- お酒
- 2025.12.13
古酒の買取相場はどれくらい?種類別の目安と高く売るコツ

「祖父から譲り受けたウイスキー、どれくらい価値がある?」「長年保管していた日本酒、いくらで買い取ってもらえるの?」このように、古酒の買取相場が気になる方も少なくありません。
お酒の種類によって価値はさまざまですが、中には思いがけずプレミア価格がつくものもあります。中には、購入時の何倍もの高値で取引される古酒も存在します。価値を知らないまま手放してしまうと、大きな損失につながることもあるでしょう。
そこで本記事では、古酒の種類別の買取相場から査定時のチェックポイント、高く売るためのコツまでを詳しく紹介します。眠っているお酒の本当の価値を知るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
古酒とは?定義や特徴を解説

古酒という言葉は日常でも耳にすることがありますが、実際にはお酒の種類によって定義が異なります。買取相場を理解するためには、まず古酒とは何を指すのかを理解しておくことが大切です。
ここでは、古酒の定義から熟成による価値の変化、そして現在の市場需要まで、基本的な知識について詳しく解説していきます。
古酒の定義
古酒とは一般的に、長期間熟成させたお酒を指す言葉ですが、お酒の種類によって「古酒」の定義が異なる場合もあります。
日本酒の古酒に関する公的な決まりはなく、古酒の熟成管理をしている製造元が独自のルールを設けて熟成期間を決めています。泡盛では3年以上貯蔵したものを「古酒(クース)」と呼び、表記された年数以上の熟成が必要です。
ウイスキーやブランデー、ワインにも明確な古酒の定義はありませんが、蒸留年代が古いものや高品質なものが一般的に古酒として扱われます。特にブランデーでは古酒であることに加え、ボトル自体に価値がつくケースも多く見られます。
熟成によって生まれる価値
お酒は熟成によってさらなる価値を生み出します。特に、ウイスキーやワインは十分な期間を置くことによって風味が複雑化し、独特の香りや味わいが生まれることで価値が高まります。
熟成によって生まれる微妙な色合いの変化や、まろやかな口当たりは、新酒では決して味わえない魅力です。この時間が育む価値こそが、古酒市場の根幹といえるでしょう。
しかし、全ての古いお酒に価値があるわけではありません。一般的な日本酒やデイリーワイン、ビールは一般的に時間の経過とともに品質が低下します。これらは製造から1年以内が最もおいしいとされ、古くなるほど酸化が進み価値が下がってしまいます。
古酒の需要
コレクターが古酒に魅了される理由は幾つかあります。独特の香りや風味を引き出すには、長い時間をかけて熟成させなければならず、需要が高まっても簡単には生産できません。
特に、原酒不足によって終売になったブランドは、供給が需要に追いついていないため価値が上昇しています。
また、コレクターにとって、ボトルデザインの希少性も大きな魅力です。限定ラベルや特別なボトル形状は、飲料としてだけでなく美術品としての価値も持ち合わせています。バカラ社製のクリスタルボトルを使用した高級ブランデーなどは、その典型例です。
さらに、誕生年のワインや記念年のウイスキーを探す方もおり、特定年代の古酒に対する需要も高まっていると考えられます。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
種類別・ブランド別の古酒買取相場一覧

