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  • 切手
  • 2025.11.25

中国切手の中でも特に人気が高い「動物切手」を解説!

中国切手のなかでも人気の高い「動物切手」。

中国切手には「赤猿」や「オオパンダ」と呼ばれる、世界中のコレクターが探し求めるプレミア切手が存在します。

この記事では、中国の動物切手が持つ価値から、高額買取が期待できる代表的な切手をご紹介。

動物切手の種類、現在の買取相場、そして査定時に価格を左右するポイントまで、専門的な側面から解説します。

なぜ?中国の動物切手がプレミア価格で取引される理由

中国切手のなかでもとくに人気が高い「動物切手」を解説

中国切手のなかでも、とくに動物が描かれた切手は高い人気を誇り、プレミア価格で取引される傾向があります。

その理由は、デザインが美しいからというだけではなく、中国の歴史がこれら切手の価値に大きく関わっているのです。

ここでは、中国の動物切手がなぜ高額で取引されるようになったのか、その背景にある3つの主要な理由を解説します。

文化大革命(文革)時代の影響

中国の動物切手の価値を語るうえで欠かせないのが、1966年から1976年ごろまで続いた「文化大革命(文革)」の影響です。

この時代、中国国内では切手収集が資本家階級の贅沢な趣味(ブルジョワ趣味)と見なされ、商店の閉鎖や押収・破壊が広範に生じ、収集家にとって危険な行為とみなされる局面が続きました。

そのため、この時期前後に発行された切手の良品現存数は相対的に少なく、現在の希少性に影響しています。

文革期やその直前に発行された「オオパンダ(一次)」や「イボハナザル(キンシコウ)」といった動物切手は、この断絶によって希少性が飛躍的に高まり、現在では入手が難しい貴重な品となっているのです。

発行枚数の少なさと希少性

文化大革命の影響だけでなく、もともとの発行枚数が少なかったことも、価値を高める大きな要因です。

当時の中国では、切手は主に国内の郵便需要を満たすために発行されており、コレクター向けに大量生産するという考え方は一般的ではありませんでした。

その代表例が、1980年に発行された「赤猿」です。これは中国初の年賀切手として発行されましたが、当初の予定よりも実際の流通量が少なかったとされています。

その後、中国経済の発展とともに国内で切手収集ブームが巻き起こると、「赤猿」はその象徴的な存在となり、需要が爆発的に高まりました。

供給に対して需要が圧倒的に上回った結果、その希少価値は発行から数十年を経た今も高まり続けています。

美しいデザインと芸術的価値

中国切手の多くは、それ自体がひとつの芸術作品としての価値を持っています。とくに動物切手においては、その傾向が顕著です。

たとえば、水墨画の技法を用いて描かれた切手は、中国独自の芸術性を反映しています。

奔馬切手」は、著名な画家である徐悲鴻(じょひこう)の馬の絵を原画としており、その躍動感あふれる姿は切手サイズに収まりきらないほどの迫力を持っています。

また、「金魚切手」は、12種類の金魚が持つ優雅さや色彩の美しさを精緻に表現。

こうした高い芸術性が、国境や時代を超えて多くのコレクターを惹きつけ、動物切手の人気と価値を支える重要な要素となっているのです。

《種類別》高額買取が期待できる中国の動物切手8選

中国切手のなかでもとくに人気が高い「動物切手」を解説

ここからは、中国切手のなかでもとくに価値が高く、収集家からの人気も高い「動物」を図案とした代表的な切手を紹介します。

それぞれの切手が発行された年、デザインの特徴、そして現在の買取市場における価値など。ご自身がお持ちの切手と見比べながら、その価値を確認してみてください。

中国の動物切手|価値・買取相場一覧表

まずは、このセクションで紹介する主要な動物切手の概要を一覧表にまとめました。

切手の名称 発行年 特徴(簡単な) 買取相場目安
赤猿
(T46 申年切手)
1980年 申年(子ザル)の年賀切手。背景が赤い。 8万円~15万円
オオパンダ
(一次:特59)
1963年 水墨画のパンダ。目打ちなしと有り。 1万円~10万円
(目打ちなし含む)
オオパンダ
(二次:新14)
1973年 カラーのパンダ。6種類。 5千円~2万円
(セット)
イボハナザル
(特60)
1963年 黄金色のサル。3種類。 3万円~8万円
(セット)
奔馬切手
(T28)
1978年 徐悲鴻の水墨画の馬。10種類。 5千円~1.5万円
(セット)
※小型シートはさらに高値
金魚切手
(特38)
1960年 12種類の異なる金魚。 2万円~12万円
(セット)
丹頂鶴(特57) 1962年 野生動物シリーズ。2種類。 3万円~7万円
(セット)
養豚(特40) 1960年 5種類の豚。 5千円~3万円
(セット)

