ブロンズ(青銅)とは、銅を主な成分として、錫(すず)などを加えてできる合金の総称です。人類が使い始めた最も古い金属のひとつであり、その起源は「青銅器時代」と呼ばれる紀元前の文明にまでさかのぼります。
ブロンズは、溶けた金属を型に流し込む「鋳造(ちゅうぞう)」という方法で作られるため、作家の指先の細かな動きや、生き生きとした表現をそのまま形として残せるのが大きな魅力です。さらに、非常に頑丈で長持ちし、年月が経つにつれて表面に独特の錆(パティナ)が現れます。この錆が生み出す深みのある色合いは、ブロンズならではの美しさといえるでしょう。
西洋の近代彫刻から中国の古代祭器、日本の仏像や茶道具に至るまで、ブロンズの用途は多岐にわたります。東西の文化を問わず、威厳や精神性を象徴する最高の美術素材として用いられてきました。
今もなお、その魅力は世界中のコレクターを魅了し続けています。



お客様よりヒロヤマガタのブロンズ像をお買取りさせていただきました。保存状態も良く、作家性が感じられる魅力的なお品で、しっかりと評価させていただきました。