古酒買取相場は、お酒の種類やブランドによって大きく異なります。ウイスキー市場では特にジャパニーズウイスキーの価格高騰が顕著で、ブランデーではバカラボトルなどの高級品が注目されています。
シャンパン・ワインは当たり年の影響が大きく、日本酒・焼酎では希少な限定品に高値がつく傾向です。ここでは、当社の買取実績をもとに、種類別・ブランド別の古酒買取相場について詳しく確認していきましょう。
ウイスキー
ウイスキーの古酒市場では、マッカラン・バランタイン・山崎などの高級ブランドは特に人気が高く、未開封・箱付きの状態であれば高額査定が期待できます。
中でも、山崎・響・白州などのジャパニーズウイスキーは、国際的な賞の受賞を機に世界的な需要が急増し、供給が追いついていないため価格が高騰しています。
特に高値がつくのは長期熟成された旧ボトルやレア商品です。また、終売となった山崎10年や白州10年、余市20年なども希少価値から高額になりやすいでしょう。以下が福ちゃんでのウイスキーの買取価格相場になります。
| ブランド・種類 | 福ちゃん参考買取価格 | 買取日 |
| マッカラン 18年 1972 750ml | 15万5,000円 | 2025年9月9日 |
| バランタイン 30年 オールドボトル 760ml | 3万6,000円 | 2025年8月17日 |
| レミーマルタン ルイ13世 ベリーオールド バカラボトル 700ml | 9万2,000円 | 2025年6月3日 |
※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。
ブランデー
ブランデーの古酒買取市場では、特にヴィンテージものの高級ブランデーが高額査定の対象となっています。コニャック・アルマニャック・カルヴァドスなど、ブランデーの種類によっても相場は異なります。
フランス・コニャック地方産の高級ブランデーは特に人気があり、ヘネシーやカミュの古酒などは高価買取が期待できます。
中でも、注目したいのはレミーマルタンのルイ13世シリーズです。高級バカラ社製のクリスタルボトルに詰められたものは、外箱の有無や保存状態によって数万円から十数万円程度で取引されています。以下が福ちゃんでのブランデーの買取価格相場になります。
| ブランド・種類 | 福ちゃん参考買取価格 | 買取日 |
| ヘネシー パラディ バカラクリスタル 700ml | 9万9,000円 | 2025年6月8日 |
| レミーマルタン ルイ13世 バカラボトル 700ml | 11万円 | 2025年8月20日 |
| ヘネシー XO ビッグボトル 3000ml 未開栓 | 8万7,000円 | 2025年3月23日 |
※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。
シャンパン・ワイン
シャンパンやワインの古酒は、適切な条件で熟成されると価値が大きく上昇します。福ちゃんでの買取実績を見ると、特にヴィンテージシャンパンは未開封で保存状態が良ければ高額査定が期待できるでしょう。
代表的な高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」「サロン」「クリュッグ」といった高級シャンパンは、高価で買取される傾向にあります。
「ロマネコンティ」「シャトー・ペトリュス」などの高級ワインは、ヴィンテージによっては数百万円の買取価格になることもあります。特に、当たり年と呼ばれる良質なヴィンテージは価値が高くなります。以下が福ちゃんでのシャンパン・ワインの買取価格相場になります。
| ブランド・種類 | 福ちゃん参考買取価格 | 買取日 |
| グラン エシェゾー2002 ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ 750ml | 13万1,000円 | 2025年5月26日 |
| ドン ぺリニヨン レゼルヴ ド ラベイ 1995 未開栓 木箱入り 750ml | 3万9,000円 | 2025年3月17日 |
| サロン ブランドブラン2006 ル・メニル 未開栓 | 4万5,750円 | 2025年2月24日 |
※製品の状態によっては買い取れない場合がございます、予めご了承ください。
日本酒・焼酎
日本酒と焼酎の古酒市場では、特に流通数が少なく希少性の高いプレミアム銘柄が高額査定の対象です。例えば、日本酒では「十四代 純米大吟醸 七垂20貫」「新澤醸造店 零響Absolute0」などが、数万円から数十万円の相場で取引されることがあります。
焼酎では、2018年に限定販売された「森伊蔵 18年熟成原酒」は、当時の販売価格が46万4,400円ということもあり、特に高価で取引されています。
また、泡盛では宮里酒造の「春雨 23年古酒 詩」のような、流通量が少なく希少価値が高い銘柄が高額買取されています。こちらはラベルに詩が書かれていることが特徴で、現在市場にほとんど出回っていません。
古酒の査定ポイントと高価買取の条件