※上記の買取相場は、いずれも未使用美品の状態を想定した目安です。切手の状態(シミ、折れ、ヒンジ跡の有無など)によっても実際の買取価格は大きく変動します。

赤猿(T46 申年切手)

赤猿切手は、1980年に発行されました。

中国で初めて発行された年賀切手で、1980年の申(さる)年にちなみ、愛らしい子ザルが描かれています。背景の鮮やかな赤色で、彫刻と影写の併用印刷によって金色の細部表現が特徴です。

この赤猿は、中国切手のなかでもとくに有名で、プレミア切手の象徴的な存在といえます。

発行枚数が当初の予定より少なかったことに加え、1980年代以降の中国切手ブームの火付け役となり、収集家の間で絶大な人気を得ました。

デザイン性の高さと希少性から、現在も高値で取引されています。

バラ1枚でも非常に高額ですが、80枚が連なったシート(通称「親ザル」と呼ばれ、シートの耳紙に猿の絵が描かれているもの)は、現存数が極めて少ない状態です。

コレクション価値も格段に高いため、買取価格もかなりの高額となるでしょう。

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オオパンダ切手(一次:特59/ 二次:新14)

オオパンダ切手はパンダをデザインした切手で、2回にわたって発行されました。

一次(特59)は1963年に発行され、水墨画の技法で描かれた3種類のデザイン(額面8分が2種、10分が1種)があります。

二次(新14)は1973年に発行され、こちらはカラーで描かれた6種類のデザイン(うち1種は無目打)で構成されています。

価値が高い理由としては、世界的なパンダ人気に加え、発行時期がその価値を左右しています。とくに一次は文化大革命の直前に発行されたため、現存数も少ない状態に。

一次には、切手を切り離すためのミシン目(目打ち)がない「目打ちなし」バージョンが存在。

これは試刷り段階のものなどが流出したとされ、市場に出回ることがほとんどない「幻の切手」として別格の価値を持っています。

一次の「目打ちなし」は、もし本物であれば極めて高額な査定が期待できるでしょう。通常の目打ちあり3種セットも高値で取引されます。

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イボハナザル切手(特60)

1963年に発売されたのは、中国に生息する希少動物「イボハナザル(別名:キンシコウ)」を描いた3種類の切手です。

黄金色の美しい体毛が特徴的なサルで、切手にもその姿が鮮やかに描かれています。

この切手も1963年発行であり、文化大革命の時代を挟んでいるため、現存数が少なくなっています。

また、イボハナザル自体の希少性や、切手デザインの美しさから、動物切手コレクターの間で高い人気を維持。

3種類の切手がすべてそろった「3種完品セット」の状態で目打ちなしでは、とくに高い価値が認められます。保存状態が良いものほど、高額査定が期待できる切手のひとつです。

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奔馬切手(T28)

1978年に発売された奔馬切手は、中国の近代絵画の巨匠と呼ばれる「徐悲鴻」が描いた水墨画の馬を原画としています。

10種類の切手それぞれに、異なる馬の躍動的な姿が描かれており、非常に芸術性の高いシリーズです。

原画の芸術的価値が非常に高く、切手という小さなキャンバスの中で馬の力強さや躍動感を表現。中国国内だけでなく、海外の美術愛好家や切手コレクターからも人気があります。

このシリーズには、10種の切手とは別に発行された小型シート(額面5元)も存在します。

10種類の切手がすべてそろったセットや、小型シートはとくに価値が高くなります。芸術品としての側面も持つため、コレクターからの需要が安定している切手です。

金魚切手(特38)

1960年に発売の金魚切手は、12種類の異なる金魚が、色鮮やかに描かれた切手シリーズです。デメキンやリュウキンなど、さまざまな品種の金魚が優雅に泳ぐ姿がデザインされています。

