• 骨董品
  • 2025.07.26

掛軸を高く買取してもらうコツは?査定額アップのためにできることや価値が高い掛軸の特徴

掛軸を高額買取してもらいたい
掛軸を高く売るためにはどうすればいい?

など、掛軸を高く買取してもらうコツが知りたい方のために、情報をまとめました。
高額買取が期待できる作品の特徴や、福ちゃんでの買取実績もご紹介します。

掛軸とは?

掛軸とは?

掛軸は、絵画や書を布や紙で表装し、軸を取り付けて床の間や応接室などに飾れるよう仕立てたものです。

仏教を広めるための道具として中国から伝わり、日本では絵画や書を鑑賞するための美術品として独自の発展を遂げました。

空間を装飾したり、来客をもてなしたりするために使用され、現代でもインテリアとして親しまれています。

掛軸の買取相場

掛軸の買取相場

掛軸の買取相場は数千円から数十万円といわれており、人気が高い有名作家の作品であれば百万円を超える価格が付くこともあります。

また、無名作家の作品でも古い時代に作られたものなどは歴史的価値が認められ、高額になることがあるでしょう。現代で再評価されて需要が高まった掛軸なども、評価が高くなります。

掛軸を高値で買取してもらうコツ

掛軸を高値で買取してもらうコツ

せっかく買取依頼するなら、その価値を正しく評価してもらい、少しでも高く買い取ってもらいたいと考えるのは当然のことです。

実は、査定に出す前のほんの少しの知識と準備で、買取価格は大きく変わることがあります。

ここからは、掛軸の価値を最大限に引き出し、高価買取を実現するための重要なコツをわかりやすくご紹介します。下記は、掛軸を高値で買い取ってもらうための3つのコツです。

  • ✔︎ 付属品をそろえる
  • ✔︎ 適切な方法で保管する
  • ✔︎ 掛軸買取の実績が高い買取業者に依頼する

付属品をそろえる

木箱や桐箱・鑑定書などの付属品がそろっていれば、掛軸だけの査定よりも買取額が向上する可能性があります。付属品には作家名や入手経路を読み取る手掛かりが眠っていることもあるため、捨てずに保管しておきましょう。

木箱や桐箱に作家などを示す箱書きがあれば、より高く評価されるでしょう

適切な方法で保管する

掛軸を高く買い取ってもらうためには、状態を悪化させないことが重要です。そのためには、適切に保管して状態を保たなければなりません。

薄い和紙などに包んで桐箱に収納し、湿気・カビを防止できる環境で保管しましょう。

掛軸買取の実績が高い買取業者に依頼する

掛軸買取の実績が高い買取業者は、掛軸に精通した査定士が在籍している可能性が高いため、適切な価格を提示してくれるでしょう

また、掛軸の販路を開拓しており、需要がある市場での取引が可能であることから、価値を低く見積もられることはほとんどありません。

公式サイトや口コミなどを確認し、掛軸の買取実績が豊富な買取業者を選定しましょう。

高額買取が期待できる掛軸

高額買取が期待できる掛軸

付属品もなく作者もわからないからと、掛軸の価値を判断できずにいる方もいらっしゃるでしょう。一見すると古いだけの作品に見えても、実は驚くほどの高値が付くケースも少なくありません。

下記のような掛軸は、高額買取される可能性が高くなります。

  • ✔︎ 有名作家の作品
  • ✔︎ 古い時代の掛軸
  • ✔︎ 素材が高価
  • ✔︎ 状態が良好
  • ✔︎ 中国掛軸

有名作家の作品

有名作家の作品かどうかは、掛軸の価値を決める重要な要素です。作家ものであれば市場で需要が高いため、高額査定が期待できるでしょう。

花鳥画の名匠として知られる「伊藤若冲」や、琳派の発展に貢献した「尾形光琳」などの掛軸は高額買取されやすい傾向にあります。

伊藤若沖について詳しくはこちら↓
伊藤若冲の作品で価値があるのは?高価買取のポイントを解説します

古い時代の掛軸

古い時代に作られた掛軸は、当時の歴史や技法などが反映されていることがあり、骨董価値が高く評価される傾向にあります。

とくに茶道の発展や禅宗の影響で変革期を迎えた室町時代の掛軸や、新たな絵画様式や主題が生まれて多様化した江戸時代の掛軸は、日本美術史の重要な期間と考えられているため、高額になる可能性があるでしょう。

