コーヒーカップとティーカップの違いとは?

今回のテーマは「コーヒーカップとティーカップの違い」です。
実は両者には決定的な違いがあるということ、ご存知でしょうか。
このブログではそれぞれの特徴について解説してまいりたいと思います。
ぜひ「豆知識」として覚えていただき、ご友人とのお茶会に活かしてみてください。

コーヒーカップの特徴(分厚い・保温効果・飲み口が狭い)

さっそく、コーヒーカップの特徴から見てみましょう。

分厚い

一般的にも「冷めたらまずくなる」「熱々で飲むもの」とされているコーヒー。

コーヒーを注ぐコーヒーカップは「保温性」を重視し、ティーカップより厚めに作られています。

「紅茶だって熱いうちに飲みたいけど……」

そうですよね。ではここで「抽出温度」についてご説明したいと思います。

ご家庭では沸騰湯を注がれる方も多いと思いますが、実はホットコーヒーの抽出に適した温度は90度前後とされています。

つまり、紅茶を淹れるときの「熱湯」より10度ほど低いということ。
10度違えば数分後の温度がどうなるかは言うまでもありません。

また、冷めたコーヒーは独特の酸味やえぐみを感じるようになります。
こうしたことから、「熱々のまま飲めるコーヒーカップ」が作られるようになったのです。

飲み口が狭い

コーヒーは特に香りを大事にする飲み物です。

「ほのかに漂う香りを楽しむ」というよりは、「一点集中して香りを楽しむ」という傾向があります。

思い出してみてください。

コーヒーを口に含むとき、カップの飲み口が鼻をすっぽりと覆っているかと思います。
これはコーヒーの香りを閉じ込めることができるということ。

ゆえにコーヒーカップには、狭い飲み口が求められるようになったのです。

容量

コーヒーカップはティーカップに比べて小ぶりです。

一般的なティーカップの直径が9cmから10cmであるのに対し、コーヒーカップは8約cm。また、ティーカップの容量が約200ccであるのに対し、コーヒーカップは約150ccとされています。

これは、コーヒーが「嗜好品」という要素が強い(強かった)ことが関係しています。

嗜好品、高級品ということに関しては紅茶にも同じことがいえるのですが、紅茶は18世紀以降輸入量が増え、早い段階で庶民にも浸透するようになりました。

また、価格が安定してきたことから「上流階級の人々の嗜好品」から「生活品」という位置づけに変わりました。

すると、

これまでの小さなカップより、少し大きめのカップのほうがいい

という声が増え、大きなカップが製造されるように。

「コーヒーカップが小さい」のではなく、「ティーカップが大きくなった」というほうが正しいのかもしれません。

マグカップとコーヒーカップは別のもの?

この疑問をお持ちになった方は多いかと思います。

結果からいうと、「コーヒーカップとマグカップは別物」です。

まず目に見える違いから説明すると、マグカップと呼ばれるカップは容量が250ccから400ccと大きめです。

また、マグカップはガラス、ステンレスなどさまざまな材質のものが販売されていますが、コーヒーカップは基本的には陶器、磁器製です。

次に、ソーサーを使用しないという点が挙げられます。一般的なコーヒーカップにはソーサーが添えられますが、マグカップにソーサーは添えられません。

最後の決定的な違いはこちら。「何を入れてもいい」という点です。マグカップはコーヒーや紅茶、牛乳……何を入れてもいいものとされています。

しかしコーヒーカップはコーヒーだけを注ぎます。
前述したように、コーヒーに特化した形状で作られているからです。

ティーカップの特徴

次にティーカップの特徴を見てみましょう。

薄い

紅茶は100度の熱湯を一気に注ぎ、茶葉の香りを引き出すことがポイントとされています。

そして、紅茶はカップから漂う香りを楽しみます。

言い換えれば「淹れたての熱々を飲む」ものではないということ。紅茶は飲み頃になるまでの時間も楽しむものとされているのです。

また、薄い形状であれば早く温度が下がり、口当たりがよく、紅茶の「飲み頃」を堪能することができます。

ちなみに、この「温度が下がりやすい」というのはティーカップが誕生した背景が関係しています。

かつてこの形状になる前のティーカップは持ち手のない湯のみ型でした。

しかし、中世ヨーロッパ人は湯のみ型カップに馴染がなかったこと、猫舌が多いなどの理由があり、「持ち手があり、手で持っても熱くない」「移しかえて冷ます必要がない」という点を兼ね備えたカップに改良されたのです。

つまり、ティーカップは冷ましてから飲むことを前提で作られたものなのです。

背が低く飲み口が広い

ティーカップの背が低い理由は、「紅茶の色を楽しむため」とされています。

仮に同じように場所で紅茶を淹れたとしても、マグカップに注いだ紅茶とティーカップに注いだ紅茶とでは「透明感」が異なります。

飲み口が広ければその分陽の光が差し込みやすくなり、より茶葉が持つ「」を楽しむことができるのです。

かつてのヨーロッパ人が「熱くて飲めなかった……」ということはさておき、彼らは紅茶を「目で見て、香りを楽しんでから味わうもの」としていました。

これは紅茶が大量消費されるようになっても変わりませんでした。

次に紹介する『絵柄がある』も、かつての貴族が求めた「優雅なティータイム」を楽しむための特徴となっています。

絵柄がある

ティーカップの内側には絵柄が付いているものがあります。これは前述の「紅茶は目で見て楽しむもの」という観点からこうした“彩り”が加えられるようになりました。

また現在は「適量の目安」としても用いられています。
実は、ほとんどのカップの内側に描かれている絵柄は7分目~8分目です。

この絵が隠れないように注げば、誰でも簡単に適量を注ぐことができます。

コーヒー紅茶兼用カップなるものも

最近では、コーヒーと紅茶、どちらにも使えるカップというものが販売されています。

マグカップほどカジュアルではなく実用的であるため、「そこまでこだわりはない」「きちんとしたカップが欲しいけど、そこまでたくさんのカップは置けない……」などという方に人気があります。

有名磁器ブランドからもこうした兼用タイプのカップが販売されているので、客人用として揃えている方が多いようです。

ソーサーの使われ方にも違いがある

かつてソーサーは「移しかえて飲む器」の役割を担っていましたが、持ち手付きのティーカップの誕生によりこの役割を終えました。

それでもソーサー文化は消えることなく、次は「人が持つため(運搬用)」「ティースプーンを置くため」などの役割を担いますが、この頃は「コーヒーカップ用」と「ティーカップ用」と分かれておらず、同じものを使っていました。

しかし、前述したように大量生産・大量消費ができるようになると紅茶用のティーカップが大きくなっていきます。すると、これまでのソーサーでは「運びにくい」「使いにくい」という声があがるように。

基本的には同じ用途であるソーサーですが、ティーカップ用のソーサーはコーヒーカップ用のものより平たい構造になっており、より「運びやすさ」が重視されているのです。

また、コーヒー用のソーサーはカップと異素材のものを使っていることも少なくありません。これは、コーヒー用のソーサーが「受け皿」としての役割に加え「新しいスタイル」を求められるようになったからだといわれています。

一方でティーカップ用のソーサーの材質は陶器、磁器です。

これはかつての貴族が嗜んでいた「ティータイム」の名残りであるともいわれています。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「ティーカップとコーヒーカップの違い」についてまとめてみました。

普段何気なく使っていた……という方も、双方の特徴についてよくお分かりになったのではないでしょうか。

また、「いつもマグカップしか使っていない」という方も、一度、今回の記事を参考にコーヒーカップやティーカップを使ってコーヒーや紅茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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