• 切手
  • 2025.11.22

その切手、売れるかも?【種類別】買取相場と高く売るための3つの方法を徹底解説

「昔集めていた切手のアルバムがあるけど売れるのかな」「祖父からもらった切手と同じものがテレビで出てたけど、もしかし高価なものかもしれない」など、自宅にさまざまな切手があるものの、どの程度価値があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

一口に切手といっても、普通切手から海外の切手までさまざまな種類があり、中には1枚で数十万円の価値があるものもあります。

この記事では、どのような切手が高額で売れるのか、買取相場や高額査定につながるポイントを紹介します。

【記事のポイント】

  • ✅普通切手や海外切手でも、発行年や希少性によって高い価値がつく可能性があります。
  • ✅切手の価値は、状態の良さやシート状での保管の有無など、複数の要因で総合的に決まります。
  • ✅大切な切手は、専門知識を持つ福ちゃんの無料査定で、安心かつ丁寧に価値を見極めます。

まずは確認!売れる切手の主な種類

切手には、普通切手や中国切手など、さまざまな種類があります。ここでは、買取市場で特に需要があり、高値が付く可能性のある切手の種類を具体例とともに解説します。自宅に同じような切手がないかぜひ確認してみましょう。

普通切手

普通切手は、ハガキや封筒などに貼り付けて日常的に使われる切手で、郵便局やコンビニで1枚から購入可能です。近年の普通切手は発行枚数に制限がなく容易に手に入るため、基本的には額面に一定の割合を掛けた価格が買取価格となります。

一方で、明治・大正・昭和初期のように発行年数が非常に古い普通切手の中には、希少価値が極めて高く、一枚で数万円を超える査定が付くものも数多く存在します。特に明治時代に発行された「竜文切手」「桜切手」「菊切手」などは、コレクターからの需要が高く、高額査定が期待できる普通切手です。

ただし、一見同じ普通切手であっても、年度や額面により発行枚数に違いがあり、価値が大きく異なります。譲り受けたものがあるなら「普通切手は安いから……」と決めつけず、一度鑑定を依頼するのがおすすめです。

【関連記事】
バラ切手や切手シートとは?高く売るための方法も解説!

記念切手・特殊切手

記念切手は、国の行事やキャンペーンなどで発行される切手の総称です。特殊切手は、特定のテーマに沿った図柄で、シリーズ化して発行された切手を指します。分類的には、記念切手は特殊切手の一部と見なされます。

日本で最初に発行された記念切手は1894年の「明治天皇銀婚記念切手」です。額面は2銭と5銭の二種類があり、5銭切手の方が発行枚数は少ないため、買取価格は高額になりやすいです。

特殊切手の中でも高値で取引されているものに、切手ブームの火付け役となった切手趣味週間シリーズの「見返り美人」や「月に雁」などがあります。また、日本で初めて特殊切手として売り出された、国立公園切手シリーズの初期のものなども希少性が評価されています。

【関連記事】
根強いファンを持つ「天皇陛下記念切手」とは?

中国切手

中国切手とは、1949年10月から中国郵電部郵政総局により発行された切手で、正式には新中国切手といいます。切手コレクターの間で絶大な人気を誇り、価値が高いものであれば、バラ切手1枚で十万円以上の価格が付くこともまれではありません。

特に文化大革命時代に発行されたものは、海外への持ち出しが制限されているなどの事情から現存数が極端に少なく、驚くほどの高値が付くことがあります。例えば、1980年に発行された初の年賀切手「赤猿」や、1963年と1973年の2回にわたり発行された「オオパンダ」などは人気も高く代表的です。

また、「毛主席シリーズ」は文化大革命の象徴ともいえることから、高い人気があります。「毛沢東の長寿を祝う切手」や「毛主席の最新指示切手」「毛主席は赤い太陽切手」などが代表的です。

【関連記事】
中国切手「廬山風景」全7種を徹底解説!切手の価値と高価買取のポイントもご紹介

外国切手

外国切手とは、日本以外の国で発行された切手の総称です。(ここでは、中国切手を除いたものを指します。)古くから切手を発行しているイギリスやアメリカの人気が高く、海外切手専門のコレクターも存在するほどです。