素材が高価

上質な和紙や絹が使われていたり、軸先に象牙などの希少素材が使われていたりする掛軸は高額買取されるでしょう。

掛軸は素材の価値も含めて評価されるため、作品の出来映えに上乗せされる形で買取価格が向上する可能性があります。

また、箱が二重になっている場合、外箱は天然漆を使用した塗り箱であることが一般的です。伝統的な技法で作られた塗り箱は価値が高く、査定額アップが期待できます。

二重箱に収納されている掛軸は状態も良好であることが多いため、高く買い取ってもらえるでしょう

状態が良好

シミや汚れで状態が良くない掛軸は、落ち着いた評価となってしまう可能性があります。

掛軸は紙や布でできており、額縁に入れて飾るなどの文化はありません。剥き出しの状態で鑑賞するのが一般的で、シミや汚れ・シワが付きやすいのが特徴です。

状態が良好である掛軸は多くないため、シミや汚れなどが少ないものは高額買取されやすいでしょう。

中国掛軸

中国掛軸は歴史的価値・文化的価値が高く評価されており、高額買取が期待できます。コレクターが多く高い需要が見込まれることも、中国掛軸が高額になる理由のひとつです。

また、中国掛軸は希少価値が高まっている傾向があります。中国では文化財の持ち出しを禁止する法律ができたことにより、中国掛軸が国外に出回ることが少なくなりました

そのため、現在では希少性がある骨董品として高額取引されることが多いのです。

福ちゃんの掛軸買取実績

福ちゃんの掛軸買取実績

  • ✔︎ 川端龍子『山百合』15万円
  • ✔︎ 前田青邨『金魚』5万円
  • ✔︎ 橋本関雪『鶴』10万円
  • ✔︎ 杉山寧『紫木蓮』25万円
  • ✔︎ 松林桂月『春宵花影』45万円
  • ✔︎ 王一亭『花石図』45万円
  • ✔︎ 小林古径『雛』18万円
  • ✔︎ 鏑木清方『舞すがた』10万円
  • ✔︎ 費隠通容『五行書』45万円

福ちゃんでは、これまでさまざまな掛軸をお買取いたしました。

その一部を買取価格とともにご紹介します。

川端龍子『山百合』15万円

川端龍子『山百合』15万円

川端龍子は近代日本画壇を代表する巨匠で、西洋画から日本画に転向した異色の経歴を持つ芸術家です。

福ちゃんでは、川端龍子の『山百合』を15万円でお買取しました

本作は中央に繊細なタッチで百合の花が描かれ、植物の息づかいが感じられる枝葉、儚い花びらなどが表現されている逸品です。

右下には「龍子」と読めるサインと落款があり、作品の値打ちを決定づけるひとつの材料となりました。

川端龍子の作品は力強く豪快なものが人気で、本作のように優しい雰囲気のものは落ち着いた評価額になる傾向にあります。

しかし、川端龍子の功績や作品の状態などを加味し、高く評価いたしました。

川端龍子の『山百合』について詳しくはこちら↓
川端龍子の掛け軸『山百合』の買取価格はどれくらい?福ちゃんの買取実例をご紹介

前田青邨『金魚』5万円

前田青邨『金魚』5万円

前田青邨は大正から昭和期かけて活躍し、日本画壇の第一線で創作を行っていた日本画家です。

延暦寺や日光二荒山神社への作品奉納や、ローマ法王庁から作品依頼が来るなど、輝かしい経歴を持っています。

福ちゃんでは、前田青邨の『金魚』を5万円でお買取しました

本作は水墨画の技法が用いられ、余白を生かした空間に濃淡を駆使して描かれた金魚が表現されています。

神業と称された前田青邨の精巧な筆致や右下に記された「青邨」のサインと落款などを評価し、今回の買取価格となりました。

前田青邨の『金魚』について詳しくはこちら↓
前田青邨作『金魚』を福ちゃんが買取!作品の買取価格と査定ポイントをご紹介します

橋本関雪『鶴』10万円

橋本関雪『鶴』10万円

橋本関雪は京都画壇を牽引した日本画家で、後年は動物画に力を入れていたといわれています。

福ちゃんでは、橋本関雪の『鶴』を10万円でお買取しました

橋本関雪の作品は動物モチーフが注目されており、そのなかでも鶴の絵はとくに人気が高い部類になります。

需要が見込まれる題材であることや、橋本関雪が重要視していた「余計なものを描かない美しさ」などを考慮し評価いたしました。

また、左上の「関雪」と読めるサインと落款も大きな査定ポイントです。

橋本関雪の『』について詳しくはこちら↓
橋本関雪の『鶴』はいくらで売れる?実際の買取価格と評価ポイントを解説

杉山寧『紫木蓮』25万円

杉山寧『紫木蓮』25万円

杉山寧は「日本画三山」のひとりに数えられる近代日本画を代表する芸術家です。

色彩感覚とデッサン力に優れており、抽象表現を取り入れた独自の技法は、日本画界に革命を起こしたといわれています。

福ちゃんでは、杉山寧の『紫木蓮』を25万円でお買取しました

紫木蓮の花びら一つひとつが立体的に描かれており、杉山寧の卓越した描写力と構成力が見て取れます。

右下に記された「寧筆」の落款は初期の作品に見られる特徴とされており、杉山寧の若かりし頃の才能を鑑賞できる逸品です。

杉山寧が得意とする技法や作品の状態などを評価し、高額買取が実現いたしました。

杉山寧の『紫木蓮』について詳しくはこちら↓
杉山寧の作品買取価格はどれくらい?福ちゃんでの買取事例と代表作をご紹介

松林桂月『春宵花影』45万円

松林桂月『春宵花影』45万円

松林桂月は明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。「最後の文人画家」や「南画界の重鎮」の異名を持ち、日本画壇で一際存在感を示しました。

