ウィスキーの種類と特徴についての豆知識【初心者向け】

「ブレンデッド」と「シングルモルト」ってなに？

普段あまり意識する機会はないかもしれませんが、ウィスキーは「ブレンデッドウイスキー」と、「シングルモルトウィスキー」に大別されます。
それぞれの特徴について、概要をご紹介します。

ブレンデッドウィスキーとは

ウイスキーは、モルト（大麦麦芽）だけを原料にした「モルトウイスキー」と、トウモロコシなどの穀物（グレーン）を原料にした「グレーンウイスキー」の2つに分類されます。
「ブレンデッドウィスキー」とは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、作られたウィスキーのことです。
絶妙なバランスで組み合わされ、飲みやすい味や香りを実現しているのが特徴です。

シングルモルトウイスキーとは

「シングルモルトウィスキー」とは、1つの蒸溜所のみで作られる（シングル）モルトウィスキーのことです。蒸溜所ごとに異なる土地の水や風土などが溶け込んだ、個性的な味わいや香りがそのまま反映されています。
それぞれ独特の趣があるのがシングルモルトの特徴で、様々な個性豊かな味を飲み比べがするのが楽しみなウィスキーでもあり、近年人気を集めていますね。

「世界5大ウィスキー」ってなに？

世界5大ウイスキーとは、世界的なウイスキー生産国（5ヶ国）で作られるウィスキーのことです。
優れた品質、技術力、生産量など、すべてにおいて世界で高評価を得ています。
世界5大ウィスキーについて、それぞれご紹介します。

スコッチウィスキー

スコットランドが生産国のウィスキーです。世界で最も生産量が多いことで有名ですね。
麦芽の乾燥時に使用する”ビート”と呼ばれる泥炭の香りが強く、スモーキーなフレーバーが特徴です。
2009年のスコッチウイスキー規則により定義され、糖化から発酵、蒸留、熟成までスコットランドで行われたウィスキーのみが、「スコッチウィスキー」と呼ばれています。

アメリカンウィスキー

アメリカ合衆国が生産国のウィスキーです。アメリカウィスキーといえば、ケンタッキー州で造られる「バーボンウィスキー」が有名ですね。甘く香ばしいフレーバーが特徴で、日本人にとっては馴染みの深い存在です。テネシー州産かつ、「チャコールメローイング製法」で作られたバーボンウイスキーは、「テネシーウイスキー」と呼ばれています。

アイリッシュウィスキー

ウィスキー発祥の地・アイルランド共和国が生産国のウィスキーです。
ウィスキーの語源「命の水（ウシュクベーハー）」は、アイルランド人の祖にあたるゲール族が用いていたラテン語の「アクアヴィテ」が、名前の由来になったとも云われています。
スコッチウイスキーのようなスモーキーフレーバーはなく、軽やかでマイルドな味わいが特徴です。

カナディアンウィスキー

カナダが生産国のウィスキーです。世界5大ウイスキーの中で、最もクセがなく飲みやすいのが特徴。
麦の風味が豊かで刺激も少なく、値段も含めウイスキー初心者でも手を出しやすいウィスキーです。
かっては劣悪な蒸留酒を作っていたため、「one day whisky」と好ましくない呼ばれ方もしましたが、隣国のアメリカが禁酒法の時代に生産を伸ばし、今では一定以上の品質を保っています。

ジャパニーズウィスキー

日本が生産国のウィスキーです（ジャパニーズウィスキーの明確な定義はなく、一般的に日本国内で生産される酒税法上のウイスキーの定義を満たす蒸留酒のことを指します）。
スコッチウィスキーを手本にしつつ独自の進化と発展を続け、日本人の繊細な味覚にも合う優美でまろやかな味わいは、世界でも賞賛されています。

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