代表的な外国切手には、1840年に世界で最初に発行されたイギリスの切手「ペニー・ブラック」や、2番目に発行された「ペンス・ブルー」があります。また、1918年に発行されたアメリカのエラー切手「逆さまジェニー」も高い人気があり有名です。

海外切手の中でも、歴史的背景を持つ各国の初期の切手は専門のコレクターがいるため高値で売れる可能性があります。希少価値の高いものが多くあり、バラ切手1枚で何十万円もの値が付くこともあるほどです。

【関連記事】
外国切手(海外切手)とは?切手の種類や魅力を解説

なぜ高く売れる?価値のある切手の3つの特徴

同じ切手でも、状態や形状によって買取価格は大きく変わります。以下の3つのポイントから、高額査定につながりやすい切手の特徴を詳しく解説します。

①希少性(発行枚数が少ない・現存数が少ない)
②状態の良さ(美品・ウェルセンター)
③シート状で保管されている

査定に出す前に、ご自宅にある切手をぜひチェックしてみましょう。

①希少性(発行枚数が少ない・現存数が少ない)

切手に額面以上の価値が生まれる大きな要因は「希少性」です。上述したように、普通切手は発行枚数に制限がない一方で、記念切手や特殊切手は発行枚数・発行期間、共に制限されています。限られた人しか購入できなければ、希少価値が高まり買取価格も高額になりがちです。

また、中国切手のように人気が高いにもかかわらず、歴史的背景から現存数が少ない切手も多くあります。極端に少ない供給量に対し、多くの切手コレクターの需要が集中すれば、結果として価格は大きく吊り上がるのです。

以上のように、切手の希少性とは供給に対し需要が極端に大きく、市場のバランスが崩れた状態を指します。この場合、高額査定が期待できます。

②状態の良さ(美品・ウェルセンター)

切手は紙でできているため、保存状態が査定額を大きく左右します。同じように希少性が高い切手であれば、汚れなどのある並品よりも、保存状態の良い美品の方が高額で売れることが多いです。

美品とは汚れや折れ、欠け、黄ばみなどの変色、文字のこすれなどがない状態です。切手は湿気に弱く劣化しやすいため、良好な状態での保存がポイントになります。特に、年代ものの切手は美品自体が少ないため、綺麗な状態であればそれ自体が価値になり高値が付きやすいです。

また、切手の中でも印刷が中央に綺麗に配置された「ウェル・センター」はさらに評価が高くなります。過去の印刷技術では均等に切手の余白を作ることが難しかったためです。

【関連記事】
切手の価値を下げる「劣化」とは?

③シート状で保管されている

希少性や状態が同じ切手の場合、1枚ずつのバラ切手よりも周囲に余白(耳紙)がついたシート状の切手の方が高く評価されます。

高く売れる理由はいくつかあります。まず一つは買取市場ではバラ切手の流通量が圧倒的に多く、シート状の切手は少ないことです。特に、古い切手であればシートの現存数が少ないため、切り離していないだけでも希少価値が高くなります。

もうひとつの理由は、シート切手はコレクションとして完品で管理しやすい点です。このため、買取店も高いレートを設定することが多く、その分買取価格も高額になりやすくなります。

親族から譲り受けたシート状の切手を持っているなら、切り離さずにそのままの状態で保管し、査定を依頼するのがおすすめです。

【種類別】切手の買取相場一覧

具体的に、どのような切手にどの程度の価値があるのか、買取相場を種類別に紹介します。あくまで参考価格ですが、売却を検討する上での目安としてください。

種類品名買取相場
普通切手竜文切手~35,000円
竜銭切手~45,000円
菊切手~10,000円
鳥切手〜30,000円
旧小判切手〜20,000円
新小判切手~10,000円
特殊切手見返り美人切手〜30,000円
月に雁〜30,000円
記念切手逓信記念日制定記念〜60,000円
万国郵便連合75年記念切手〜45,000円
軍事切手軍事加刷〜10,000円
軍事切手〜3,000円
旧大正毛紙軍事〜8,000円
新大正毛紙軍事〜10,000円
青島軍事切手〜1,000,000円
中国切手赤猿切手〜120,000円
オオパンダ(目打ちなし)〜15,000円
毛主席の最新指示切手〜300,000円
北京版包果票東北貼 6種〜150,000円

なお、切手の買取価格は種類だけでなく、発行年度や保存状態、印刷の仕方など、総合的に判断します。気になる切手があるときは、自分で価値を判断せず、専門家に鑑定してもらえば思わぬ高額査定につながることもあります。

