- 古銭/記念硬貨
- 2025.08.07
中国紙幣の価値はどれくらい?高額買取が期待できる種類の買取相場と見分け方

古い中国紙幣の中に、驚くほど高額で取引されるものがあることをご存知でしょうか。
中国紙幣は長い歴史を持ち、種類も豊富なため、中には希少性が高くプレミアが付くものも少なくありません。
とはいえ「どの紙幣に価値があるのか」「自分の持っている中国紙幣が高額買取の対象になるかどうか」など、わからないことも多いでしょう。
そこで本記事では、「中国紙幣の価値」をテーマに、高額査定が付きやすい種類の特徴や見分け方、実際の買取相場の傾向について詳しく解説いたします。
価値の高い中国紙幣とは?その特徴と背景
中国紙幣には数えきれないほど多くの種類が存在しているものの、すべてが高値で取引されるわけではありません。
価値が高くなる紙幣には、希少性や歴史的背景、デザイン上の特徴など、いくつか共通する要因があります。
ここでは、高価買取が期待できる中国紙幣の特徴や背景を解説し、なぜ一部の紙幣が高値で取引されるのか、その理由について探っていきましょう。
中国紙幣の価値が決まる主な要因
中国紙幣の価値を判断するうえで重要となるポイントは、大きく分けて以下の4つです。
1. 発行年代と希少性
一般的に、発行年代が古く、現存数が少ない紙幣ほど希少性も高まり、コレクターからの需要が高くなります。
とくに1948年に初めて発行された「第一套人民元」などは、回収や廃棄が進み、現存数が極めて少ないことから高額で取引される傾向です。
2. 保存状態の重要性
紙幣は紙製品のため、シミや汚れ、破れ、折れなどがあると査定額は下がってしまいます。
一方で、未使用品(いわゆるピン札)や極美品、あるいは折れや色あせがほとんど見られないものは希少価値に加えて保存状態の良さが評価され、高値での買取が期待できるでしょう。
3. 歴史的背景とデザイン
歴史的に重要な出来事や特定の時代背景を反映した紙幣、あるいはデザイン面で特別な意義や人気がある紙幣は、コレクターの間で高い需要があります。
また、エラー紙幣や特殊な番号(ゾロ目など)は希少性が増すため、記番号は要チェックです。
4. 現行紙幣と旧紙幣の違い
現在も流通している紙幣であれば、基本的には額面価値に準じます。しかし、廃止・回収された旧紙幣の中にはコレクター市場が成立しており、希少価値があるものも。
旧紙幣をお持ちであれば、発行時期や種類を確認してみましょう。
プレミア価値が付く中国紙幣の種類
高額で取引されることが多い中国紙幣には、いくつかの代表的な種類があります。
1. 第一套人民元
第一套人民元は、中国人民銀行によって1948年12月1日に発行が開始された、中華人民共和国建国前後の紙幣です。現存数が非常に少なく、高額取引される可能性の高い紙幣が多く含まれています。
2. 第二套人民元
第二套人民元は、1955年から発行が開始されました。ソビエト連邦の技術協力を得て製造された背景や、特定の券種は流通期間が短く、希少性が高いためプレミアも付きやすいとされている中国紙幣です。
3. 第三套人民元の一部
第三套人民元は、1962年に発行された中国紙幣です。同じ第三套人民元でも、特定の券種やデザイン(たとえば“棗紅壹角”や“背緑壹角”など)はコレクターからの人気が高く、プレミア化しているケースがあります。
4. エラー紙幣・特殊番号紙幣
印刷ズレなどのエラーがある紙幣や、ゾロ目や連番など特別な番号が入った紙幣はコレクターからの需要が高く、高額査定が期待できます。見逃さないようにしましょう。
5. 記念紙幣・特殊発行紙幣
オリンピックや万博など、特定のイベントを記念して発行された紙幣は、コレクターからの人気が高い逸品です。
さらに、限定枚数のみ発行された紙幣などは、発行数の少なさや限定性から価値が上がることもあるでしょう。
査定・出張費・手数料はすべて無料。

【種類別】高額買取が期待できる主な中国紙幣一覧
ここからは、具体的にどのような中国紙幣が高額で取引される傾向にあるのかを、代表的なシリーズごとにご紹介します。
それぞれの紙幣が誕生した背景や、なぜ買取額が高くなりやすいのかについても解説するため、お手元の紙幣と照らし合わせながらご覧ください。
