親戚が集めていた中国切手、「毛主席の最新指示(文13)」。
- 京都府
- 40歳代
- 女性

中国切手3枚
今回は、かつて中国で活躍した政治家・毛沢東のデザインがほどこされた中国切手を買取させていただきました。数は少ないですが、依頼主のご親戚の方が大切に保管していた物とのこと。本物であればたいへん貴重なお品物ということもあり、身の引き締まる思いで査定に向かいました。
ご訪問前の準備
その日、バイヤー(査定士)は京都府宇治市の住宅街に向かっていました。
時刻は午後1時前。京都大学の宇治キャンパスにほど近い住宅街に車を向けると、ゆるやかな坂の両脇に一戸建て住宅がびっしり密集する閑静なエリアに入ります。
同じようなデザインの住宅が並ぶ分譲地が広がっていますが、個性的なデザイナーズ住宅も見られます。
時間帯もあってか、のんびりとした雰囲気に満ちた暮らしやすい空間と見受けられました。
今回の出張買取の依頼主は、40代の奥様。
ご主人の親戚の方が保管されていた中国切手を、処分したいとのご依頼です。
笑顔の毛沢東の肖像写真が印刷されている切手とのこと。
この時点でまだ具体的な名称はわかりませんが、“毛沢東の切手”というだけで、すでにたいへん貴重なお品物であることが推察されます。
訪問・査定
さて、お時間となりました。
バイヤーは付近のパーキングに停めた車を降り、依頼主のお宅に向かいます。
お住まいは、建売住宅のひとつ。低い階段をのぼってドアの前に立ち、チャイムをプッシュするとすぐに応答があり、ドアが開きます。
お待ちしてました。どうぞ
失礼いたします
調度品にこだわったオシャレな内装のリビングに案内していただいたところで、名刺を取り出して自己紹介。
私、福ちゃんから参りました査定士です。今回はよろしくお願いいたします
ご丁寧にありがとうございます。切手が3枚しかなくって……少ないんですけど、お願いします
いいえ、お気になさらず。お品物1点でも喜んでお伺いいたしますので
と、ここでバイヤーは依頼主の同意を得るためにタブレットで同意書を提示します。
まずは……私は許可をいただかないとお品物を触れませんので、サインをいただいてよろしいでしょうか
あ、そうなんですね。ここに指で書いたらいいの?
はい。お願いします
スムーズにサインをいただけたところで、いよいよ査定を開始します。
切手は3枚、保存用のシートに納められています。
1枚ずつ切り離された“バラ”の状態ですが、慎重に切り離されたと見えて破れなどはありません。
プリントの状態も良好。折れなどもありません。
状態はすごくいいですね。そしてこれは、1968年に中国で出た『毛主席の最新指示』というもので、貴重なお品物です
そうなんですか?
はい。毛沢東が印刷された切手が一般に流通しているのは珍しいんです。確か、ご主人のご親戚の方がお持ちのものということでしたね
そうなんですよ。この前亡くなって、遺品整理をしていて切手やら何やらを見つけたんですけど、毛沢東さんのファンだったんだそうです。ちょうど大学生の頃に毛沢東さんが活躍されていて、憧れていたんですって
確かに、今でも世界的に人気の高い政治家のひとりですね
そうなんですってね。整理を私も手伝ったんですけれど、グッズがいっぱいありました。『毛主席語録』という本もありましたし、肖像写真みたいなのもありました。普通にゴミの日に出してしまったものが多いのですが、切手は高く売れるかもと聞いたので……
失礼ですが、捨てなかったのは良い判断でしたね
よかったです
と、会話の合間に査定額を確定させていたバイヤーは金額を告げます。
「3枚の切手でそんなに!」と喜んでいただき、買取を快諾していただいたので、手続きに入ります。
まずは契約書と明細書を作成。契約書にサインをいただきつつ、奥様の運転免許証を確認します。
契約書の内容を説明後、クーリングオフが可能であることを伝えさせていただき、現金をしっかり数えて用意して手渡します。これで、一連の手続きが完了しました。
こちらで終了となりますが……この機会に、ほかに処分したい物、価値をお知りになりたい物などはありませんか?
いいえ。これで遺品整理もひと段落しましたので、今のところありません。でもまた何かあったら電話しますね
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
中国切手「毛主席の最新指示」バラ3枚
今回注目のお品物は、3枚の切手。バラの切手ではありましたが、価値が高い中国切手の中でも特に貴重な毛沢東の切手だったので、高価買取が可能となりました。
切手の具体的な名称は、「毛主席の最新指示」です。1968年の中国で発行された切手であり、当時の国家主席・毛沢東の肖像とメッセージがデザインされています。
1960年代の中国は毛沢東が推し進めた「文化大革命」の真っ最中で、切手収集は禁じられていました。そのこともあり、この年代の中国切手は高い価値を持ちます。今回のお品物は状態も良かったので、その点も加味させていただきました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
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いただきません。
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福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。