• 古銭/記念硬貨
  • 2025.11.18

その小判の価値はいくら?自宅に眠る大判小判の値段がわかる価値一覧表

江戸時代に流通した小判は金としての価値もさることながら、当時の経済や文化を象徴する歴史的価値のあるものです。そのぶん付加価値があり、思わぬ高値で取引されるケースも少なくありません。

もしお手元に小判があるのなら、専門業者に査定を依頼し、どのくらいの価値があるのか見極めてもらいましょう。

この記事では、江戸時代の小判の種類とおおよその買取相場、特に価値が高いとされる慶長小判の詳細、価値を左右する鑑定のポイントについて解説します。

小判をより高く売るならどのサービスを利用すれば良いのかもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【記事のポイント】

  • ✅小判の価値は保存状態と種類(慶長など)、希少性の3要素で決まります
  • ✅慶長小判は歴史的価値と高い金品位を兼ね備えた、特に価値の高い小判です
  • ✅小判の真贋鑑定は難しいため、実績豊富な福ちゃんの無料査定で安心してご確認ください

お持ちの小判はどれ?まずは価値が決まる3つの要素を知ろう

小判の価値は主に以下の3つの要素によって決まります。

  • 保存状態
  • 種類
  • 希少性

小判に限らず、古銭は保存状態が良いものほど価値が高くなる傾向にあります。例えば、刻印が鮮明に残っているもの、傷や摩耗が少ないもの、元々の形がきれいに残っているものなどは美品と見なされ、一般的なものよりも高値が付きやすいです。

逆に、刻印がはっきりしないものや、傷・摩耗が目立つもの、変形しているものは価値が下がってしまいます。

また、小判の種類も価値を決める重要なポイントの一つです。小判には慶長小判や正徳小判、文政小判などさまざまな種類がありますが、それぞれ発行された時期や品質に違いがあります。良質なものや、初期のころに発行されたものはより高い評価が付きやすくなっています。

さらに、希少性も重要なポイントです。小判は発行から数百年が経過しているため、残存しているものはそれほど多くありません。特に慶長小判は他の小判より残存数が少なく、非常にレアな小判として市場からの価値も高くなっています。

専門業者は上記3つのポイントを査定し、総合的に適正な価値を見極め、査定額を提示する仕組みになっています。

【価値一覧表】江戸時代の小判の種類と買取相場

江戸時代に流通した小判の主な種類と、それぞれの買取相場を一覧にまとめました。

種類買取相場
慶長小判10万円~数百万円
元禄小判数十万円~数百万円
宝永小判数十万円~数百万円
正徳小判数十万円~数百万円
享保小判10万円~数十万円
元文小判数万円~数十万円
文政小判数万円~数十万円
天保小判数万円~数十万円
万延小判数万円~数十万円

※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。

もちろん、上記はあくまで目安です。実際の価値は保存状態や種類(市場に流通していたものか、献上判かなど)によって異なります。

具体的な価値を知りたい場合は専門業者に査定を依頼しましょう。以下では主要な小判の種類の詳細について解説していきます。 

慶長小判・元禄小判・宝永小判

慶長小判は徳川家康によって1601年(慶長6年)に発行された江戸時代初の小判金です。

表面にはござ目が刻まれ、扇枠の桐紋や、「光次」「慶長」「小判座」といった極印が刻まれているところが特徴です。

金の割合が約85%と高い上、江戸時代初の金貨であるという歴史的な価値も相まって、市場では十数万円以上の値で取引されています。特に慶長小判金の製造に先んじて鋳造された慶長古鋳小判金は希少価値が極めて高く、数百万円で取引された事例も見られます。

一方の元禄小判は、慶長小判に次いで1695年(元禄8年)に製造された小判金です。

2枚の慶長小判に銀を足したもので3枚の元禄小判を作るという製造方法が採用されているため、慶長小判に比べると金としての品質は低くなっています。ただし、江戸時代の経済発展に寄与した小判であることから歴史的価値は高く、数十万円~数百万円で取引されています。

