- カメラ
- 2026.03.27
壊れたカメラの買取相場|どんなカメラが高く買い取ってもらえるの?

「シャッターを切っても反応がない」
「電源を入れても起動しない」
「修理に出せば高額な費用がかかりそう、壊れたカメラに値段がつくはずはない」
そう考えて壊れたカメラの処分を検討するケースは少なくありません。
しかし、壊れたカメラであっても、機種や故障内容によっては買取が成立する場合もあります。「本当に売れるのだろうか」と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
持ち主にとっては使えなくなったカメラでも、買取業者や中古市場の視点では、部品や素材としての価値が残っていることもあるのです。
この記事では、壊れたカメラが買い取られる理由、高く売れやすいカメラの条件、メーカー別の参考情報、そして査定額を少しでも上げるためのコツを解説します。
ジャンクカメラ(壊れたカメラ)とは具体的にどういった状態を指すのか?

買取市場で「ジャンクカメラ」と呼ばれるカメラの故障症状は、一口に「壊れている」といってもさまざまです。
買取の対象となる代表的な症状を整理します。
電源が入らない・シャッターが切れないなどの動作不良
デジタルカメラ・フィルムカメラを問わず、最も多い故障が動作不良です。
電池を交換しても電源が入らない、電源は入るがシャッターボタンを押しても撮影できないといった症状が該当。
主に内部基板の不具合や、露光を制御するシャッター機構の摩耗・故障が原因として考えられるでしょう。
完全に動作が停止していても、部品としての価値が残っているため、買取の対象となるケースがあります。
レンズのカビ・クモリ・バルサム切れ(接着剤の劣化)
カメラ本体だけでなく、レンズの不具合もジャンク品として扱われます。保管状態によっては、レンズ内部にカビが繁殖したり、白く濁るクモリが発生したりすることも。
古いレンズに特有の症状として「バルサム切れ」も挙げられます。
複数のレンズを貼り合わせている接着剤(バルサム)が経年劣化で剥がれ、気泡や虹色の模様が生じる現象です。
これらの症状があっても、進行度やレンズの構造によっては清掃・再研磨・再接着で改善できる場合もあります。
一方で、コーティングやガラス自体が損傷している場合は修理が困難なこともあり、状態次第で査定額が大きく変わる点に留意が必要です。
液晶画面の割れやエラーコードの表示
デジタルカメラ特有の故障として、背面液晶モニターの割れや、画面が表示されない状態があります。
電源を入れると「Err」などのエラーコードが表示され、操作を受け付けなくなるフリーズ状態もジャンク扱いの対象です。
液晶以外の内部パーツが無事であれば、買取金額がつく可能性は残っています。
外装の激しい破損や水没について
落下によるボディの凹みや塗装の剥がれなど、外観が著しく損なわれている状態もジャンク品に該当します。
海や川への落下による「水没」は、内部の金属パーツが錆びるため、修理が困難になる重い故障として扱われるのが一般的です。
一方で、希少性の高いクラシックカメラの場合、故障していてもコレクション用途としての価値が残ることもあります。
水没品だからといって即座にゼロ査定とは限らないため、まずは専門店に相談してみる価値はあるでしょう。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
そもそもなぜ壊れたカメラを買い取ってくれるのか?

