買取市場で注目!1964年発行「革命の聖地《延安》」切手の美術的特徴と価値について

中国共産党の聖地、「延安」。この地が舞台の中心となった、革命の重要性をたたえる「革命の聖地《延安》」切手が1964年に中国で発行されました。

毛沢東」や「周恩来」ら革命指導者ゆかりの地を鮮やかに描いた、この特殊切手セットは、中国革命の歴史を今に伝える貴重なコレクションアイテムです。

当記事では、希少切手「革命の聖地《延安》」の発行背景、美術的特徴、そして市場価値について詳しく解説します。中国革命の熱き魂を宿した切手を通して、歴史の深淵を探求してみましょう。

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「革命の聖地《延安》」切手とは

買取市場で注目!1964年発行「革命の聖地《延安》」切手の美術的特徴と価値について

革命の聖地《延安》切手は、1964年7月1日に中国で発行された特殊切手セットです。

この中国切手のセットは、中国共産党の歴史において主要拠点であった「延安」を題材としており、延安が中国革命においてどのような重要な役割を果たしたのかを示す目的で発売されました。

延安は1937年から1948年までの間、「中共中央(中国共産党中央委員会)」の所在地であり、毛沢東をはじめとする党の指導者たちが中国の抗日戦争と国民党との内戦を指揮した場所です。

この地は、その後の中国政治に大きな影響を与える、多くの政治的決定や文化的なイベントが行われたことで知られています。

現在では延安が「革命の聖地」として称され、中国共産党の象徴的なエリアとして認識されるようになりました。

それゆえ、「革命の聖地《延安》切手」は歴史的価値も高く、近現代史を学ぶ上でも革命期の中国を象徴するアイテムとして珍重されているのです。

延安がなぜ「革命の聖地」になったのか?

切手のテーマである延安は、中国陝西省北部に位置します。

1935年に長征を終えた「紅軍」がこの地に到着して以来、延安は1948年まで中共中央の所在地でした。

この地は、「毛沢東」や「周恩来」など、党の指導者たちが抗日戦争と国民党との内戦を指揮した場所です。延安での経験は、中国共産党の思想や戦略を形作る上で決定的な役割を果たしました。

延安は、数多くの政治教育機関や研究所が設けられ、中国共産党の幹部や党員の訓練場として機能したことでも有名です。

この地で開かれた「延安整風運動」は、党の思想と組織の統一を図る上で欠かせない運動であり、党内の浄化と再教育が行われています。

さらに、1942年に毛沢東によって開かれた「延安文芸座談会」は、文化および芸術が社会主義建設にどのように貢献すべきかを定義づけ、後の文化政策に大きな影響を与えたのです。

この座談会では、「文芸は人民のためのものでなければならない」という原則が打ち出されました。この原則は、文化人や芸術家に対して、党の路線に沿った作品創作を強く求めるものでした。

その後、第二次世界大戦が終結し、延安からの指導の下で共産党は最終的に中国大陸内での勝利を収め、1949年に中華人民共和国を建国する流れへと向かいます。

延安は単なる都市ではなく、中国革命の激動の時代における政治的、文化的な変革の中心地であり、毛沢東や中国共産党の成長と発展に深く刻まれた特別な場所といえるでしょう。

「革命の聖地《延安》」切手の特徴やデザイン

買取市場で注目!1964年発行「革命の聖地《延安》」切手の美術的特徴と価値について

革命の聖地《延安》切手」は、「革命遺跡シリーズ」として発行されました。

同シリーズの切手としては、以前に福ちゃんコラムで取り上げた「井岡山」が該当します。

※関連コラム
1965年の中国切手「革命の揺籃《井岡山》」の詳細はこちら

革命の聖地《延安》切手セットは、延安の風景や革命にゆかりのある建物を描いた、6つの図案で構成されています。

切手の各テーマと詳細は以下のとおりです。

✔ 棗園の入口(額面8分、発行枚数500万枚)
✔ 楊家嶺(額面8分、発行枚数500万枚)
✔ 毛主席の住居(額面8分、発行枚数500万枚)
✔ 中央軍事委員会講堂(額面8分、発行枚数500万枚)
✔ 参議会講堂(額面8分、発行枚数500万枚)
✔ 宝塔山と延河大橋(額面52分、発行枚数120万枚)

