 明治天皇銀婚記念切手 | ・2銭:~約5,000円程度 ・5銭:~約7,000円 程度 |
| 見返り美人切手 | ・~約5,000円程度(バラ) ・~約1万5,000円 程度(シート) |
| 月に雁切手 | ・~約7,000円程度(バラ) ・~約5万円程度(シート) |
| 市川海老蔵切手 | ・~約350円程度(バラ) ・~約7,200円程度(シート) |
竜文切手
1871年発行の、日本初の切手です。
貨幣単位には「文」が使われており、龍や雷文(らいもん)の模様が手彫りで印刷されています。
現存数が少ないため、コレクターの間では高額で取引される、希少価値の高い切手です。
竜銭切手
貨幣単位が「銭」に移行し、竜文切手に変わって1872年に発行されました。
日本初の目打ち付き切手でもあり、後期になると、裏面にのりが施されるなど、現代の切手と形状が近くなっています。
発行期間が短かったため、プレミア価格での取引が期待できるでしょう。
桜切手の20銭切手
1872年発行の切手で、四隅に桜の花、中央に菊の御紋が描かれています。
漢字で「二十銭」・ローマ字で「20SEN」の両方が印刷されていることから、西洋化が進みつつある日本の背景もうかがえる切手です。
希少価値は非常に高く、未使用であれば1億円を超える可能性も高いでしょう。
明治天皇銀婚記念切手
明治天皇の結婚25周年を祝した、日本初の記念切手。
1894年に、2銭(赤)と5銭(青)の2種類で発行されました。
5銭は発行部数が少ないため、希少価値が高く、買取相場も2銭よりも高めです。
【実家にあるかも?】見返り美人・月に雁・市川海老蔵など
見返り美人切手は、1948年の発行当時から人気が高い切手でしたので、ご自宅やご実家にある方も多いと考えられます。
ただし、買取に期待できるのは初版のみで、復刻版や「月に雁切手」とのセット販売は、価値が低めでしょう。
月に雁切手は、見返り美人切手とともに、コレクターからの需要が高い切手です。
歌川広重の代表作「月と雁」を題材にしており、1949年に発行されました。
復刻版もありますが、価値が高いのは初版です。
市川海老蔵切手は、東洲斎写楽の「市川蝦蔵の竹村定之進」がデザインされています。1956年に発行され、現在もフリマサイトなどで見かけるなど、比較的流通している切手です。
切手を高く売るポイント

切手を少しでも高く売るには、3つのポイントがあります。
● 美しさを保つ
● シートから切り離さない
● 切手買取の実績が豊富な業者に依頼する
これらのポイントをしっかりと押さえることが、切手の買取を成功に導いてくれます。
詳しく解説していきますので、切手買取の際は、ぜひお役立てください。
美しさを保つ
切手の買取額アップのためには、美しさを保つのがポイントです。
切手は、古くなればなるほど、色あせや変色などが起こりやすくなります。
直射日光の当たらない、風通しのよい場所で切手を保管して、美しい状態を少しでも長く保てるように心掛けましょう。
経年劣化によるリスクを避け、よい状態で査定してもらえば、高価買取が期待できます。
シートから切り離さない
シートで購入した切手は、切り離すと価値が下がってしまうため、注意しましょう。
シートの切手は、需要が高く再販もしやすいため、バラよりも買取額が高くなるからです。
希少価値の高い切手の場合は、バラでも高額で買い取ってもらえるケースがあります
切手買取の実績が豊富な業者に依頼する
切手を高く買い取ってもらうには、買取実績が豊富な業者に依頼するのがポイントです。
切手買取の実績が少ないと、切手の価値に見合わない価格を提示される可能性もあります。
買取実績が豊富な業者であれば、切手の価値を熟知しているため、価値にふさわしい適正価格で買い取ってくれるでしょう。
希少価値の高い切手をお持ちの方は、なおさら、業者選びには注意してください。
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世界一高い切手|まとめ
世界一高い切手は、約9億7,000万円で落札された「英領ギアナ1セント・マゼンタ」。
たった1セントの切手が、人から人へと渡り、ついには世界一高い切手になりました。
今回の世界一高い切手の話題から、切手の価値や、切手の買取に興味を持った方も多いはず。
ご自宅にある切手の可能性を確かめるためにも、「福ちゃん」の査定をお試しになってみませんか?
趣味で集めた切手や、もらい物の切手の中には、思いもよらない価値のある切手が眠っているかもしれません。
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