- 古銭/記念硬貨
- 2025.11.19
旧紙幣(古いお札)の価値とは?高額になる種類や買取相場を徹底解説

「以前発行されていた旧紙幣が見つかったけれど、高く売れるのだろうか」と疑問を抱いている方は多いでしょう。
現在は製造されていない旧紙幣の中には、希少性の高さからプレミア価格が付いているものもあります。買取専門業者に持ち込めば高値で売れる可能性があるので、「へそくりの中に旧紙幣があった」「遺産から旧紙幣が見つかった」などという場合は、価値を確かめてみることをおすすめします。
本記事では、旧紙幣の買取をおすすめする理由や、プレミア旧紙幣の特徴、旧紙幣の価値と買取相場をまとめました。この記事を読めば旧紙幣を高く売るためのコツも分かるので、ぜひ参考にしてください。
【記事のポイント】
- ✅旧紙幣は記番号(ゾロ目)や印刷ミスで価値がつく場合があります
- ✅良い状態を保ち、鑑定書などの付属品を揃え、洗浄やアイロンがけをしないことが高価買取のコツです
- ✅正確な価値は専門家の査定が不可欠です。福ちゃんならプロが手数料無料で価値をしっかり見極めます
旧紙幣(旧札)とは?銀行での両替より買取がお得な理由

旧紙幣(旧札)とは、現在は製造されていないお札の総称です。現在流通している1万円札は渋沢栄一が描かれているF号券なので、それ以前に流通していた紙幣(福沢諭吉が描かれているE号券など)は全て旧紙幣扱いとなります。
紙幣のデザインが変わるのは偽造されたお札が出回らないようにするためで、新紙幣が生まれるたびにデザインを刷新したり、最新の偽造防止技術が採用されたりしています。新紙幣の発行が始まると旧紙幣の製造はストップし、徐々に古いものと置き換えられますが、旧紙幣が法定通貨としての効力を失うわけではありません。一部を除き、ほとんどの旧紙幣は現在も有効な銀行券として認められており、店舗での決済などに使うことが可能となっています。
なお、旧紙幣と似た言葉に「古紙幣」があります。どちらも現在発行されていない昔の紙幣という点は共通していますが、現在も銀行券として有効な旧紙幣に対し、古紙幣は法定通貨としての効力を失っているところが大きな違いです。そのため、古紙幣は店舗での決済や銀行での引換などに利用できず、処分したい場合は専門業者に買い取ってもらうのが一般的となっています。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
買取価格が跳ね上がる「プレミア旧紙幣」3つの特徴

冒頭で旧紙幣の中には高値で取引されるものがあると説明しましたが、旧紙幣が全て高値で取引されるというわけではありません。
以下3つの要素がそろっている紙幣は、特に「プレミア旧紙幣」とされ高値が付きやすくなります。
- エラー紙幣
- 珍しい紙幣番号
- 帯付きの未使用品
以下でそれぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
特徴1 印刷ミスなどのエラー紙幣
エラー紙幣とは、製造過程で何らかのトラブルが生じたことによって生まれた不良品のことです。例えば、印刷ミスや裁断ミスなどが見られるものはエラー紙幣に該当します。これらは通常、検品の段階で除外されるはずですが、まれに検品もれによって市場に流通してしまうことがあります。
検品もれはめったに起こることではなく、エラー紙幣の流通量は圧倒的に少ないため、希少価値も非常に高いのが特徴です。そのぶんコレクター需要も高いため、状態によっては数万円から数十万円の値段がつくことも珍しくありません。
エラー紙幣にはさまざまな種類がありますが、代表的な事例は以下の通りです。
| 印刷ミス | 印刷された部分の抜けや、絵柄が片面にしか印刷されていないもの |
| 印刷ズレ | 絵柄の位置がずれているものや、絵柄が重なっているもの |
| 耳付き | 紙幣の角に裁断しきれなかった余分の紙が残っているもの |
| 記号ミス | 記番号のアルファベットおよび数字の組み合わせが表面と裏面で異なっているもの |
| 液だれ | 本来あるべきでない部分に印刷のインクが垂れているもの |
| めくれ | 破れてめくれた部分に絵柄が印刷されたもの |
特徴2 珍しい紙幣番号(ゾロ目・連番など)