切手を売るならどこがいい?3つの売り先をメリット・デメリットで徹底比較

切手を売る場所は一つではありません。金券ショップやネットオークション、切手買取専門店など「どこで売るか」によって、買取価格や手間が大きく変わります。それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合った適切な売り先を選びましょう。

金券ショップ

金券ショップでは、不要になった商品券やギフト券の他に切手の買取と販売も行っています。店舗に直接足を運び、窓口で買取を依頼するのが一般的です。

メリットは店舗数が多く駅前などにあるため、仕事帰りなど気軽に立ち寄れることです。また、買い取られた切手の代金はその場で渡されます。手軽に売却でき、即現金化できる点も魅力です。一般的な普通切手を売りたい人に良いでしょう。

デメリットは基本的に換金率が80%程度に定められており、買い取られても額面以下の金額にしかなりません。また、買取できる切手の種別が決まっているため、古い切手や外国切手は買取不可の場合が多いです。記念切手などもプレミア価値は評価されません。希少価値の高い切手の売却には不向きです。

ネットオークション・フリマアプリ

ネットオークションは、商品の購入希望者が価格を競り合い、最終的に高値を出した人が購入できる仕組みです。一方、フリマアプリは販売者自身で価格を設定し、その価格で購入したい人が買う形になります。

ネットオークションやフリマアプリを使うメリットは、スタート価格や販売価格を自分で自由に設定できる点です。ネットオークションであれば、コレクター相手に思わぬ高値で売れる可能性もあります。また、フリマアプリも希望価格で売却できる可能性があるため、日頃からこれらのシステムを使っている人には向いています。

デメリットは、出品・梱包・発送の手間がかかり、個人間取引のためトラブルのリスクがある点です。特に、初めて出品するときは、手間がかかるだけでなく売れない可能性もあります。また、切手の場合、金券と見なされるため、現在使える日本のものは出品が禁止されているケースが多いです。

切手買取専門店

切手買取専門店では、切手専門の査定士が在籍し、豊富な知識と経験に基づき買取を行っています。

メリットは、切手に関する専門知識と豊富な査定経験から、新旧・国内外を問わず、プレミア価値を正しく評価できる点です。また、査定方法は、店舗での対面だけでなく、自宅への出張査定、宅配買取などの方法に対応しています。査定料や出張料は無料が多いです。

「形見に大量の切手をもらったけど、価値が分からない」ときの依頼先にもぴったりです。もし、買取価格に納得できないときはキャンセルもできます。

デメリットは宅配買取の場合、現金化までに時間がかかることがある点です。また、一部に悪徳業者もいるため、信頼できる業者かどうかの見極めも大切です。

【関連記事】
切手買取の依頼先はどこがいい?高額査定が期待できる買取業者の選び方

少しでも高く売るために!査定前にできる4つのコツ

大切な切手を1円でも高く売るために、査定前にできる簡単な以下の4つのコツを紹介します。

①綺麗な状態で保管しておく
②シート切手は絶対に切り離さない
③価値が分からないものは仕分けせず、そのまま見せる
④複数の買取業者に査定を依頼する

保管方法はこれから切手をコレクションする人にも確認してほしい内容です。少しの手間で査定額が変わる可能性があるため、ぜひ実践してみましょう。

①綺麗な状態で保管しておく

先に解説したとおり、切手の価値は状態の良さに大きく左右されます。集めている切手やもらった切手があるなら、できるだけ良い状態で保管することが大切です。

特に、湿気や直射日光はシミや変色の原因になり、切手の大敵です。切手専用のストックブックや切手アルバム、チャック付きポリ袋に入れて、温度変化が少なく風通しの良い暗所で保管しましょう。

また、切手を保管するときに素手で触ると、皮脂や指紋などの汚れが付着します。汚れたまま保管しても状態が悪くなる原因となるため、扱うときは専用のピンセットを使うなどして、できるだけ綺麗な状態のまま保管しましょう。

②シート切手は絶対に切り離さない

「なぜ高く売れる?価値のある切手の3つの特徴」でも解説したとおり、シート切手はそれ自体に大きな価値があります。「バラして1枚ずつにした方が高く売れるかも」と思わず、そのままの状態で査定に出すことを推奨します。

