自宅整理で見つかった象牙撥をお買取
- 京都府
- 50歳代
- 女性

象牙撥(象牙加工品)
今回の出張買取で査定させていただいたのは、象牙を加工して作られた撥(バチ)です。撥とは、三味線や琵琶などの弦をひき鳴らす時に使う、和楽器の道具のひとつですね。 「査定に立ち会える時間が限られている」とのことで、迅速かつ適正な査定を行うことをいつも以上に心がけました。また、骨董品の買取は初めてとのことでしたので、より丁寧でわかりやすい対応に努めました。
ご訪問前の準備
当日、バイヤー(査定士)の車は大阪を出発し、1時間以上車を走らせ、京都府に入りました。出張買取をご依頼してくださったのは、京都府京都市にお住まいの50代の奥様です。
自宅整理をしていた際に見つかった、象牙の撥を売却したいとのご依頼。保管箱付きとのことですが、念のために、風呂敷と一緒に梱包材も用意します。
午前10時を過ぎた頃、依頼主のご自宅がある京都市中京区のマンションに到着します。烏丸御池駅から近い場所にあり、少し足を伸ばせば人気スポットの鴨川にも行ける場所にあり、平日の昼前にもかかわらず、周辺はかなりの賑わいを見せています。
烏丸通りを過ぎ、お客様のご自宅に最も近い場所にあるパーキングに車を停め、査定時に必要な物を再確認します。
訪問・査定
準備をしていると、お約束の時間になりました。バイヤーは車を降りて、依頼主のお宅へ向かいます。
緑のある空間が素晴らしい、見上げるような高さの高級マンションが見えてきます。依頼主はその上階に住んでいらっしゃるとのこと。バイヤーの身も自ずと引き締まります。
自動ドアを過ぎてロビーに入り、インターホンで部屋番号をプッシュ。しばらくすると、奥様の優しそうな声が聞こえてきます。来意を告げると、しばらくすると鍵が開きます。エレベーターで上階へ移動し、通路を進んでいくと、奥様がドアを開けて迎えてくださいました。
玄関でまずはご挨拶をします。バイヤーは名刺を差し出して、お客様に名乗ります。
福ちゃんから参りました査定士です。このたびはご依頼いただき、ありがとうございます
こちらこそ、遠くまでありがとうございます。どうぞお入りください
家具などが白で統一された、お洒落なリビングルームへと通されます。窓から見える京都の景色も素晴らしく、思わず見入ってしまいそうになる、居心地のよい空間です。
テーブルの上に視界をやると、今回の依頼品が見えました。紙の外箱と内箱があり、この中に、象牙を加工して作られた撥が入っているのです。
さっそくですが、お品物を拝見してもよろしいでしょうか?
はい。お願いします。ところで、査定をしていただくのは初めてなのですが、私の方で何か準備したほうがいいものはありますか?
いえ、大丈夫ですよ。必要なものは私のほうで準備しておりますので
そうですか。それでは査定をお願いします
バイヤーはテーブル越しに奥様と向かい合わせに座らせていただき、外箱と内箱を開けて中身を確認します。箱の中から出てきた撥を計測すると、 長さ約24cm、重さが約250gありました 。外箱には傷や汚れなどが見られましたが、内箱含めて撥の状態は良好です。
バイヤーは白手袋をはめた手で、撥の状態をしっかりと見極めていきます。奥様はこのあと外出の予定があると伺っていたので、スピーディに査定を進めていきます。
象牙は近年、プレミアが付いて値段が上がっていると聞きましたが、本当ですか?
そうですね……仰っていただいた通り、ワシントン条約の影響もあって国内在庫が少なくなってきていますから、象牙の価値は近年上がっていますね
へぇ~、そうなんですか
象牙には牙のままの『一本牙』と、彫刻や撥などに細工を施した『加工品』の2種類があります。どちらにしても、価値があるものは高価買取に繋がるケースが多いですね
この撥にも価値はあるのかしら?
お品物を拝見すると傷や汚れ等が見受けられない良好品ですし、象牙が使われていることも含め価値の高いお品物ですね。こちらは普段、お使いではなかったのですか?
はい。その撥は元々家にあったもので、誰も三味線を弾いたりしないのもあって、ずっと家で眠っていた物です。ずっと家の物置きの中にしまっていたんです。でも、いつまでも置いていても仕方ないですから
なるほど。今回ご売却を決められたのは、そのような背景があったのですね
と、和やかな雰囲気の中、バイヤーの頭の中では計算が進みます。象牙の骨董品として買取相場や、お品物の状態等を考慮し、買取価格を算出していました。バイヤーが持参したタブレットで実際の金額を詳細に計算し、金額をお客様に提示します。
あら!結構いいお値段を付けてくださるのですね。この金額ならお譲りしたいです
ご主人と相談されなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。すべて私に任せてもらっているので
売却のご意思が確認取れたところで、バイヤーは現金と契約書を用意します。奥様の運転免許証を確認させていただき、契約書に署名をいただいて完了となります。
象牙の撥を箱に戻して蓋をしっかりと閉め、風呂敷に包みつつながら、お客様に最終確認を行います。
査定はこれにて完了となりますが、この機会に他に処分したい物などはございませんか?
今のところは、他に売りたい物がないから大丈夫。また家の中から何か出てきたら、お願いするかもしれません
かしこまりました。今後とも、福ちゃんをよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
象牙撥(象牙加工品)
今回注目のお品物は、三味線や琵琶などの弦をひき鳴らす時に使う撥(バチ)です。近年、希少価値が高くなっている象牙を加工して作られています。傷や汚れ等が見受けられない美品でした。
象牙は一本牙だけでなく、今回のような撥をはじめ、アクセサリー、置物、根付など、象牙を加工したものもたくさん流通しています。また、野生動物の保護を目的にしたワシントン条約の影響で象牙の流通に制限がかかり、ここ数年で象牙自体の希少価値が上がっているのが特徴です。
今回のお品物は、ずっと使用されないままだったこともあり、目立つような傷や汚れ等もない綺麗な状態でしたので、高価買取をさせていただきました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。