紙幣には、製造番号順にアルファベットと数字が組み合わされた記番号(シリアルナンバー)が印刷されています。この記番号が特別な組み合わせになっている紙幣には、思わぬプレミア価値がつくことがあります。
プレミア価格が付く珍しい紙幣番号の代表例は以下の通りです。
| AA券 | Aで始まりAで終わっているもの |
| ZZ券 | Zで始まりZで終わっているもの |
| ゾロ目 | 111111など数字が全て同じもの。777777や888888は特に高値が付きやすい |
| キリ番 | 100000や300000などキリの良い数字のもの |
| 若番 | 0000001など若い数字が付いているもの。数字が若いほど価値が高い |
| 階段 | 123456や654321など数字が階段状になっているもの |
| サンドイッチ | 200002や334433など、両サイドの同じ数字が中央の数字を挟む形になっているもの |
具体的な価値は種類やレア度によって異なりますが、場合によっては数万円~数十万円ほどの値が付くこともあります。
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特徴3 帯付きの未使用品
「帯付き」とは、銀行から出庫された際の紙帯(帯封)がそのまま巻かれている紙幣のことです。通常、紙幣は100枚単位で帯封がなされ、いわゆる「新札束」として銀行から出庫されます。使用する際は帯封が解かれるため、帯付きは未使用であることの証明になります。
元々未使用の紙幣はそれだけで美品扱いとなり、通常の紙幣よりも高値が付きやすい傾向にありますが、帯付きのものはさらに希少性が高いため、より高値が期待できるでしょう。
なお、帯封は時期によって初期や前期、後期などに区分されるケースもあります。同じ帯封でも、古い時期のものほど高値が付けられる傾向にあり、額面の数倍~数十倍の値が付くケースもあります。もし帯付きの紙幣を見つけたら、帯封を解かず、そのままの状態で買取専門業者に査定を依頼するのがおすすめです。
ただし、帯付きの中にはバラの紙幣を束ね直して帯封し直したものも少なくありません。その場合は残念ながらプレミア価値は付かないので、手袋を着けた状態で帯封を解かないよう注意しながら紙幣をめくり、連番になっているかどうか確かめてみましょう。
【種類別】日本の旧紙幣の価値と買取相場一覧

日本にはさまざまな旧紙幣があり、それぞれ価値が異なります。ここでは参考までに、日本の旧紙幣の買取相場を種類別にまとめました。
なお、買取相場はあくまで一例であり、実際の価値は保存状態やエラーの有無によって左右されるため、買取業者で査定してもらうことをおすすめします。
福沢諭吉・樋口一葉・野口英世の旧紙幣
福沢諭吉・樋口一葉・野口英世の旧紙幣は、現行の紙幣の一つ前に発行されていたもので、E号券と呼ばれています。
このうち、長らく一万円札のデザインとして採用されてきた福沢諭吉の旧紙幣は、1984年(昭和59年)発行のD号券と、2004年(平成16年)発行のE号券の2種類に区分されます。福沢諭吉のデザインは共通していますが、E号券にはホログラムが入っているため見分けは容易でしょう。
これら3種はすでに製造が中止されており、日本銀行によって徐々に回収されることになっていますが、新紙幣が十分に流通するまでは旧紙幣も広く市場で流通します。
そのため、上記の旧紙幣は希少性がほとんどないとみなされ、基本的には額面通りの取引となります。ただし、未使用品や帯付き、エラー紙幣、珍しい記番号などがあるものは、額面を上回る高値が付く可能性もあるでしょう。実際に、福沢諭吉のエラー紙幣やゾロ目などに数万円の価値が付いたケースもあるようです。
聖徳太子が描かれた旧紙幣(1万円・5千円・千円・百円)
聖徳太子は、日本の紙幣の中で最も多くデザインに採用された歴史上の人物です。初めて聖徳太子のデザインが採用された乙百円券は1930年(昭和5年)発行で、最後の聖徳太子紙幣であるC一万円券が1986年(昭和61年)に製造停止されるまでの56年間に、計7種の聖徳太子紙幣が作られました。
同じ聖徳太子のお札でも、それぞれ額面や発行時期などが大きく異なるため、コレクター市場での価値にも差があります。
以下では7種それぞれの買取相場を一覧にまとめました。
| 種類 | 相場 |
