セリーヌの洋服買取なら福ちゃんへ
セリーヌの洋服なら適正価格でお買取します。

ヨーロッパ全土を荒廃させた第二次世界大戦がようやく終わりを告げ、人々が希望を求めて復興への道を歩み出していた1945年。まだ20代半ばだったセリーヌ・ヴィピアナという女性が子供靴のブランドを立ち上げたところから、セリーヌの歴史が始まります。
オーダーメイドの子供靴を手がける小さな専門店として始まったセリーヌですが、すでにデザイナーとしてキャリアを積んでいたセリーヌ・ヴィピアナの子供靴は人気を呼びます。
優れたデザイン性に加え、一流の職人が製造を手がけることで、オシャレであり同時に丈夫で安全な子供靴を生み出すことに成功。やがて大人向けの靴の制作も始めることになりました。

そんなセリーヌが洋服の分野に進出したのは、1967年のことでした。
当初はスポーツウェアを中心に手がけており、特にフランスの上流階級の人々の間で、使いやすくデザイン面でも優れたセリーヌの服が喜ばれました。
ちょうど当時、プレタポルテ(高級既製服)の技術が発達したこともあり、“上流階級っぽいファッション”がトレンドになっていた時期にあたります(このトレンドは「B.C.B.G」と呼ばれます)。そのこともあり、実際に上流階級で高い評価を得ていたセリーヌは、幅広い年代に広まりました。

その後、フランスでB.C.B.Gが廃れると、トレンドに乗って人気を得ていたセリーヌは低迷期を迎えることになりますが、1980～1990年代に入ると再起のきっかけが訪れます。
現在のLVMHグループ傘下に入り、長らくブランドの陣頭指揮をとっていたセリーヌ・ヴィピアナが勇退。当時30歳のナン・ルジェが社長の地位につき、革製品に注力することでブランドを立て直します。さらにアメリカのファッションデザイナーであるマイケル・コースを迎えて方針転換を図ります。
マイケル・コースは「フランスの上流階級」から「アメリカの働く女性」へとブランドのイメージを転換することを考え、それまでの高級路線を維持しつつ、スポーティな要素を組み込みました。
そして、アメリカに進出したセリーヌは高い人気を得て、ブランドは完全復活を遂げます。

その後もフィービー・ファイロ、エディ・スリマンといった経験・実力ともにハイレベルなクリエイターが人気商品の数々を生み出します。特にエディ・スリマンはそれまでのセリーヌにはなかったメンズラインを生み出すなど革新的な変化をもたらしました。
こうしてセリーヌは現在も、欧米を中心に世界中で愛されるブランドとしての地位を確固としたものにしています。