- お酒
- 2025.11.11
富士山麓ウイスキーの定価を調査!最新の情報とやばい理由

キリンウイスキーの富士山麓(ふじさんろく)は、かつて安いのにおいしいと人気の日本産ウイスキーでした。
ところが、この数年で富士山麓シリーズのいくつかが終売し、定価が高騰。
以前に比べると、気軽に楽しめる定価のウイスキーではなくなりつつあります。
そこで今回は、富士山麓ウイスキーの定価から、今後想定される値上がりまで記載していきます。
富士山麓ウイスキーの特徴や購入方法もご紹介しますので、ぜひ、最後までお楽しみください。
【そのほか当記事でわかること】
・定価5,500円の富士山麓ウイスキー
・富士山麓ウイスキー高価買取のコツ
・なぜ富士山麓ウイスキーがやばいのか
富士山麓ウイスキーの特徴

富士山麓ウイスキーは、キリンウイスキーの富士御殿場蒸溜所でつくられており、2005年の誕生以来、多くのファンを魅了し続けています。
富士御殿場蒸溜所で生まれたモルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒をブレンドし、ウイスキー本来の味わいを楽しめるのが特徴です。
ここからは、富士山麓ウイスキーの特徴について、より深く見ていきましょう。
ノンチルフィルタード製法で華やかな香り
富士山麓ウイスキーは、ノンチルフィルタード製法によって製造されています。
ノンチルフィルタード製法とは、一般的なウイスキーで行われる冷却ろ過をあえて行わない製法のことで、香味成分をほとんど逃がしません。
そのため、富士山麓ウイスキーは、華やかでフルーティーな香りや、ウイスキー本来のふくよかで複雑な味わいが楽しめるのです。
熟成された甘い樽香(たるこう)や何層にも重なる深い味わいは、富士山麓ウイスキーならではの醍醐味といえるでしょう。
冷却ろ過を行う一般的なウイスキーは、美しいこはく色が持続する反面、ウイスキー本来の香味成分が析出されています。
アルコール度数50°
富士山麓ウイスキーは、アルコール度数が50°と一般的なウイスキーより高めです。
度数の高いウイスキーには、うま味が溶け込んでおり、樽の熟香感・スパイス・甘さなどが凝縮されています。
口に含むと、ガツンとした飲みごたえのほか、深い余韻なども広がり、アルコール度数の低いウイスキーとは一線を画しているのがわかるでしょう。
さらに、富士山麓ウイスキーからは、清涼感にも似た口当たりと甘みが感じられ、飲みやすいのも特徴です。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
富士山麓ウイスキーの定価について

富士山麓ウイスキー1本(700ミリリットル)の定価をはじめ、通販価格などをご紹介していきます。
富士山麓「シグニチャーブレンド」は定価5,500円(税込)
現在、富士山麓シリーズで現行販売されているのは、富士山麓シグニチャーブレンドのみです。
その富士山麓シグニチャーブレンド1本(700ミリリットル)の定価は、5,500円(税込)。
ウイスキーとしては、安くもなく、かといって高額過ぎる定価でもない位置付けです。
サントリーウイスキーの山崎や響が1万円を超えているのを考えると、富士山麓ウイスキーの定価は、中堅どころといえるでしょう。
通販価格は安め
楽天やAmazonなどの通販サイトでは、富士山麓ウイスキーの定価よりも安く出品されている場合もあります。
参考までに、送料を含めて5,030円(一部地域を除く)など、タイミングによってはリーズナブルに手に入る場合も(2025年10月時点)。
ただし、未開封の中古品だったり、配送先が限られていたりするケースもあるため、購入の際は確認と注意が必要です。
クチコミなどもチェックし、より安心して検討してみるのもよいでしょう。
定価とオープン価格は何が違うの?
さまざまなメーカーの公式サイトを見ると、定価ではなくオープン価格と表示されているのを目にします。
定価とは?オープン価格とは?これを機会に、しっかり把握しておきましょう。
【定価】
定価とは、メーカーが定めた価格のことです。
小売店側には、定価が定められた商品は定価で販売する義務があります。
消費者が、全国どこでも同じ値段で手に入れられるのは、定価のおかげです。
昨今は、公正取引委員会から、定価などの拘束的な表現は望ましくないとされ、希望小売価格やオープン価格で表示されるケースが増えています。
【オープン価格】
オープン価格とは、小売店側が決める販売価格のことです。
定価のようにメーカー側による拘束がないため、小売店は市場の動向によって自由に値段を変えられます。
安く購入できる一方、相場よりも高い値段が付く場合もあるため、消費者にとっては見極めが必要です。
富士山麓ウイスキーがやばいのは定価?それとも味?

