単焦点レンズとは?メリット・デメリットや選び方を解説!

持っているレンズが初心者向けのキットレンズだけという方の中では、ステップアップとして単焦点レンズを購入しようという方は少なくありません。単焦点カメラはふんわりとしたボケ感があり、幻想的な写真が撮れるため人気があります。ただし、ズーム調整ができないため画角が固定され、構図を自ら動いて探すという技量が求められるレンズです。

当記事で単焦点レンズのメリットとデメリット、また単焦点レンズを使うポイントや選び方について解説します。単焦点レンズに興味がある方は、ぜひご一読ください。

単焦点レンズとは?

単焦点レンズとは?

単焦点レンズとは、焦点距離を1つしか持たないレンズのことです。焦点距離が固定されているので、ズーム機能はありません。焦点距離は映る範囲を角度で示した画角に影響します。焦点距離が短くなるほど画角は広く広角になり、距離が長いほど画角が狭まり望遠になります。

下記では、単焦点レンズの種類と特徴を焦点距離ごとにまとめました。

20~24mm

被写体と距離を取れない場合やできるだけ広い範囲を撮影したい場合に用いる超広角レンズです。レンズの中でも超広角レンズは全体にピントがあっているような「パンフォーカス」や、近くのものが大きく遠くのものがより小さく見える「パースぺクティブ」など面白味のある写真が撮れます。

35mm

広い範囲を写しながらも超広角レンズとは違い、違和感のない自然な写りが表現できる広角レンズです。

50mm

見たままの景色に近い撮影ができる標準レンズです。見たままのよさや自然な写りを表現できます。

85mm

標準レンズと望遠レンズの間の中望遠レンズで、別名ポートレートレンズとも言います。背景に余計なものが写り込みにくく、被写体以外をきれいにボカしてくれるので愛好家からも人気があります。

135mm

遠くにあるものを大きく映すための望遠レンズです。野鳥や動物、飛行機、スポーツなど、近づけない被写体を遠くから撮影するのに向いています。遠くのものを臨場感たっぷりに撮影できます。

単焦点レンズのメリット・デメリット

単焦点レンズのメリット・デメリット

単焦点レンズとズームレンズでは得意となるシーンが異なります。単焦点レンズはイルミネーションなどの暗い場所での撮影や、植物や料理などピンポイントの撮影、テーブルフォトやインテリアなどの室内での撮影が得意です。一方で、シャッターチャンスの限られる撮影や構図の難しい風景写真などは苦手なシーンと言えます。

ここでは単焦点レンズのメリットとデメリットについてご説明します。

単焦点レンズのメリット

  • ✔︎ 明るい写真が撮れやすい
  • ✔︎ ボケを生かした写真が撮りやすい
  • ✔︎ レンズを持ち歩きやすい

単焦点レンズのメリットは、大きく分けて上記の3つです。

多くの単焦点レンズは、光を多く取り込められるレンズです。レンズが取り込む光の量は、絞り(F値)で表します。F値が小さいほど絞りを開き、光を多く取り込めるという仕組みです。

単焦点レンズは絞りを小さくできるので、明るい写真が撮りやすいです。光の量が多いことでシャッタースピードが上がり、手ブレしにくくなるのも単焦点レンズのメリットになります。

また、F値が小さい単焦点カメラは、ピントを合わせられる範囲が狭くなるという特徴をもっています。被写体にしかピントが合わず周りがボケた状態になるため、雰囲気のある写真が撮れます。単焦点レンズが、カメラ初心者から上級者まで人気が高い理由の1つです。

そして、単焦点レンズには軽量で小型のものが多いため、旅行やお出かけの際にサッと持ち出して撮影ができます。たくさん歩くアクティブなシーンで、荷物にならないのがメリットです。

単焦点レンズのデメリット

  • ✔︎ ズームができない(画角を変えられない)
  • ✔︎ 荷物がかさばる

単焦点レンズのデメリットは上記の2つが挙げられます。

単焦点レンズではズームができないため、立ち位置を変えながら適切な構図を考えて撮影しなければなりません。慣れないうちは距離感が掴めずカメラ初心者には難しいため、デメリットと言えます。

