【知って納得】ワイングラスの歴史について

今回のテーマは「ワイングラスの歴史」です。ワインを勉強されている方の中には「ワイングラスにも着目するようになった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事はワインがお好きな方だけでなく、豆知識を増やしたい方にも読んでいただける内容となっています。ぜひご参照ください。

ワイングラスはいつから使われていた?

諸説ありますが、ガラス製のワイングラスが登場したのは15世紀に入ってからだといわれています。

それまでは木製のボウルや、真鍮製のカップなどで飲まれていたのだとか。

ワイングラスは「ボウル」に細長い「ステム」が特徴的ですが、この時代のワイングラスはいわゆる「ラッパ型」です。現在のものよりもう少しがっしりとしており、ボウル部分も小さめでした。

ちなみに、ボウル部分が小さいのは「ガラス税」が関係しているという説があります。当時は大きなグラスを作ればその分税金がかかってしまうため、あえてこうした形状のグラスを作っていたのだそうです。

17世紀になると、ワイングラスに「芸術性」「美しさ」が求められるようになります。中でも透明度が高く、金彩があしらわれたワイングラスは貴族のあいだでも大人気でした。

ちなみに、現在「定番」であるチューリップ型のワイングラスは1958年に誕生しました。そう、今世界中の人々が使用しているワイングラスの形が完成したのは20世紀になってからの出来事なのです。

制作したのはこのあとにお伝えする「リーデル」社9代目の当主であるクラウス・ヨーゼフ・リーデル氏です。あるイタリア人のお客さんに「斬新で大ぶりなワイングラスを作ってほしい」と依頼を受け、制作したのがきっかけでした。

ワイングラスの進化に大きく貢献した「リーデル」

斬新さと大きさを求め作られた「たまご型のワイングラス」……こういった形のものは世界中どこを探しても見当たらず、大きな話題となりました。

しかも、

リーデルの新作ワイングラスで飲むと、いつもより美味しい

とまでいわれるように。

そこで9代目リーデルは、ワインの本場といわれているヨーロッパのボルドーワイン生産者に自社のワイングラスを送り、テイスティングを依頼しました。

しかし、こんな回答が返ってきます。

「残念ながら、うちのものとは合わない」

9代目リーデルはこの経験から、

ワインの産地、ぶどうの品種によってベストな形状がある

同じワインでも違うグラスで飲むと違うものに感じる

という点に着目し、ワインの個性を出すグラスづくりをはじめました。

そして1973年、ついに世界初となる「ブドウの品種別グラス」その名も『ソムリエシリーズ』を発表します。ソムリエシリーズ、ならびにリーデルのワイングラスは世界中のソムリエに高く評価され、たまご型、洋ナシ型のワイングラスを一般化させることに成功しました。

なぜワイングラスは独特の形をしているのか?

ワインの種類によってさまざまな大きさ、形はありますが、「長いステム」、「ふっくらとしたボウル」という共通点を持つワイングラス。

こうした形状になった理由は2つあります。

1つ目は「ワインの持つ味や香りを最大限に引き出す」ため。
そして2つ目は「香りを逃さない」ため、という狙いがあります。

昔のラッパ型のグラスは上に広がる構造であったため、香りが逃げていました。しかしこの形であれば、香りを逃がしません。

次にステムの長さですが、これはワインの適正湿度が関係しているといわれています。

例えば赤ワインであれば14℃~18℃、白ワインはもっと低く10℃以下とされています。しかし、ガラス製のグラスを手に持っていると手の温度がグラスに伝わってしまいます。

そこで考えられたのがステムだったのです。ステムを持てば、ワインが注がれているボウルに触れる必要はありません。

「マナー的にはステムを持たないほうがいい」などいろいろな意見がありますが、ここでは「ステムはただオシャレだからと付けられているわけではない」ということをお伝えしたいと思います。

赤ワインは大きめ、白ワインは小さめ?

ここでも「温度」と「香り」が関係しています。

一般的に赤ワインは常温で飲みますが、白ワインは冷やして飲むことが多いです。小さいワイングラスであればぬるくなる前に飲みきることができるため、「白ワインのときは小さめのグラス」が定着しました。

一方赤ワインは常温で飲むこと、香りを楽しむという性質があることから、大きいグラスがいいとされています。しかし、香り重視の白ワインの場合、大きめのグラスで提供されることもあります。

それはお店の方やソムリエの方がこだわって選んでいるということ。今後はグラスの形状、大きさも楽しみながら召し上がってみてください。

リーデルの人気シリーズをご紹介

ここで、現代のワイングラスの生みの親であるリーデル社のワイングラスをご紹介します。

人気の高いシリーズばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

オヴァチュア

1989年に販売が開始された『オヴァチュア』。マシンメイドで作られており、比較的お手頃価格で手に入るのがうれしいポイントです。

ビギナーの方だけでなく、

「リーズナブルな価格でいいワイングラスが欲しい」

「普段使いしやすいグラスが欲しい」

という方にもおすすめのシリーズとなっています。

リーデル・オー

11代目リーデル当主にあたるマキシミリアン・リーデル氏が開発した『リーデル・オー』シリーズはステムがありません。

「ワインタンブラー」ともいわれる斬新なスタイルは、普段使いやアウトドア先に最適。もちろん、ワイン以外のものを入れてもOKです。

何を入れても様になるというのも『リーデル・オー』の特徴のひとつです。

ヴィノム

ワインの個性を引き出す『ソムリエ』シリーズをマシンメイドで再現しているのがこちらの『ヴィノム』シリーズです。

「『ソムリエ』が欲しいけど、ちょっと高い……」そんな方にはこちらの『ヴィノム』シリーズがおすすめです。

ヴェリタス

『ヴィノム』をさらに薄く、そしてステムを高くしたものがこの『ヴェリタス』シリーズです。

見た目は『ヴェノム』と変わりませんが、『ヴェノム』より軽く「ハンドメイドのような仕上がり」が特徴となっています。

「そんなに薄いグラス、すぐ割れてしまうのでは?」

と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、こちらの『ヴェリタス』、耐久性に優れているのがうれしいポイント。

食洗器の利用も可能です。

弥栄(イヤサカ)

名前の通り、「和」をテーマに作られた『弥栄(いやさか)』シリーズは、ステムが低く、全体の背の高さも低め。

「和の雰囲気、空間に合うように」と設計されているだけあって、和室や和食にもピッタリなシリーズとなっています。

エクストリーム

ダイヤモンドをイメージして作られたという『エクストリーム』シリーズ。
高級感のある見た目ですがこちらも比較的リーズナブルで、「普段使いしやすい」といわれています。

ボウルが大きめであることから、「しっかり香りをキャッチしたい」という方におすすめです。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「ワイングラスの歴史」をテーマに、さまざまなワイングラスのお話をさせていただきました。

この機会にぜひ、ワイングラスを使ってワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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