【マイセン】ベーシックフラワーを買取いたしました
- 大阪府
- 40歳代
- 女性

【マイセン】ベーシックフラワー (二つ花) カップ&ソーサー 計6客
今回お買取したのはマイセンのカップ&ソーサーです。「白磁コレクター」であるアウグスト王の命によって誕生したマイセン。
300年以上経った今でも世界中に愛され続けています。その特徴は滑らかな白い肌に施される繊細な絵付け。ひとつひとつ専属の職人によって描かれるデザインは、「まったく同じものは存在しない」といわれています。そのため査定が難しいともいわれるマイセンですが、このたびは依頼人の方より「マイセンのティーカップとソーサーのセットを査定してほしい」とご連絡をいただきました。「査定結果を聞いて判断したい」ということであったので、まずは出張にて無料査定をさせていただくことになりました。
ご訪問前の準備
この日、バイヤー(査定士)が向かっていたのは大阪市のとある繁華街の近くでした。観光スポットや有名飲食店が立ち並ぶこの場所ですが、大きな通りから細い路地に入ると、先ほどまでの賑やかな街並みとは打って変わって「閑静な住宅街」が見えてきます。
時刻は午後1時。
ときどき見かける通行人に配慮しながら徐行運転を行い、見つけたコインパーキングに車を停めます。
お約束の時間までまだ余裕があるため、バイヤーは車内でオペレーターから共有された情報を整理します。今回の依頼人は40代の女性とのこと。
「後悔しない買取をしていただくべく、しっかりとマイセンの価値をお伝えし、ゆっくりと考えていただこう」
そう考えながら社内データに目を通します。
いよいよ約束のお時間が近づいてきました。バイヤーは査定道具(白手袋、ルーペ、風呂敷、タブレットや携帯プリンターなど)をカゴにまとめ、車をあとにします。
訪問・査定
「繁華街からほど近い場所に、こんな大きな家が建っているとは……」
誰もがそう思ってしまうほど立派な一軒家が今回の依頼主のご自宅です。
表札を確認したバイヤー。インターホンに備えられているカメラに目線を合わせ、押します。
はい
福ちゃんから参りました
手短にお伝えします。
あ、お世話になります。少しお待ちください
かしこまりました
現れたのは依頼人本人と見られる女性です。
どうぞ
失礼します
玄関に入り、すぐにご挨拶をはじめます。
はじめまして。福ちゃんから参りました査定士です。本日の査定を担当いたしますので、よろしくお願いします
よろしくお願いします
案内された客間は15畳以上の広さがあるお部屋で、ソファーや冷蔵庫、テレビなどが置かれています。
テーブルにはすでに依頼品と思われるものが置かれていましたが、福ちゃんでは「買取の説明」を行い、依頼主の同意のサインを確認したあとに査定をはじめる流れをとっています。
すみません、査定ってはじめてで勝手がわからなくて……
そうですよね。では、ご説明させていただきます
ひと通り説明を終えたバイヤー。
その場で決めなくていい。というのはありがたいですね
ええ。ぜひゆっくり考えてください
という会話の間に、同意書へのサインをいただきました。
ありがとうございます。ではさっそくはじめてまいりたいと思います
よろしくお願いします。……今日お願いするのはこれなのです
テーブルの上に置かれている6客のティーカップセット。
ブルー、ピンク、オレンジ、黄色、紫色の花々が描かれています。
バイヤーは、外箱と説明書がセットになっていることを同時に確認しました。白い手袋を装着し、ルーペを取り出します。
拝見してもよろしいでしょうか
はい。お願いします
まずは、目視でカップを拝見し、カップの絵付け、縁取りに施されている金彩の状態を確認します。それから、ルーペを使って肉眼では見えづらい細部をチェックします。
この時点で、「十中八九、本物だろう」と確信していたバイヤー。これまで、何回も偽物に対峙してきましたが、本物には本物にしかない技術、風合いが感じられるといいます。
次に、底のマークを確認します。
マイセン商品には必ず「双剣のマーク」が付けられています。このマークは年代によって異なり、チェックポイントのひとつとなっています。
こちらは、どのように入手されたのかお伺いしてもよろしいでしょうか
あ……輸入食器店が運営しているネットショップで購入しました
なるほど
一時期食器集めに夢中になっていた時期があって……たまたまこのセットを見つけたんです。これを逃したらもう出会えないかもしれない、と思い、購入しました
そうだったんですね。たしかに、輸入食器店でも入荷できる数には限りがありますからね
そうなんですよね
こちらの食器、おそらくあまり使用されていないのではないかと思うのですが……
あ、はい。使っていません。こういう食器はほとんど観賞用として買っているので。向こうにあるガラスケースにいれて保管していました
と、応接室の中にある大きなガラスケースを指さす依頼主。
あ、あちらですね。日焼け、色落ちといったものも見当たらず素晴らしい保管状態です
この会話の中で、入手ルート。使用回数などを確認したバイヤー。こういった情報も重要な査定ポイントになります。
1客ずつ丁寧に、慎重に査定を行ったバイヤーは査定額の計算をはじめます。
はあ……緊張する
頑張らせていただきます
そういって、タブレットに表示された金額を依頼主に見せるバイヤー。先ほどまで曇りがちだった依頼主の表情が一気に晴れていくのがわかります。
え、いいんですか?
はい。こちら、ほぼ新品といってもいいほどの美品で、購入時の箱、説明書がある点なども考慮させていただきました
へえ……やっぱり箱って大事なのですね
はい。マイセンクラスのブランドになると、外箱があるのとないのとではお値段だいぶ変わってきます
なるほど……
これに加え、この保管状態。目立った傷などもありませんので、すぐ“次の人”が現れると思います
そうなんですね
はい。はじめにご説明させていただきましたが、今すぐ答えを出す必要はありません。答えはもしご縁があるようでしたらご連絡ください
う~ん……
いや、お願いします。もともと、フリマアプリかネットオークションに出そうかなと思っていたので
そうだったんですね……ありがとうございます。ではご契約を進めさせていただきます
バイヤーはタブレットで契約書の作成を行い、手持ちのプリンターで印刷を行います。
こちらは契約書です。ご確認いただき、署名をお願いします
はい
依頼主は本人確認書類を用意した状態で契約書に目を通します。その間にバイヤーは現金を用意します。
はい、書きました。これ、本人確認書類です
ありがとうございます。失礼します
本人確認書類(免許証)を確認したバイヤーは、依頼主に現金を手渡します。
こちら、今回の査定額でございます
ありがとうございます
これをもってお取引は終了となりますが……ほかに査定を希望されるものはございますか?
いえ、ないです
かしこまりました。では、また何かございましたらご連絡くださいませ
ティーカップを丁寧に箱に戻し、査定道具をまとめるバイヤー。最後の最後まで、丁寧に行います。
そして、最後のご挨拶を行います。
本日はありがとうございました。また機会がありましたら、よろしくお願いします
今回の買取とまとめ
マイセン『ベーシックフラワー』、ティーカップ&ソーサー6客
今回注目のお品物はマイセンのティーカップセットです。
マイセンの中でも非常に人気の高い『ベーシックフラワー』シリーズのもので、使用感が少ないお品物でした。ほとんど新品の状態であることを最大に評価し、弊社の限界価格に挑戦しました。
依頼主からもお喜びの言葉をいただき、うれしい限りです。
このたびは、ご利用いただきありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。