ここからは、それぞれの切手について解説いたします。

棗園(そうえん)の入口

買取市場で注目!1964年発行「革命の聖地《延安》」切手の美術的特徴と価値について

この切手は「棗園の入口」と題されており、中国共産党の歴史的な場所である延安の「棗園」を描いています。

棗園は陝西省延安市の北西に位置し、1940年から1942年、1944年から1947年の間、中共中央書記処の所在地として使用されました。この地は、中国共産党の指導の下で、さまざまな革命活動が行われた場所です。

切手のデザインは、棗園の入口である東向きの大門を中心に描かれています。この門を通って中に入ると、四角いレンガと木材構造の中央小礼堂があり、党の会合や重要な行事に使用された建物があります。

棗園は自然に恵まれ、花や木で覆われており、非常に美しい景観が特徴です。この地は毛沢東をはじめとする、多くの党の指導者たちが住んだ場所でもあり、彼らはここで数多くの政治的な文書や演説を執筆しました。

とくに毛沢東は、「人民に奉仕する」や「連合政府論」などの文書をこの地で書き上げ、中国革命の方針を定めています。

この切手は、革命聖地延安の一部である、棗園の重要性と美しさを象徴するものです。

楊家嶺

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楊家嶺」切手は、「楊家嶺中央大講堂」とも呼ばれる、中国共産党の歴史において重要な役割を果たした場所を描いた切手です。

楊家嶺は、延安市の北西約3キロメートルに位置する楊家嶺村にあります。1938年から1940年、そして1942年から1943年にかけて、中国共産党中央はこの地を拠点として活動し、中国革命を指揮しました。

切手には、山の斜面に広がる住宅と、その間に位置する白い建物が描かれています。この建物こそが、中央大講堂です。1942年に、中央直属機関の幹部や地元民が共同で建設したものです。ほぼ正方形の平面を持ち、長さ34メートル、幅32メートル、700人から800人を収容できます。

1945年4月23日には、この大講堂で中国共産党第七次全国代表大会が召集されました。劉少奇は「党章の修正についての報告」を提出し、「毛沢東思想」を初めて正式に提案しました。

これは、中国共産党の歴史においても非常に大きな出来事であり、中央大講堂はまさに歴史の舞台となった場所といえるでしょう。

毛主席の住居

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毛主席の住居」切手は、中国共産党の指導者である毛沢東が、延安にある棗園で使用していた事務所を描いた切手です。

中国では、「毛主席の延安棗園事務所」と題されています。

棗園は、延安における政治活動の中心地であり、毛沢東をはじめとする多くの指導者が住み、働いた場所です。中国革命の歩みを語る上で、欠かせない場所といえるでしょう。

切手には、毛沢東の事務所があった5つの窯洞形式の建物が描かれています。これらの建物は、毛沢東が日常的に使用していたオフィスであり、ここで彼は多くの政治的文書や戦略を策定しました。

毛沢東は、この事務所で、「抗日時期の経済問題と財政問題」や「学習と時局」といった著作を執筆。これらの文書は、抗日戦争を通じて中国共産党の方針を形作る上で重要な役割を果たしました。

毛沢東の事務所があった棗園は、まさに中国革命期の歴史の中で、思想と戦略が形成された場所であったことは間違いないでしょう。

中央軍事委員会講堂

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中央軍事委員会講堂」切手は、中国共産党の政治活動の舞台となった大講堂を描いた切手です。この大講堂は、王家坪村に位置し、1937年から1947年にかけて、中共中央革命軍事委員会と八路軍総本部が置かれた場所である王家坪にあります。

切手には、この歴史的な講堂の外観が力強く表現されています。この講堂は、1943年に軍事委員会と八路軍司令部の職員が自ら設計して建設したもので、機能的かつ実用的な設計が特徴です。

大講堂は、その広大なスペースと機能性で知られており、主要会議や軍事的戦略を練る場所として使用されました。中国共産党が抗日戦争や国共内戦を勝利に導いた数々の作戦は、まさにこの大講堂で練られたといっても過言ではないでしょう。

参議会講堂

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参議会講堂」切手は、抗日戦争中に中国共産党が主導する「陝甘寧辺区政府」の民主的機関、参議会の会場を描いた切手です。