| 乙百円券 | 100円~数千円 |
| い百円券 | 100円~数千円 |
| ろ百円券 | 数千円~数万円 |
| A百円券 | 100円~1,000円 |
| B千円券 | 1,000円~数千円 |
| C五千円券 | 5,000円程度 |
| C一万円券 | 10,000円程度 |
※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。
上記のうち、C券は現在も銀行券として有効であるため、基本的な評価は額面通りとなりますが、珍しい記番号や未使用品、エラー紙幣は額面の数倍の値が付けられることもあります。
また、ろ百円券は発行期間が短く、希少価値が高いために他の紙幣に比べて高値で取引される傾向にあります。
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板垣退助・岩倉具視などの旧紙幣
1950年代には、自由民権運動の主導者である板垣退助が描かれた百円札や、明治維新の立役者として知られる岩倉具視が描かれた五百円札が発行されました。板垣退助の百円札は、1953年(昭和28年)~1974年(昭和49年)まで16年にわたって発行されており、発行時期によって最初期・初期・後期の3つに区分されます。
このうち、高額査定が期待できるのは残存数が少ない初期のもので、記番号の頭のアルファベットが1桁になっているところが特徴です。並品のものは額面程度ですが、美品や未使用品の場合、数千円の値が付くこともあります。逆に後期のものはあまり希少価値がなく、未使用でも数百円程度が相場です。
一方、岩倉具視の五百円札は1951年(昭和26年)~1971年(昭和46年)に発行された旧五百円札と、1969年(昭和44年)~1994年(平成6年)にかけて発行された新五百円札の2種類に区分されます。
どちらも並品は額面通りですが、旧五百円札は美品や未使用品であれば数千円の価値が付くケースもあります。
明治・大正時代の古紙幣は特に高価値

明治や大正時代の古紙幣は、現代で目にする機会がめっきり減った、歴史的背景を色濃く持つ紙幣ばかりです。そのぶん市場では希少性が高く評価され、ものによっては数万円から数十万円という驚くべき価値が付くケースもあります。
明治・大正時代に発行された古紙幣は複数ありますが、ここでは主な古紙幣をまとめてみました。
| 種類 | 特徴と相場 |
| 明治通宝 | 明治初期に発行された初期の近代紙幣。ドイツの印刷所に依頼して製造されたため、ゲルマン札とも呼ばれる。流通量が少ないことから希少性が高く、保存状態や額面によっては数十万円以上の高値が付くこともある。 |
| 旧国立銀行券 | 明治6年から発行。全部で5種類が発行されたが、明治13年頃に実施された紙幣整理政策によって大半が回収されたため、残存数が極めて少なく、10万円以上の高値が付きやすい。 |
| 新国立銀行券 | 旧国立銀行券を改良したもの。大量に発行されたものの、インフレ脱却のために流通していた紙幣が積極的に回収されたことからレア品扱いとなっており、数万円以上の価値が付くことがある。 |
| 改造紙幣 | 明治期から発行された紙幣に偽造防止が施されたもの。特に神功皇后が描かれた十円札は希少性が高く、並品以下でも数十万円以上の値が付くことがある。 |
| 日本銀行兌換銀券 | 銀と交換できることを保証した紙幣で、大黒天が描かれていることから大黒札と呼ばれる。額面が高いものほど価値が高く、相場は数十万円以上。 |
| 改造兌換銀行券 | 偽造防止技術を強化した兌換銀行券。発行枚数が少ないものは数千円~数十万円の価値が付く事例もある。 |
| 甲号・乙号兌換銀行券 | 明治32年より発行された兌換銀行券。甲号の方が価値が高く、数万円~数十万円の高値が付くことも。乙号も数千円以上が相場 |
| 大正兌換銀行券 | 大正期に発行。十円札は数千円~数万円、二十円札は数万円~数十万円の値が付くことがある |
※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。
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外国の旧紙幣(旧札)の価値は?

