- お酒
- 2025.11.27
「余市」ウイスキーの価格は?定価で購入する方法やオススメ銘柄もご紹介

「余市」ウイスキーは、入手困難により、価格が上昇しています。
一体、いくらで 手に入るのか、「余市」ウイスキーの価格も気になります。
ジャパニーズ・ウイスキーの世界的人気から、買取価格も高騰している状況です。
そこで今回は、「余市」ウイスキーの価格や購入方法について、徹底的に検証していきます。
「余市」ウイスキーの買取価格が知りたい方も、ぜひ参考にして、高価買取を目指してください。
【この記事のポイント】
● 「余市」ウイスキーの価格
● 定価で購入できる「余市」ウイスキーとは
● 「余市」ウイスキーの購入方法
「余市」ウイスキーとは

「余市」ウイスキーは、北海道の余市蒸溜所でつくられているシングルモルトウイスキーです。
余市蒸溜所で育まれた原酒のみを使っているのが特徴で、「山崎」「響」「竹鶴」などとともに、日本を代表するウイスキーでもあります。
ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝が、余市に蒸溜所を設立したのは、自らがウイスキーづくりを学んだスコットランドの気候や自然環境に似ていたからです。
ここからは、「余市」ウイスキーをより深く知るために、「余市」ウイスキーの歴史・味わい・「宮城峡」との違いなども見ていきましょう。
「余市」ウイスキーの歴史
「余市」ウイスキーが販売開始されたのは、1989年(平成元年)のこと。
バブル が崩壊し、日本でのウイスキー需要が低迷している時期のリリースでした。
「余市」ウイスキーの原酒は、ホワイトオークの新樽で熟成させているのが特徴です。
実は、新樽での熟成は、モルト原酒の風味を損なうと考えられていました。
ところが、「余市」ウイスキーの力強い原酒は、新樽の風味と見事に調和し 、ほかにはない風味を生み出したのです。
このような常識にとらわれない製法を機に、「余市」ウイスキーは次第に世に広まっていきました。
その後、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」や「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」において数々の賞を受賞。「余市」ウイスキーは、世界中から高い評価を得るようになりました。
「余市」ウイスキーの味わいの特徴(「宮城峡」との違い)
「余市」ウイスキーは、あえて温度のムラが生じる「石炭直火蒸溜」を行っているため、個性的で豊かな風味が感じられます。
雪解け水が流れ込む清らかな余市川の水を使用し、口当たりもやわらかです。
「余市」ウイスキーと並んで、ニッカウヰスキーが製造する人気商品に「宮城峡」があります。
両者はしばしば比較されますが、味わいにはどのような違いがあるのでしょうか?
以下に、「余市」ウイスキーと宮城峡の違いを、一覧表で記してみました。
| 余市 | 宮城峡 | |
| 蒸溜所 | 余市蒸溜所 | 宮城峡蒸溜所 |
| 製法 | 直火による石炭直火蒸溜 | スチームによる間接蒸溜 |
| 香り | ・やわらかでウッディな樽熟成香 ・豊かな果実香 ・ピートと潮の香り | ・りんごや洋梨を思わせる甘く華やかな香り ・樽由来のやわらかなバニラ香 |
| 味わい | ・力強いピートの味わいや香ばしさ ・スモーキー&ソルティ ・複雑で深みがある ・重厚感 | ・ドライフルーツのようなスイート感 ・なめらかな口当たり ・華やかで軽やか ・スッキリしたキレ |
| 余韻 | ・あたたかなオークの甘さ ・スモーキーな余韻 | ・モルトの甘み ・ほのかなビター感 ・やさしい樽香 ・さわやかな余韻 |
| アルコール度数 | 45° | 45° |
「余市」ウイスキーと「宮城峡」を比べてみると、「余市」ウイスキーは重厚で力強く、「宮城峡」は甘く華やかな香りでさわやか。
どちらも、ニッカウヰスキーが誇る、ウイスキーづくりへの信念が生み出した傑作です。
査定・出張費・手数料はすべて無料。
「余市」ウイスキーは定価で購入できる?

