工芸品とは、日常生活で使う道具や装飾品に、熟練の職人が高い技術と芸術性を込めた作品の総称です。陶芸・漆工・金工・木工・染織など、その分野は多岐にわたりますが、日本の工芸品の根底にあるのは、「用の美(ようのび)」という精神です。
工芸品は、ただ飾って楽しむ「鑑賞」だけが目的ではありません。実際に使うことで、その魅力が完成する「機能美」も大切にされています。このように、鑑賞と実用が高いレベルで調和している点が、工芸品の大きな特徴です。そのため、西洋の純粋芸術(ファインアート)とは異なる、独自の価値観が生まれました。
さらに、明治時代に世界を驚かせた「明治工芸」のような、非常に細かく美しい「超絶技巧」の作品や、重要無形文化財保持者(人間国宝)による名品も多く存在します。これらの優れた工芸品は、国内外の美術館やコレクターたちから熱い支持を受けています。



京都府のお客様からは龍文堂の鉄瓶をお買取りさせていただきました。ご実家の屋根裏を整理していて出てきたとのお話で、他にも茶道具を数点まとめてお買取りしました。