3つ目の宝永小判は、1710年(宝永7年)に発行された小判金です。

流通量を増やすために金の品位を落とした元禄小判とは異なり、宝永小判は慶長小判とほぼ同等の金品位となっているところが特徴です。

元禄小判よりサイズも小さく扱いやすかったため、当時も人気のある小判ですが、残存数は非常に少なくなっています。そのためレア品扱いとなり、十数万円~数百万円程度の価値が付いています。

【関連記事】
慶長小判金の買取価格解説!現在の価値や本物の見分け方、その他小判との違いなど紹介

正徳小判・享保小判・元文小判

正徳小判は、1714年(正徳4年)に製造された小判です。

宝永小判と同じく、金品位を慶長小判と同等にしたため、黄金色が美しい小判として知られています。貨幣の信用を回復させる手段として製造されましたが、鋳造期間がわずか4か月間と短かったため流通量が極めて少なく、その希少性から数十万円~数百万円という高値で取引されています。

2つ目の享保小判は、前述した正徳小判とほぼ同時期に発行された小判です。

わずか数か月で製造終了した正徳小判とは異なり、こちらは20年以上の長きにわたって製造されました。金品位も慶長小判と同じくらい高いものの、流通量が多かったぶん、正徳小判ほどの希少性はなく、市場では十数万円~数十万円の価値が付くケースが多くなっています。

3つ目の元文小判は、1736年(元文元年)に製造が開始された小判です。

江戸の財政難の原因であった貨幣不足を解消する目的で発行されたもので、金や銀の含有量が大幅に減らされているところが大きな特徴です。金品位が低く、かつ流通量も多かったため、買取相場は数万円~数十万円となっています。

【関連記事】
享保小判金の買取価格!重さや大きさ、誰が作ったか解説。偽物の見分け方も必見

文政小判・天保小判・万延小判

文政小判金は1819年(文政2年)に製造された小判です。

前述した元文小判は長期間製造されていたため、初期に発行されたものは劣化が進んでいました。そこで新しい小判として発行されたのが文政小判ですが、当時の幕府は財政難に陥っていたため、元文小判よりも金の含有量は少なめです。

そのため、一般的な買取相場は数万円程度ですが、保存状態の良いものであれば数十万円の値が付くこともあります。

一方の天保小判は1837年(天保8年)に製造開始された小判です。

当時は財政難に加え、大飢饉の発生によって国民全員の生活が困窮しました。そこで小判の品位はそのままに、小判の量目を下げることで差額による利益(貨幣改鋳益)を得ようとしたのです。

大量に発行された上に金品位もさほど高くないため、買取相場は数万円が主ですが、状態の良いものや献上判は数十万円で取引されることもあります。

3つ目の万延小判は、江戸時代に発行された最後の小判です。

幕末は開港によって海外との交易が盛んになった時期ですが、国内の貨幣と海外の貨幣では金銀比率に違いがあったことから、大量の金が海外に流れてしまうようになりました。これを防ぐために金の含有率を大幅に減らして製造されたのが万延小判です。

製造期間が短く、残存数もさほど多くありませんが、江戸時代の小判の中では最も新しく、かつ金品位も低いことから、数万円~の取引が主流となっています。

【関連記事】
万延小判金の買取相場|現在の価値・重さや金含有量等の特徴・なぜ作られたか解説

【詳細解説】特に価値が高い「慶長小判」とは

慶長小判

ここまでさまざまな小判を紹介してきましたが、中でも特に価値が高いとされているのが江戸時代初の小判である慶長小判です。

慶長小判は鋳造場所や発行時期によって複数の種類に分かれており、価値にも差があります。以下では小判の中でも特に注目度の高い慶長小判の歴史や特徴、主な種類、福ちゃんでの買取実績をまとめました。

