版画とは、木・銅・石・絹などでできた「版」を使い、インクや絵具を紙に転写する絵画の表現方法の総称です。画家がキャンバスに直接描く一点もの(タブロー)とは違い、同じ作品を複数枚作れることが特徴ですが、これらは単なる複製品ではありません。
作家自身が製版や刷りに関与し、その証(あかし)として直筆サイン(署名)やエディションナンバー(限定番号)が入ったものは、「オリジナル版画」と定義されます。単なる複製とは異なり、確かな価値を持つ「真作」として扱われるのです。
日本の「浮世絵」や、大正・昭和初期の「新版画」、そして現代アートの「シルクスクリーン」。これらの作品は、各時代の最先端を映し出す鏡です。
今なお色褪せないその魅力は、世界中のアートファンやコレクターを魅了し続けています。空間を格調高く彩るインテリアとして、また次世代へ受け継ぐべき資産として、版画の需要と評価は高まり続けているのです。



お客様からは、文化勲章や日本芸術院賞を受章した、東山魁夷の木版画をお買取り致しました。状態も良く、かなりの価値があるお品物であったので買取価格も頑張らせていただきました。