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  • カメラ
  • 2022.04.05

一眼レフカメラの故障の原因&故障を防ぐためのポイント

今回のテーマは、「一眼レフカメラの故障の原因」です。
一眼レフカメラ、特に最近流通している最新型の製品は頑丈に出来ているので、適切な方法で使用・保管してメンテナンスを欠かさなければ、長い期間にわたって使い続けることができます。

しかしこれは、逆に誤った使用・保管の方法を取っていると寿命が縮まってしまうということでもあります。
せっかく手に入れた一眼レフカメラがすぐに故障してしまったり、本来ならもっと長く使い続けられるはずなのに寿命が来てしまったり……。

そうなってしまうと、もちろん一眼レフカメラを使った撮影を楽しむことができなくなってしまいますし、買取店に引き取ってもらう場合も、価値が大幅に下がってしまう可能性があります。
買取店によっては、「故障したカメラは買取不可」と判断されてしまうこともあります。

そのようなことにならないよう、ここでは、
・一眼レフカメラの故障の原因として考えられるポイント
・故障を起こさず寿命を延ばすためのポイント
についてまとめてみたいと思います。

故障の原因5選

一眼レフカメラは、頑丈ではありますが、さまざまな原因で故障が起きてしまうことがあります。

代表的な故障の原因としては、「衝撃」「湿気」「高温」「埃や砂」「使用過多」といったことが挙げられます。

それぞれどのようなことなのか、見てみましょう。

カメラに衝撃を与える

タフな環境でも十分に機能を発揮し、高画質な写真を撮ることができる……そんな一眼レフカメラが多い現在ですが、いくら頑丈だとはいっても限界があります。

たとえば、高いところから落としてしまったり、どこかに激しくぶつけてしまったりということで衝撃を与えてしまうと、それが原因で故障してしまうことがあります。

レンズが割れたり、シャッターが壊れてしまったり……。

また外見上はそれほどダメージを受けていないように見えても、内部のミラーなどの機構が故障して撮影に支障をきたす場合もあるので注意が必要です。

一眼レフカメラを扱う際は、ストラップをつけて落下を防ぐなど対策を取ることが欠かせません。

湿気の多い場所に保管する

一眼レフカメラに限らず、精密機器はどんなものもそうですが、「湿度」には注意する必要があります。

湿気が高い場所に保管するなどしていると、カメラの内部に知らず知らずのうちにカビが生えてしまったり、錆びてしまったりする原因になります。

特にカビは要注意です。カビが生えてしまうと、動作がうまくいかなくなったり、撮影した写真の画質が著しく悪くなってしまったりすることがあります。

・湿度管理ができる場所に保管する
・風通しが悪い場所(押し入れやカメラバッグの中など)に長期間放置しない

といったことを心がけましょう。

また、防滴機能をほどこされた一眼レフカメラであったとしても、濡れたままの状態で放置するのはNGです。

雨が降る中で撮影したあとなどは、特にしっかり水気を切って保管することが重要といえます。

ちなみに一眼レフカメラの場合、湿度40~50%程度が最適といわれており、これを超える場合はカビが生えてきたりする原因になります。

一度カビが発生すると、自力で完璧に取り除くことは難しいので、普段の保管には十分に注意しましょう。

高温の環境で保管する

一眼レフカメラは、湿気に弱い一方、高温の環境にも悪影響を受ける可能性があります。

熱によって内部の機構に故障が生じたり、外側のコーティングが溶けてしまったり……。

特に注意したいのは、

・夏場の暑い車内で放置する
・直射日光を浴びる場所に長時間置いておく

といった点です。

また冬場の場合も、ヒーターの熱が直接あたる場所に長く放置していると、故障の原因になってしまう場合があるので注意が必要です。

砂や埃が内部に入り込む

最近は防塵加工を施した一眼レフカメラも増えていますが、細かい砂や埃が舞う環境では、時として内部にそれらが入り込んで故障の原因になります。

また、特にレンズを交換する際、レンズを取り外した状態で放置していると中に埃が入り込み、蓄積して故障する場合があるので注意が必要です。

カメラの使用過多

一眼レフカメラを使う機会が多い場合、使用過多によって故障が起こる可能性があります。

たとえば、

・何度もシャッターを切っているうちに具合が悪くなってしまう
・何度もバッテリーを充電しているうちに電源がすぐに切れるようになってしまう

といったことが起こります。

一眼レフカメラの寿命に影響するポイント

本来ならまだまだ使えるはずの一眼レフカメラが、寿命を迎えてしまった……。

多くの場合、シャッター、バッテリー、レンズのいずれかが故障したり、劣化したりしたことが原因として挙げられるようです。

シャッター

「シャッターを切ったはずなのに写真が撮れない」という場合、シャッターの「耐久回数」を超過している可能性があります。

一眼レフカメラのシャッターは永久に切り続けられるというものではなく、限度があります。

それがここでは「耐久回数」と呼ぶもので、多くの場合は10万回くらいといわれています。

その回数を超えると、シャッターの具合が悪くなってしまい、結果的に「写真が撮れない=カメラの寿命が来た」ということになってしまうわけです。

ちなみに、耐久回数を超えた場合はシャッターユニットを交換することで再び使用できるようになりますが、交換には数万円のコストがかかるとされています。

バッテリー

一眼レフカメラのバッテリーは、何度も充電を繰り返しているうちに劣化してしまいます。

それは仕方のないことではありますが、できるだけ劣化のスピードを落として長く使い続けるためには、バッテリーを保管する場所に注意する必要があります。

特に温度が高い場所や低すぎる場所に放置しておくと、劣化が早まってしまうので要注意です。

また長期間使用しない場合は、カメラ本体につけっぱなしにせず、外して保管することを心がけましょう。

レンズ

レンズがひとつしかない場合、レンズが破損したり、カビが生えてしまったりすると、十分に撮影を楽しむことができなくなってしまいます。

カメラ本体だけでなく、レンズの保管にもしっかり注意しましょう。

本体と同じく、レンズもまた湿気や高温の環境に要注意です。また、破損などを防ぐために「保護フィルター」を活用することを検討してみましょう。

故障を防ぎ、寿命を延ばすポイント

周辺の温度・湿度に注意する

「温度や湿度が高くなる場所に放置しない」というのは、一眼レフカメラの寿命を延ばすうえで最も重要なポイントです。すでに紹介したように、特に湿気はカビの原因にもなるので要注意。40~50%という理想的な湿度を保てる場所に保管することを心がけましょう。

埃や砂に注意する

特に、砂や埃が多い場所で撮影する機会が多い方は、定期的にメンテナンスを行いましょう。

カメラメーカーの中には、一眼レフカメラを分解して部品ごとに清掃して再びきれいに組み立てるオーバーホールをサービスとして提供しているところもあります。

そのようなサービスを活用して、砂や埃による故障を防ぎましょう。

なお、湿度や温度、砂や埃などで故障することを防ぐには、「防湿庫で保管する」というのが理想です。湿度を一定に保つことができる専用の保管庫であり、密閉するので埃が入り込むのも防ぐことができます。

電気式の防湿庫はややコストがかかる点に注意したいところですが、余裕がある場合はカメラを長く使うためにも、導入することをおすすめします。

ぜひ参考にしてみてください。


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