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ダルモアはボトルに描かれた雄ジカの紋章が特徴的な、シングルモルトウィスキーです。「ダルモア」は「川辺の広大な草地」と言う意味を持ち、ゲール語とノース語の両方に起源しています。創業は1839年でアレクサンダー・マセソンによって、アルネスという町にダルモア蒸留所は設立されました。1891年、マセソンは当時の経営を一任していたマッケンジー兄弟に蒸留所を売却。ホワイトマッカイ社の創業者と親交があったこともあり、同社に対する原酒供給も開始されました。「ホワイトマッカイ」のメインモルトとしても知られていますね！シンボルマークの雄ジカの紋章は、ハンティング中に雄ジカの角で負傷した当時の国王アレキサンダー3世を、クラン・マッケンジーが救出したことがきっかけです。国王が謝意を表すために、マッケンジー家に雄ジカの紋章を与えたことから始まり、ダルモア蒸留所の製品ラベルには「雄ジカの紋章」が今も描き続けられています。

ダルモアの種類としては、「12年」「15年」「18年」「シガーモルトリザーブ」「1263キングアレキサンダー3世」などがあります。2006年にシンガポールのチャンギ空港でわずか12本限定で発売された「ダルモア62」は、その希少性から世界最高額のスコッチウィスキーとして話題になりました。 最初の1本は約650万円で売れ、物価やレートの上昇・プレミア感などから2011年に最後の1本が売れた時には約1500万円という驚きの高値が付きました。創業以来、伝統製法を続けると共に、素晴らしいシングルモルトウィスキーを世の中に送り出しています。