入手困難な状況が続いている「余市」ウイスキー。
果たして、定価で購入できるのでしょうか?
ここからは、定価で購入できる「余市」ウイスキーや、入手が困難になっている要因について見ていきましょう。
【結論】現行品「シングルモルト余市」以外は入手困難
現在、定価で購入が可能な「余市」ウイスキーは、ノンエイジの「シングルモルト余市」のみ(2025年12月時点)。唯一の現行品でもあります。
以下は、2015年8月をもって終売になった、今も人気の高い「余市」ウイスキーの数々です。
● シングルモルト余市10年
● シングルモルト余市12年
● シングルモルト余市15年
● シングルモルト余市20年
これらはどれも、定価での入手が非常に困難です。
唯一の現行品である「シングルモルト余市」でさえ、人気のため、店頭に並んでいないケースがよくあります。
なぜ入手困難(価格が高騰)なのか
「余市」ウイスキーが入手困難なのは、人気が高まりすぎたことが主な要因といえるでしょう
需要の増加から原酒不足に陥り、供給が困難になっている状況です。
そのほか、「余市」ウイスキーが入手困難になった要因として、以下のような社会現象も考えられます。
● ジャパニーズ・ウイスキーのブーム
● テレビドラマの影響
現在の入手困難な状況を理解するためにも、わかりやすく説明していきます。
ジャパニーズ・ウイスキーのブーム
世界中で巻き起こっているジャパニーズ・ウイスキーのブームにより、「余市」ウイスキーの入手困難な状況が発生しています。
終売された「余市」ウイスキーの中でも、「シングルモルト余市10年」は、価格の高さで注目されています。
たとえば、2015年以前に販売されていた旧ボトルは、定価が4,500円だったところ、現在は6倍以上の3万円程度で取引されるケースもあるほどです。
そもそも日本でのウイスキー消費は、1983年をピークに、2008年頃までの約25年間、下降状態が続いていました。
しかし、2008年以降は上昇傾向に変わり、2010年代からは需要が急増。近年は、空前のジャパニーズ・ウイスキーのブームです。
ジャパニーズ・ウイスキーは、ミズナラ樽の使用やまろやかな口当たりなど、日本人の味覚に合った繊細な味わいが高く評価されています。
国際的なコンペティションでの受賞も続き、海外でもジャパニーズ・ウイスキーが注目されるようになったのです。
テレビドラマの影響
2014年に放送されたテレビドラマ「マッサン」の影響も、「余市」ウイスキーの入手が困難な要因となっています。
ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と妻のリタをモデルにした、日本でのウイスキー誕生を描いたドラマでした。
ドラマでは余市蒸溜所も登場し、「余市」ウイスキーに注目が集まるようになったのです。
ドラマの平均視聴率が20%を超えていたことも、「余市」ウイスキーの人気と、入手困難の状況に大きな影響を与えたといってもよいでしょう。
現行品「シングルモルト余市」の購入方法

ニッカウヰスキーでは「余市」ウイスキーの終売が続き、2025年12月時点では、ノンエイジの「シングルモルト余市」のみが現行販売されています。
「シングルモルト余市」は、定価、またはプレミアム価格で購入が可能です。
ここでは、「シングルモルト余市」の購入方法を詳しくご紹介していきます。
定価で買う方法
「余市」ウイスキーの現行品「シングルモルト余市」を定価で購入する方法には、主に次の3つが挙げられます。
● 余市蒸溜所の売店
● 百貨店や専門店の抽選販売
● 酒店
「余市」ウイスキーの現行品「シングルモルト余市」の定価は、1本(700ミリリットル)7,700円(税込)です。
定価で「余市」ウイスキーを購入したい場合は、これからご紹介する3つの方法を参考にしてみてください。
余市蒸溜所の売店
余市蒸溜所内にある売店では、在庫があれば、「シングルモルト余市」の定価購入が可能です。
「シングルモルト余市」以外にも、以下のように、定価で購入できる余市蒸溜所の限定ウイスキーがそろっています。
● シングルモルト余市シェリー&スイート
● シングルモルト余市ウッディ&バニラ
余市蒸溜所の売店は、見学と異なり、予約の必要がありません。
機会があれば、ぜひ訪れて、定価で「余市」ウイスキーを購入してみてはいかがでしょう。
| 住所 | 〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6 |
| 営業時間(売店) | 9時15分~16時15分 最終入場 15時30分 |
百貨店や専門店の抽選
「シングルモルト余市」を定価で購入するには、抽選販売を行っている百貨店や専門店を利用するのもオススメです。
たとえば「三越伊勢丹」では、毎月20日に、さまざまなウイスキーの抽選販売の募集を行っています。
ただし、「三越伊勢丹」の抽選販売を利用するには、「三越伊勢丹WEB会員」および「エムアイカード情報」の登録が必要です。
抽選の結果はメールで通知され、数日後に発送されます。
酒類販売店
酒類販売店で、「シングルモルト余市」入荷のタイミングを狙うのも、一つの方法です。
ここまでの内容でも解説しているように、「シングルモルト余市」をはじめとする「余市」ウイスキーは非常に人気があります。
そのため、入荷と同時に品切れになる可能性も、視野に入れておきましょう。
店舗に足しげく通ったり、店員の方に入荷を尋ねてみたりするなど、時間と労力が必要となります。
定価以外で買う方法
「シングルモルト余市」を定価で購入するのが難しい場合は、定価以外での購入も検討してみましょう。
● 通販サイト
● 酒類販売店
Amazonや楽天などの通販サイトで「シングルモルト余市」を検索すると、約7,000円台~9,000円台程度で販売されています(2025年12月時点)。
酒類販売店では、プレミアム価格で流通しているケースもあります。
参考までに、約8,000円程度~1万2,000円程度など、定価よりも少し高めの価格も見かけるでしょう。
銘柄別「余市」ウイスキーの参考定価と買取相場