また、荷物がかさばるのもデメリットのひとつです。ズームレンズであれば1本で24~70mmの焦点距離がカバーできます。しかし、単焦点レンズはズームができないため焦点域全体をカバーするには、いくつもの交換レンズが必要です。レンズごとに対応した減光や偏光などのレンズフィルターも用意すると、バッグを圧迫するでしょう。

単焦点レンズを使うポイント

単焦点レンズを使うポイント

単焦点レンズの特徴は、光を多く取り込めるF値の小さいF1.4やF1.8の明るいレンズが多いことです。そのため、単焦点レンズで撮れる写真の最大の持ち味は、明るさと美しいボケ味です。

明るさと美しいボケ味を生かした写真を撮るために、単焦点レンズを使うポイントを解説します。

動いて画角を調整する

被写体に対して、自分が動いて画角を調整しながら撮るのがポイントです。上下左右に動いてベストな構図やアングルを探しましょう。

立ったり、しゃがんだり、近づいたりしながら背景の変化やアップの画角を確認し、構図を考えてみてください。

写したくないものを避けるなどして、右や左に移動して撮影するなども行ってみましょう。

初心者のうちは構図を考えるのが大変ですが、限られた画角で構図を自然に決められるようになると写真の上達につながります。

ピントを合わせる位置を意識する

ボケやすい単焦点レンズでの撮影は、ピント合わせが重要です。F値の低いレンズで撮影すると、ピントの合う範囲がかなり狭まります。被写体にしっかりピントが合えば背景を大きくボカした、印象的な写真が撮れます。一方で、被写体へのピントがズレると、ピントを合わせたかった被写体までボケた写真に仕上がります。

ピントを固定できるシングルAFやワンショットAFなどに設定して撮影しましょう。オートフォーカスを使わず、マニュアルフォーカスでピントを合わせるテクニックもあります。

単焦点レンズが生きる被写体とシーンを知る

単焦点レンズで撮影する際に、単焦点レンズの得意なシーンと被写体を知るのも大切なポイントです。撮影シーンに合った単焦点レンズとともに下記で紹介します。

風景広角レンズ
スナップ写真や室内撮影標準レンズ
イルミネーションや夜景、星空写真広角レンズ
人物広角~中望遠レンズ
スポーツや乗り物望遠レンズ
テーブルフォト広角レンズ

単焦点カメラは、被写体によって適したレンズがあります。全体をしっかり切り取りたいのか、周りをボカして被写体を強調したいのかなど、目的に合ったレンズでの撮影が写真のクオリティを上げる秘訣です。

単焦点レンズの選び方

単焦点レンズの選び方

単焦点レンズを初めて使う場合や被写体が決まっていない場合は、標準レンズがおすすめです。焦点距離が50mmの単焦点レンズは入門用とも言われ、適度な焦点距離からボケ味をだしやすいうえ、新品の購入でも低価格のものが多いのが特徴です。各メーカーの標準レンズを比較するとよいでしょう。

標準レンズはやや画角が狭いと感じるかも知れませんが、構図がまとまるので視野角で見る風景写真やポートレート写真、テーブルフォトなどが撮りやすいです。標準レンズ以外のレンズは、撮るものが決まってから選ぶと失敗しません。

レンズを選ぶ際は、レンズの開放値や最短撮影距離にも注目しましょう。調整できるF値が小さいほど高性能なレンズです。夜景撮影やイルミネーション撮影には、F値が1.8以下のレンズを選ぶとノイズの少ない写真が撮れます。同じ焦点距離でも製品によって最短撮影距離が違います。使い勝手にも影響するポイントなので、必ず確認しましょう。

まとめ

単焦点レンズとは、焦点距離が1つだけのレンズです。焦点距離が固定されているためズーム機能がなく、カメラに映ったままの写真が撮影できます。明るくぼけた写真が撮れ、レンズが軽量で小型のものが多いため持ち歩く際も負担になりません。ただしズームができないため、構図を自分で動いて決める必要があります。

単焦点レンズを使うポイントはピントを合わせる位置を意識することと、単焦点レンズが得意な被写体・撮影シーンを知ることです。単焦点レンズはボケやすいもののピントが合わないと、被写体までボケる可能性があります。風景や夜空など広く景色を撮りたいときは広角の単焦点レンズ、スナップ写真や室内撮影などでは標準レンズがおすすめです。

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