発行年号が1960年と古く、文化大革命の時代をまたいでいるため、良好な状態で現存しているものも少ないことが高い価値となっている理由です。

また、デザインが華やかで美しく、12種すべて集めたいというコレクター心理をくすぐる点も、人気が高い要因といえるでしょう。

12種類すべての切手がそろった「12種完品セット」の状態で、高い価値が認められます。発行から60年以上が経過しているため、状態の良いものはとくに貴重です。

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丹頂鶴切手(特48)

丹頂鶴切手は、1962年に発売されました。デザインは3種類(額面8分・10分・20分)があり、優雅な丹頂鶴の姿が描かれています。

こちらも1962年発行と古く、文化大革命の影響で現存数が少ない希少な切手です。丹頂鶴は中国において縁起の良い鳥とされており、その優雅なデザインも人気を集めています。

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1962年中国切手「丹頂鶴」の価値と買取を解説

そのほかの価値ある動物切手(養豚など)

上記で紹介した切手以外にも、中国には価値のある動物切手が存在します。

たとえば、1960年に発行された「特40 養豚切手」は5種類のデザインがあり、これも発行年が古く希少な切手のひとつです。

中国切手の世界は奥深く、コレクターの注目を集める切手はほかにも多数存在します。

もし、ここで紹介されていない動物の切手をお持ちの場合でも、高額査定が期待できる場合もあるため、専門家に鑑定してもらうことをオススメします。

中国切手の価値を左右する査定ポイント

中国切手のなかでもとくに人気が高い「動物切手」を解説

同じ「赤猿」や「オオパンダ」の切手でも、買取価格は1点1点異なります。プロの査定士は、切手のどのような点を見て価値を判断しているのでしょうか。

ここでは、査定時に買取価格を大きく左右する重要なポイントを解説します。

切手の保存状態(シミ・折れ・ヒンジ跡)

切手の査定において、保存状態は最も重要なポイントです。コレクターは可能な限り美しい状態のものを求めるため、「未使用の美品」が最も高く評価されます。

査定時には、以下の点をとくにチェックします。

✔ シミ、黄ばみ、カビ(湿気などによる経年劣化)
✔ 折れ、破れ、シワ(取り扱いや保管方法による損傷)
✔ 色褪せ(直射日光などによるインクの劣化)

また、切手の裏面も重要です。切手をアルバムに貼り付けるために使用された「ヒンジ」の跡があると、価値は下がってしまいます。

ヒンジ跡がない「ノーヒンジ(NH)」の状態が好まれる傾向です。

「目打ちなし」切手の希少性

「目打ち」とは、切手をシートから簡単に切り離すために付けられたミシン目のことです。中国切手のなかには、この目打ちがない「目打ちなし」の切手が存在します。

これらは、試作品として作られたものや、特定のごく短い期間にのみ発行されたもの、あるいは裁断ミスで偶然生まれたものなど理由もさまざま。

そして、いずれも発行枚数が極端に少ないため、非常に希少価値が高くなります。

先に紹介した「オオパンダ(一次)」の目打ちなし切手は、通常の目打ちあり切手とは比較にならないほどの高値で取引されることがあります。

バラかシートか

切手は、1枚ずつ切り離された「バラ(単片)」の状態よりも、複数枚が切り離されずにつながった「シート(連刷)」の状態である方が、コレクターからの評価が高くなります。

とくに、発行時の状態である「完品シート(1枚のシートとして完結している状態)」は、コレクション価値が非常に高くなります。

赤猿切手の80枚シート(親ザル)のように、シートでしか見られないデザインや耳紙などが含まれる場合、その価値はバラ80枚分の合計をはるかに上回ることも珍しくありません。

