地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット【岩手県 平成24年銘】を解説
目次
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット【岩手県】とは
「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット」の「岩手県平成24年銘」は、地方自治法施行60周年を記念して発行された記念硬貨のひとつです。
これは「地方自治法施行60周年記念硬貨」として発行され、47都道府県ごとのデザインで平成20年度から10年にわたって順次発売されました。
同記念硬貨が発売されるきっかけともなった「地方自治法」は、日本における地方自治制度の基礎を定めた法律で、1947年(昭和22年)5月に施行されました。
それから60年後となる「2007年(平成19年)」に「地方自治法施行60周年記念式典」が挙行され、翌年の2008年(平成20年)から「地方自治法施行60周年記念硬貨」が発行される運びとなります。
47都道府県ごとの記念硬貨が発売されたのは、60周年を祝う目的とともに地域活性化の願いも強く込められています。
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット【岩手県】の特徴やデザイン
地方自治法施行60周年記念硬貨には「千円銀貨幣」と「500円貨幣」が発売されており、今号の福ちゃんコラムでは「千円銀貨幣」を中心に取り上げています。
千円銀貨幣では、従来の貨幣に比べて高度な偽造防止加工が施されています。
具体的には、貨幣の側面に「斜めギザ加工」を施しており、これは海外でも特許を取っている日本造幣局独自の偽造防止技術です。
また、同硬貨では「潜像加工」により、地方自治法施行60周年を記念した「60」の文字や47都道府県を示す「47」の文字が浮かび上がるような加工を施されています。
岩手県「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣」のデザインはカラー仕上げとなっており、「国宝中尊寺金色堂」と「中尊寺ハス」と「毛越寺(もうつうじ)浄土庭園」が表面図案として描かれているのが特徴です。
裏面は発行年銘の記載部分を除くと、47都道府県すべて共通となっています。額面である「1000」の数字と「地方自治六十年」の文字、そして「雪月花」をテーマとしたデザインが描かれているのが特徴です。
▼表面のデザインテーマ
・国宝中尊寺金色堂
・中尊寺ハス
・毛越寺浄土庭園
表面の中央に描かれている「中尊寺金色堂」は日本の岩手県にある国宝建造物で、中尊寺の一部となっています。中尊寺は平安時代の後期、12世紀に創建されました。
「金色堂」とは「金堂」「黄金堂」を意味し、その名の通り金箔が贅沢に使用された豪華な建物で、本堂の外壁はすべて金箔で覆われています。これにより、金色堂は日光に照らされるとまばゆい光を放つといわれていますね。
この建物は、東北地方最大の仏教寺院のひとつ「中尊寺」の重要な構成要素であり、寺院全体が世界遺産に指定されています。また、金色堂の中にある仏像群は、平安時代の彫刻技術の高さを物語っているといえるでしょう。
下部に描かれた「中尊寺ハス」は、中尊寺で発見された古代のハスの種から育てられたもので、その歴史は非常に古いことで知られています。
ピンク色の花を咲かせる姿の美しさから、「中尊寺ハス」は全国的にも非常に人気があり、多くの人々が見るために訪れます。とくに、毎年夏になるとハスの花が咲き乱れる様子は壮観で、訪れる観光客を魅了する、岩手代表の花のひとつです。
これらの背景として描かれている「毛越寺浄土庭園」は毛越寺にある庭園で、毛越寺は中尊寺と共に奥州藤原氏の菩提所として有名ですね。
庭園の中央には大きな池があり、周囲には樹木が配置されています。池の中央にある島は仏教の理想郷である極楽浄土を象徴しており、そこへとつながる橋は人間の生を表しているとされています(現在は橋の現存なし)。
また、毛越寺浄土庭園の象徴ともされる「池中立石」が銀貨幣でも描かれており、歴史や情景が目に浮かんでくるような大変素晴らしいデザインです。
岩手県千円銀貨幣には「平成23年銘」と「平成24年銘」がある
地方自治法施行60周年記念硬貨の「岩手県千円銀貨幣」には「平成23年銘」と「平成24年銘」が存在します。
これは平成23年に通常発売された「10万枚」に加えて追加発行分として平成24年に「1万枚」が発行されたため、異なる発行年銘となっています。
では、なぜ岩手県千円銀貨幣は追加発行となったのか。
それは、岩手県千円銀貨幣として発行された地方自治法施行60周年記念硬貨が「世界造幣局長会議」の「MDCコイン・コンペティション」において、記念貨幣(金貨以外)の部門で「最も美しい貨幣賞2012」に選ばれたからです。
MDCコイン・コンペティションは世界でも有名なコンペであり、ここで国際的な賞を受賞したことで異例の追加発行となる1万枚限りの「平成24年銘岩手県千円銀貨幣」が登場しました。