たとえ1枚だけでも切り離してしまうと、シート切手とは評価されず、価値が大きく下がってしまうためです。また、記念切手など、これから切手をコレクションしようとするときも、シートのまま保管するのがおすすめです。

なお、3枚の切手がつながっているなど、1枚ずつ個別ではない場合、バラ扱いになるかどうかは買取業者により判断が異なります。少量でつながっている切手があれば、こちらもそのままの状態で査定に出してみましょう。

③価値が分からないものは仕分けせず、そのまま見せる

大量にある切手は特定のテーマで分けられていると高く売れることが多いものの、価値が分からないときはそのままの状態で査定を依頼しましょう。無理に仕分けをしようとすると、分けているときに切手を傷つけたり、誤って破損させたりする恐れがあるためです。

また、価値のありそうなものだけを分けようとしても、知識がないと本当は希少性の高い切手を見逃すリスクもあります。古くて汚れが目立つ切手であっても、プレミア切手であれば売れることは少なくありません。

もし、菓子箱などに分けずに切手を保管していたのなら、その箱ごと専門の鑑定士に任せるのが見落としを防ぐ確実な方法です。

【関連記事】
切手コレクションは高値で売れる?売却時に意識したいことを紹介

④複数の買取業者に査定を依頼する

切手の買取価格は業者によって大きく異なるため、複数の業者から「相見積もり」を取った比較が大切です。

買取価格の差が生まれる理由はさまざまですが、その一つに各業者が持つ販売ルートの違いがあります。例えば、中国切手に強い業者であれば、独自の販売ルートを確保しているため買取価格も高額になりやすいです。

また、買取業者により鑑定士の能力にも差があるため、希少性の高い切手を見落とす可能性もあります。

複数の業者から見積もりを取れば、極端に査定価格の低い業者を避けられるでしょう。また、別業者の見積もり価格を伝えることで、より有利な条件を引き出し、高額で売却できる可能性も高まります。

切手を売るときによくある質問(Q&A)

使用済みの切手は売れるのか、査定に手数料はかかるのかなど、ここでは切手を売るときに感じる疑問をQ&A形式で分かりやすくお答えします。査定料は無料の業者が多いため、まずは鑑定を依頼するのがおすすめです。

Q. 使用済み(消印あり)の切手は売れますか?

A. 使用済みの切手は、基本的に買取が難しい場合が多いです。しかし、切手自体の価値が高かったり消印が希少なものだったりするときは、例外的に買い取られることもあります。

例えば、「見返り美人」や「赤猿」のようなプレミア切手は使用済みでも買い取られる可能性があります。また、切手発行初日の消印「初日印」や、希少な記念消印、古い時代の消印が押されたものは、コレクターの需要があるため売れることもあるでしょう。

Q. アルバムに貼ってある切手はどうすればいいですか?

A. 無理に剥がさずに、アルバムごと査定に出すのがおすすめです。水に浸けるなどして剥がす方法もあるものの、無理に処理すると切手を傷つけたり、文字が読めなくなったりするケースもあります。

切手の価値を下げる恐れがあるため、そのままにしておくことを推奨します。また、切手の希少性によっては、アルバムに貼ってあるものでも価格が付く可能性があるため、まずは査定を依頼してみてください。

Q. 買取時に手数料はかかりますか?

A. 多くの切手買取専門店では、査定料だけでなく、相談料や依頼料、出張料など、手数料は無料としています。また、鑑定の結果、買取を依頼しないときもキャンセル料などは発生しません。

ただし、手数料の有無や金額は、切手買取業者により異なるため、査定を依頼する前に確認することが重要です。

価値が分からない切手こそ、専門家による査定を

切手は種類や状態により価値が大きく異なります。同じ普通切手であっても、明治時代に発行された美品であれば、高額査定につながることも珍しくありません。自分では価値がないと思うような切手でも、思わぬ高値が付く可能性もあります。

ただし、切手の買取価格は業者により大きく異なります。価値が分からない切手は、金券ショップよりも切手買取専門業者に査定を依頼しましょう。また、業者は1社だけでなく、複数社に見積もりを取ることも大切です。

福ちゃんでは、切手査定士が経験知識と経験に基づき、丁寧に査定します。価値を正しく判断するためにも、まずは福ちゃんの無料査定をぜひご活用ください。