古酒は同じ銘柄でも、保存状態や付属品の有無、さらに買取可能な条件と買取不可の基準などにより、査定額に大きな差が生まれる場合があります。
これらの査定基準を理解すると、買取を検討している古酒の価格目安も見えてくるかもしれません。ここからは、実際の買取現場で重要視される査定ポイントと、高価買取の具体的な条件について詳しく解説していきます。
保存状態は査定額に影響する
古酒を高く売るためには保存状態の良さが重要なポイントです。まず、未開封品であることが前提となります。また、ラベルの状態も重要です。シリアルナンバーや製造番号が判読できないほど汚れていると、減額対象となってしまうこともあるでしょう。
さらに、液面の状態も重要なチェック項目です。年月の経過によって、栓の部分にわずかな隙間が生じるなどして、中身が蒸発することがあります。液面が著しく低下していると、高温での不適切な保管が疑われ、品質劣化の懸念から査定額も下がる傾向にあります。
買取可能な古酒と買取不可の条件
古酒の買取において、全てのお酒が買取対象となるわけではありません。未開封の状態が基本条件であり、一度開封されたお酒は品質変化や衛生面の問題から、多くの買取店で対象外となっています。
また、長期保存による温度変化や直射日光の影響で変色したお酒は、品質劣化の可能性があるため買取不可となることが一般的です。
さらに、ボトルやコルクの損傷も買取価値を大きく下げる要因です。ボトルにひびや欠けがある場合、取り扱いの危険性や品質保持の問題から買取対象外となることも少なくありません。
なお、古酒の状態に関する基準は買取店によって異なります。キャップフィルムの軽度の劣化や箱の多少の破損などは、買取対象となる場合が多いでしょう。
鑑定書・箱書きなど付属品の価値
古酒の買取において付属品は単なる「おまけ」ではなく、査定額を大きく左右する重要な要素です。例えば、高級な古酒には、化粧箱、ボトルを包む布や箱、替え栓などが付属していることがあり、これらが欠けていないかどうかもチェックされます。
鑑定書や箱書き、証明書などの付属品があるボトルは信頼性が高く、そうでないものと比べて高く買い取られる傾向があります。
限定品や記念ボトルでは、シリアルナンバー入りの証明書や特別な冊子など、その希少性を証明する付属品がそろっていれば、さらに価値が高まるでしょう。
古酒の売却方法と高く売るコツ

古酒(こしゅ)は長い年月を経て熟成された希少価値の高いお酒であり、コレクターや愛好家の間で高値で取引されることもあります。では、実際にどのような方法で売却すれば高価買取につなげられるのでしょうか。
買取方法の選択から業者選びまで、売却時の戦略によって査定額は大きく変わってきます。ここでは、古酒を高く売るための具体的な売却方法と効果的なコツについて見ていきましょう。
買取店での買取方法を確認する
古酒買取には主に3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
| 買取方法 | メリット | デメリット |
| 店頭買取 | 即日査定・即日現金化ができ、査定結果にその場で交渉できる | 重いボトルを運ぶ手間やリスクがあり、買取を断りにくい |
| 出張買取 | 重いボトルを運ぶ必要がなく、複数本をまとめて査定してもらえる | 事前予約が必要で、即日対応できない場合もある |
| 宅配買取 | 自宅にいながら手続きができ、プライバシーを気にせず利用可能 | 配送中の破損リスクがあり、査定額の交渉がしにくい |
古酒の状態や数量に応じて、最適な買取方法を選ぶことが高価買取への近道です。
フリマアプリなどを活用する
フリマアプリやオークションサイトを利用して、古酒を売る方法も選択肢のひとつです。自分で価格設定ができ、買取相場を調査して適切な価格で出品すれば、買取店よりも高値で売れる可能性があります。
ただし、個人間取引ならではのリスクも存在します。例えば、商品の状態に関するクレームや、配送中の破損トラブルなどです。また、お酒の継続的な販売には酒類販売業免許が必要になる点に注意が必要です。
買取店で買取不可と判断された古酒でも、コレクターには価値があるケースもあるため、フリマやオークションへの出品は最終手段として検討するとよいでしょう。
おすすめ◎古酒に詳しい買取業者を選ぶ
古酒を高く売るなら、専門知識を持つ買取業者選びが不可欠です。一般的な買取店と古酒専門の買取業者では査定額に大きな差が生じることがあります。古酒専門業者は年代やブランド、保存状態を正確に評価できる点が、査定額に差が出る主な理由です。
多くの古酒は製造年や銘柄の違いで価格が大きく変動します。これを適切に見極められるのは、古酒市場に精通した専門家だけです。
買取店を選ぶ際は、業者のWebサイトで買取実績や口コミをチェックし、専門性を確認しましょう。古酒の買取実績が豊富な業者は古酒買取相場を熟知しているため、適正価格での買取が期待できます。
福ちゃんで大切な古酒の価値を見極めませんか?

古酒の買取相場は、種類や銘柄、保存状態によって大きく変わります。ウイスキーやブランデーなど人気ブランドの古酒は高値がつきやすく、付属品の有無やボトル・ラベルの状態も査定に大きく影響します。
高く売るためには、適切な保管で品質を維持し、複数の専門業者に査定を依頼して相場を比較することが大切です。
福ちゃんでは、熟練の査定士があなたの大切な古酒を適正価格で査定いたします。出張料・査定料は完全無料、宅配買取も実施中です。また、女性査定員によるレディースプランもご用意しております。
あなたの家で眠っている古酒が、思わぬ高額査定になるかもしれません。まずはお気軽に無料査定をご利用ください。