- 切手
- 2025.11.13
古い切手の価値はいくら?高額買取のコツと相場を解説

古い切手を持っているものの、「どのくらいの価値があるのか」「できれば高く売りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
切手は、発行枚数や保存状態などによって査定額が大きく変わります。高価買取を実現するには、切手の価値を左右するポイントや買取相場を理解することが大切です。
この記事では、古い切手の価値を決める要素や代表的な切手の相場を詳しく解説します。査定前に確認した方がよいポイントも紹介しているため、これから古い切手を売却したい方は、ぜひ参考にしてみましょう。
【記事のポイント】
- ✅️古い切手の価値は発行枚数だけでなく、シミや破れのない良好な保存状態が査定額を大きく左右する
- ✅️「見返り美人」などの日本の古切手や、「赤猿」に代表される中国切手は特に人気が高く、高価買取が期待できる
- ✅️価値を正しく判断するには専門知識が不可欠。福ちゃんなら、切手に精通した査定士が無料で価値を見極めます
古い切手の価値を決める3つのポイント

古い切手の価値は、単に発行年が古いかどうかだけで決まるわけではありません。希少価値の高い切手でも、保存状態や市場での需要によって価値が大きく変わります。
ここでは、古い切手の価値を決めるポイントを3つ紹介します。できるだけ高く買い取ってもらうためにも、どのような点が査定額を左右するのか把握しましょう。
状態が良い切手は高値になりやすい
切手の価値を決める上で最初に注目されるのが、保存状態です。高価買取が期待できるのは、未使用でシミや汚れ、破れ、色あせがなく、発行当時の色彩が鮮やかに残っているものです。
古い切手は、紫外線や湿気の影響で徐々に変色や退色が進みやすく、適切に保管されていないものは評価が下がります。整理や取り出しの際に不用意に触れると、破れや折れが生じるケースもあるでしょう。このようなダメージが見られる切手は、希少性が高くても査定額が下がる可能性があります。
切手の状態は、発行当時の歴史や価値をそのまま伝える大切な評価基準の一つです。そのため、種類や値段ごとに仕分けし、専用アルバムやマウント、クリアファイルなどを使用して保存しましょう。
ただし、専用アルバムの切手を固定するためのヒンジの跡が付いてしまい、査定額が下がる可能性があります。価値を下げないためには、合成樹脂フィルムで裏面を傷つけないマウントを使用すると良いでしょう。
修繕せず現状維持が大切
切手は自分で修繕などをせず、現状維持を保ちましょう。切手を長年保存していると、経年でシミや色あせ、角の折れなどが見られる場合があります。このとき「少しでもきれいな状態で査定に出したい」と考え、手入れをしたくなる方も少なくありません。
しかし、自分でシミを拭き取ったり破れを修復したりすると、かえって状態が悪くなる可能性があります。折れている部分を手で伸ばそうとした際に、紙が破れてしまうケースも考えられるでしょう。
古切手は保存状態が良いものほど高値が付く傾向にあるため、自己流の修繕はリスクが大きく、価値を下げる可能性があります。高く売りたい場合は無理に手を加えず、そのままの状態で査定に出すのがポイントです。
切手に触れる場合は、直接指で触れると皮脂が付着して価値が下がる恐れがあるため、ピンセットを使って慎重に取り扱いましょう。使用するピンセットは、先端が尖ったものではなく丸みを帯びたタイプを選びましょう。
人気や発行枚数など希少性も重要
切手の価値を決める際は、保存状態だけでなく希少性も大きなポイントです。
希少性を左右するのは、発行枚数の少なさや歴史的な背景などです。例えば、戦時中や特別な記念事業に合わせて発行された切手は、発行枚数が少なく、市場に出回る数が限られています。そのため、希少価値が高く高額査定が期待できます。
日本で発行された古い切手で有名なのは、1948年に発行された「見返り美人切手」です。累計発行枚数はわずか150万枚で、当時から人気が高く、現在でも希少価値のある切手として評価されています。
また、切手は長年の保管によって破れや折れが生じたり、台紙からはがれる際に欠けてしまったりする場合があります。紛失の可能性も考えられることから、発行当初は多く流通していた切手でも現存数が減少し、結果として希少性が高まる可能性もあるのです。
特に保存状態の良いものは数が限られているため、コレクターの需要が集中しやすく、高額で取引される傾向があります。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
高価買取が期待できる古い切手の種類と相場