▼「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣」の詳細
・都道府県:岩手県
・申込み期間等:平成23年(2011年)10月5日~25日
※平成24年銘の追加発行は平成24年(2012年)8月28日発表
・品位:純銀
・重量:31.1g
・直径:40.00mm
・額面:1,000円
・状態:プルーフ
・発行枚数:平成23年銘10万枚、平成24年銘1万枚
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セット【岩手県 平成24年銘】で買取価格アップのコツとよくある質問
地方自治法施行60周年記念で発売された千円銀貨幣は、古銭買取市場でも人気のある記念硬貨のひとつです。ここからは、買取価格をアップさせるためのコツや古銭買取でよくある質問を紹介します。
古銭の状態
同記念硬貨の千円銀貨幣は「プルーフ貨幣」で鋳造されています。そのため、見た目の美しさが重要です。硬貨に傷や汚れなどがあると価値が下がるため、取り扱いには注意が必要です。
必要なとき以外は取り出さないようにして、少しでも良い状態を保ったまま買取に出せるようにしましょう。
付属品の有無
地方自治法施行60周年記念の千円銀貨幣には付属品の種類が複数あります。たとえば、岩手県平成23年銘の千円銀貨幣では、
・Aセット(銀貨単体)
・Bセット(切手入り特製ケース)
・Cセット(特製ケース)
があり、それぞれで価値が異なります。
当然、銀貨自体に価値があるものの、古銭コレクターには付属品が揃っているものを好む人も多いため、購入時のセットはそのままの状態で査定に出すのがオススメです。
また、硬貨が入っているケースも大きく破損していたり、目立つ汚れなどがあったりすると価値が下がってしまうこともあります。そのため、なるべくきれいな状態で査定に出すことが、高価買取への近道です。
福ちゃんに高く買い取ってもらう
地方自治法施行60周年記念硬貨のような古銭やプルーフ貨幣は買取に出す業者選びが非常に重要です。
発行年の違いや種類が豊富な記念硬貨の価値を正しく見定めるには専門知識が必要になるため、信頼できる買取業者を選ぶようにしましょう。
たとえば、岩手県千円銀貨幣の平成23年銘と平成24年銘では価値が大きく異なるなど、古銭買取に強い買取業者を利用することで価値に見合う価格で売却が可能です。
買取福ちゃんには、古銭買取の専門部署による査定士が在籍しているため、お手元の岩手県千円銀貨幣(平成24年銘)を高く売りたいとお考えの際は、福ちゃんの古銭買取サービスを利用しましょう。
→福ちゃんの査定可能な古銭の種類はこちら
古銭収集アルバムの中に地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣(岩手県)が入っていました。買取金額はいくらになりますか?
記念硬貨は硬貨の状態や発行年など、さまざまな要件によって買取価格は変わります。
とくに地方自治法施行60周年記念硬貨の場合、単体で販売されているほかにも、切手がセットになったものや特製ケースが付属しているものなど複数のセットがあります。
福ちゃんの古銭買取では無料査定を行っていますので、無料査定依頼フォームより一度ご相談ください。
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣(岩手県 平成24年銘)の買取金額は買取表に書いてある値段で買い取ってもらえますか?
古銭買取では同じ硬貨でも一律での買取金額になることはほぼなく、硬貨や付属品の状態はもちろんのこと買取時期(市場の状況)によっても買取価格は変動するため、詳しい金額はお品物を拝見してからになります。
ただし、一般的には平成24年銘の岩手県千円銀貨幣であれば平成23年銘よりも価値が高いとされているため、状態次第では高価買取も期待できる記念硬貨です。
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣(岩手県)を買い取ってもらうためにはどうしたら良いですか?
まずは、無料の買取依頼フォームよりご連絡いただくのが一番スムーズです。
→ 福ちゃん買取依頼フォームはこちら
今号の福ちゃんコラムで取り上げたの銀貨幣以外にも、まとめての古銭買取や他ジャンルの買取も同時に買取依頼ができますので、ぜひご活用ください。
まとめ
地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣プルーフ貨幣セットは、47都道府県ごとのデザインが特徴的な記念硬貨です。
その中でも「岩手県 平成24年銘」は「最も美しい貨幣賞」に選ばれて追加発行されたほどの銀貨で、美しいデザインに加えて枚数の少ない希少性のあるプルーフ貨幣となっています。それゆえ、古銭買取に出しても高価買取が期待できるプルーフ貨幣のひとつだといえるでしょう。
また、同記念硬貨は純度の高い銀貨のため、少なからず貴金属相場に価値が影響されることもあります。
貴金属価格が高騰しているタイミングを逃さずに高値で売る人も徐々に増えてきていますので、今一度お手元にある古銭コレクションを今のうちにチェックしてみましょう。