銀ってどんな貴金属?銀の純度による違いとは?気になる銀の基礎知識まとめ

美しいシルバーの輝きを放つ銀。ジュエリーの材料をはじめさまざまなところで使用されている貴金属ですが、世の中に出回っている銀はすべて同じものであるというわけではありません。
たとえば、銀の純度が異なる場合があります。

貴金属ジュエリーには純度の高さを示す刻印が施されますが、銀の場合はシルバー(SILVER)をもとにした「SV」が使われています。そして物によって「SV950」「SV900」といった異なる数字が刻印されています。これは、純度の高さに違いがあることを示しています。

では、銀の純度が違うことによって、どのような性質の違いや価値の違いが生まれるのでしょうか。
また、銀という貴金属は、そもそもどのようなものなのでしょうか。
気になるポイントについてまとめてみました。

そもそも銀とはどんな金属?

銀は、長い歴史を持つ貴金属です。人類史に登場したのは、およそ紀元前3000年ごろ。美しいシルバーの輝きを持つということから主に宝飾品の材料として使用されており、貨幣の原料として使われるケースも多く見られました。金よりも高い価値を持つとされてきたこともあります。

ただし、美しい輝きが見られる一方で、化学変化を起こしやすく、純度が高い銀ほど変色しやすいという性質を持っているのも特徴として挙げられます。

たとえば、銀を加工した銀食器が広く使われてきた歴史がありますが、理由のひとつは、その「変色のしやすさ」にあるといわれています。

現在はポピュラーな銀食器は、はるか昔は王侯貴族や富裕層が用いるのが一般的でしたが、それは銀が化学変化を起こしやすいため、食品に毒物が仕込まれていた場合、食器の色の変化でそれをいち早く察知できるからだという説があります。

ちなみに、銀は特に硫黄などに含まれる硫化水素による「硫化」という現象を引き起こし、黒ずみができやすいという性質がありますが、そのようにして発生した黒ずみは、重曹を溶かしたお湯につけるなどして比較的簡単に除去することが可能です。

銀の純度による違いとは?

銀製品や銀ジュエリーには、使用されている銀の純度の高さを示す「SV950」「SV925」といった刻印がほどこされています。

銀は、「1000=100%」という考え方で純度の高さをはかる「1000分率」を基準にしていますが、純度の高さの違いによって、銀製品や銀ジュエリーにはどんな性質や価値の違いが見られるのでしょうか。

ここでは、特に多く見られる「SV1000・999」「SV950」「SV925」「SV900」を取り上げ、それぞれの特徴についてまとめてみたいと思います。

SV1000・999

銀の純度が99.8%以上で、ほとんど100%に近い純度を持つ銀は、「SV1000」「SV999」などと表記され、「純銀」「ピュアシルバー」と呼ばれています。

純銀は価値が高いですが、ジュエリーの原料として使われることはあまりありません。

銀は美しい輝きを持つ反面、

・柔らかい性質を持っている
・重量がある

という特徴があるため、ジュエリーには不向きだからです。

多くの場合、銀ジュエリーの原料としては「SV950」「SV925」などが使用されています。

「SV1000・999」の銀が使用されるケースとしては、工業用品や医療用品などが挙げられます。

ただし、歯科治療で使用されるいわゆる「銀歯」は、正確には「SV500(純度50%)」の銀を用いたものとなっています(銀のほかにパラジウム、銅などが混ぜ込まれています)。

SV950

別名「ブリタニアシルバー」と呼ばれる「SV950」は、次に登場する「SV925」と並んで、最もジュエリーで使用されることが多い銀です。

銀の純度は95%で、ほかにさまざまな貴金属を混ぜ込んで仕上げられています。

ほかの貴金属は5%以下ということもあって、ピュアシルバーと並べてみても遜色ないレベルの輝きを持ち、高い価値を誇ります。

また、銀の柔らかさという性質を十分に反映するため、ハンドメイドで銀ジュエリーを生み出している高級ブランドでよく使用されているという側面もあります。

SV925

銀の純度が92.5%であることを示す「SV925」は、別名「スターリングシルバー」と呼ばれています。

英語の「スターリング(Sterling)」とは「真正の・立派な・純粋な」という意味の形容詞ですが、これが「SV925」の名前に使用されているのは、かつてイギリスで「SV925=純銀」と定義され、銀を使ったポンド硬貨が「スターリングポンド」と呼ばれていたことに由来します。

加工しやすく、硬度もあるということで、銀ジュエリーの原料としては最もポピュラーな存在です。

SV900

銀の純度が90%であることを示す「SV900」は、銀雑貨や装飾品の原料として使用されることが多いという特徴があります。

「SV950」や「SV925」などに比べると価値はそれほど高くありませんが、硬度が高いという特徴があり、多くの分野で見られます。

アクセサリーはなぜSV925が多い?

アクセサリーやジュエリーの原料として使用される銀は、その多くが「SV950」や「SV925」です。

中でも、特に「スターリングシルバー」と呼ばれる「SV925」が最も多いとされています。

なぜ「SV925」が最も使用されるケースが多いのかというと、銀としての輝きと、硬度の高さ・加工しやすさがほどよいバランスを保っているからです。

特に、鋳型に流し込んでかたちを作る「鋳造」に向いており、大量生産が可能であるという点も「SV925」ならではの特徴として挙げられます。

以上のような理由から、銀ジュエリーの原料としては「SV925」が特に多く見られます。

銀の輝きを保つためのポイント

すでに何度か書いてきたことではありますが、銀は化学変化を起こしやすく、結果的に変色しやすいという性質を持っています。

しかし、日々のこまめなお手入れを欠かさずにいれば、黒ずみなどの変色に悩まされることを防げます。

ポイントとしては、銀ジュエリーを使用したあとはこまめに拭き取ること。

表面に付着した黒ずみの原因になる物質を取り除くことで、変色を事前に防ぐことができます。柔らかい布や、ジュエリー専用のセーム革などを使用するのがおすすめです。

また、保管する際は密閉性の高い場所に置いておくことを心がけると良いでしょう。

ちなみに、すでに紹介したように、黒ずみが発生した場合は「重曹を溶かしたお湯につける」などして対処することが可能です。

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いかがでしょうか。

今回の記事では、銀の純度による性質や価値の違いについてまとめてみました。

銀は、単体では柔らかい性質を持っているため、純度100%の「SV1000」などはジュエリーの材料にはあまり向いていません。

ジュエリーで特に多く見られるのは、「SV950」や「SV925」といった刻印です。中でも、「スターリングシルバー」と呼ばれる「SV925」は最も多いとされています。

一般的には、貴金属は純度が高いほうがその分だけ価値が高くなる傾向にありますが、銀の場合、加工のしやすさや経年変化のしにくさなどから、あえて「SV925」のほうに高い価値を付けるケースもあります。

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