ここまで日本で発行された旧紙幣や古紙幣の特徴・価値についてご紹介してきましたが、外国で発行された旧紙幣の中にも高値がつくものがいくつかあります。
海外旅行の際に使い切れず持ち帰った紙幣や、お土産としてもらった海外紙幣の中には額面以上の価値が付くものがあるかもしれないので、外国の旧紙幣が手元にある方は買取専門業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
ここでは、とくに歴史的に有名なハイパーインフレ時代のペンゲー紙幣、かつてのソビエト連邦の紙幣、そして中東地域などで使われたディナール紙幣を例に挙げて解説いたします。
ペンゲー紙幣
ペンゲー紙幣は、1927年から1946年にかけてハンガリーで法定通貨として使用された紙幣です。
当時、ハンガリーは戦後の物資不足によって物価が急騰。インフレが加速化し、それまで使われていた額面では日常生活も送れないという事態に陥りました。そこで1垓(がい)ペンゲー(10の20乗)という天文学的な数字が刻まれた、超高額面の紙幣が発行されたのです。
ハイパーインフレへの緊急対策として発行されたものなので、通貨として使用価値はほとんどありませんが、重要な歴史的資料としての価値や、世界的なインフレーションを物語る逸話性の高さから、コレクター市場では高値で取引されることもあります。
特に保存状態の良い美品の1垓ペンゲーなら数千円から1万円前後の高値が期待できるでしょう。
なお、ペンゲー紙幣は計画では10垓紙幣まで発行される予定でしたが、印刷までされたものの、実際の発行には至っていません。そのため、コレクター市場でも1垓ペンゲー紙幣での取引が主となっています。
ソビエト連邦紙幣
ソビエト連邦紙幣は、1922年の連邦成立から1991年の崩壊までの約70年間に発行された紙幣です。1922年に発行された紙幣は旧金貨10ルーブルと同じ価値を持つチェルボーネツです。その2年後には、1チェルボーネツの1/10と等価値を持つ新政府紙幣も発行されました。
ソビエト連邦紙幣は長い年月の間にデザインが変わっていますが、表面に描かれたソ連の建国者であるレーニンの肖像は、チェルボーネツが初登場してから1991年に至るまで変わることはありませんでした。
発行期間が長かったことから、ソビエト連邦紙幣の価値は発行年によってばらつきがあります。比較的流通量が多かった1961年発行シリーズなどは落ち着いた金額になることが多いものの、未発行の試作紙幣や極めて保存状態の良い紙幣、珍しいエラー紙幣などは、状態によって額面以上の価値がつくこともあります。
たとえば、1947年の帯付きルーブル紙幣がまとめて数十万円超で取引された事例もあります。保存状態の良い美品であれば1枚でも数千円から数万円になる可能性もあるでしょう。
発行年はデザインから見分けられますが、専門的な知識がないといつ発行されたもので、どのくらいの価値があるのか判断しにくいので、プロの査定士に見てもらうことをおすすめします。
ディナール紙幣
ディナールとは、アルジェリアやイラク、チュニジア、リビア、ヨルダンなどで用いられている通貨単位のことです。それまで使われていたインド・ルピーに代わって、1932年より正式にイラクの公式通貨になりました。
ディナールは現在でも50ディナール~25,000ディナールまでの計7種の紙幣が流通しており、法定通貨として扱われています。ディナールは米ドルやユーロ、英ポンドなどに比べると相対的な価値が低いため、近年流通しているディナール紙幣には額面以上の価値は期待できないでしょう。
一方で、王政時代などの歴史的に古いディナール紙幣は、当時の発行枚数自体が限られているため、良好な状態で保存されていれば高値で売れる可能性もあります。実際に、帯付きの新札などで数十万円から百万円に近い価格帯になる事例も報告されています。
なお、ディナールは日本銀行での取り扱いがなく、日本円にすることは極めて困難ですが、買取専門業者に持ち込めば高値で売却することも可能です。
旧紙幣・古紙幣で高価買取を狙うときのポイント

旧紙幣や古紙幣に高額査定がつくかどうかは、希少性や保存状態の良さ、そしてコレクター市場での需要の高さが大きく影響します。本来なら高い価値を持つ旧紙幣・古紙幣でも、状態が悪いものや付属品のないものは価値が下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
