1796年スイス古銭からの逸品！「ベルン紋章ダブロン金貨」の歴史と買取価格を徹底解剖
古銭は、単なる金属片ではありません。
そこには、その街や時代の物語が刻まれています。1796年にスイス・ベルンで発行された「ベルン紋章ダブロン金貨」は、まさに歴史と美が融合した希少価値の高い金貨です。
このコラムでは、「ダブロン金貨」の由来から、金貨の特徴、そしてその価値を正しく評価する方法について解説します。さらに、古銭買取市場における目安となる買取価格もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ベルン紋章ダブロン金貨（1796年銘）とは
「ベルン紋章ダブロン金貨」は、18世紀のスイス連邦首都ベルンで流通していた金貨です。今回ご紹介する1796年銘の金貨は「2ダブロン金貨」と呼ばれるもので、1646年から1798年の間に発行されました。
スイスは連邦制国家であり、26の「州（カントン）」によって構成されています。ベルンは首都として、長い歴史と豊かな文化を育んできました。
チューリッヒやジュネーブに比べると知名度は低いベルンですが、その魅力は格別です。中世の面影を残す旧市街は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、石畳の通りや歴史的な建築物が訪れる人々を魅了します。
旧市街のシンボルともいえる「ツィットグロゲ（時計塔）」や、連邦議会議事堂などのランドマークは必見です。
ベルンは、歴史的な美しさだけでなく、文化的な豊かさも兼ね備えています。数多くの美術館・劇場・ギャラリーがあり、芸術鑑賞を楽しめます。
中でも有名なのが、「パウル・クレー・センター」とベルン美術館です。パウル・クレー・センターは、スイス出身の画家パウル・クレーの作品を収蔵する世界屈指の美術館として知られています。ベルン美術館は、中世から現代までの幅広いコレクションを誇ることで有名です。
ベルンは、美しい自然にも恵まれています。旧市街のすぐそばには、アーレ川が流れ、市民の憩いの場となっています。また、周辺には、ハイキングや登山、スキーなどのアウトドアアクティビティを楽しめる山々が連なっているのが特徴です。
このように、ベルンは歴史・文化・自然と、さまざまな魅力を持つ街です。ベルン紋章ダブロン金貨は、そのようなベルンの歴史と文化を刻んだ、貴重な金貨といえるでしょう。
ベルン紋章ダブロン金貨は、発行枚数が少なく、現在では希少価値の高いコレクターズアイテムとして注目されています。歴史的な価値だけでなく、金としての素材価値も高いため、資産価値としても魅力的な金貨です。
ダブロン金貨について
ダブロン金貨は、16世紀から18世紀にかけてスペイン帝国によって鋳造され、広く流通していた金貨です。
「2重」を意味するスペイン語「doblon」に由来（英語の「double」に相当）し、当時の基本通貨である「エスクード金貨」の2倍の価値を持っていました。
ダブロン金貨の重量は約6.77グラムで、純金含有量はK22（約91.7％）が一般的です。時代や発行国によって多少の差異はあるものの、高い品質を誇っていました。
「ダブロン金貨」は、ヨーロッパ・アジア・アフリカを含む広い範囲で使用され、当時の国際貿易において重要な役割を果たしました。まさに、黄金帝国スペインの栄光を象徴する金貨といえるでしょう。
ダブロン金貨は、単なる金貨以上の価値を持っています。歴史的価値もあり、当時のグローバルな貿易において、重要な役割を果たした古銭でもあるのです。
ベルン紋章ダブロン金貨（1796年銘）の種類や特徴
ベルン紋章ダブロン金貨最大の特徴は、大きく描かれた「ベルン紋章」です。
この紋章は、金貨がベルンで流通していたことを示す重要な要素であり、当時の権威と繁栄を今に伝えています。
今回ご紹介する金貨は「2ダブロン金貨」と呼ばれるもので、額面は記載されていません。画像ではサイズ感がわかりにくいですが、重量は約13.54グラムと、「1ダブロン金貨」（約7.64グラム）の約2倍です。
金貨の額面が明示されていない時代において、重量と大きさこそが価値を識別する重要な指標でした。
2ダブロン金貨の表面には、中央にクマの図案が特徴的な「ベルン紋章」が描かれています。周囲にはラテン語で「RESPUBLICA BERNENSIS」と書かれており、これは「ベルン共和国」を意味します。
まさに、当時のベルンの威厳と栄光を象徴するデザインといえるでしょう。