この参議会講堂は、陝西省延安市に位置し、中国共産党が民衆を抗日戦争に動員して団結させるために設けた人民代表機関でした。当時、中国共産党は、抗日戦争を勝利に導くためには、民衆の支持が不可欠であることを認識していたのです。

切手には、参議会講堂の堂々とした外観が描かれています。建物内部には1,200席の座席が設置されており、民衆が政治に参加できる場として機能していました。

この参議会講堂は、1941年に建設され、その後も多くの政治会議や民主的な討議が行われたことで有名です。中国共産党は、この講堂を通して、民衆の声に耳を傾け、彼らの意見を政治に反映していくことを目指しました。

この切手は、中国共産党が地域社会との強い結びつきを築き、民衆の支持を得るために民主的な選択を重視した、歴史の一面を象徴しているものです。

宝塔山と延河大橋

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宝塔山と延河大橋」切手は、延安市の象徴的な景観である宝塔山とその上に建つ歴史的な宝塔、そして延河大橋を描いたものです。

宝塔山は延安市の東側に位置し、延河の岸辺にそびえ立っています。山頂に建つ宝塔は、その名の由来となっており、中国の長い歴史を物語るランドマークといえるでしょう。

宝塔は明代に建設され、清代に何度も修復が行われたため、その外観は清代の建築スタイルを反映しています。宝塔は高さ44メートル、9層の8角形で頂上からは延安市全体を見渡せます。

1937年7月以降、中国共産党中央が延安に進駐したことにより、宝塔山は革命聖地延安の象徴となりました。

宝塔山は、その自然美とともに、中国共産党の歴史的な重要性を持つ場所として、多くの観光客が訪れています。

▼中国切手「革命の聖地《延安》」の詳細
・発行日:1964年7月1日
・額面:8分、52分(※100分=1元)
・切手デザイン:全6種類
・発行枚数:120万枚~500万枚

「革命の聖地《延安》」切手の買取市場価値

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革命の聖地《延安》」は、買取市場でも高値の取引が多い貴重な切手です。切手の状態が良いほど、額面以上の査定額に期待できます。

同シリーズの「革命の揺籃《井岡山》」と比較すると、全体的な価値としては井岡山の方が高めです。しかし、バラ切手でみると、延安の「宝塔山と延河大橋」の方が高く評価されています。

ただし、これらは市場の需給バランスの影響を受けるため、実際の査定額は「買取依頼の時期」によっても変動するのが一般的です。

また、切手の状態によっては、延安切手がフルセットの井岡山切手を上回ることもあります。少しでも高く売るためには、切手が劣化しないように、保管状態に気を配るとよいでしょう。

お手元にある切手が「いくらで買い取ってもらえるのか?」と気になる方は、ぜひ福ちゃんの切手買取をご利用ください。

お品物の状態をしっかりと拝見した上で、1枚ずつ丁寧に査定いたします。

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まとめ

買取市場で注目!1964年発行「革命の聖地《延安》」切手の美術的特徴と価値について

1937年から1948年までの期間、延安は中国共産党中央の所在地として、抗日戦争や国共内戦の指揮中枢となり、中国革命の歴史において極めて重要な役割を果たしました。

1964年7月1日に発行された「革命の聖地《延安》」切手セットは、そのような延安の歴史と美しさを称え、その象徴的な意味と中国革命における役割を記念してデザインされています。

とくに、延安が中国共産党の理念や戦略が形成された地であるとの重要性を示し、革命後の新しい中国建設への道を築いたことが強調されているのです。

この切手セットは、単なる収集アイテムではなく、延安が中国共産党の理念や戦略が形成された地であることを示し、革命後の新しい中国建設への道を築いたことを強調しています。

まさに、中国革命の魂を宿した貴重なアイテムといえるでしょう。

革命の聖地《延安》切手」は、井岡山の切手セットとあわせた「革命遺跡シリーズ」として、中国だけでなく、世界中の切手収集家や歴史ファンからも注目を集めています。

この機会に、ご自宅に眠っている中国切手がないか、今一度ご確認されてみてはいかがでしょうか。もしかすると、価値の高い切手が見つかるかもしれません。

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