古い切手の中には、発行枚数の少なさや歴史的背景からコレクターの人気が高く、高額で取引されるものがあります。特に状態が良好な切手や古い日本切手、中国切手は、市場での需要が高いため高価買取が期待可能です。
ここでは、高価買取が期待できる切手の状態や種類、その買取相場を詳しく紹介します。査定を依頼予定の方は、ぜひ参考にしてみましょう。
未使用やシート切手は評価が高い
未使用品やシートのまま残っている切手は、特に高く評価されます。未使用品は発行当時の姿を保っており、コレクターからの需要が高いためです。
中でも以下の条件を満たしている切手は、高額買取が期待できます。
- ヒンジ跡・消印がない
- 色あせ・ヤケ・シミがない
- 折れ・破れがない
- 目打ちが欠けていない
- 補修の跡がない
状態が良好なのはもちろん、ヒンジ跡や目打ちの欠けが見られないことも査定額を大きく左右します。ヒンジとは、アルバムに貼るときに使われる糊の付いた小さな紙片です。また、目打ちとは、切手1枚1枚を切り離しやすくするために施された細かな穴の列を指します。
シート切手も発行当時の姿を保っており、希少性が高く評価されるため、査定額が高くなる可能性があります。バラにすると価値が下がるため、そのまま買取業者に持っていきましょう。
日本の古切手(見返り美人・菊切手・旧小判など)
日本の代表的な古切手には、見返り美人切手・菊切手・旧小判切手が挙げられます。
見返り美人切手は、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の「見返り美人図」をデザインした切手です。1948年発行のものは希少価値が高く、高値で取引される可能性があります。
買取価格は保存状態によって異なりますが、目安は以下の通りです。
| 小型シート | 2万6,000円 |
| 小型シート(初日記念印付) | 1万8,000円 |
| 見本切手 | 8万5,000円 |
| FDC 初日カバー | 渡辺版:1万1,000円清水隆志氏肉筆・小型シート:1万1,000円 |
菊切手は、1899年から1908年に発行された切手です。菊花紋章を中央に大きく配置したデザインで、買取相場は以下の通りです。
| 1銭5厘・3銭・6銭 | 3万5,000円 |
| 2銭 | 9,000円 |
| 4銭 | 8,500円 |
| 10銭 | 1万4,000円 |
| 菊切手 18種完 | 8万4,000円 |
旧小判切手は、1876年から1892年に発行された普通切手です。17種完セットの場合、買取相場は18万5,000円程度になります。
ただし、買取価格は保存状態によって変動するため、正確な金額は査定で確認しましょう。
中国切手(赤猿・毛沢東切手など)
中国切手は、世界中の収集家に愛されており、高価買取が期待できます。中でも1980年に発行された中国初の年賀切手で有名な「赤猿」や「毛沢東切手」は、非常に需要が高いとされています。
赤猿切手は、赤い背景に子猿が描かれ、その毛並みが繊細で美しく表現された切手です。
買取相場は以下の通りです。
| 赤猿切手 | 11万5,000円 |
| 銘板付き | 16万円 |
| 使用済み(消印有) | 5万1,000円 |
| FDC | 首日封:9万円航空実逓便::16万5,000円 |
【関連記事】
中国切手の中でも特に人気が高い「動物切手」を解説!
毛沢東切手は、1967年〜1982年頃に発行された中国切手です。中国革命の最高指導者の毛沢東の肖像画が描かれています。
中でも希少価値が高いものは、以下の価格帯で取引される傾向です。
| 毛沢東主席の長寿を祝う 語録(11種完) | 21万円 |
| 毛沢東思想を讃える(1種完) | 3,000円 |
| 毛沢東主席死去1周年(40面シート・6種完) | 7万1,000円 |
| 毛主席の最新指示 5種連刷(5種完) | 52万円 |
その他、オオパンダ切手や牡丹シリーズなども価値が高い切手の一つです。まずは買取業者に査定を依頼し、買取価格を確かめましょう。
使用済みや汚れ・破れがある古切手は売れる?