「余市」ウイスキーには、熟成期間によって数多くの銘柄があり、価格も買取相場もそれぞれ異なります。
そのため、銘柄ごとに、参考までの価格や買取相場をしっかりと把握しておくのも必要です。
詳しくご紹介していきますので、購入にも買取にもお役立てください。
現行品「シングルモルト余市」(ノンエイジ)
| 定価 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 7,700円(税込) | ~約4,500円程度 |
現行品の「シングルモルト余市」は、定価での購入が可能なため、買取価格が定価を上回るケースは少ない傾向です。
終売品①:シングルモルト余市10年
| 参考価格 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 約2万円台~11万円程度 | ~約3万円程度 (旧ラベル・箱あり) |
終売後の2022年7月、北海道で先行発売され、同年11月には全国で年間9,000本の限定生産で発売されました。
旧ラベルと新ラベルと買取価格に差があり、旧ラベルの方が買取価格は高めの傾向です。
新ラベルの買取価格は、箱ありで~約2万円程度。限定発売当時の定価が8,000円(税抜)でしたので、ほんの数年で価格が倍以上に高騰しました。
世界的な酒類品評会のISCで銀賞を複数回受賞したほか、2023年・2024年には金賞に輝くなど、海外からも高く評価されています。
終売品②:シングルモルト余市12年
| 参考価格 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 約6万円台 | ~約4万円程度 |
「シングルモルト余市12年」の終売前の定価は、7,000円(税抜)でした。
箱なしの場合、買取価格は3万7,000円程度です。
終売品③:シングルモルト余市15年
| 参考価格 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 約9万円台~14万円台 | ~約6万5,000円程度 |
終売前の定価は1万円でしたので、現在はプレミア価格に高騰しています。
買取価格は、状態や付属品の有無によって幅がありますが、6万円程度が平均的といえるでしょう。
海外での評価も高く、ISCで2009年と2010年に金賞を受賞しました。
終売品④:シングルモルト余市20年
| 参考価格 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 約29万円台~30万円台 | ~約20万円程度 |
「シングルモルト余市20年」は、長期熟成による円熟味と上品な香りで、世界的な評価が高いウイスキーです。
希少価値が高く、現在の入手は極めて困難といえるでしょう。
2015年の終売前、定価は2万円。
1984年から1990年まで7種類のヴィンテージ(年代)があり、どれも非常に高いプレミア価格で取引されています。
海外でも高く評価され、 ISCでは、2012年に金賞を受賞しました。
限定品:シングルモルト余市 リミテッドエディション2019
| 参考価格 1本(700ミリリットル) | 参考までの買取価格 |
| 約30万円台~40万円台 | ~約34万円程度 |
2019年に、定価30万円・限定700本で発売された最高級ライン。
1960年、1970年、1980年、1990年、2000年の原酒を使用した、特別な「余市」ウイスキーです。
価格・人気高騰の今が「余市」ウイスキー買取のチャンス

「余市」ウイスキーの人気高騰は、原料不足から入手困難を引き起こしています。
価格も高騰しているとはいえ、その人気ゆえに、高い価格を払っても買えないケースがあるのも現状です。
しかし、視点を変えてみると、価格高騰が続いている今が、まさに「余市」ウイスキーの売り時といえるでしょう。
この記事でも参考までの買取価格をご紹介してきましたが、相場は日々変化するものです。
「余市」ウイスキーをお持ちの方は、ぜひ、どのくらいの価値があるのか査定で確認してみてください。
思っていたよりも、高価買取になるかもしれません。
「余市」ウイスキーをより高価買取につなげるコツ

