交換レンズって何?レンズの種類・交換のタイミングを解説

写真を始めたばかりの方は、「レンズの種類」について悩むことが多いのではないかと思います。
ひとくちに「カメラのレンズ」といっても実はさまざまで、たとえばカメラのレンズは大きく分けて「ズームレンズ」「単焦点レンズ」という2つの種類に分かれます。

また、さらに細かく「標準レンズ広角レンズ」「望遠レンズ」といった種類に分けることもできます。

どれがどんなレンズなのかわからない」「どのタイミングでどれを選べばわからない」となってしまう方が多いのではないでしょうか。

ここでは、それぞれのレンズはどのようなものなのか簡単にまとめ、どのようなタイミングでどのレンズを使用すればよいのか解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

「ズームレンズ」「単焦点レンズ」とは?

「ズームレンズ」「焦点レンズ」とは?

冒頭にも紹介したように、カメラのレンズは大きく分けて「ズームレンズ」「単焦点レンズ」の2種類です。

ここでは、それぞれどのようなレンズなのか、特徴を簡単にまとめてみたいと思います。

ズームレンズ

ズームレンズは、文字通り「ズーム」することができるレンズを指します。 たとえば、ある風景を写真に収めたいとき、全体を広く写すこともできますし、「もう少し寄って撮影したい」というときにはズームして写真を撮ることができます。

単焦点レンズ

単焦点レンズは、ズームレンズとは異なり、ズームができないレンズのことを指します。

その場に立ったまま自由に画角(撮影の範囲)を変更できるのがズームレンズのメリットですが、単焦点レンズの場合は、画角を変えるためには移動したりレンズを交換したりしなければならず、なかなか不便です。

とくにカメラの初心者の方は、「使い勝手が悪い」と思うことも多いでしょう。

しかしその一方で、単焦点レンズは画質に優れているというメリットがあります。

ズームレンズの場合、標準サイズで撮るときの画質を優先するとズームしたときの画質が悪くなり、ズームしたときの画質を優先すると標準サイズで撮るときの画質が悪くなる……ということもあって、メーカー側はどちらもそれなりの画質で撮れるように調整しています。

標準サイズもズームもそれなりの画質では撮れるものの、ひとつの焦点に特化した単焦点レンズに比べると、どうしても画質に差が出てしまうわけです。

とはいえ、利便性の高さという点で見ると、やはりひとつのレンズがあればどんな画角の写真でも撮れるというズームレンズのほうが優れているといえます。

画質を優先するか、使い勝手の良さを優先するかで選ぶのがポイントです。

「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」とは?

「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」とは?

さて、ズームレンズと単焦点レンズの違いについては、上にまとめた通りです。

あらためて簡単にまとめておくと、

ズームレンズ:決まった範囲の中で自由にズームできるレンズ
単焦点レンズ:ズームはできないものの画質に優れているレンズ

といった感じの違いがあります。

単焦点レンズは自由にズームができないぶん、やや初心者には使い勝手が悪いような感じがあるかもしれません。しかし、撮影の技術が向上していくと、下手にズームレンズを使うよりも美しい写真を撮ることができるようになります。

というわけで、それぞれに良さがあるわけですが、カメラのレンズはさらに「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」という種類に分かれています。

では、その違いとはどのようなものなのでしょうか。

3種類のレンズの違いについて

3種類の違いは、大まかにいえば「撮影できる範囲の広さの違い」です。

標準レンズは、「人間の目と同じ広さの画角をとらえる」という機能を持っているレンズです。人の視野に近い画角の写真が撮れるので、「今見ている物をそのまま写真に写したい」というときに便利なレンズであるといえます。

一方、広角レンズや望遠レンズは、人の目がとらえる視野とは異なる広さの写真を撮るレンズです。

まずは、広角レンズ。

これは、文字通り「広い画角の写真を撮ることができるレンズ」を指します。広々とした風景の迫力を伝える写真を撮りたいときには便利なレンズといえるでしょう。

また望遠レンズは、いわゆる「望遠鏡と同じ機能を持つレンズ」です。

遠くにあるものを大きく写すことができます。
風景の中にいる人の姿を強調したいときなどに使うと便利です。

レンズを交換するタイミングは?

レンズを交換するタイミングは?

さて、上記のように広角レンズと標準レンズ、そして望遠レンズではレンズがとらえる画角(撮影範囲)に違いがあるわけですが、それぞれのレンズはどのようなタイミングで使うべきなのでしょうか。

簡単にまとめてみたいと思います。

風景写真は広角レンズ

広角レンズは、人の視野よりも広く景色をとらえることができるので、風景写真を撮るのに適しています。美しい大自然の迫力を写真で伝えたいときなどは、広角レンズが活躍します。

また画角が広くなるぶん、遠近感も強く出るので、風景写真がダイナミックに仕上がるというのも広角レンズならではのポイントです。

また、狭い屋内でも広角レンズは活躍します。

たとえば、レストランやカフェなどで集合写真を撮りたいとき。

ほかに人がいたり、椅子やテーブルなどが置かれていたりすると、集合写真を撮るために距離をとるのが難しくなることがあると思います。

しかし広角レンズを使えば、それほど後ろに下がらなくても全員を画角にとらえることができます。

遠くのものを撮るなら望遠レンズ

遠くにあるものをより大きく写したいときに使用したいのが、望遠レンズです。

たとえば森の中で、高い木の枝にとまっている美しい鳥の姿を見つけたとしましょう。

その姿を写真に撮りたいと思っても、人の視野の範囲しか撮れない標準レンズでは、「高いところに鳥がいる」ということしかわかりません。

しかし、望遠レンズを使えば、鳥の姿を大写しにして強調した写真を撮ることができます。

また、すでに紹介しましたが広い風景の中に立っている人、あるいは焦点を合わせたいものを強調したいときに便利なレンズであるといえます。

たとえば、綺麗な風景の中に立つ家族や恋人の姿を写真に収めたいときなどは、望遠レンズを使うと、より意図にかなう写真を撮ることができるでしょう。

スナップ写真には標準レンズ

標準レンズは、広角レンズや望遠レンズと違って特殊な写真を撮ることはできないものの、日常の気軽なスナップ写真を撮ることが多い方には、使い勝手が良いレンズであるといえるでしょう。

たとえば、旅先にカメラを持って行って思い出を写真に撮りたいときは、目に入ったものを気軽に撮れる標準レンズがオススメです。

まとめ

いかがでしょうか。

このように、ひとくちにカメラのレンズといっても種類はさまざまです。使うべきタイミングもそれぞれ異なるため、目的に応じて使い分けられるようレンズの種類について詳しく知っておきましょう。

ご自身が撮りたい写真を撮影するためにも、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。


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