彫刻とは、木・石・金属などの素材を使い、立体的な像を作り上げる美術表現の総称です。技法的には、素材を削り出す「彫り(カービング)」と、粘土などを盛り付けて形作る「塑像(モデリング)」に大別されます。
絵画が平面上で表現される二次元の芸術であるのに対し、彫刻は「空間の芸術」と称されています。その理由は、360度どの角度からも鑑賞できる「量感(ボリューム)」と、光と影が織りなす「陰影の美しさ」にあるのです。
西洋では、ロダンによるブロンズ像が有名です。日本では、運慶や快慶が手がけた仏像や、明治時代の工芸で生まれた高度な技術による置物などが、彫刻美術の頂点とされています。
現代において、これらの作品は美術館の収蔵品にとどまりません。邸宅のエントランスやリビングを格調高く彩るインテリアとして、あるいは時代を超えて価値を受け継ぐ資産として、世界中のコレクターから熱い視線が注がれています。




象牙の彫刻をお買取りいたしました。家に昔から飾ってあったそうですが、この度家の整理のためにご売却くださいました。細やかに彫られたとても美しい神像です。