旧紙幣や古紙幣をより良い条件で売るために、査定に出すときに押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
状態が良いうちに買い取ってもらう
旧紙幣や古紙幣の多くは、時代が古いものほど高く評価されるため、「もう少し時間が経ってから査定してもらった方が高く売れるのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし、旧紙幣の価値は発行年だけでなく、保存状態の良さによっても左右されます。紙幣は非常にデリケートな性質を持っているため、時間が経つほど劣化が進み、汚れやシワ、色あせなどが目立ってくるかもしれません。
美品と並品では査定価格に大きな差が生まれることが多いため、旧紙幣や古紙幣を見つけたら、劣化しないうちに専門業者に査定してもらうことをおすすめします。
また、旧紙幣や古紙幣を見つけたら素手では触らず、手袋などを着用して取り扱い、紫外線や湿気の影響を受けない場所に保管しておくのがポイントです。
付属品も一緒に査定へ出す
旧紙幣や古紙幣を見つけたとき、専用のケースや鑑定書などの付属品もあったのなら、それらも一緒に査定へ出すようにしましょう。元々専用ケースとセットで売られていた場合は完備品として評価されますし、鑑定書があれば、その紙幣が間違いなく本物であることの証明となり、査定でも高く評価される可能性があります。
逆に、セット品に付属していたケースや取扱説明書などがない場合は不備とみなされ、価値が下がってしまう場合があるので要注意です。
特に高級品は付属品の有無によって数万円も価格が変わってくるケースも少なくないので、付属品が見当たらない場合は旧紙幣が見つかった場所を改めて探し、できるだけ完備品として査定に出した方が良いでしょう。
できるだけ手を加えない
旧紙幣や古紙幣は美品ほど高値になりやすいと説明しましたが、だからといって自分で紙幣を洗浄したり、アイロンをかけたりするのはNGです。前述したように紙幣は非常にデリケートで、水をかけたり熱を加えたりすると変色や破れにつながる可能性があるからです。
紙幣コレクターは製造時の状態がいかに保たれているかを重視する傾向にあるため、後から余計な手を加えてしまうと価値が大幅に下がる原因となります。柔らかい布などで表面に付いたほこりをさっと取り除くくらいなら問題ありませんが、それ以上のクリーニングは行わない方が良いでしょう。
なお、旧紙幣や古紙幣は多少の汚れやシワが付いていても買い取ってもらえるケースがほとんどです。「汚れているから売れないだろう」と自己判断せず、多少状態が悪くても買取専門業者に査定を依頼してみましょう。
旧紙幣を高く売るならどこ?買取方法を徹底比較

旧紙幣や古紙幣を換金する方法は大きく分けて5つあります。
- フリマアプリの利用
- オークションサイトの利用
- リサイクルショップでの買取
- 買取業者での買取
- 銀行での両替
それぞれ特徴やメリットに違いがあるので、目的に合わせて適した方法を選びましょう。
ここでは旧紙幣を換金する主な方法と、より高く売るための手段について見ていきましょう。
フリマアプリの利用
近年、利用者が増えているフリマアプリは、スマートフォン一つで手軽に出品できる上、販売価格を出品者が任意で決められるところが特徴です。「最低でもこの価格で売りたい」という値で出品すれば、それ以下の価格で安く買い叩かれてしまう心配はありません。もし熱心なコレクターがいれば、相場よりも高い値を付けても買い取ってもらえる可能性があるのもフリマアプリの魅力です。
一方で、個人間のやり取りであることから、出品から買い手とのやり取り、梱包・配送に至るまで自分一人でやらなければならないという難点もあります。場合によっては買い手からクレームが入る可能性もあり、トラブル対応を迫られるかもしれません。
特に旧紙幣や古紙幣は価値や真贋の見極めが難しく、トラブルが発生するリスクが高い傾向にあるため、手間をかけずに売りたいという方には不向きでしょう。
オークションサイトの利用
オークションサイトを利用するメリットは、相場よりも高値で売れる可能性があるところです。フリマアプリの場合、基本的に出品者が最初に決めた販売価格以上で購入されることはありません。一方、オークションサイトなら入札者同士の競り合いによって価格がどんどん釣り上がることもあるため、思わぬ高値で落札される可能性もあります。