第一套人民元|幻の紙幣とその価値
第一套人民元は1948年から1955年まで流通していた、中華人民共和国初の統一紙幣です。当時の中国は内戦や経済混乱などが続いており、インフレ対策のために大きな額面が設定されました。
代表的な券種としては、「伍仟圓」や「壹萬圓」などがあり、これらのデザインには当時の生活風景や産業が描かれています。
このシリーズは1955年に第二套人民元へ切り替わった際、多くが回収・廃棄されたため、現存数が非常に少なく、“幻の紙幣”と呼ばれることもあるほどです。
市場に出回る数が少ないうえ、歴史的価値の高さからコレクターからの需要も旺盛で、紙幣の状態が良いものほど高額取引される傾向にあります。
未使用品(ピン札)であれば数十万円、場合によっては数百万円を超える査定額が提示されることも珍しくありません。
そのため、もし第一套人民元をお持ちでしたら、専門業者の査定を受けてみることを強くオススメします。
第二套人民元|コレクター人気の高いシリーズ
第二套人民元は1955年から流通していたシリーズで、ソビエト連邦の印刷技術を取り入れて製造されたことが大きな特徴です。
第一套の混乱時代を脱し、新たにデザインが統一化されたシリーズとして位置付けられています。
とくに有名な高額紙幣として「大黒拾(だいこくじゅう)」と呼ばれる拾圓券(10元紙幣)があります。
青色を基調とした券面デザインが特徴的で、流通期間が短く、その後の回収・廃棄により市場に残っている数が極めて限られているのです。その結果、コレクター市場では常に高値で取引される傾向にあります。
状態が良いものや未使用品であれば数万円から数十万円にもなることがあります。
加えて、同シリーズの他券種(1角や2角など)でも、希少性が高い版式やロットであれば高額査定に期待できるでしょう。
第三套人民元|1角紙幣が狙い目!?
第三套人民元は1962年以降に発行されたシリーズで、長期間にわたって流通したことから、現存数は第一套や第二套に比べると多い傾向があります。
しかし、その中でも一部の券種は高額買取の対象となっています。
たとえば、「棗紅壹角(そうこういっかく)」や「背緑壹角(はいりょくいっかく)」と呼ばれる1角紙幣が代表的です。
これらは印刷技術や色合いの変更などの理由から、発行枚数が比較的少なく、またデザイン上のレアリティも高いことで知られています。
状態が良ければ数千円~数万円単位で取引されることもあるため、第三套人民元だからといって一概に安価になるわけではないのです。
見慣れないデザインの1角紙幣がお手元にあれば、ぜひ専門業者に鑑定を依頼してみるとよいでしょう。
その他の高額中国紙幣(エラー紙幣、記念紙幣など)
上記のシリーズ以外にも、高額査定が期待できる紙幣は数多く存在します。
エラープリント紙幣
印刷ズレや色抜け、裁断ミスなど、通常であれば検品工程で除外されるはずのエラー品は、コレクターの心をくすぐる要素として人気も高い傾向にあります。
特殊番号紙幣
ゾロ目(例:888888)や階段番号(例:123456)、キリ番(例:100000)などは縁起物やコレクション性の高さから人気があり、通常の紙幣よりも高値で取引されています。
記念発行紙幣
北京オリンピックや建国記念、万博記念など、特定のイベントを機に発行された紙幣は発行枚数が限られている場合も多く、希少性が加わって価値が上昇します。
中華民国時代や軍票など
1949年以前に発行された中華民国時代の紙幣や、特定地域でのみ使われていた軍票なども、歴史的価値の観点からコレクション対象となり、高額取引されることがあります。
中国紙幣の価値を正確に知る方法
お手元の中国紙幣が「どれほどの価値を持っているのか」を正確に判断することは、素人目には難しい場合が多いものです。
単にインターネットで検索しても、同じ券種の取引価格がバラバラなケースもよく見られます。価値は保存状態の違いなど、さまざまな要因が絡み合っているのです。
ここでは、確かな情報を得るための具体的な方法をご紹介します。
自分で調べる際の注意点と限界
まずは、インターネットオークションやフリマアプリなどで落札相場を調べる方法です。