切手を長期間保存していると、色あせやシミ、破れ、角の折れなどの劣化が生じることがあります。
しかし、状態が悪いからといって必ずしも買取不可になるわけではありません。使用済みやシミ、汚れなどが見られる場合でも売れる可能性があります。
ここでは、どのような状態なら売却の可能性があるのかを詳しく解説します。
消印付き切手は価値が付く場合もある
使用済みで消印が押されている切手でも、希少性によっては思わぬ価格が付く可能性があります。
通常は未使用で消印がない切手の方が高値になりやすいですが、コレクターの中には消印付きの切手を好んで収集する人も少なくありません。これは、消印がその時代の郵便制度や歴史を物語る証拠として価値を持つためです。
特に人気が高いのは、特別な日付やイベント時に押された消印です。例えば、記念切手の発行時などに押されていた特殊通信日付印は、手押しのものであればプレミアが付く可能性があります。
価値を判断する際は、消印の種類だけでなく鮮明さも重要です。例えば、丸い形がきれいに残った「満月印」と呼ばれる消印は、コレクターから特に人気があります。
さらに、消印の日付も価値を左右するポイントです。切手の発行日に押された消印はコレクターからの需要が高く、数万円程度で取引されるケースがあります。使用済みの消印があるからといってあきらめず、まずは査定してもらいましょう。
シミや汚れがあっても売れるケース
シミや汚れの程度によりますが、買取可能な場合があります。特に発行枚数が少ない切手や歴史的な価値が高いものは、多少のダメージがあっても市場での需要があるため、一定の価格が付く可能性があります。
例えば、中国切手の赤猿は現存数が少なく希少価値が高いため、多少の汚れや変色があっても市場で取引されている状況です。希少性の高い切手は流通数が極端に少ないため、完璧な状態でなくても需要があります。まずは信頼できる買取業者に査定を依頼し、どのくらいの価値が付くのか確認しましょう。
ただし、未使用で状態が良いものほど査定額が上がりやすいのが実情です。シミや汚れがある切手をお持ちの方は、経年劣化が進む前に査定に出すと良いでしょう。
切手は長く保管するほど破れや折れ、色あせなどのダメージが増えやすく、その分査定額が下がる可能性が高まります。価値を損なわないためにも、早めの売却を検討しましょう。
軽度の破損なら買取可能なことも
破れや折れなどが見られる場合でも、軽度であれば買い取ってもらえる可能性があります。前述の通り、市場に出回る数が少ない切手やコレクターから人気の高いシリーズは、多少の破損があっても買取が可能な場合があります。
切手の価値は保存状態だけで決まるものではなく、歴史的な背景や発行枚数、発行年なども大きな判断基準です。「破損しているから買い取ってもらえない……」とあきらめず、まずは買取業者に依頼しましょう。
ただし、切手のイラストや額面の部分が破損している場合、買取が難しいケースがあります。大きく破損している場合、コレクションとしての価値が失われてしまうため、査定額が大幅に下がるか買取不可となる可能性があります。
このような状態を防ぐためには、劣化が進む前に早めに査定を受けることが大切です。なお、偽造した切手は業者が法的リスクを負うため、基本的に取引の対象外です。
【関連記事】
バラ切手の買取相場は?高額査定を狙う5つのコツや売却方法を紹介
古い切手の買取は福ちゃんにご相談ください

古い切手の買取を検討されている方は、福ちゃんの無料査定のご活用がおすすめです。
福ちゃんは切手買取に関して高い実績を持っており、切手に精通しているプロの査定士が適切な査定額を導き出します。中国切手や普通切手をはじめ、幅広い種類の査定実績がございます。
どのような状態の切手でも丁寧に対応し、価値を判断いたしますので、切手の買取は福ちゃんにお任せください。
古い切手を売る前に確認すべきポイント
古い切手をより高く売るためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
まずはお手持ちの切手の相場を確認しましょう。最新の市場価格を調べることで、買取業者から提示された金額が妥当なのかを判断しやすくなります。
相場だけでなく、切手を良好に保つための保存状態も確認しましょう。なるべくきれいな状態で売却できるよう、専用のファイルなどに収納し、平らな場所で保管するのがポイントです。
また、信頼できる業者の選び方を確認しましょう。具体的には、買取実績が豊富で、出張料・査定料・キャンセル料が無料の業者を選ぶのがおすすめです。
福ちゃんでは切手に精通した査定士が一枚ずつ丁寧に確認し、適正な査定額をご提示します。出張料・査定料・キャンセル料などは一切いただきませんので、お気軽にお申し込みください。