慶長小判の歴史と特徴

慶長小判は慶長6年に製造されましたが、それ以前の日本では地域ごとに異なる貨幣が流通していました。そこで幕府は全国共通の貨幣を流通させるべく、金品位の高い慶長小判を発行し、経済の安定を図ろうとしたのです。

国家財政の信頼性を示す象徴でもあった慶長小判は、金の含有率が約85%、銀の含有率が約14%と非常に品位が高いところが特徴です。ただし、大量発行が難しく、江戸時代に発行された数々の小判の中でも残存数は極めて少ない小判として知られています。

さらに慶長小判は職人の手によって一枚ずつ丁寧に作られたものであることから、美術品としての価値も高く評価されています。

以上の点から慶長小判はコレクター人気が高く、高値で売買されるケースが多いです。

慶長小判の種類(前期・後期・古鋳など)

慶長小判は一般的に、以下3つの要素で分類されます。

  • 発行時期
  • 鋳造場所
  • 慶長古鋳小判

発行時期は慶長初期に発行されたものは前期、慶長後期から明暦の大火までに発行されたものは中期、それ以降に発行されたものは後期と3つに分類されます。

このうち残存数が少ないのは後期ですが、コレクターの間ではござ目の細かい前期・中期が人気を集めています。

一方、鋳造場所は江戸座・京座・駿河座の3つに分類されます。ただし、各座でデザインが異なるなどの明確な違いはなく、専門的な知識がないと鋳造場所を見分けるのは難しいとされています。

また、鋳造場所による分類はあくまでコレクター間の通称であり、明確に根拠が示されているわけではありません。

そして慶長古鋳小判金は、慶長小判金の製造に先んじて鋳造されたものです。最初期の慶長小判という位置づけで、徳川家康の領国貨幣であり、かつ日本最古の小判とされる「武蔵墨書小判」を一般流通用に鋳造させたものといわれています。

慶長小判と比べると、ござ目が不揃いで、U字の形をしているところが特徴です。この慶長古鋳小判の特徴は、前述した前期の慶長小判に引き継がれたと見られています。

福ちゃんの慶長小判 買取実績紹介

福ちゃんでは、慶長小判金を819,000円でお買取りした実績があります。高値買取が可能な理由は、実績豊富な査定士と多彩な販売ルートを抱えていることです。

慶長小判は日々変動する貴金属相場から導き出した価値に、希少性や保存状態の良さといった付加価値を加えて査定額が決まります。

福ちゃんには古銭や小判の専門知識を持ったプロの査定士が在籍しており、一つひとつの小判を丁寧に査定するため、付加価値をしっかり見極めた上で、適正な価格を提示することが可能です。また、複数の販売ルートで小判を流通させられるぶん、より良い条件で買い取れるところも大きな魅力です。

なお、福ちゃんでは慶長小判金だけでなく、その他の小判や大判の買い取りにも力を入れています。小判や大判は無料で査定しますので、手元にある小判の価値を知りたい方や、売却を検討している方はぜひ福ちゃんに査定をお申し込みください。

【本物の見分け方】価値を左右する鑑定の重要ポイント

鑑定士

小判は高値が付きやすいことから、本物に似せた偽物も数多く流通していますが、本物か偽物かは以下3つのポイントで見分けられます。

  • 重さ
  • ござ目
  • 花押

本物の慶長小判の重さは約17.8gです。もちろん多少の誤差はありますが、明らかに軽すぎたり重すぎたりする場合は、金以外の素材が多く含まれている偽物の可能性があります。

また、慶長小判はござ目が「細目」と呼ばれる狭い間隔で打たれているのが特徴ですが、偽物は間隔が粗いものが多数見られます。

さらに、裏面の花押にも注目してみてください。前述したように慶長小判は職人が一枚ずつ手をかけて製造したもので、刻印も手書き感が見られるところが特徴です。もし刻印が鮮明であれば、機械で打った偽物の可能性があるでしょう。

