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ラルフローレンといえば、騎乗で行うスポーツの「ポロ」を表現したロゴ(ポロプレイヤーロゴ)が有名で、スポーティなポロシャツを代表的なアイテムとするブランドです。
しかし意外にも、その歴史は創業者ラルフ・ローレンが時代のトレンドに逆行するネクタイを売り出し、大成功を収めたところから始まりました。

1939年生まれのラルフ・ローレンは、ブルックスブラザーズ勤務中、4インチの幅広ネクタイの売り出しに挑戦。当時は細身のネクタイが流行っていましたが、ローレンの工夫によって幅広ネクタイがヒットし、業界で注目を集めました。1967年には、ネクタイメーカーのボー・フランメルに移ってデザイナーとして活躍します。
翌年には独立し、ポロ・ラルフローレン(Polo Ralph Lauren)を設立。さっそくコレクションを発表し、英国紳士のファッションをアメリカ風にアレンジしたアイテムの数々を発表し、支持を得ました。
ブランド設立から2年後の1970年には、ファッション業界で権威のあるコティ賞をメンズウェア部門で受賞しています。
また翌年にはレディースウェアを発表し、ビバリーヒルズに路面店をオープンしています。

活躍はアメリカだけにとどまらず、1980年にはファッションの本場であるフランスのパリに路面店を出し、世界的にその名が知られるようになりました。
ちなみに、ラルフローレンの名を世界に広めるのにひと役買ったのが映画で、1974年、1977年にそれぞれ『華麗なるギャツビー』『アニー・ホール』で衣装協力。特に『アニー・ホール』で女優のダイアン・キートンが身につけたラルフローレンの洋服は、“アニー・ホール・ルック”と呼ばれて流行しました。

ちなみに日本でも長らく人気を得ていましたが、2006年には、アジアの旗艦店となる店舗を東京の表参道にオープンしています。
その後も、2014年にはアメリカにおける高級ブティックの聖地ニューヨーク5番街に旗艦店を、2016年にはロンドン最大のショッピングスポットであるリージェントストリートに旗艦店をオープンするなど、活躍の場を広げています。
2018年には、ブランドの会長となっていた創業者ラルフ・ローレンがイギリスで大英帝国勲章「KBE」を受章したことでも話題を呼びました。