中国の動物切手をより高く売るためのコツ

中国切手のなかでもとくに人気が高い「動物切手」を解説

ご自宅にある中国切手が、もし価値あるものだとしたら、少しでも高く買い取ってもらいたいと考えるのは当然のことです。

ここでは、大切な中国切手を査定に出す前に知っておきたい、高価買取を実現するための3つのコツをご紹介します。

切手専門の買取業者に依頼する

中国切手は、その種類、年代、状態、そして真贋によって価値が大きく変動する、非常に専門性の高い分野です。

リサイクルショップや金券ショップなど、切手の専門知識を持たない店舗に持ち込むと、その切手が持つ本来の価値を正しく評価してもらえない可能性があります。

赤猿やオオパンダといったプレミア切手の価値を正確に判断するには、豊富な知識と経験、そして最新の市場相場を把握している専門の査定士が必要です。

福ちゃんのような中国切手の買取実績が豊富な切手専門の買取業者に依頼することが、高価買取への一番の近道です。

無理にクリーニングせず現状のまま査定に出す

古いアルバムから出てきた切手には、シミや汚れが付着していることがあるかもしれません。

しかし、それを「きれいにしよう」とご自身で水洗いしたり、ティッシュで強くこすったりすることは絶対に避けましょう。

切手は非常にデリケートな紙製品です。知識のない人が無理に手を加えると、かえってインクがにじんだり、紙が傷ついたりして、切手の価値を著しく下げてしまう危険性があります。

切手は、見つけたときの「現状のまま」査定に出すのが最善です。

切手アルバムや他の切手とまとめて査定に出す

中国切手を見つけたのが切手アルバムであれば、切手だけを取り出さず、アルバムごと査定に出すことをオススメします。

古い切手アルバム自体に価値がある場合もありますし、他の切手とまとめて査定に出すことで、買取額がアップする可能性もあるからです。

価値があるのはこの動物切手だけだろう」とご自身で判断せず、他にも切手がないか探してみてください。一見価値がなさそうに見える切手のなかに、意外な掘り出し物が隠れているかもしれません。

中国の動物切手買取なら「福ちゃん」にお任せください

中国切手の赤猿やオオパンダといった価値の高い動物切手の売却をお考えなら、ぜひ切手買取の福ちゃんにご相談ください。

福ちゃんは、「赤猿」や「オオパンダ」、「奔馬切手」をはじめとするプレミア中国切手の買取実績を豊富に持っています。

国内外の市場相場やコレクターの動向を常に把握し、膨大な買取データに基づいているため、お客様がお持ちの中国切手の価値を正確に算出いたします。

まずはお手持ちの切手の価値を知りたいという方も、お気軽に福ちゃんの無料査定をご利用ください。

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まとめ

中国切手のなかでもとくに人気が高い「動物切手」を解説

中国の動物切手は、文化大革命という特殊な歴史的背景、もともとの発行枚数の少なさ、そして水墨画などを用いた高い芸術的価値から、高い価値を持つものが多く存在します。

この記事でご紹介した赤猿・オオパンダ・奔馬切手などは、その代表例です。

もしご自宅で古い切手アルバムを広げ、そこに中国の動物切手を見つけたなら、それは高い価値をもつ中国切手の可能性が十分にあります。

しかし、その本当の価値は、専門家でなければ正しく判断できません。

買取実績豊富な「福ちゃん」には、中国切手の専門知識を持った査定士が在籍しています。お客様の大切な切手の価値を正確に査定し、ご納得いただける買取を実現します。

「これはどうだろう?」と思う切手がございましたら、お気軽に福ちゃんまでご相談ください。

中国の動物切手に関するQ&A

最後にお客様からよく寄せられる、中国の動物切手に関するご質問とその回答をまとめました。

Q1. バラ(1枚だけ)の切手でも買い取ってもらえますか?

A: はい、喜んで査定・買取いたします。中国切手は、「赤猿」のように、たとえバラ1枚であっても非常に高額になる切手がございます。

もちろん、他の切手とまとめてお売りいただくことも大歓迎です。バラ1枚からでも、お気軽にご相談ください。

Q2. シミや汚れがある切手、使用済みの切手は価値がありませんか?

A: シミや汚れ、折れなど、状態が良くない場合、買取価格は下がる傾向にありますが、それだけで価値がゼロになるとは限りません。元の価値が非常に高い希少な切手であれば、状態が悪くても価格がつく可能性は十分にあります。

また、使用済み(消印あり)の切手も、種類によっては価値が認められる場合もございます。ご自身で判断してあきらめてしまう前に、まずは一度査定にお出しください。

Q3. 切手の正確な価値を電話やメールで教えてもらうことはできますか?

A: 大変申し訳ございませんが、中国切手は現物の状態(シミ・折れ・ヒンジ跡の有無など)や、本物か偽物かによって価値が大きく変動するため、お電話や写真だけでの正確な価格提示は非常に難しいのが実情です。

お客様に正確な価値をお伝えするためにも、ぜひ福ちゃんの無料査定をご利用いただき、専門査定士による丁寧な現物確認をお受けください。

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