以上が本物と偽物を見分ける基準ですが、自宅でできる簡単な見分け方としては小判に磁石を近づけてみるという方法があります。

本物の金は磁石に反応しないため、もし磁石に小判がくっついたら鉄などの金属を含んだ金メッキ加工が施されている可能性があります。ただし、鉄以外の金属(銀やアルミなど)も磁石には反応しないため、磁石にくっつかない = 本物と断定することはできません。

磁石を使った見分け方はあくまで参考程度に留め、本格的に真贋を見極めたいのなら専門業者に査定を依頼しましょう。

小判を高く売るならどこ?買取方法を徹底比較

小判の価値

小判を売る方法は複数あり、それぞれ特徴やメリットが異なります。より高く売りたいのなら、買取方法ごとの特徴を理解し、適切な方法を選ぶことが大切です。

ここでは小判の買取方法を買取専門業者とネットオークション・フリマアプリの2つに分けて、それぞれの特徴を徹底比較してみました。

買取専門業者(福ちゃん)のメリット

買取専門業者である福ちゃんを選ぶメリットは、高度な知識や豊かな実績を兼ね備えた査定士に価値を見極めてもらえるところです。

小判は種類によって価値が変動する上、偽物も多く出回っていることから、正確な価値を判断するには専門知識と優れた鑑定眼が欠かせません。

福ちゃんには知識・実績ともに豊富なプロの査定士が在籍しており、大切な小判を丁寧に査定して適正な査定額を提示するので、その小判の持つ本来の価値に見合った買い取りを実現できます。

また、査定から買い取りまでの一連のプロセスは全て業者にお任せできるので、自分で買い手とやり取りしたり、出品や発送手続きを行ったりする手間がありません。福ちゃんでは宅配買取や出張買取にも対応しているため、自宅にいながら査定を申し込める手軽さも大きなメリットでしょう。

もちろん、査定料や出張料などの手数料は一切不要です。余計なコストをかけずに買い取ってもらえるので、手元に多くのお金を残せるところもうれしいポイントです。

ネットオークションやフリマアプリの注意点

ネットオークションやフリマアプリは市場ニーズが色濃く反映されるサービスなので、コレクター人気が高いものは本来の価値よりも高値で売買される可能性があります。

近年ではスマートフォン一つで出品可能になったことから、売りに出すまでのハードルが低くなっているところも特徴です。ただし、ネットオークションやフリマアプリは個人間での取引となるため、買い手とのやり取りや発送手続きなどは全て自分で行わなければなりません。

特に小判は偽物も多く流通していることから、発送後に買い手から「偽物ではないか」といったクレームを付けられるリスクもあります。また、小判の価値が正確に分からないまま出品してしまうと、本来の相場より安い価格で落札されてしまう可能性があります。

さらに、ネットオークションやフリマアプリは品物が売れた場合、販売価格の数%をサービス会社に手数料として支払わなければならないため、落札価格がそのまま手元に残るわけではない点にも注意が必要です。

このように、ネットオークションやフリマアプリはメリットがある一方、大きなデメリットもあるため、大切な小判を安全かつ適正な価格で買い取ってもらいたいのなら専門業者の利用をおすすめします。

小判の価値を正しく見極め、高価買取を実現しましょう

江戸時代に広く流通した小判は、金としての価値に加え、歴史的な価値や希少価値も加わることから、高値で取引される可能性があります。

ただし、本来の価値や真贋の見極めには専門的な知識が必要になるので、小判の高額買取を実現したいのなら買取専門業者に査定を依頼しましょう。

福ちゃんには小判に精通したプロの査定士が在籍しており、小判の真贋や付加価値を正確に見極めた上で、納得できる査定額を提示いたします。

過去には慶長小判金を高値で買い取った実績があり、安心して査定をお任せいただけます。その他の大判・小判に関しても多くの取引がありますので、小判の高価買取を実現したい方はぜひ福ちゃんまで気軽にご相談ください。

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