「余市」ウイスキーは、今からご紹介する高価買取のコツを利用して、より買取価格のアップを狙ってみるのもよいでしょう。
● 開封しない
● 付属品(化粧箱など)をそろえる
● ボトルを美しく保つ(ラベルの剥がれ・液面低下を防ぐ)
● 買取先を選ぶ(ウイスキーの価値がわかる専門業者)
順に解説していきますので、ぜひお試しいただき、「余市」ウイスキーの高価買取を実現させてください。
開封しない
「余市」ウイスキーの高価買取につなげるのに、ボトルの開封は厳禁です。
開封してしまうと、中身の劣化や減少につながるため、買取が不可能になってしまいます。
希少価値が極めて高い「余市」ウイスキーでさえ、たとえ買い取ってもらえたとしても、買取価格は開封前よりも低くなってしまうでしょう。
「余市」ウイスキーの買取を視野に入れている場合は、開封せずに保存しておくのが一番です。
付属品(化粧箱など)をそろえる
「余市」ウイスキーの高価買取のために、化粧箱をはじめ、外箱・説明書・替え栓などの付属品をそろえておきましょう。
「余市」ウイスキーにはコレクターも多く、付属品はお宝アイテムとしてみなされているからです。
付属品がそろっているほど再販もしやすいため、買取価格のアップが期待できます。
これから「余市」ウイスキーを購入する方は、すべての付属品を捨てずに保管しておくのがオススメです。
ボトルを美しく保つ(ラベルの剥がれ・液面低下を防ぐ)
見た目の美しさも、「余市」ウイスキーの高価買取に必須です。
ボトル自体の汚れや傷を含め、ラベルに剥がれや破損がないか、液面低下がないかなどは、査定で必ずチェックされます。
ボトルを美しく保つためにも、「余市」ウイスキーは箱に入れて、湿度の高い場所を避けて保管しましょう。
直射日光は、ウイスキーの液面低下や劣化の原因になるため、冷暗所での保管を心掛けてください。
買取先を選ぶ(ウイスキーの価値がわかる専門業者)
「余市」ウイスキーは、ウイスキーの価値を熟知している専門業者を選ばなければ、高価買取が見込めないでしょう。
ウイスキーの価値に疎いリサイクルショップを選んだ場合、実際の価値よりも低く見積もられてしまう可能性があります。
「余市」ウイスキー本来の価値を引き出してもらうには、一般的な査定基準となる熟成期間の長さだけではなく、数量限定や新旧ラベルの違いなど、多くの知識が必要なのです。
「余市」ウイスキーの高価買取のためにも、ぜひ、買取実績が豊富な専門業者を選んでください。
余市・山崎・響など貴重なウイスキーの買取は「福ちゃん」にお任せ

「福ちゃん」は、ジャパニーズ・ウイスキーの買取実績を、長きに渡って積み重ねてきました。
査定員のウイスキーに対する知識と経験も豊富ですので、「余市」ウイスキーの価値を最大限に引き出し、高価買取も可能です。
「思った以上の価格が付いた」と、お客様の声を聞くと、私どももうれしく思います。
お客様が大切にしてきた「余市」ウイスキーだからこそ、想いをしっかりと受け止め、丁寧に査定を行っております。
「山崎」「響」「白州」などのジャパニーズ・ウイスキーの買取をご検討されている方も、安心の「福ちゃん」で、ぜひ、価値ある価格を確かめてみてください。
まとめ
「余市」ウイスキーは、原料不足と世界的なジャパニーズ・ウイスキー人気から、入手困難が続いています。
それに伴い、「余市」ウイスキーの価格も高騰傾向。
入手困難と価格の高騰が続いている今が、売却に最適な時期でもあります。
このチャンスを逃さず 、早めに行動を起こしていくのが、高価買取への近道です。
「余市」ウイスキーの高価買取なら、買取実績が豊富な「福ちゃん」にお任せください。
「福ちゃん」の査定は無料、査定額を聞くだけで取引に進まれなくとも、キャンセル料などは必要ございません。
重いボトルを運ばずに査定が受けられる、無料の出張買取も可能ですので、お気軽にお問い合わせいただけると幸いです。