「富士山麓ウイスキーはやばい」という声を、ネットで目にします。
一体、富士山麓ウイスキーの何がやばいのでしょうか?
ネットでは、富士山麓ウイスキーの定価や味がやばいといわれているようです。
どのようにやばいのか、さっそく検証していきましょう。
富士山麓ウイスキーの定価高騰がやばい
富士山麓ウイスキーは、以前と比べると、大幅に値段が上がっています。
いくつかのシリーズが販売終了となってから、手ごろな定価では購入できなくなり、定価の高騰がやばいといわれているのです。
たとえば、終売前の富士山麓「樽熟原酒50°」の定価は1,500円程度でしたが、現在の取引額はおよそ5,500円以上。
高級路線の富士山麓「18年」は、1万5,000円 程度だったのが5万円ほどです。
とくに、富士山麓ウイスキーが、定価1,000円ほどで購入できた時代を知る方にとっては、定価高騰がやばいと実感されるでしょう。
富士山麓ウイスキーの味がやばい
富士山麓ウイスキーは、よい意味で、味がやばいといわれています。
その理由は、同価格帯のウイスキーと比べると、味も香りも際立っているからです。
ノンチルフィルタード製法による樽の熟香や、口に含んだ際のまろやかさは、高級ウイスキーに引けを取りません。
それは、厳しい管理のもと 、先達から引き継がれた原酒と、ウイスキーづくりに携わる匠たちの優れた技術があるからといえるでしょう。
富士山麓ウイスキーは、定価以上に本格的なウイスキーでもあるのです。
富士山麓ウイスキー|今後の値上がりは?

世界五大ウイスキーとしても認められている、ジャパニーズ・ウイスキー。
その世界的な人気から、富士山麓ウイスキーも手に入りにくくなっています。
原料の不足をはじめ、人気集中などさまざまな要因もあり、品薄や終売になるケースも珍しくありません。
ほかの国産ウイスキーメーカーも、軒並み値上げ傾向で、現行販売されている富士山麓ウイスキーの定価が値上がりする可能性は低くないでしょう。
中でも、終売している富士山麓「樽熟原酒50°」と富士山麓「シングルモルト18年」の値上がりが著しいのは、「富士山麓ウイスキーの定価高騰がやばい」でお話しした通りです。
これらの富士山麓ウイスキーは、今後も希少価値の上昇とともに、値上がりの可能性が高まるとみられています。
富士山麓ウイスキーがつくられる富士御殿場蒸溜所とは

富士山麓ウイスキーがつくられている富士御殿場蒸溜所は、1973年に富士山の麓に建てられました。
キリンで唯一、国産洋酒を製造する場所で、仕込みからパッケージングまで一貫製造を行っています。
数々の銘酒を生み出した富士御殿場蒸溜所について、より詳しく見ていきましょう。
良質な水に恵まれている
富士御殿場蒸溜所のある富士山麓は、富士山の伏流水が地下に流れ、良質な水に恵まれています。
標高も620メートルほどの場所にあり、1年を通して冷涼で湿度も安定しているため、熟成樽の乾燥もありません。
ウイスキーづくりに最適な環境で、富士山麓ウイスキーだけでなく、世界的に有名な大会で最高賞を受賞した「キリン シングルグレーンウイスキー 富士 30年」もつくられています。
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをつくっている
富士御殿場蒸溜所では、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの多彩な原酒をつくっています。
2つの原酒を1つの蒸溜所でつくるのは世界的にも珍しく、理想のウイスキーづくりを追求しているのが特徴です。
設立当初からグレーンウイスキーの自社生産にこだわっており、ライトタイプのほか、ミディアムタイプ・ヘヴィタイプのグレーンウイスキーづくりを続けています。
3つの蒸留器を使って製造しているのも、世界的に希少といわれています。
富士山麓ウイスキーと一般的なウイスキーの違い

富士山麓ウイスキーは、富士山の伏流水など、富士御殿場蒸溜所の環境を活かした原料を使用しているため、一般的なウイスキーとは味わいも違います。
両者の主な違いを以下にまとめてみました。
| 富士山麓ウイスキー | 一般的なウイスキー | |
| 製法 | ノンチルフィルタード製法 | 低温ろ過(チルフィルター) |
| 味わい | まろやかで甘みがある | スモーキー |
| アルコール度数 | 50° | 約40~43° |
ノンチルフィルタード製法により、香味成分が析出されない点は、富士山麓ウイスキーと一般的なウイスキーとの大きな違いでもあります。
富士山麓ウイスキーの3銘柄を検証

