「G&M ゴードン&マクファイル スペイモルト マッカラン 1966-2013」を買取いたしました
- 東京都
- 70歳代
- 女性

【ウィスキー】G&M ゴードン&マクファイル スペイモルト マッカラン 1966-2013 700ml
今回の出張査定では、ゴードン&マクファイル社のウィスキー「スペイモルト マッカラン 1966-2013」をお買取させていただきました。
依頼主は70代の奥様。亡くなったご主人の愛蔵品だったとのことですが、まわりに引き取り手もなく、このまま放っておくよりはということでお声がけをいただいたものです。ゴードン&マクファイル社の「スペイモルト マッカラン 1966-2013」といえば、銘柄をうかがうだけで古酒を扱う買取業者としては身の引き締まる思い。当日はきちんと査定を行い、適正な価格をしっかり見極めることを心がけ、お客様のもとへと向かいました。
ご訪問前の準備
はっきりしない天気ではありましたが、雲間から柔らかな陽光がちらちらと降りそそぐ某月某日の午後。福ちゃんのバイヤー(査定士)の車は、東京都八王子市の住宅街に向かっていました。
左右にほどよく豊かな緑が繁る大通りを進み、お客様のお住まいへと向かいます。
約束の時間は、午後4時。
現在の時刻は午後3時42分……時間的にはちょうどよい頃合いに到着することができました。
平日の午後ということもあってか人の姿はそれほどでもありませんが、大通りを疾駆する車の数は少なくありません。そんな中、バイヤーの車はお客様の自宅からやや離れたところにあるパーキングに入ります。
お客様の自宅は、パーキングからでも見ることができるタワーマンション。
完成からまだそれほど月日は経っていないようで、午後の淡い陽光を受けて、後光がさしているかのように輝いています。
さて、パーキングに車を停めたバイヤーは、ご訪問前の準備に取り掛かります。
お品物の状態を細かくチェックするためのルーペや、お品物を見る際に敷く清潔な風呂敷、さらに梱包のための厚手のタオルなども持参します。
そのほか、契約書などを作成・印刷するためのタブレットと小型プリンターも用意。これらをリュックサックに詰め、準備完了です。
そこで時計を確認すると、午後3時48分。良い頃合いですが、いちおう電話を入れて確認します。
現在ご自宅の近くに来ていること、これから5分ほどでお伺いが可能であることを告げると、「どうぞ」とのことだったので、さっそく向かうことにします。
訪問・査定
マンションに入り、インターホンパネルで部屋番号を押し、来意を伝えます。
お世話になっております、福ちゃんから参りました
ああそうですか。どうぞ
オートロックが解除されて扉がひらき、1階エントランスへ。柔らかな照明が落ち着いた雰囲気を醸し出していますが、これから見させていただくお酒のことを考えると、バイヤーの胸は高鳴ります。
エレベーターで上階に向かうと、廊下の奥のほうでドアが開き、豊かな銀髪の奥様が顔を出されているのが見えます。
お出迎えいただいたことに恐縮しつつ、お部屋に向かい、玄関から上がらせていただく前にまずはご挨拶をします。
名刺を出して手渡しつつ、
わたくし福ちゃんから参りました査定士です。本日はありがとうございます。よろしくお願い致します
お世話になります
奥様はにこやかにちょっと頭を下げ、腰を低めながら「どうぞ」と奥へとすすめてくれます。
靴を脱ぎ、スリッパを使わせていただいて、奥へ。
床にも壁にも一片たりとも汚れやシミなどがない清潔な廊下。やがて左手のドアからリビングに入ります。
ベランダに出る窓が少し開けてあり、微風が吹き込むリビング。明るい雰囲気の家具や調度品が配置された、居心地の良さそうな空間です。
バイヤーの目は、早くもソファの前のテーブルに置かれた品物にそそがれます。
しかし、詳しい査定はあとのこと。
まずは必要な手続きを済ませなければなりません。
バイヤーはタブレットを取り出して同意書を表示し、
査定に入る前に、まずはこちらにサインをいただきたいのですが
なぁに?
