書道具とは、毛筆で文字を書くときに使う道具の総称です。その中でも、「筆・墨・硯・紙」の4つは、「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と称されています。
古来より、中国や日本において学問や芸術を尊ぶ「文人墨客(ぶんじんぼっかく)」たちに、こよなく愛されてきました。かつて書道具は、単なる実用品を超え、持ち主の教養や品格を象徴するステータスシンボルでもあったのです。
その価値は、書くための機能性にとどまりません。筆の持ち手(筆管)に施された象牙や漆塗り、硯(すずり)の精緻な彫刻、そしてそれらを収める硯箱の蒔絵。職人の超絶技巧が凝縮された、これらの道具はまさに「机上の芸術品」です。
現代において、書道具は書斎に静寂と重厚な風格をもたらすコレクションとして、あるいは使い込むほどに味わいが増す経年変化を楽しむ骨董品として、国内外の蒐集家から高く評価されています。



お客様より曹素功の中国墨をお買取りいたしました。保存状態が良く、伝統ある書道具として高く評価いたしました。