実際に売買された金額を確認することで、ある程度の市場価値を把握できます。しかし、紙幣の状態(破れや汚れの有無など)が価格に大きく影響するため、同じ券種でも数倍以上の差が付くことも珍しくありません。
さらに、中国紙幣は偽物も多く出回っているため、画像だけでは真贋を見極めるのが難しいのです。
インターネット上の断片的な情報をもとに自己判断を行うのはリスクが大きいため、正確な査定額を知りたい場合は専門業者や鑑定士の意見を参考にするのがベストでしょう。
専門業者に鑑定・査定を依頼する
専門の買取業者に査定を依頼する最大のメリットは、やはり正確な価値評価を受けられる点です。
とくに中国紙幣は種類が多く、真贋判定や細かい版式の違いなど、知識と経験の求められる領域が広く存在します。
専門知識を持つ業者や鑑定士であれば、最新の市場相場やオークション結果などを踏まえて、適正価格を提示してくれる可能性が高いのです。
また、査定だけでなく真贋鑑定も同時に行ってもらえるのは大きなメリットといえるでしょう。偽物やレプリカが多く出回るコレクション紙幣の世界では、真贋の確認は極めて重要な項目です。
査定結果を踏まえてすぐに買取が決定できるケースも多く、手間や時間を節約できるのも魅力です。
中国紙幣をより高く売るためのポイント
中国紙幣が高値で取引されるといっても、必ずしも最大限の査定額が付くとは限りません。しかし、ちょっとしたコツや工夫で査定額が上がる可能性もあるのです。
ここでは、紙幣を売却する際に気を付けておきたい点や、査定アップにつながるポイントをご紹介します。
良好な状態で保管する
紙幣の保存状態は査定額に大きく影響します。折れや破れがあると評価が下がってしまうのはもちろんのこと、湿気によるシミや日焼け、色あせなども、マイナス査定の原因となってしまいます。
そこでオススメなのは、紙幣専用の保護ケースやアルバムを活用することです。
紙幣に直接手で触れたり、むき出しの状態で長期間放置したりすると、ダメージを受けやすくなってしまいます。そのため、なるべく空気や光から遮断された環境で保管するよう心がけましょう。
少しでも良好な状態を保つことで、本来の価値をしっかりと査定してもらえる可能性が高まります。
付属品があればそろえておく
記念紙幣や限定発行のセット品などを手に入れた場合、付属しているケースや証明書、説明書などは必ず保管しておきましょう。
これらの付属品がそろっていることで、紙幣の真贋や由来を証明しやすくなり、コレクション性も高まります。その結果、査定額もプラス評価になる事例が多々あるのです。
とくに記念紙幣は、付属品も含めて“ひとつのセット”として評価されることが多いという点を覚えておくとよいでしょう。
中国紙幣の買取実績が豊富な業者を選ぶ
業者選びのポイントとして重要なのが「中国紙幣の取り扱い実績が豊富かどうか」です。
中国紙幣は種類や版式が多岐にわたり、真贋判定や査定ノウハウが未熟な業者だと、本来の価値を正しく評価できない場合があります。
そこでチェックしたいのは、実際の買取事例やお客様の口コミ、査定士の専門性です。公式サイトや口コミサイトなどで、中国紙幣の買取実績が豊富な業者かどうかを確認してみましょう。
古銭専門の鑑定士を抱え、古銭や紙幣、記念コインなどの取り扱いに長けた業者であれば、査定も安心して依頼できます。
まとめ
中国紙幣には、第一套人民元や第二套人民元、第三套人民元の一部、エラー紙幣や記念紙幣などに驚くほど高額な価値が付くものもあります。
価値を見極めるうえでは、発行年代や希少性、保存状態、歴史的背景などが重要なポイントです。さらに、状態の良し悪しや真贋の判定が査定価格を大きく左右することを覚えておきましょう。
もしお手元に「古い中国紙幣があるけれど、どれくらいの値打ちがあるのかわからない……」と感じているものがあれば、まずは専門業者への査定依頼がオススメです。
中国紙幣の買取実績が豊富な「福ちゃん」であれば、正確な評価を得られ、無料査定や多様な買取方法を用意しているため安心して任せられます。
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