また、フリマアプリは早い者勝ちで購入者が決まりますが、オークションサイトは指定した期日になるまで落札者が決定されないため、より多くの人に訴求できるという利点もあります。中には古銭・紙幣専門のコレクターも多数いるため、本来の価値を分かっている人に適正価格で買い取ってもらいやすいでしょう。
一方で、オークション形式の性質上、終了間際の入札状況次第で価格が大きく変動するリスクもあります。場合によっては思ったよりも低い価格で落札されてしまうこともあるため、最低落札価格の設定には十分注意しなければなりません。
また、フリマアプリ同様、出品から落札、発送までの一連の流れにかかる手間や時間も考慮する必要があるでしょう。
リサイクルショップでの買取
地域のリサイクルショップやリユースショップでは、旧紙幣の買取に対応しているところもあります。近場の店舗なら気軽に持ち込みやすいですし、その場ですぐに現金化できる点が大きな魅力です。
また、リサイクルショップではブランドバッグや家電、衣類などさまざまな買取に対応しているところがほとんどです。旧紙幣の他に不要品があれば、まとめて売りに出せるところもリサイクルショップの特徴です。
ただし、リサイクルショップの中には旧紙幣や古紙幣の買取に対応していないところもあります。買取に対応している場合でも、旧紙幣や古銭に詳しい専門スタッフが常駐していない店舗では紙幣の価値を適正に評価してもらえず、相場を大きく下回る査定額が提示されることもあるでしょう。
特に高額査定が期待できる旧紙幣は、安く買い叩かれてしまうと大きな損をしてしまう可能性が高いので、旧紙幣や古紙幣の査定は専門的な知識を持つ査定士が在籍している買取専門業者を利用するのがおすすめです。
買取業者での買取
買取専門業者に依頼するメリットは、なんといっても正確で公正な査定を期待できるところです。基本的に、査定を担当するスタッフは旧紙幣や古紙幣に関する専門的な知識や査定の技量を備えているため、紙幣の持つ希少性や歴史的価値、保存状態などを正確に見極めた上で市場相場を踏まえた適正価格を提示してくれます。
また、複数の買取方法に対応しており、ニーズや都合に合わせて選べる買取業者もあります。例えば出張買取なら査定士が自宅まで訪問してくれますし、宅配買取なら段ボールなどに梱包して発送するだけで査定してもらうことが可能です。近場に店舗がない方や、忙しくてなかなか店に持ち込めないという方でも手軽に査定してもらえる点は、買取業者ならではのメリットでしょう。
なお、出張手数料や査定手数料などは無料であるケースが多いので、余計なコストをかけずに済むところもうれしいポイントです。
銀行での両替
現在も法定通貨として有効な旧紙幣であれば、お近くの銀行窓口で現行の紙幣と交換することも可能です。事前に予約しておけば一度に大量の枚数を引き換えることも可能なので、確実に現行の紙幣を手に入れたいという方に適した方法です。
ただし、銀行では旧紙幣や古紙幣の持つ付加価値は加味してもらえないため、原則として額面どおりの引換になります。例えば旧一万円札なら、現行の一万円札との交換になり、プラスアルファの恩恵は受けられません。
旧紙幣や古紙幣の中にはプレミアが付いて、額面の数倍以上の高値が付くものもあるため、安易に銀行で引き換えるのはやめた方が良いでしょう。なお、銀行での引換には枚数に応じた手数料が掛かるところにも注意が必要です。
旧紙幣の価値を正しく見極め、高価買取を実現しましょう
旧紙幣や古紙幣の中には、歴史的な価値や希少性が高く評価され、プレミア価値が付いているものも多々あります。基本的に発行年が古いものほど高値が付きやすい傾向にありますが、一つ前に発行されていた紙幣であっても、エラーや珍しい記番号のあるものは額面以上の値が付く可能性があります。
ご自宅やご実家で眠っていた旧紙幣・古紙幣に思わぬ高値が付くことも十分あり得るので、「高くは売れないだろう」などと自己判断せず、専門知識を持った買取査定業者に査定を依頼すると良いでしょう。
専門買取業者「福ちゃん」では、旧紙幣や古紙幣に対する専門知識を有した査定士が在籍しており、お客様がお持ちの旧紙幣の価値を丁寧かつ正確に査定いたします。買取方法は店頭買取の他、出張買取や宅配買取にも対応しており、ご都合に合わせてお好きな方法をお選びいただけます。旧紙幣は時間が経過すると劣化し、価値が下がってしまうリスクが高くなるので、もしお手元に旧紙幣や古紙幣があるのなら、ぜひ福ちゃんまでお気軽にお問い合わせください。