壊れたカメラに値段をつけて引き取る買取業者は数多く存在します。壊れたカメラにも明確な「活かし方」と「需要」があるためです。その仕組みを見ていきましょう。
修理して中古市場へ再流通させる仕組み
買取業者に持ち込まれる壊れたカメラの症状は千差万別です。
なかには、専門的なメンテナンスや修理を施すだけで再び実用品として復活するカメラも少なくありません。
自社で修理工房を持つ業者や、専門の修理業者と提携している業者は、修理コストを抑えるノウハウを持っています。
修理費用を差し引いても中古市場で利益が見込めると判断されれば、壊れた状態でも買取の対象となるのです。
ジャンク品として分解し、部品を再利用する
修理しても元通りにならないカメラであっても、「部品の集合体」としての価値は残ります。業界では「部品取り(ドナー)」と呼ばれる手法です。
メーカーのサポートや部品供給が終了した古いカメラの場合、修理用の新品パーツは手に入りません。
そこで、同じ型番の壊れたカメラを分解し、正常な部品を組み合わせて1台の動作品を組み上げるという方法が取られています。
海外市場でも評価が高い日本製カメラ
日本製のカメラやレンズは、精密な作りと耐久性の高さから海外でも評価が高く、中古市場で根強い需要があります。
CIPA(カメラ映像機器工業会)の統計でも、デジタルカメラの出荷先は海外向けが大半を占めており、国内相場だけでは測れない価値がつくことがあります。
買取業者が国内外の販路を持っている場合、日本国内では古く見える機種にも査定額が提示されるケースは珍しくありません。
デジタルカメラ内部に含まれる金属資源
デジタルカメラの電子基板には、金・銀・パラジウムなどの金属が含まれています。
ただし、1台単位の査定においては、資源価値よりも再販可能性や部品再利用の可否が重視されるのが一般的です。
カメラとしてまったく機能せず部品取りにも適さない場合でも、資源面の価値が査定材料の1つになることはありますが、これだけで高額査定になるわけではありません。
こんなカメラなら壊れていても買取の可能性あり

壊れたカメラのなかでも、状態や種類によって買取価格には差が出ます。故障していても査定額がつきやすい条件を整理します。
年式が新しいデジタルカメラ・ミラーレス一眼
比較的新しい高価格帯のデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、中古市場でも需要が残りやすい傾向にあります。
元の販売価格が高いため、故障内容によっては修理後の再販が見込めると判断されやすいのが理由です。部品需要の観点からも、動作不良の個体に査定額がつくケースがあります。
外観がキレイなカメラ
目立つキズやへこみがなく、丁寧に扱われてきたことがわかる外観のカメラは、査定で有利に働きます。内部の電子基板や機構が故障していても、美しい外装(ボディ)自体に価値があるためです。
中身が正常で外観が傷んだカメラと、中身が壊れていて外観がきれいなカメラを組み合わせることで、高品質な中古品を仕上げるという手法が中古市場では定着しています。
アンティーク的な価値があるフィルムカメラ
ライカ、ハッセルブラッド、ローライ、コンタックスといった歴史あるメーカーや、国産の名機と呼ばれるフィルムカメラには、世界中に熱心なコレクターが存在します。
実用品としてだけでなく、工芸品や歴史的資料としての価値を持つため、シャッターが切れない、レンズにカビがあるといった故障を抱えていても、高額査定になるケースは珍しくありません。
《メーカー別》壊れていても高く売れる人気のカメラと買取相場一覧