私たちは、勝手にお品物に触れるわけにはいきません。こちらの同意書をご確認いただいて、ご納得いただければサインをお願いしたいと思います。こちらに指でお名前をお書きください
まあ、しっかりしてらっしゃるのね
これでいいかしら……とつぶやきつつ、お客様は指でサイン。
これで、いよいよ待ち望んだ品物の査定を開始することができます。
こちらですね……さっそく見させていただいてもよろしいでしょうか
はい、お願いします
バイヤーはボトルに指紋などがつかないように白手袋をはめ、品物を手にとります。
1966年に作られたウィスキーの古酒700mlが入ったボトルは重量感たっぷり。まずは黒光りする箱に納められたままの姿をひとしきり眺め、チェックします。
箱には、キズやヨレなどは皆無。うーむ……と思わず声が漏れるほど見事な状態でした。
さらに、箱からボトル本体を慎重に出して見ます。
「SPEYMOLT from MACALLAN DISTILLERY」「SINGLE MALT SCOTCH WHISKY」という表記が表面にあり、さらにその下には「1996 VINTAGE」「BOTTLED 2013」とあります。
まぎれもなく、ゴードン&マクファイル社の貴重な古酒に違いありません。
ボトルの状態も美しく、キズひとつない美品でした。
ベランダのほうに向けて透かして見ると、深みのある茶がかった琥珀色のウィスキーが輝くようです。
あの……いかがでしょうか?
見事です。こちらは長い歴史を持つゴードン&マクファイル社の手がけたウィスキーで、1966年に作られた古酒なんです。それが2013年にボトルに詰められてリリースされた……というものですね
そうでしたのね
ご主人が所有されていたものとうかがいましたが
そうなんです。ちょうど2013年かしら……いや翌年かしら。ちょっとした催しに出席したときにいただいたのだと言っていました。『けっこうな物をいただいたよ。飾っておいていつかは飲もう』なんて言っていました
そうだったのですね。それで、保管なさっていたんですね
主人の書斎にありました。大切にしまってありましたけど、主人もいつかは飲むつもりだったのでしょうし、亡くなったあと誰かに差し上げようと思ったのです。でも主人のお友達や親戚に言っても、『もったいなくて飲めない』『残しておきなさい』と言って受け取ってくれないの
そうでしたか
でも私はお酒の保管方法なんかわからないでしょ。それに、そんな貴重なものがうちにずーっとあるのもおかしな話ですから、思いきって売っちゃうことにしました。孫がそういうことに詳しくて、『ばあちゃんこれは高く売れるよ、売ってお金を作ってみんなで遊びに行こうよ』なんて言って……
なるほど
お客様は、にこにことほがらかな表情で今日に至る話をしてくださいました。
バイヤーはそのお話を聞き、ぜひ納得のいく値段を出さねばと、タブレットで計算して最適な買取額を算出します。今回は、文句のつけようのない状態のお品物だったこともあり、お酒としてはかなりの高額を提示することができました。
あらっ、こんなにつけてくださるの
当店の最大限の価格を提示させていただきました。いかがでしょうか
ありがとうございます。これでお願い致します
お客様の笑顔がよりいっそう深くなったのを見て取り、バイヤーは買取の手続きに入ります。
タブレットで契約書と明細書を作成し、小型プリンターでプリントアウトしつつ、お客様の身分証明書を確認します(パスポートを拝見しました)。
その後、契約書にサインをいただき、現金を用意してお支払いし、手続きは完了です。
クーリングオフなどについて記載したハガキもお渡しし、その説明もします。
では、これで以上となります。ほかに本日、何か売りたい物や処分したい物などはございませんか?あれば拝見いたしますが
今日はね、それしかないの。でも今日はとてもうれしかったから、また何かあったらお宅にお願いします
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
ゴードン&マクファイル社のウィスキー「スペイモルト マッカラン 1966-2013」
今回お買取をさせていただいたのは老舗ボトラーであるゴードン&マクファイル社が2013年にリリースした1本。1966年の古酒をボトリングした貴重なお酒であり、なおかつ近年ウィスキーファンの間で「スペイモルト マッカラン」の需要が高まっていることもあり、高価買取が実現いたしました。
お酒といえば酒屋さんやスーパーマーケットなどで気軽に購入できる物ではありますが、今回のような希少な品物は入手経路も限られており、高い価値を誇ります。
また、今回のお品は依頼主の亡くなったご主人が大切に保管されていたもので状態も非常に良好であったため、最大限の価格での買取が可能となりました。
このたびは、ありがとうございました。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。