裏面には、花輪で囲まれた中に発行年とモットー「DEUS PROVIDEBIT」の文字が入ったデザインが施されています。
「DEUS PROVIDEBIT」はラテン語で「神は備えてくださっている」を意味し、当時のキリスト教信仰を反映したものです。現代風に解釈すれば、「人事を尽くして天命を待つ」という考え方に通じるかもしれません。
同じベルン紋章が入った金貨で、よく似たデザインの「ダカット金貨」が存在します。
ダカット金貨は裏面に「Ducats」と記載されているため、判別は比較的容易です。しかし、花輪の装飾や文字の配置、表面の紋章も似ているため、注意が必要です。
▼ベルン紋章2ダブロン金貨の概要
・品位：金90%（K21.6）
・重量：約15.28g
・直径：約28mm
・額面：2ダブロン
・発行年：1796年銘
・発行国：スイス連邦
スイスベルン紋章ダブロン金貨｜買取価値や高額査定のポイント
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ベルン紋章ダブロン金貨の買取価格は、「状態」と「金相場」次第では、「10万円～20万円以上」の幅広い買取価格を期待できる古銭です。
買取価格を決める要素として、「金貨の状態」と「地金相場」の2点が大きく影響します。上記の金額はあくまでも目安であり、実際の買取価格はどの買取業者も、古銭の状態を専門家が査定した上で決定されます。
金貨の状態とは
金貨の価値を左右するのは、何といってもその状態です。
新品同様の極めて良好な状態であれば、高値での評価が期待できます。一方、擦れや変色、欠けや傷などの状態が悪いほど、価値は下がってしまいます。
200年以上前に発行されたアンティークコインである、ベルン紋章ダブロン金貨にとって、多少の傷は避けられないものです。しかし、できるだけ綺麗な状態で保たれている方が、市場でも好まれる傾向にあります。
希少価値の高いベルン紋章ダブロン金貨を高額で売却するためには、劣化が進む前に査定を受けることを強くオススメします。
地金相場の影響とは
ベルン紋章ダブロン金貨の品位は「K21.6」です。これは、金含有率が90％以上であることを意味します。金貨は純金含有率が高いほど、価値も高くなるのが一般的です。
金貨の価値は、金相場市場の影響を受けます。金相場とは、金の国際的な取引価格のことです。金相場が高騰しているときには、ベルン紋章ダブロン金貨のような金貨の買取価格も高くなります。一方、金相場が暴落すれば、買取価格も下がりやすい傾向にあります。
さらに、ベルン紋章ダブロン金貨のような海外の珍しい金貨は、金相場だけでなく、希少性の側面からも評価されるのが特徴です。
歴史的価値や芸術性、発行枚数が少ないなどの希少性が高い金貨は、金相場が低迷していても高値で取引される可能性があります。
ベルン紋章ダブロン金貨のような希少価値の高い金貨は、ある日突然無価値になることは、ほぼありません。しかし、金の価格が高騰している間は買取価格も上昇する可能性があります。高値で売却のチャンスを逃さないためにも、金相場動向に注意し、適切な時期に売却を検討するのがオススメです。
福ちゃんの古銭買取では、ベルン紋章ダブロン金貨などの海外金貨、国内の記念硬貨などに力を入れています。経験豊富な査定士が、お客様の金貨を丁寧に査定し、適正な価格で買取いたします。
査定は無料ですので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
ダブロン金貨は、その美しさと価値から「海賊の金貨」としても有名です。多くの冒険小説や映画で描かれる財宝に、この金貨が登場するのも頷けます。
中でも有名なのが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の第1作目である「呪われた海賊たち」です。この映画の撮影で使用されたものが、「ダブロン金貨」として広く知られています（※物語内では「アステカ金貨」として登場）。
このように、ダブロン金貨はコインコレクターだけでなく、映画ファンからも注目を集めている金貨といえるでしょう。
ベルン紋章ダブロン金貨は、保存状態が良ければ高価買取に期待できる金貨です。
ベルン紋章ダブロン金貨のような海外古銭は、とくに価値も変動しやすいため、タイミングを見計らって、早めに現在の価値を確認しておくことをオススメします。
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