ショーメの宝石買取なら高価買取の福ちゃんへ

フランス革命に揺れる激動の1780年、宝石職人であるマリ・エティエンヌ・ニトがパリのサントノレ通りに宝飾店を設立したのがブランドの始まりです。
とはいえ、創業間もないある日、店の前で馬が暴れ出した馬車に乗っていたひとりの将校をニトが救わなければ、現在ほどの大ブランドとなっていたかどうか……。この将校こそ、のちにフランス革命後のゴタゴタをおさめて皇帝となり、ヨーロッパ大陸を支配下に置いた英雄ナポレオン・ボナパルトでした。
ニトと「ショーメ」にとって、大きなターニングポイントとなる運命の出会いだったのです。

「助けてもらった礼は必ずする」と約束して帰っていったナポレオンはその言葉通り、1804年に皇帝の座に着くと、戴冠式で着用する冠の制作をニトに依頼します。
ニトはもともと、革命前の王制時代に一世を風靡した王妃マリー・アントワネットが気に入っていた宝石職人、オベールの弟子だった人物。長年磨いてきた宝飾技術を駆使して作り上げた冠は、見事にナポレオンの心をつかみました。
このことがきっかけでナポレオンから皇帝御用達の称号を与えられたニトは、またたく間にフランス中にその名を轟かせます。

その後もニトは、140カラットという大きなダイヤモンドを埋め込んだ宝剣を制作したり、后妃マリー・ルイーズのために豪華な装飾品をデザインしたりしつつ、よりいっそうの名声を獲得していきます。
数々の輝かしい功績を残したニトは1830年、宝飾店の激戦区といえるパリのヴァンドーム広場に店舗を構え、見事「グランサンク」のひとつとして認定されます。
これが、他と一線を画す名門のハイジュエリーブランドとして認められた瞬間です。

1885年、ニトが他界したあとはジョセフ・ショーメが後継者となり、自身の名を冠してブランド名を「ショーメ」と名づけます。こうした新しく生まれ変わった「ショーメ」は、生み出したアイテムを数々の博覧会に出展。そのたびに栄えある賞を受賞します。
また、1999年には「ルイ・ヴィトン」をはじめとする高級ブランドが多数参入しているLVMHグループに加入。その後は日本を含む世界各国で本格的に事業を展開しつつ、名門ジュエラーとしての絶対的地位を確立させていったのです。