画だけではなく、詩や書も評価され、高い芸術性を持ち合わせていた人物としても知られています。

福ちゃんでは、松林桂月の『春宵花影』を45万円でお買取しました

本作は、1939年に開催されたニューヨーク万博博覧会に出品された同名の作品と同じタイトルの掛軸です。

夜の朧月と月光に照らされている桜の情景が見事に表現されています。『春宵花影』と題された作品は少なく、希少価値や付属品の有無などを考慮した結果、高額査定となりました。

松林桂月の『春宵花影』について詳しくはこちら↓
松林桂月の作品に価値はある?桂月晩年の代表作『春宵花影』の具体的な買取価格などをご紹介します

王一亭『花石図』45万円

王一亭『花石図』45万円

王一亭は近代中国美術界を代表する巨匠です。実業家・銀行家・政治家・書画家などさまざまな経歴を持ち、画では山水画・人物画・花鳥画・仏画など、多岐にわたる分野で評価されています。

福ちゃんでは、王一亭の『花石図』を45万円でお買取しました

本作は、王一亭が得意とした山水図の作品のひとつです。一部、経年によるシミが見られましたが、シンプルなラインから美しい画を生み出す王一亭の特徴が顕著に表れていることから、高額買取いたしました。

王一亭の『花石図』について詳しくはこちら↓
王一亭(おういってい)の芸術作品や白龍山人としても活躍した略歴など紹介

小林古径『雛』18万円

小林古径『雛』18万円

小林古径は明治時代末期から昭和にかけて一世を風靡した日本画家です。

蚕の吐く糸のような」と称されるほど繊細な線描技術を持ち、さまざまな美しい作品を残しました。

福ちゃんでは、小林古径の『雛』を18万円でお買取しました

シンプルな雛図ながら、小林古径の十八番である緻密な線画が見事に表現されています。

東京美術倶楽部の鑑定証書付きであること、画集掲載品であることなどを加味し、高く評価いたしました。

小林古径の『』について詳しくはこちら↓
小林古径とは?作品の買取価格、犬や猫をモチーフにした代表作に加え、「小林古径記念美術館」をご紹介します

鏑木清方『舞すがた』10万円

鏑木清方『舞すがた』10万円

鏑木清方は浮世絵美人画の第一人者として活躍した日本画家です。

上村松園や伊東深水とともに「美人画の三巨匠」と称され、日本美術界の発展に貢献しました。

福ちゃんでは、鏑木清方の『舞すがた』を10万円でお買取いたしました

本作は、鏑木清方が手がけた作品のなかでもシンプルな構成で、ひと味違う鏑木清方の感性を鑑賞できる逸品です。

希少価値や作品の状態などから、今回の査定額となりました。

鏑木清方の『舞すがた』について詳しくはこちら↓
美人画の巨匠「鏑木清方」とは?作品の買取価格や名作「築地明石町」に加え「鏑木清方記念美術館」をご紹介

費隠通容『五行書』45万円

費隠通容『五行書』45万円

費隠通容は中国明末清初の禅僧で、臨済宗の第31代伝人です。

14歳という若さで出家し、64人もの弟子を育て上げるという偉業を成し遂げています。

福ちゃんでは費隠通容の『五行書』を45万円でお買取しました

中国骨董品として歴史的価値が高く、時代ものという点でも希少な逸品です。

右上の「31世」と読める篆刻印は、費隠通容の貴重な真筆であることを証明しています。

400年前の書物でありながら、状態が非常に良好であることを加味して高額買取が実現しました。

費隠通容『五行書』について詳しくはこちら↓
費隠通容(ひいんつうよう)とは?伝歴や手がけた書物・代表的な史伝書「五灯厳統」の紹介

掛軸は福ちゃんが買取いたします

掛軸は福ちゃんが買取いたします

福ちゃんでは、有名作家が手がけた掛軸を含め、数多くの骨董品買取実績があります

作品の出来栄えはもちろん、作品の状態・希少性・市場動向など、あらゆる要素を総合的に判断し、お客様の大切なお品物に適正価格を提示することが可能です。

作家の掛軸かどうかわからない
少しシミがあるけど買い取ってもらえるかな?

とお悩みの場合でも、ぜひご相談ください。経験豊富な査定士が丁寧に査定し、適正価格をご提示します。

掛軸の買取なら、福ちゃんにお任せください。

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まとめ

絵画や書を布や紙で表装し、床の間などに飾れるよう仕立てた掛軸は、古くから日本で親しまれており、現在でも空間の装飾などに使われています。

掛軸の買取相場は数千円から数万円で、有名作家の作品はさらに高く評価されるでしょう。掛軸を高額で買い取ってもらうコツは、箱などの付属品をそろえて適切に保存し、掛軸買取で実績が高い業者に査定依頼することです。

福ちゃんは「松林桂月」や「王一亭」など、さまざまな作家の掛軸に対応してきた実績があります。

掛軸に精通したプロの査定士が適切に査定するため、価値を取りこぼさず買取価格に反映することが可能です。

掛軸買取のことなら、福ちゃんにお問い合わせください

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