富士山麓ウイスキーには、3つの人気銘柄があります。
● 富士山麓「シグニチャーブレンド」
● 富士山麓「樽熟原酒50°」
● 富士山麓「シングルモルト18年」
それぞれの特徴や味わい、アルコール度数なども併せてご紹介していきます。
富士山麓「シグニチャーブレンド」
熟成のピークを迎えた原酒を厳選・ブレンドした、富士山麓シリーズを代表するウイスキーの1つです。
味・香りともに円熟した時期を逃さず、熟練のブレンダーが見極め、ブレンディングしています。
富士山麓「シグニチャーブレンド」は、キリンウイスキーのマスターブレンダーである田中城太が手がけた渾身の作。
田中氏は、「IOW2017」の「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」世界最優秀賞を受賞するなど、世界的にも評価されています。
| 容量 | 700ミリリットル |
| アルコール度数 | 50° |
| 香り | 甘い樽熟香と華やかな果実香 |
| 味わい | 複層的で奥深い味わい |
| 定価 | 5,500円(税込) |
富士山麓「樽熟原酒50°」
モルトウイスキーをアルコール度数50°、グレーンウイスキーの1つにアルコール度数55°でバレル(180L小樽)熟成させた原酒を使用しています。
2019年に終売となりました。
ノンチルフィルタード製法を採用し、ウイスキー本来の香味が楽しめます。
| 容量 | 700ミリリットル |
| アルコール度数 | 50° |
| 香り | フルーティな樽熟香とモルトの香ばしさ |
| 味わい | まろやかな甘み |
| 参考までの値段(2025年10月時点) | 約5,000円代~ |
富士山麓「シングルモルト18年」
18年以上熟成された、モルトウイスキーのみを使用しています。
高級志向のウイスキーとして支持されていましたが、2015年に終売。
フルーツやバニラ、オークなど、複雑に重なる風味が特徴です。
| 容量 | 700ミリリットル |
| アルコール度数 | 43° |
| 香り | 凝縮された果実香、さわやかでフルーティーな熟成香 |
| 味わい | フルーティーかつドライ |
| 参考までの値段(2025年10月時点) | 約50,000円程度~ |
富士山麓ウイスキーをおいしく飲む方法

原料にも製法にもこだわった富士山麓ウイスキーは、香りや風味を存分に味わいたいもの。
飲み方次第で、香りをより感じられ、風味の違いもより堪能できます。
富士山麓ウイスキーをおいしく飲む方法をご紹介しますので、ぜひ試して、ウイスキー本来の味を楽しんでみてください。
ストレートかハイボールか
富士山麓ウイスキーは、ストレートやハイボールなど、好みのスタイルに合わせて楽しんでみましょう。
熟成のピークに達した原酒の香りや風味を味わうのなら、ストレートをオススメします。
「飲む」ではなく「なめる」ような感覚で口に含み、舌の上で転がすように口当たりや風味を味わうのがポイントです。
のどに通した後は、鼻に抜ける風味や余韻にひたるなど、富士山麓ウイスキーのアフターテイストも満喫してください。
ストレートで飲む際は、水や炭酸水などのチェイサーも用意しておきましょう。
富士山麓ウイスキーは、ハイボールにしても、香りが炭酸に負けず、おいしく飲めます。
また、水を加えてトワイスアップにすると、アルコールに閉じ込められていた香味が放たれ、何層にも重なる香りが広がるでしょう。
オススメのおつまみ
ナッツやチーズなどをおつまみにすると、富士山麓ウイスキーの香りやまろやかな甘さがより活かされます。
ハイボールには、唐揚げのほか、カルパッチョなどシーフードもオススメです。
そのほか、自分の好みを尊重して、さまざまなおつまみを富士山麓ウイスキーと合わせてみてください。
富士山麓ウイスキーの購入方法

富士山麓ウイスキーを購入するには、次のような方法があります。
● 酒屋
● 百貨店
● スーパー
● キリングループWeb会員サービス 「My KIRIN 」
● 大手通販サイトやオークションサイト
現行販売されている、富士山麓「シグニチャーブレンド」であれば、KIRIN公式オンラインショップ・酒屋・百貨店・スーパーなどで購入できる場合もあります。
終売している富士山麓ウイスキーの場合は、大手通販サイトやオークションサイトで探すのがオススメです。
希少価値が高くなっているため、かつての定価よりも高い値段が付けられている点は、覚悟しておきましょう。
富士山麓ウイスキーの販売復活は難しい?