主要メーカー別に、故障品・ジャンク品の参考情報をまとめました。
※なお、ジャンク品の買取価格は、故障箇所、外観、付属品の有無、シャッター回数、査定時期によって大きく変動します。
以下の金額はあくまで一時点での目安であり、実際の査定額とは異なる場合があります。正確な価格は個別査定で確認してください。
キヤノン(Canon)の需要と参考買取相場
| モデル | ジャンク品の 参考買取相場 |
高く売れる理由・特徴 |
|---|---|---|
| EOS R5 | 8万円 ~ 18万円 | 高性能ミラーレスで部品需要が高い。 後継機発売後も人気。 |
| EOS 5D Mark IV | 3万円 ~ 8万円 | プロ向け定番機。 故障品でも需要が安定。 |
| EOS 7D Mark II | 5千円 ~ 2万円 | スポーツ・野鳥向けで人気。 外装状態が評価に影響。 |
キヤノンはデジタルカメラ市場の主要メーカーのひとつで、プロからアマチュアまで幅広い層に支持されています。
フルサイズセンサーを搭載した「EOS 5D」シリーズや、ミラーレスの「EOS R」シリーズは、壊れていても部品需要が安定しています。
なお、現行のフラッグシップはEOS R1、高画素機の上位モデルはEOS R5 Mark IIです。
ニコン(Nikon)の需要と参考買取相場
| モデル | ジャンク品の 参考買取相場 |
高く売れる理由・特徴 |
|---|---|---|
| Z 7II | 6万円 ~ 14万円 | 高性能ミラーレス。 フラッグシップ系は需要が高い。 |
| D850 | 5万円 ~ 12万円 | 一眼レフ最上位モデル。 修理前提の需要あり。 |
| F3 | 8千円 ~ 2.5万円 | フィルム名機。 コレクター需要が根強い。 |
堅牢なボディと精密なメカニズムに定評があるニコンは、フィルム時代の「Fシリーズ(F2、F3など)」がコレクターや愛好家から支持されています。
頑丈な構造で修理しやすいことが、ジャンク市場でも人気が続く理由でしょう。
「Zシリーズ」も中古市場での流通量が安定しており、フラッグシップのZ9を筆頭に高値で取引される傾向があります。
ソニー(SONY)の需要と参考買取相場
| モデル | ジャンク品の 参考買取相場 |
高く売れる理由・特徴 |
|---|---|---|
| α7R IV | 6万円 ~ 15万円 | 高画素モデル。 センサー無事なら高額になりやすい。 |
| α7 III | 4万円 ~ 9万円 | ベストセラー機。 部品需要が安定している。 |
| VLOGCAM ZV-E10 | 1.5万円 ~ 4万円 | 動画向けで人気。 後継機登場後も需要あり。 |
フルサイズミラーレス市場を牽引するソニーの「α」シリーズは、動画クリエイターからも支持を集めています。
電子機器としての側面が強く基板故障が起きることもありますが、センサーや内部パーツを求める修理業者が多いため、ジャンク品でも買取価格が比較的安定しているのが特徴です。
なお、α7R IVの後継としてα7R V、ZV-E10の後継としてZV-E10 IIが発売されています。
OM SYSTEM(旧オリンパス)・富士フイルム(FUJIFILM)の需要と参考買取相場
| モデル | ジャンク品の 参考買取相場 |
高く売れる理由・特徴 |
|---|---|---|
| FUJIFILM X100V | 7万円 ~ 18万円 | 人気機種で中古需要が高い。 販売終了により評価が上がりやすい。 |
| FUJIFILM X-T4 | 4万円 ~ 10万円 | 上位モデルで需要安定。 レトロなデザインも評価される。 |
| OM-D E-M1 Mark III | 2万円 ~ 4万円 | 防塵防滴で耐久性が高い。 状態により水没品でも査定対象。 |
オリンパスの映像事業は2021年にOM Digital Solutionsに承継され、現在はOM SYSTEMブランドで展開されています。
コンパクトでクラシカルなデザインの「OM-D」や「PEN」シリーズは根強い人気があります。
富士フイルムは、フィルムの質感を再現する独自の色表現とレトロな外観が評価されており、「X-Tシリーズ」や「X100シリーズ」は中古市場でも注目度の高い機種です。
デザイン性の高さから、外装がきれいであればジャンク品でも査定で有利に働きます。なお、X100Vは販売終了済みで、OM SYSTEMではOM-3が登場しています。
ライカ(Leica)など海外高級メーカーの需要と参考買取相場
| モデル | ジャンク品の 参考買取相場 |
高く売れる理由・特徴 |
|---|---|---|
| ライカ M6 | 8万円 ~ 35万円 | フィルム実用機として人気。 故障品でも高額になりやすい。 |
| ライカ M3 | 4万円 ~ 18万円 | 歴史的名機。 ファインダー曇りがあっても価値が残る。 |
| ハッセルブラッド 500C/M | 4万円 ~ 18万円 | 中判代表機。 レンズやマガジン単体でも需要あり。 |
ドイツの高級ブランドであるライカは、カメラ市場において特別な存在です。
「M型ライカ」と呼ばれるシリーズは、半世紀以上前に製造されたものであっても、現行カメラに匹敵する価格で取引されることも。
シャッターが固着していたり、ファインダーが曇っていたりしても、専門の職人によって修理・維持されるため、処分する前に必ず専門店へ相談すべきカメラの筆頭といえるでしょう。
壊れたカメラをできるだけ高く売るコツとは?

壊れているというマイナスからのスタートでも、工夫次第で査定額を引き上げる余地はあります。具体的なポイントを整理します。
汚れやホコリを落として可能な限りきれいな状態にする
ホコリまみれのカメラと、きれいに手入れされたカメラとでは、査定時の第一印象が異なります。
「大切に扱われてきた個体であれば、内部の状態も比較的良好かもしれない」という評価につながる可能性があるためです。
専用のブロアーで全体のホコリを払い、柔らかいクロスでボディの汚れや指紋を拭き取っておくだけでも、査定にプラスに働くことがあります。
外箱、レンズ、説明書などの付属品をまとめて査定に出す
購入時の付属品が残っている場合は、必ずカメラ本体と一緒に査定に出すのが鉄則です。
外箱、取扱説明書、純正バッテリーと充電器、ストラップ、レンズキャップ、ケーブル類など、そろっているものはすべてまとめましょう。
中古市場では付属品が完全にそろっている商品が好まれる傾向にあります。
アンティークカメラの場合、当時の外箱や保証書そのものに歴史的価値が見出されることがあり、査定額に上乗せされるケースもあるのです。
劣化やサビが進行する前にできるだけ早く売却する
壊れたカメラを「いつか修理するかもしれない」と保管し続けるのは得策ではありません。
カメラは湿気に弱く、放置するほどレンズやファインダーにカビが広がり、内部の金属パーツが錆びて劣化が進みます。
デジタルカメラの場合、毎年新モデルが発売されるため、時間の経過とともに旧モデルの市場価値は下がっていきます。使わないと判断した時点が、そのカメラの価値が最も高いタイミングです。
故障箇所を無理に自分で直そうとしない
インターネットの動画を参考に見よう見まねで分解したり、市販の接着剤や潤滑油で修理を試みたりするのは避けるべきでしょう。
精密機械であるカメラは、専用工具なしに分解すると内部配線の切断やネジ山の破損といった二次被害を引き起こしかねません。
業者が修理できなくなり買取不可となるリスクが高まるため、壊れた状態のまま、そのまま査定に出すのが最も賢明な方法です。
カメラ買取の実績が豊富な専門店を選ぶ
壊れたカメラの価値を見極めるには、豊富な知識と最新の市場データが欠かせません。
リサイクルショップなどの総合買取店では、カメラ専門の査定士がいない場合も多く、「電源が入らない=価値ゼロ」と判断されてしまう恐れがあります。
カメラの買取実績が豊富で、国内外に販路や修理ネットワークを持つ専門店を選ぶことが、適正な査定額を引き出すための近道でしょう。
福ちゃんは壊れたカメラも査定・買取が可能です

壊れたカメラであっても、機種や状態によっては買取が成立する可能性があります。自宅に使わなくなったカメラが眠っているなら、まずは専門店での査定を検討してみてください。
「買取福ちゃん」では、状態に関わらずカメラの査定および買取を積極的に受け付けています。
表面上の故障だけで一律に価値を判断するのではなく、カメラの市場動向、部品としての価値、海外市場での需要を総合的に分析したうえで査定を行います。
カメラの高価買取なら、福ちゃんの無料査定をぜひご利用ください。
壊れたカメラの買取に関するよくある質問(Q&A)
壊れたカメラを査定に出す際によく寄せられる疑問をまとめました。
Q1. レンズだけでも買い取ってもらえますか?
カメラ本体がなくても、レンズ単体での査定は可能です。
カビやクモリがあるレンズでも、清掃で回復する見込みがあるものや、オールドレンズと呼ばれる古い単焦点レンズは、単体で高い査定額がつくこともあります。
Q2. 付属品が一切なく、本体のみでも大丈夫ですか?
本体のみでも査定できる場合はあります。ただし、バッテリーや充電器など重要な付属品が欠けていると、大幅な減額や買取不可になることもあるため注意が必要です。
家の中を探して見つかった付属品は、できるだけ一緒に査定に出すことをおすすめします。
Q3. デジタルカメラのバッテリーが膨らんでいるのですが、危険ではありませんか?
リチウムイオンバッテリーの膨張は、発火のリスクがあり危険な状態です。
膨張を確認した場合は使用を中止し、無理に取り外そうとせず、メーカー・修理業者・自治体の案内に従って対応してください。
査定に出す際は、事前に「バッテリーが膨張している」旨を査定士に伝えれば、安全に対応してもらえます。
Q4. 昭和初期のとても古いカメラで、メーカーすらわかりません。
詳細不明の古いカメラにこそ、思わぬ価値が眠っている可能性があります。戦前・戦後のクラシックカメラのなかには、世界中のコレクターが探している希少なモデルも存在します。
見た目が劣化していても処分せず、そのままの状態で専門の査定士に見せることをおすすめします。