原料不足で販売が止まっている富士山麓ウイスキーの復活は、今の時点でめどが立っていません。
原料不足が解決されなければ、販売復活は難しいといわれています。
富士山麓ウイスキーの代わりに、後継品といわれる「陸」を楽しんでみるのもよいでしょう。
ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりが特徴の、香味豊かなウイスキーです。
買取市場で需要がある富士山麓ウイスキー

富士山麓ウイスキーは、現行販売されていない分、希少価値が高く、買取市場での需要も高い傾向です。
状態のよいもの であれば、高価買取も期待できるでしょう。
定価が1,000円ほどの時代に富士山麓ウイスキーを購入していた場合は、状態によっては思いもよらない値段で買い取ってもらえるかもしれません。
まずは、信頼のおける買取業者で査定してもらい、どれくらいの値段で買い取ってもらえるか、確認してみてはいかがでしょう。
富士山麓ウイスキーを高価買取してもらうには

富士山麓ウイスキーの買取をお考えなら、少しでも高く買い取ってもらいたいと思いませんか?
実は、以下に挙げた3つのポイントを押さえておくと、高価買取につながりやすいのです。
● 未開封であること
● ボトルをきれいに保つこと
● 国産ウイスキーの実績が豊富な業者を選ぶこと
順に説明していきますので、ぜひ試して、富士山麓ウイスキーの高価買取を実現させてください。
未開封であること
富士山麓ウイスキーの高価買取には、未開封であることが大前提です。
開封してしまうと衛生面での問題もあり、高価買取どころか買取が不可能になってしまいます。
未開封であっても、中身の変色や液面の低下などの劣化が見られると、高価買取は難しいでしょう。
富士山麓ウイスキーを劣化させないためにも、直射日光の当たらない冷暗所で保管するのがオススメです。
なるべく早めに買い取ってもらうのも、劣化の進行を防げるため、高価買取につながります。
ボトルをきれいに保つこと
ボトルがきれいだと、富士山麓ウイスキーの高価買取が期待できます。
自宅での保管期間が長く、ほこりをかぶっていたら、査定前に乾いた布でやさしく拭きとっておきましょう。
ボトルに貼られたラベルも、高価買取のポイントになりますので、過度なお手入れで傷めないようにするのも大切です。
富士山麓ウイスキーのボトルにひびが入っていたり、コルクに損傷があったりすると買取が難しくなるため、取り扱いには注意してください。
国産ウイスキーの実績が豊富な業者を選ぶこと
富士山麓ウイスキーで高価買取を狙うなら、国産ウイスキーの買取実績が豊富な業者を選びましょう。
経験値の高さや確かな目利きを持ちあわせているため、しっかりと価値を見いだし、適正価格で取引してもらえるからです。
反対に、実績が少ないと富士山麓ウイスキーの価値を見逃してしまう可能性が高く、本来の価値よりも低く見積もられてしまいます。
買取実績は、買取業者の公式サイトで確認できる場合が多いため、チェックしておくと安心です。
富士山麓ウイスキーの高価買取は「福ちゃん」へ

もしも、ご自宅にある富士山麓ウイスキーの買取を検討されているなら、実績が豊富な「福ちゃん」にお任せください。
「定価が安い頃に買った富士山麓ウイスキーが、そのままで保管されている」
「ウイスキーのコレクションを整理していきたい」
など、大切に保管していた古いウイスキーも、経験豊富なプロ査定士が丁寧に査定を行っております。
価値を最大限に引き出し、高価買取も可能です。
無料の出張買取もご用意しておりますので、大量のウイスキーのコレクションをお持ちの方も、ご負担なく安全に査定が受けられます。
この機会に、ぜひ「福ちゃん」の査定をご体験ください。
まとめ
富士山麓ウイスキーで現行販売されているのは、富士山麓「シグニチャーブレンド」のみ。
定価は、税込5,500円で、定価以上の味わいを楽しめるのが特徴です。
終売している富士山麓シリーズは、希少価値の高さから本来の定価よりも高い値段で取引されています。
世界的にもジャパニーズ・ウイスキーが注目されるようになり、今後も富士山麓ウイスキーの価値は上昇していく可能性が高いでしょう。
富士山麓ウイスキーをはじめ、ご自宅にしまったままのウイスキーがある方は、今がチャンスかもしれません。
劣化が進んでしまう前に査定してもらうのが、高価買取への近道です。
その際は、ぜひ「福ちゃん」をご利用ください。
査定は無料、査定後にキャンセルされても、キャンセル料や手数料は一切かかりません。
スタッフ一同、心を込めたおもてなしでお待ちしております。